〇〇(ふぅ……この調子なら学校、行けそうだな……)
〇〇「はーい。」
新名「ちわっす。」
〇〇「あ……新名くん!?」
新名「あ、ストップ。すぐ帰るからそのままでいい。まだツラいだろ?」
新名「ホントは家の人にこれ渡して帰ろうかと思ったんだけど大丈夫だって言うからさ。」
〇〇「これって?」
新名「“ふわっとろ生プリン”。これだったら喉が痛かったりしてもするっと通るし、イイかなと。」
〇〇「わぁ……ありがとう。」
新名「あとでゆっくり食ってよ。ちょい多めに買ってきたから、家の人と。足りなかったら……まあそこはジャンケンとかで?」
〇〇「ふふっ、うん、そうする。」
新名「……来週は来られんの? ガッコ。」
〇〇「うん、大丈夫だと思う。ごめんね、心配かけちゃって。」
新名「そう思ってんなら早いとこ元気になれって。アンタの弱ってる姿は……困る。オレ。」
〇〇「……うん。がんばって治すね。」
新名「そうして。じゃ、帰る。お邪魔しました。」
〇〇「え、もう?」
新名「……ハァ。だから困るんだってマジで。そんな顔でもう? とか……ねぇわ。マジねぇし。」
〇〇「新名くん?」
新名「ハァ。とにかく、ガッコで待ってる。来週、アンタが来なかったらオレも行かねぇから。」
〇〇「えっ!」
新名「アンタのいないガッコなんか行ってもヒマだもーん。オレをサボリ魔にさせたくないだろ?」
〇〇「う……」
新名「責任重大ッスよ、センパイ? んじゃ、お大事に。」
〇〇(新名くん、お見舞いに来てくれたんだ……早く治さなくちゃ!)