喫茶店会話(友情)

好きな食べ物

〇〇「2人の好きな食べ物ってなに?」
新名「なんか作ってくれんの? ヤッリィ!」
〇〇「そ、そういうワケじゃ!」
新名「前にも言ったかもだけど、オレはパスタとピザ! あとは野菜スティック。」
〇〇「野菜スティック?」
新名「そ。新味のディップ作るのが楽しくてさ。」
〇〇「ディップってなに?」
新名「ドレッシングみたいなもの……かな?」
不二山「へー。食ってみたい。」
新名「じゃ、今度、作ってこよっかな。なにが好きなんスか? 嵐さんは。」
不二山「…………ステーキ。」
新名「そんなので作れねぇし。」
不二山「じゃあ、イクラ。」
〇〇「イクラディップ……」
新名「ざーんしーん……」
〇〇「ほ、他に好きなものは?」
不二山「うーん……あ、にんにく。」
新名「それだ! それならアンタもいけるでしょ?」
〇〇「う、うん。たぶん。」
新名「よし決まり! ……てか、なんでオレがなんか作るって話になってんの?」
〇〇(言われてみれば……)

好きなスポーツ

〇〇「2人が好きなスポーツってなに?」
新名「オレはハヤリもんならなんでもだけど、最近は……」
〇〇「最近は?」
新名「まあ……柔道、とか?」
不二山「…………へぇ……」
〇〇「ふふっ! 不二山くんは?」
不二山「俺も柔道。やっぱ、組める相手がいるのって違う。」
〇〇「うん……そうだよね。」
不二山「おまえは?」
〇〇「えっ……わたし?」
不二山「そう。」
新名「オレも聞きたい!」
〇〇「えぇと……柔道……かな!」
新名「ハハッ、空気読んだ。さっすが。」
不二山「うん。俺らのマネージャーだけある。」
〇〇(なんだかちょっと照れるかも……)

学校のことについて

〇〇「2人は、わたしがいない時なにを話したりしてるの?」
新名「まあ、たいて柔道の話から始まって……」
不二山「うん。食い物の話とか。そこいらの連中と大して変わんねーよ」
〇〇「そっか」
新名「あ、そういや菊の話、聞いた。嵐さん、育てんのが趣味だって」
〇〇「旬平くんもするの?」
新名「ムリムリ。ウチ、そんな庭ねぇもん。けど、こんど見せてもらう約束した」
〇〇「ふぅん……いいなぁ」
不二山「いいなぁじゃねーよ。おまえも来るんだよ」
〇〇「えっ、そうなの?」
新名「元々、アンタも誘ってって話だったからさ。ちょうど良かった」
不二山「日にちは2人で決めていい。うちはいつでも平気だから」
新名「押忍。んじゃ、あとで話そうぜ」
〇〇「うん!」

お互いについて

〇〇「初めて会った時、お互いのこと、どう思った?」
不二山「逸材発見」
新名「これだよ。フツウ、チャラ男は無視すんのがセオリーでしょ? この手の人はさ」
新名「なのに入部前提でどんどん話、進めるし……もう、怖ェのなんの」
〇〇「ふふっ。じゃあ、今は?」
新名「今はまあ……フツウの先輩って感じ?」
不二山「なんだ、普通か」
新名「まさか“いい先輩”とかって思ってたり?」
不二山「“尊敬する先輩”だろ?」
新名「自分で言うし」
〇〇(いいコンビだよね、この2人って)

異性の好みについて

〇〇「男の子に好かれる女の子ってどういう子だと思う?」
新名「んー。アンタみたいなコ?」
〇〇「えっ、わたし?」
新名「そ。オレと嵐さんみたいな極端な2人と、なーんの問題もなく喋れてるし。」
不二山「見た目も悪くねぇし。」
〇〇「!」
新名「なんか……嵐さんがそういうこと言うの、初めて聞いた……」
不二山「そうか?」
新名「そうだよ! なあ?」
〇〇「う、うん。」
不二山「まあ、ここにいるのがおまえらじゃなかったら言ってねーな。たしかに。」
新名「すげー……ホラ、こんなことを嵐さんに言わせるくらいなんだから自信持っていいよ。」
不二山「? そこまでか? わっかんねー……」
新名「うん。俺らのマネージャーだけある。」
〇〇(ハァ、びっくりした……)

女の子らしさについて

〇〇「女の子らしさって、どういうところに感じる?」
新名「やっぱ、しぐさでしょ」
不二山「たしかに、女っぽい動作ってあるよな」
〇〇「たとえば?」
不二山「耳にかかる髪、かきあげたり」
新名「あるある」
不二山「あとは、何か拾う時とか」
〇〇「具体的には?」
不二山「男は普通に腰、曲げるだろ。でも女はスカート履くから、膝を揃えてしゃがむ」
〇〇「あ、言われてみれば……」
新名「へぇ……嵐さん、よく見てんじゃん」
不二山「まあな。けっこう勉強になるし」
〇〇「勉強?」
不二山「うん。骨格が違うから筋肉の付き方、使い方も微妙に違う。そう言う部分、見抜けるようになるだけで試合の組み立て方も変わってくる」
不二山「だから、男とか女って言うより人間を見てる感じだ。目と頭の訓練になるから」
〇〇「へぇ、そうなんだ……」
新名「なるほどなー、やっぱ嵐さんてパネェ……ん? そんな話だったっけ?」
〇〇(あれ?)

男の子同士の友情って

〇〇「男の子同士の友情って、どういう感じ?」
不二山「考えたことねーよ、そんなの」
新名「うん。ない」
〇〇「そうなの?」
不二山「口に出さなくてもそこにある。だから考える必要もない」
新名「そうそう。確認する必要もないッスもんね」
不二山「まあな」
〇〇(なんだか羨ましい……)

男女の友情って

〇〇「男の子と女の子が親友になることって、ありえると思う?」
不二山「あるだろ。普通に」
新名「オレもある派」
〇〇「即答だね?」
新名「だって、オレらがそうじゃん。ね、嵐さん」
不二山「まあな」
〇〇「嵐くん……旬平くん……」
新名「あ、なに? 感動してんの? ここは友情確認でハグっとく?」
不二山「…………」
新名「あ、じゃあ先に嵐さんと確認……」
不二山「! いい、来んな!」
新名「逃げた! 追いかけよ!」
〇〇(行っちゃった。わたしも行こうっと!)

恋してる?

〇〇「2人は、恋してる?」
不二山「してない」
新名「うん、オレも」
〇〇「……話、終わっちゃった」
新名「ハハッ。大体さ、してたらこんな風に3人で集まるとかって、ありえねぇし」
不二山「ありえねーの?」
新名「ありえねーッス。好きになったコのとこにガツガツ行ってるって」
不二山「そっか。じゃあ、もし――」
〇〇「もし?」
不二山「…………なに言おうとしたか忘れた」
新名「嵐さーん……」
〇〇(嵐くん、なにを言おうとしたんだろう?)

喫茶店会話(愛情)

男の人って

〇〇「男の人って、いつもどんなこと考えてるの?」
新名「気になるコのこと。」
〇〇「ふぅん……不二山くんは?」
不二山「…………」
〇〇「不二山くん?」
不二山「あ、悪ぃ。俺は……なにも考えてねぇ。」
不二山「考えてねぇってより、いろんな管が詰まって、先に進めなくなってる感じ。」
新名「それ、取れたら先に進めるんスか?」
不二山「どうだろうな。進んでいいのかどうかもわかんねーし。」
新名「……そうッスね。」
〇〇(やっぱり、男の人って難しいな……)

異性の好みについて

〇〇「2人は、好きな女の子のタイプとかってある?」
新名「オレは、いろんなこと話せるコ。嵐さんは?」
不二山「考えたことない。」
新名「……そっか。じゃ、当ててみよっかな。」
〇〇「えっ、わかるの?」
新名「んー、なんとなく?」
不二山「いい、べつに。当てなくて。」
〇〇「えっ、どうして?」
不二山「いいよ。なんで人に当てらんなきゃなんねーんだよ。」
新名「まあ、たしかに。てか、スンマセン。」
〇〇「うん……ごめんね。」
不二山「いい。俺も、悪かった。」

女の子らしさについて

〇〇「わたし、もう少し女の子らしくしたほうがいいと思う?」
新名「今のままで充分だと思うけど?」
〇〇「そう? 不二山くんもそう思う?」
不二山「うん。それ以上どうにかなったら、壊れるような気がする。」
〇〇「壊れるって……なにが?」
不二山「わかんねーよ、そんなの。」
〇〇「わかんねーよって……新名くんはわかる?」
新名「うん、まあ。けど、教えてあげない。2人とも自分で答え、見つけたほうがいいよ。」
不二山「…………」
〇〇「うーん……」
新名「まあとにかく、アンタは今のままでいいってのが嵐さんとオレの意見ってことで。」
〇〇(自分で、か……)

ドキドキする時って

〇〇「2人は、ドキドキするのってどんなとき?」
不二山「俺は……おまえと2人になったとき。」
新名「…………」
〇〇「えっ……どうして?」
不二山「わかんねー。けど、なるべく3人でいてぇなって、思う。」
〇〇「……わたし、なにかした?」
不二山「してない。」
〇〇「じゃあ、どうして……」
新名「ストップ。アンタが何かしたせいじゃない。それはオレも保証する。」
〇〇「でもそれは新名くんの……」
新名「オレも嵐さんと似たようなもんだから、わかるんだよ。」
〇〇「え……?」
不二山「…………」
新名「まあ、オレの場合はちょっと違ぇけど。……キッチリ自覚がある分、タチが悪ィっつーか。」
新名「てか、こういう話がマジでドキドキすっから。だからもうやめてよ。頼むからさ。」
〇〇(やっぱり、わたしのせいなのかな……)

男の子同士の友情って

〇〇「男の子同士の友情って、何があっても続くもの?」
新名「続くときは続く。ダメなときはダメ。そんなもんでしょ」
〇〇「そうなの? 嵐くんも?」
〇〇「けっこう、ドライなんだね……」
新名「そうでもねぇよ?」
〇〇「えっ?」
不二山「うん。そうでもねーかもな」
〇〇(複雑なんだな……)

男女の友情って

〇〇「男女の友情って、あると思う?」
不二山「…………」
新名「…………」
〇〇「……わたし、なにかヘンこなこと言った?」
不二山「言った」
新名「うん。言った。言っちゃった」
〇〇「えっ、……えぇと?」
新名「まあ、今はあると言っとく」
〇〇「今は?」
不二山「この先は微妙ってことじゃねーか?」
〇〇「嵐くんも……?」
不二山「うん。たぶん」
〇〇(このままじゃいられないってこと、なのかな……)

恋してる?

〇〇「2人とも最近、恋してる?」
不二山「してない。」
新名「…………」
〇〇「そっか……ん? 新名くん?」
新名「ふぅん……嵐さん、してねぇんだ?」
不二山「…………そういうおまえはどうなんだよ。」
新名「してますけど?」
不二山「へえ。…………」
〇〇「あの……2人とも、どうしたの?」
新名「べつに?」
不二山「なんでもない。」
〇〇(なんでもないっていう雰囲気じゃないような……)

キスについて

〇〇「2人は、キスってどう思う?」
新名「…………なあ。そんなのオレらに聞いてどうすんの?」
〇〇「どうするって……ちょっと、気になって」
新名「またそれかよ。いいかげんさ、空気読んでくんねぇ?」
不二山「新名」
新名「!!」
不二山「言いすぎ」
新名「……押忍。ゴメン」
〇〇「ううん。わたしのほうこそ、ごめん……」

スキンシップについて

〇〇「スキンシップって大切だよね」
新名「大切、なんだろうけどさ。すっげ正直に言っちゃうと、嵐さんばっかのときはムカッとくる」
〇〇「そっか……ええっ!」
新名「だってそういうときあんじゃん」
〇〇「う……」
不二山「逆もあるだろ」
新名「それは、そうだけど……」
不二山「隣の芝は青い。おまえも青い。人の痛みを知れ」
新名「う……押忍」
〇〇(押忍……)




更新日時:2018/10/19 13:57:36
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最終更新:2018年10月19日 13:57