1回目

「・・・・・・止まれ。」
「えっ、止まれ?」
「そうだ、止まれ。1ミリも動くな。」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・よし、動いていいぞ」
「は、はい。」
「・・・・・・・・・」
「あの、今のは一体・・・?」
「一日を平穏に終えるための呪文だ。」
「?平穏じゃないとどうなるんですか?」
「・・・・・・・・・
・・・・・・はぁ、とぼけたヤツにつける薬は、どこに行けば買えるんだろうな?」
「???」

2回目

「・・・・・・止まれ。」
「あっ、はい。」
「おまえな・・・・・・それは俺に対する挑戦なのか?」
「えっ?それって・・・」
「自分の行動を振り返ってみろ。」
「はぁ・・・・・・えーと、そこの角を曲がってそのまままっすぐ歩いて・・・」
「そうじゃない。さっきからあちこちベタベタ触る行為をだな・・・」
「・・・・・・・・・!そんなに触ってました?」
「あれだけやっといて自覚ないのか!?」
「す、すみません・・・」
「・・・・・・ふん。俺が動揺すると思ったのなら、大間違いだからな。」
「(そんなつもりなかったんだけど・・・)」

3回目

「・・・・・・おまえな。」
「え?」
「いい加減にしろよ、もう。人の体をベタベタと・・・」
「す、すみません!あの・・・嫌でした?」
「そういう問題じゃない。何が目的なんだって聞いてるんだ。」
「えっ、それは・・・」
「わかった、アレだな?おまえ、宇宙人に何かされたんだ。」
「えっ、宇宙人?」
「何かこう、妙な気分になるように脳をいじられたとか・・・」
「えーと・・・・・・妙な気分って?」
「・・・・・・・・・・・・ハァ。 行くぞ。ぐずぐずしてると宇宙人に見つかる。」
「あっ、設楽先輩。(・・・・・・どうしたんだろう?)」

4回目

「ああもう!」
「きゃっ!?」
「・・・・・・・・・・・・ハァ。」
「設楽先輩?あの・・・・・・」
「わかった、アレだな?北欧の儀式だろ?」
「えっ?」
「具合の悪いところを触って、悪霊を退散させるとかいう・・・・・・」
「悪霊・・・・・・?」
「しかしな、俺は元気だ。儀式の必要はないぞ。
というか、むしろ逆効果だ。妙な気分になってきた。・・・・・・おい、次は知らないからな!」
「あっ、待って!(次は知らないって・・・?)」

5回目

「・・・・・・・・・」
「・・・・・・設楽先輩?」
「気は済んだか?」
「えっ?あの・・・・・・」
「次は俺の番だ!儀式を始める・・・・・・言っただろ?」
「えっ?そ、それは・・・」
「・・・・・・・・・おまえな、俺に何やっても大丈夫だと思ってるなら、考えと行動を改めろ。
 ノーリスクだと思ったら、大間違いだぞ!ハイリスク、ハイリターンだ!」
「ハイリターン・・・?」
「返事は。」
「は、はい!」
「ああもう・・・・・・子供はとっとと帰って歯を磨いて寝ろ。」
「(設楽先輩・・・)」

6回目

「・・・・・・わかった。こうしよう。」
「はい?」
「この勝負は引き分けだ。チェスで言うならステイルメイトだ。」
「え?勝負って・・・」
「俺はおまえの攻撃に、長いあいだ耐え続けてきた。いや、現在進行形で耐え続けてる。
 この俺が防戦一方だ。信じられるか?この俺が、だぞ?普通ならとっくに・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・とっくに負かしてる。手加減してやってたわけだ。わかるな?」
「うーん・・・」
「・・・・・・おまえの挑戦はいくらでも受けてやる。
 でも、いつまでも手加減はしてやらない。そのうち勝ちに行くからな。それは覚えとけ。」
「あっ・・・ (設楽先輩・・・)」



寸止め会話

  • 「おまえ、意外に積極的だよな。人の体に色々と・・・・・・」
 「控えます・・・・・・」
 「ああ、そうしろ。・・・・・・少しならいいぞ?」
 「そんなことないです」
 「そんなことあるんだ。・・・・・・俺以外にはするなよ?絶対にだ。」

  • 「なあそれ、まだ続けるのか?」
 「そのつもりです」
 「やめろって言ってもやめないんだろ?ああ、もう・・・・・・」
 「もうやめます」
 「なんだ、もう終わり・・・・・・あっ、無理に続けなくてもいいんだけどな?」

  • 「俺が、今のおまえとおなじことしたら、どう思う?」
 「嬉しいです」
 「ふうん・・・・・・やっぱやめた。ある意味、怖い。」
 「それはちょっと・・・・・・」
 「何本気にしてるんだ、するわけないだろ。・・・・・・勝手な奴。」

  • 「おい・・・・・・ 人通りがないからって、くっつきすぎじゃないか?」
 「それもそうですね」
 「だろ?おまえ、感覚マヒしてないか?」
 「ダメですか?」
 「ダメ・・・・・・じゃない。気になったから、聞いただけだ。」

  • 「気を持たされるだけって、結構辛いんだぞ?」
 「そんなつもりは・・・・・・」
 「じゃあ、どんなつもりなんだ?」
 「だけ、じゃないですよ?」
 「あまり誘惑するなよ。俺は我慢強くないんだから。」

  • 「月夜だな。今日のお前、狼みたいだ。」
 「それで設楽先輩を襲うんですか?」
 「ああ、このまま食われそうだ。ありがたく思えよ?」
 「むしろタヌキって感じじゃ?」
 「普段のおまえはな。今日はもっと・・・・・・危険な感じだ。」

  • 「もういい・・・・・・ おまえの気が済むまで、そうしてろ。」
 「じゃあ、遠慮なく」
 「あ、ああ好きにしろ。この程度、どうってことない。」
 「もう気は済みました」
 「ああ、そう。・・・・・・人がせっかく。」

  • 「俺をオモチャにして・・・・・・怖いもの知らずだな?」
 「望むところです」
 「・・・・・・何を望むんだよ。そんなに挑発するな。」
 「反撃の前にやめます」
 「それが賢いな。おまえにとっても、俺にとっても。」

  • 「なあ。誘惑する方と、される方、どっちの罪が重いと思う?」
 「誘惑する方」
 「他人事って顔だな・・・・・・少しは自覚しろよ、俺にも限界があるんだから。」
 「誘惑される方」
 「そう思ってるから、おまえはそんな無邪気に行動できるんだな。」

  • 「ああもう・・・・・・ 俺に何か期待してるのか?」
 「はい、してます」
 「じゃあ俺もおまえに・・・・・・何言ってるんだ俺は。ああもう・・・・・・」
 「?してないです」
 「俺が思ってただけか?なんか恥ずかしくなってきた・・・・・・」





更新日時:2014/03/28 22:16:35
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    設楽先輩 声が素敵です!立花慎之介さん声優ですよね!設楽先輩かわいいです!ツンデレ紳士wwマジきゃわたわん♡ (2013-09-09 11:37:41)
  • 他にも「ああ、そう」「ふーん」「そうですね」「俺は嫌だ」 (2014-03-28 22:16:35)
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最終更新:2014年03月28日 22:16