(……ん?もうこんな時間……よく寝たな……)
「はい?」
「押忍。」
「あ……嵐くん!」
「悪ぃ。寝てたっぽいな。」
「ううん、大丈夫!」
「そっか。顔色いいじゃん。安心した。」
「ごめんね。心配かけて……」
「…………」
「…………」
「おまえがいねぇと……」
「えっ?」
「おまえいねぇと体調崩れることがわかった。落ち着かねーし眠れねーし食欲も減った。早弁する気にもならねー。」
「うぅ……ごめん。」
「…………だから早く治せ。安心させろよ、俺を。」
「……はい。」
「うん。…………一週間分のつけが出た。眠くなったから帰る。」
「えっ、もう?」
「……もうじゃねーよ。ここで寝ていいならそうするけど さすがにねーだろ。」
「う、うん。そうだよね。ごめん。」
「よし。これからはムリすんなよ?俺のためにも。じゃあな。」
(嵐くん、お見舞いに来てくれたんだ……早く治さなくちゃ!)