喫茶店会話(友情)

好きな食べ物

〇〇「2人は、好きな食べ物違うよね?」
琉夏「コウは肉食獣だから。」
琥一「“獣”ってなんだ。テメェなんか虫みてぇに甘いもんばっかじゃねぇか。」
琉夏「魚も喰うね。」
琥一「威張んな、バカ。」
〇〇「まあまあ。ねぇ、じゃあいつも夕ご飯はどうしてるの?」
琉夏「夕ご飯って言うか、なぁ?」
琥一「まぁ、腹が減った時、な。」
〇〇「じゃあ、好きな時間に、好きなものばっかり?」
琉夏「それは……なぁ?」
琥一「まぁ……大体、な。」
〇〇「そんなこと続けてたら、いつか病気になっちゃうよ!?」
琉夏「それは大丈夫。身体だけは丈夫だもんな?」
琥一「まあな? 鍛え方が違うからよ。」
〇〇(いつか後悔すると思う……)

好きなスポーツ

〇〇「ねぇ、2人でスポーツとか、一緒にやらないの?」
琥一「はぁ? やんねーよ、気味悪ぃ。」
琉夏「コウが俺と一緒にスポーツ……無い、絵的に無い。」
〇〇「でも、2人ともいろいろ得意だから、同じスポーツすることもあるでしょ?」
琥一「まあ、空手くらいか? 中坊まではな。」
琉夏「組み手はよくやったな? つーか、道場で組まされたから。」
〇〇「そっか……空手ね。他には?」
琥一「あぁ……あれはどうだ。ボウリング。」
琉夏「あぁ、通ったな。やっぱ中坊の頃、学校の帰りに。」
〇〇「今は一緒にやらないの?」
琥一「まぁ、バイトで生活に追われてるしよ。」
琉夏「そういうこと。コウ、負けっぱなしだしね。」
琥一「はぁ? 誰がだコラ、泣かすぞ。」
琉夏「上等だコラ。」
〇〇「はいはい、ケンカしない!」
〇〇(やっぱりこの2人、仲がいいんだな……)

学校のことについて

〇〇「ねぇ、2人とも学校は、どう?」
琥一「はぁ? 生活指導かよ。」
琉夏「まあまあ。そうだな……楽しいよ。思ってたよりね。」
〇〇「そっか。良かった。」
琥一「まあ、そうだな……中学の頃と比べりゃ、平和なもんだ。」
〇〇「中学は、公立だっけ?」
琉夏「そう。ちょっとゴタゴタあって、毎日ピリピリしてたから。」
琥一「メンドクセーからずらかることにした。で、はば学だ。」
〇〇「そうだったんだ……でも、もう今は大丈夫だよね?」
琉夏「……だよね?」
琥一「こんなウルセーのが始終くっついてたら、そうそうバカできねぇだろ。」
琉夏「そうだな。」
〇〇「……ん? わたしのこと?」
琥一「さあな?」
琉夏「褒めたんだよ、コウは。“ありがとう”ってさ。」
〇〇「うん……じゃあ、よし。」

お互いについて

〇〇「一度聞きたかったんだけど、男兄弟って、お互いのことどういう風に考えてるの?」
琉夏「どうって言われても……どう?」
琥一「あぁ? どうもこうも……兄弟だろーが。」
〇〇「そうじゃなくて、ライバル関係とか、友達関係とか。」
琉夏「あぁ、そういうアレか。そうだな……主従関係?」
〇〇「主従関係!? じゃあ、主はどっち?」
琉夏「俺。コウの物は俺の物、俺の物も俺の物だから。な?」
琥一「ぶん殴るぞ?」
琉夏「じゃあ、ボケとツッコミ。俺、ツッコミ。」
琥一「どう見てもボケだ、テメェは。」
琉夏「なんでやねーん!」
琥一「ウルセー、他の客に迷惑だろーが。」
〇〇(本当に仲がいいんだな……)

異性の好みについて

〇〇「やっぱり、2人で好きな女の子の話とか、する?」
琥一「はぁ? しねーよ、女じゃあるまいしよ。」
琉夏「ないない。」
〇〇「そっか……じゃあ、お互いの好きなタイプとか、分からないんだ?」
琥一「…………」
琉夏「…………」
〇〇「あれ?」
琉夏「さて、と……そろそろ行こうか?」
琥一「そうだな、それがいいな?」
〇〇(……あれ?)

女の子らしさについて

〇〇「ねぇ、2人は、女の子らしさって、何だと思う?」
琥一「メンドクセーな……」
琉夏「どしたの?」
〇〇「いつも一緒にいるんだから、そういう価値観、似てるんじゃないかなって。」
琉夏「そんなこと言ったら、いつも一緒の女の子が……なぁ?」
琥一「あ? おう、そうか。いたいた、女らしいのが。」
〇〇「……なに?」
琉夏「いや、女らしいなって。」
琥一「おう。三歩下がってついて来るしな?」
琉夏「そうそう。言葉づかいも丁寧だし、すぐ怒んないしな?」
〇〇(ううっ……ヤブヘビだったか)

男の子同士の友情って

〇〇「ねぇねぇ、兄弟の間でも、男の友情って感じるもの?」
琉夏「あぁ、友情ね……えぇと、コウにパス。」
琥一「あ? なんだ、友情だ? そんなもんオマエ……ねーよ。」
〇〇「無いの!?」
琉夏「まあ、一緒に育ってるから、あんまりそういう風にはなぁ?」
琥一「おぅ、つーかオマエ、気持ち悪ぃ質問すんな。」
〇〇「でもさ、2人はすごく仲がいいでしょ?」
琉夏「そんなことないだろ。なぁ、コウ?」
琥一「そうだぞ? 何ならコイツ、ぶん殴って見せるか?」
〇〇(2人とも、なんか照れてるみたい……)

男女の友情って

〇〇「ねぇ、男女の友情って、あるのかな?」
琉夏「あるのかな、コウ?」
琥一「メンドクセーからパス。」
〇〇「じゃあ、2人ともいつか結婚したら、相手のお嫁さんとは、友達になりたい?」
琉夏「あぁ、そういうこと。そういうことなら、な、コウ。」
琥一「メンドクセーからパス。」
〇〇「もう……よくわかんないなぁ。」
琉夏「わかんない方がいいこともあるんだ。な、コウ?」
琥一「メンドクセーからパス。」
琉夏「じゃあ俺もパス。」
〇〇(なんか、はぐらかされちゃった……)

恋してる?

〇〇「ちょっと聞きたいんだけど、いい?」
琥一「ダメでも聞くんだろーが?」
〇〇「そうなんだけど……兄弟の間で相手が恋してたら、わかっちゃうもの?」
琉夏「俺、わかる。」
琥一「ウソつけ。」
琉夏「わかるね。コウは恋してる。」
〇〇「そうなの!?」
琥一「はぁ!? バカか、テメェは?」
琉夏「やっぱな。図星だと、コウは声が裏返る。ラブラブだ。」
琥一「ラブ――バカ、たまたまだ!」
琉夏「ほら、まただ。」
琥一「テメェな……自分のこと棚に上げんのも大概にしとけ?」
〇〇「琉夏くんも……」
琉夏「えっ? いや、俺はほら、恋に恋するタイプだから。」
琥一「ヘッ、苦しいな、おい?」
琉夏「コウもな?」
〇〇「……?」
琉夏「ここは一旦、ドローってことで。」
琥一「飲んだ。」
〇〇(??? なんなのよ……)

喫茶店会話(愛情)

男の人って

〇〇「男の人って、いつもどんなこと考えてるの?」
琉夏「やらしいこと。」
〇〇「もう! じゃあ、琥一くんは?」
琥一「さあな? オマエはどうなんだよ?」
〇〇「わたし? わたしは……」
琉夏「今、誰のこと考えてる?」
〇〇「え、誰って……」
琥一「“えっ”じゃねぇんだよ。」
琉夏「コウ、いじめんなよ。」
琥一「オマエがな?」
〇〇(ビックリした……)

異性の好みについて

〇〇「ときどきは、2人で好きな女の子の話とか、する?」
琥一「しねーな」
〇〇「そっか」
琉夏「してみる?」
琥一「するまでもねーだろ。テメェの場合は」
琉夏「コウもな?」
〇〇「えっと……」
琉夏「罪、重いよ?」
〇〇(……罪?)

女の子らしさについて

〇〇「2人は、女の子らしさって、どういう時に感じる?」
琥一「ルカ、オマエこいつに余計なこと言ったのか?」
琉夏「言わねぇよ。コウだろ、いつもつまんねぇこと言うのは?」
〇〇「そ、そうじゃなくて! 兄弟だと考え方も似てくるのかなって」
琥一「くだらねぇ……そういうことかよ」
琉夏「でも、そうかもしんないぜ? 2人で同じ女の子、見てたんだからさ」
〇〇(女の子って、もしかして……)

ドキドキする時って

〇〇「2人が女の子にドキドキするのって、どういう時?」
琉夏「えぇと……エッチ系の話?」
琥一「バカ。」
〇〇「ちがう! そうじゃなくて、もうちょっと精神的な。」
琉夏「そうだな……コウは?」
琥一「あぁ? 俺にふるなって……」
琉夏「今だったりして。な、コウ?」
琥一「ウルセー、黙ってろ。」
琉夏「恐ぇんだよ、スゴむなよ。」
〇〇「もう、ケンカしないで!」
琥一「誰がさせてんだよ。」
〇〇「え?」
琉夏「気にすんな、八つ当たりだよ。」
〇〇(わたしのせい、なのかな……)

男の子同士の友情って

〇〇「男の子同士の友情って、強いんだよね?」
琉夏「らしいね。でも、なんで?」
琥一「俺らにケンカすんなって言いてぇんだろ」
琉夏「あれ、ケンカしてたんだっけ?」
琥一「さあな? オマエがしてぇなら、してねぇんだろ」
琉夏「つっかかんなよ」
琥一「オマエがな?」
琥一「今日は気分が悪ぃ。そろそろ引き上げねぇか?」
〇〇(ハァ……どうしてこうなっちゃうんだろう……)

男女の友情って

〇〇「ねぇ、男女の友情って、あるよね?」
琉夏「無いね」
琥一「即答かよ」
琉夏「コウは“ある”派?」
琥一「いけねーのかよ?」
琉夏「いや? 珍しくイイ子ぶるからさ」
琥一「言いてぇことがあんなら言えよ」
琉夏「そのうちな」
〇〇「ゴメン、2人ともやめて?」
琉夏「こっちこそゴメン……やんなっちゃうな、俺らガキで」
〇〇(琉夏くん……)

恋してる?

〇〇「恋愛って、難しいね……」
琥一「なんだ、急に。」
〇〇「うん……」
琥一「ルカ、何とかしろ。」
琉夏「この空気を?」
〇〇「ゴメン、さっきの忘れて?」
琉夏「いいんだ。難しいのは、最初から分かってた。ただ、気づかないふりしてたんだ。そうだろ?」
琥一「知らねーよ。」
〇〇(わたし、2人を傷つけてるのかな……)

キスについて

〇〇「えぇっと……怒らないで聞いて欲しいんだけど……」
琉夏「聞いたか、コウ?」
琥一「いちいち俺の顔色うかがうんじゃねぇよ。」
琉夏「それで、なに?」
〇〇「2人とも……キスって、大事なことだと思う?」
琥一「はぁ?」
琉夏「コウ。」
琥一「怒ってねぇだろ。」
〇〇「うん、男の子は違うのかなって、少し気になって……」
琉夏「そういう話はさ、3人じゃない時にしよう。」
〇〇「そうだね……ゴメン。」
琥一「謝んな。バカは俺らだ。」
〇〇(えっと、困ったな……)

スキンシップについて

〇〇「2人はスキンシップって、どう思う?」
琉夏「コウは?」
琥一「なんで俺にふんだよ。」
琉夏「苦手そうじゃん。スキンシップ。」
琥一「フツーはそうなんだよ。」
〇〇「そういうもの?」
琉夏「人によるだろ?」
琥一「オマエは得意そうだな?」
琉夏「まあな。そうだよね?」
〇〇「えっ?」
琥一「おい。テメェまさか……」
琉夏「バカ、冗談だよ。」
琥一「チッ。」
〇〇(嫌な感じだな……)

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最終更新:2023年04月23日 22:22