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「これで終わりにしましょう」

特訓の終わりを告げられ、思わず尻餅をついてしまう。

「つ、疲れましたぁ…」

7回デュエルして、全敗してしまった。

「これで私の戦績は44戦44勝0敗ね」

そう、今まで一度も勝てたことがないのだ。
一度ぐらい勝ててもよさそうなものを…恐ろしい。

「でも、明日は大変ね」

「なんでですか?」

先輩は少し驚いたような表情を見せる。

「明日は一年生と上級生の交流イベントがあるじゃない、聞いてないの?」

「あ、そういえば…」

終礼のときになんか先生が言ってたような…(汗

「イベントは長いから、明日の練習は中止しましょう」

「わ、分かりました。
 先輩も頑張ってくださいね」

「その必要は無いわ」

なぜか即答される。

「私は参加しないわよ、面倒だもの」

ある意味、先輩らしかった。





当日。

「今日は先輩たちとの交流イベントの日です。
 みなさん、先輩たちに失礼のないようにしましょうね」

交流イベントは一年生と上級生のペアで行なうデュエルイベントらしい。

ポイントを求めて校内を散策し、最もポイントを集めたチームが優勝なんだとか。


各々適当に返事をし、朝のHRが終わる。

HRが終わると、上級生が1年生のクラスに迎えに来る時間だ。

僕のペアの人は『天海旅陸(あまがい りょむ)』、二年生の人らしい。
どこかで聞いたことのある名前なんだけど、思い出せない…

と、そのとき

「東、お前のペアが来たようだぞ」

担任の先生にそう言われ、振り返る。

ブルー制服を着た、黒髪の男の人が立っていた。

「東一樹君かい?」

名前を聞かれる。

そして…声を聞いて思い出した。
この人…入学式のときに演台で演説してた人だ…

「生徒会長の、天海旅陸だ、今日はよろしく」

まさか、生徒会長がペアだなんて。

「あ、東一樹ですっ。
 よよよよろしくおねがいししししますっ」

思い切り噛みまくっていた!!

「緊張しないでいいよ。
 会長なんて言っても、偉くなんてないしね」

そういう天海さんは、微妙に寂しそうだった。

「じゃあ天海、東を頼むぞ」

「えぇ、任せてください」





緊張しないでとは言われたものの、やはり緊張してしまう。
社長とか会長とか…〇長って付くと、なんだか偉そうに見えない?
…もしかして、僕だけ?
って僕は誰に確認してるんだ…

でも、〇長って付いてても尊敬とかされない人もいるらしい。
「るせぇw」
あれ、どこかの世界の僕が微妙にダメージ受けてる気がするけど…気のせいかな。
って今度は誰に話してるんだ…

「とりあえずお互いの実力を測るために、デュエルでもどうだい?
 東君がどんなデッキかも把握しておきたいしね」

「は、はひっ、お願いしますっ」

また噛んでいた!!

「お手柔らかにね」

苦笑しながら、天海さんは言った。










東 一樹
『僕の彩色歯車Ⅱ』
vs
天海 旅陸
『妖艶花の誘惑』










「オレのターン、ドロー」

天海さんの先攻でデュエルが始まる。

「【ローンファイア・ブロッサム】を召喚。
 自身ををリリースし、【ローンファイア・ブロッサム】の効果発動。
 デッキから【ローンファイア・ブロッサム】を特殊召喚」

…あれ、なんでまたロンファを出すんだろう。

「純粋に墓地肥やしと、デッキ圧縮かな」

ふむふむ、そうなのか…って読まれてる!?

「顔に書いてあるよ」

え、顔にって…直接書いてあるわけないかw

「更に自身ををリリースし、【ローンファイア・ブロッサム】の効果発動。
 デッキから【幼姫ティタニアル】(1400/1300)を特殊召喚だ」

天海さんのデッキは植物族…なんでだろう、全く期待を裏切ってない気がするよ。

「更に手札から【手札抹殺】を発動
 互いの手札を全て捨て、その枚数分ドローする」





旅陸 ダンディ・ライオン→墓地
   椿姫ティタニアル →墓地
   冥府の使者ゴーズ →墓地
   スポーア     →墓地

一樹 カードガンナー  →墓地
   ブルー・ガジェット    →墓地
  抹殺の使徒    →墓地
   機械部隊の防壁  →墓地
  振り出し      →墓地




「【ダンディ・ライオン】の効果で、綿毛トークンを二体特殊召喚。
 更に墓地の【ローンファイア・ブロッサム】を除外し、【スポーア】を特殊召喚だ」

チューナーモンスター…シンクロ!?

「ご名答。
 レベル1の綿毛トークン二体に、レベル4になった【スポーア】をチューニング。
 大地を縛りし魔性の荊が、新たな痛みを呼び覚ます!光無き道となれ!シンクロ召喚!花開け、【ヘル・ブランブル】!!」

ヘルスクランブル…植物族以外の召喚に対してダメージを与える、厄介なモンスターだ…。

「カードを一枚伏せて、ターンエンド」 

「僕のターン、ドロー!」 

いきなりシンクロモンスター…植物族以外を召喚する度に、1000ダメージ…4分の1もダメージを受けてしまう。

「【ホワイト・ガジェット】(1500/600)を召喚」

「ブランブルの効果、1000ダメージを受けてもらうよ」


一樹 4000→3000


「ホワイトで幼姫を攻撃!」

「攻撃宣言時、幼姫の効果発動。
 このカードが攻撃対象にされたとき、対象をブランブルに変更することができる」

うっ・・・まさかそんな効果があるなんて。
…でもなんとか対処できる!

「速攻魔法【収縮】発動。
 ブランブルの攻撃力を半分に!」

ヘル・ブランブル 2200→1100


旅陸 4000→3600


「ホワイトの効果発動!
 戦闘によってモンスターを破壊したことにより、デッキから攻撃力1500以下の『ガジェット』を特殊召喚できます。
 【パープル・ガジェット】を特殊召喚!」

この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効になり攻撃できない…。

「カードを一枚伏せて、ターンエンドです」

「エンドフェイズに【砂塵の大竜巻】で伏せカードを破壊、更にカードをセット」

万能地雷が破壊されてしまった…

「オレのターン、ドロー」

「スタンバイフェイズに【幼姫ティタニアル】の効果を発動。
 自身をリリースし、デッキから『ティタニアル』と名の付くモンスター一体を特殊召喚することができる。
 デッキから【椿姫ティタニアル】を特殊召喚」

一気に上級モンスター…大ピンチかも。

「メインフェイズ、永続魔法【増草剤】を発動。
 墓地の【ローンファイア・ブロッサム】を特殊召喚」

一気に攻め立てるな…

「自身をリリースし、【ローンファイア・ブロッサム】の効果を発動。
 デッキから【ダンディ・ライオン】を守備表示で特殊召喚」

「バトルフェイズ、椿姫でホワイトを攻撃!」


一樹 3000→1700


「カードを一枚伏せて、ターンエンド」

「僕のターン、ドロー!」

ティタニアルの効果で対象をとるカードは無効にされてしまう。
注意しないと…

「魔法カード【ガジェット・リボーン】を発動。
 自分の墓地の『ガジェット』と名の付くモンスターを特殊召喚します。
 ただし、効果は無効化され、エンドフェイズに破壊されます。
 墓地の【パープル・ガジェット】を特殊召喚」

「効果は無効化…となると、融合かな?」

「その通りです。
 手札から【グリーン・ガジェット】を召喚。
 デッキから【レッド・ガジェット】を手札に加えます」

よしこれで、条件は揃った!

「魔法カード【機械融合-マシンフュージョン】発動です。
 場と手札のパープルとグリーンとレッドを融合!
 【トライギア・ガジェット】(2500/2500)を特殊召喚!」

「三体融合か…」

「【トライギア・ガジェット】の効果発動!
 墓地の『ガジェット』と名の付くモンスター一体につき、攻撃力が200ポイントアップする」


トライギア・ガジェット 2500→3500


「バトルフェイズ、トライギアでティタニアルを攻撃!」

「速攻魔法【月の書】発動。
 トライギアを守備表示に変更だ」

「残念ですね、先輩。
 トライギアは速攻魔法の効果を受け付けません!!」


旅陸 3600→2900


「カードを一枚伏せて、ターンエンドです」

「オレのターン、ドロー」

こっちの上級モンスターで天海さんの椿姫は破壊できた。
伏せカードは【聖なるバリア-ミラーフォース-】、防御面も大丈夫だ。

「墓地の椿姫と幼姫を除外し、手札から【妖姫ティタニアル】(2800/2600)を特殊召喚。
 手札から【霧の谷の戦士】を召喚し━━【霧の谷の戦士】とトークン二体をチューニング!
 聖なる森に潜みし華麗なる棘の狩人よ、戒めの鞭を持ちて今こそ姿を現せ!シンクロ召喚!現れろ、【スプレンディッド・ローズ】!」

「【スプレンディッド・ローズ】の効果発動。
 墓地のローンファイアを・ブロッサムを除外し、トライギアの攻撃力を半分にする」


トライギア 3500→1750


「バトル、【スプレンディッド・ローズ】でトライギアを攻撃!」

「罠発動、【聖なるバリア-ミラーフォース-】!」

「罠カード【トラップ・スタン】を発動。
 このターンの罠の効果を無効にする」

く、戦闘は続行…


一樹 1700→1250


「妖姫で直接攻撃、『カム・ヒィザー』!」

「う、うわぁぁぁ…」





           DUEL END
         WINNER 天海 旅陸





「流石にお強いですね…」

途中までは勝ってたけど、すぐに逆転されてしまった。

「東君も、なかなかだったよ。
 まだまだ伸びると思うよ」

でも、前(蒼炎寺戦)よりは手応えがあった。
少しずつ強くなってるのかな…?

「緊張も解れたんじゃないかな?」

「えぇ、おかげ様で大丈夫です」

そのとき、どんっ、と花火の音がした。
イベント開始の合図だ。

「じゃあ、そろそろ行こうか」

「はいっ」


いま、イベントが始まった。















旅「ふぅ…」

礼「やっぱり姫を使うのね」

旅「意外な展開とか無くてサーセンw」

天海「生徒会長…無駄に重いポジションだな」

礼「実力が次回の新キャラの〇〇より下っていう事実があるけどね」

旅&天「あぁ、それネタバレ!!」


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