国立科学博物館の見どころ
―国立科学博物館リーフレット『おたずねの多い展示』より―
館内で配布されているリーフレットのひとつに『おたずねの多い展示』というものがあります。
このリーフレットでは、入館者から質問の多い展示を選び、展示場所順に並べています。
国立科学博物館の見どころと考えても良いでしょう。
以下にこのリーフレットからの引用とその展示の写真を紹介します。
展示名をクリックすると、国立科学博物館の解説ページが開きます。
展示についてのさらなる詳細は、国立科学博物館ホームページの
常設展のページや
Wikipediaの国立科学博物館の記述などをご覧ください。
※2015年7月14日に地球館の一部がリニューアルオープンしました。
新しくなった展示はまだ『おたずねの多い展示』には含まれていませんが、どれも新たな見どころでしょう。
【日本館】
=== 3F ===
1.
アンモナイト化石
: 日本最大級のアンモナイトコレクション(川下コレクション)
4.
日本の鉱物
: 日本最大級の鉱物コレクション(櫻井コレクション)
=== 2F ===
5.
江戸時代のミイラ
: 東京谷中三崎町遺跡で発見された女性
※撮影は禁止です
6.
忠犬ハチ公
: 亡くなった主人を渋谷駅で待ち続けた秋田犬
=== 1F ===
9.
シロナガスクジラ(屋外)
: 地球最大の現生動物の原寸大模型
10. 日本館【重要文化財】
: 昭和6年竣工、中央ホールから眺める天井のドームやステンドグラスは必見
11.
トロートン天体望遠鏡【重要文化財】
: 明治13年に日本で初めて導入された本格的な天体望遠鏡
12.
渋川春海の天球儀【重要文化財】※復元を展示
: 独自の観測により追加した61座308星が記されている
13.
ミルン水平振子地震計【重要文化財】
: ジョン=ミルンが明治27年頃に考案した日本最古の地震計
=== B1F ===
14.
シアター36○
: 世界唯一の全球型映像施設
15. フーコーの振り子
: 地球の自転を実感
【地球館】
=== 3F ===
1.
ニホンオオカミ
: 日本に現存する3体のはく製の一つ
3.
動物のはく製群
: ヨシモトコレクションを含む115体の大型動物はく製群
=== 2F ===
4.
万年時計【重要文化財】
: 田中久重が製作した江戸期の和時計の最高峰(東芝寄託)
6.
ユーイングの蘇言機【重要文化財】※復元を展示
: 日本で最初に音が録音・再生された装置
7.
零戦
: パプアニューギニア・ラバウル沖で発見された零式艦上戦闘機
9. ジャイアントパンダ(2)
: 上野動物園の
ホアンホアン
10. 一本の木にすむ昆虫とクモ
: 一本の木に生息していた1705種12382匹の昆虫とクモ標本
11. ダイオウイカ
: 世界最大級のイカ
=== B1F ===
13. 恐竜
: ティラノサウルス・トリケラトプス・アパトサウルス等の全身骨格
=== B2F ===
14.
地球を作る鉱物
: 地球を作る200種以上の鉱物や隕石
16.
マンモス(コロンブスマンモス)
: コロンブスマンモスの全身骨格
17.
猿人・
原人・
旧人の復元
: 残された化石等を比較研究した結果から推測される身体的特徴や精神活動に基づき復元
=== B3F ===
18.
元素の周期表
: 放射性元素以外すべての元素の単体実物を組み込んで展示
19. 月の石
: アポロ11号と17号が持ち帰りアメリカから日本に寄贈された
20. 霧箱
: 宇宙線などの粒子が観察できる
国立科学博物館の見どころ 2
―『自然科学30のなぜ?どうして? 国立科学博物館の展示から』より―
この本の【はじめに】に「たくさんの常設展示の中から三十点を選び、実際に調査研究に携わっている研究者が解説しています」とある通り、国立科学博物館の研究者が選んだ30の展示について解説している本です。
リーフレット『おたずねの多い展示』が来館者が選んだ見どころであるのに対し、この本に掲載されている展示は研究者が推している見どころと捉えても良いでしょう。
上の『おたずねの多い展示』と重複するものもありますが、以下に
目次を引用しておきます。
展示についての詳細は、ぜひこの本を読んでみてください(多くの図書館にも置いてあります)。
1. 消えたニホンオオカミ
: 日本館2F北翼に
骨格標本、地球館3Fに
剥製
5. 世界最大のカニ、
タカアシガニ
: 日本館3F南翼と地球館1F
6. 全長八メートルを超えるダイオウイカ
: 地球館1Fに液浸標本
7. シメコロシノキは本当に「絞め殺す」のか?
: 地球館1F
10. 生きている化石、シーラカンス
: 地球館1Fに現生標本(レプリカ)、地球館B2Fに
シーラカンス目の化石
12. 人気恐竜、
トリケラトプス
: 地球館B1Fに全身の化石と歯の化石
13. 三葉虫の繁栄
: 地球館B2F
17. 隕石と月の石
: 隕石は地球館B3F・地球館B2F・日本館3F鉱物室、月の石は地球館B3F
18. ウィルソンの霧箱
: 地球館B3F
20. アンモナイトの海
: 「アンモナイトの海」という展示は日本館3F北翼。地球館B2Fにもアンモナイト類の化石
21. 日本列島の岩石
: 日本館3F南翼
23. 石英(日本式双晶)
: 日本館3F鉱物室
25. 日本人の起源(
古人骨出土地図)
: 日本館2F北翼
28. 天球儀・地球儀
: 日本館1F南翼
29. フーコーの振り子
: 日本館B1F
30. 国立科学博物館日本館
: 日本館建物
最終更新日:2016.10.27
最終更新:2017年03月31日 15:02