3スレ394

394 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/28(木) 23:58:34 ID:HMahSvzx
今日は土曜日で学校がなく、ジュウは昼過ぎまで寝ていた。ようやく重い瞼を開き、洗面所へ行こうとした時に電話が鳴った。相手は雪姫かとぼんやりとした頭で
 考え、受話器をとった。
「わたしだ。いないかと思ったが、おまえこんな時間に家にいるなんて退屈な奴だな」
 眠気が一気に消えうせる。電話の相手は紅香だった。向こうから電話がかかって来るなんて珍しいなと思いつつ、悪態をついてみる。
「てめえには関係ねーだろ。何か用かよ」
「ああ、そうだ。おまえに頼みごとがあってね」
 紅香の話をまとめると、ある10代半ば令嬢の誕生会に呼ばれたらしく、プレゼントを持っていこうとした。だが、何が良いのか分からないので
 同世代のジュウに助けを求めたというものだ。なぜ紅香がその子供の誕生会に参加するのか分からなかったが深くは尋ねなかった。紅香にも何かしら理由があるのだろう。
「はぁ?俺だってわかんねーし、そもそも俺が選んでいいのかよ」
「それなら問題ない。あの子はあいつからのプレゼント以外は何をもらっての同じだろう」
 やはり、あいつとは誰だとは聞かない。
「で、でもよ」
「何が良いかわからなければ、あの女、堕花雨でも連れて行けばいいだろう。物は今度、受け取りに行くから用意しておけよ」
 まだジュウが何か言おうとすると、紅香は「おまえは子供で、わたしが親だ。子は親の言うことを聞くものだろう?」と言って二人の会話は終わった。
「ったく」 
 少し前ならきっとイライラしていた。悪態をつきながらも紅香からの電話に喜んでいる自分に。だが今なら、そんな自分を以前よりは受け入れることができる。
 柔沢ジュウも変わったな。きっと、変わることができたのは、あいつらのおかげなんだろう。気がつけば紅香の頼みを叶えるためにはどうすればよいか考え始めている
 けれども結局ジュウ一人でどんなプレゼントが良いか考えてみても行き詰まってしまう。
「しゃーねーな」
 こんな時に頼れるのは雨を含め4人くらいしか思いつかない。

(円は誘ってもまず断られるだろ。雨は、、、相談なんかしたらその少女の情報を徹底的に調べ、贈り物に何が最適か調べてきそうだ。そこまでしてもらうほどの
 ことじゃないだろこれは。)
「となると雪姫か光か」
 今まで雪姫に世話になったお礼を返すついでに、贈り物を選んでもらうのも良いかと考え雪姫に電話をしてみるが繋がらない。


電波にはまって、こんなの悶々と書いてた時期があったよ。メモ帳にあって恥ずかしくなった、新刊出ないかな





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最終更新:2009年01月11日 09:40
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