4スレ 83


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83 : ◆JI6GRfrLos :2009/06/15(月) 02:29:43 ID:gaX8ORt0

「またか…」
ジュウは新品になっている歯ブラシを見て溜め息をついた。
最近、家の消耗品が何時の間にかに補充されている事が多い。
ひげ剃りや洗剤。ティッシュや歯ブラシにいたるまで。
そしてそれらのゴミが何故かなくなっている。
細かい事だが、部屋が片付ける前に綺麗になっていたりするのは不気味だ。
…どうせ紅香が気紛れにやっているのだろう。
適当な理由で納得し、ジュウは考えるのをやめた。

――――――――

「はぁはぁ…ジュウ様の…ジュウ様の使用済み歯ブラシ…使用済みの…歯ブラシ…」
荒い息を尽きながら、堕花雨は帰路についていた。
「これで…歯を磨いても宜しいのでしょうか?いいですよね。全然問題ないですよね?」
自問自答する声は艶を帯び、明瞭な意志が感じられる。
歌うように雨は続ける。
「何故ならジュウ様とわたしには前世の絆がありますから。
使用済みの歯ブラシで歯を磨くことなど当然です。当たり前です。真理であります。
オリハルコンより強固な絆で結ばれいるのですから。
従者として、下部として主の使用品を受け取るは最大の名誉です。
そしてジュウ様はわたしを愛してくださってます。
50音最初の二文字は伊達ではありません。
従って問題ありません」
無茶苦茶な理論だが、それを咎めるものはいない。
足を止め、歯ブラシを構え、ひと息つく
「堕花雨。参ります」
はむ。とかぶりつき、口内全体で歯ブラシをなめあげる。
「あぁ…飲んでしまいました…
わかります。ジュウ様の成分がわたしの細胞と溶け合い混じり合い一つになっていくのが…
身も心もジュウ様に染まっていくのがわかります…
この思い出があれば冥界の王ハ・デスさえも打ち取り天上天下をジュウ様に献上することさえ造作もないでしょう…」
月を見上げ、涙さえ浮かべながら雨はひとり言葉を紡ぐ。
「ジュウ様…ジュウ様の全ては何人たりとも犯させは致しません…
全ての私品はわたくしが責任をもって管理いたします。御安心下さい」
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