「BOPが機能しなかったと言う事だが、そんな不良品状態のBOPをつけたままで作業をして、大丈夫?」


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

「動作不良を起こしているBOPを使う事による二次災害の可能性などはどうなのでしょう」(6.21 匿名係長さんからのご質問を意訳)

 この事故によって知名度の上がったBOP(BlowOut Preventor,つまり暴噴防止装置)ですが、これは何段もの巨大バルブの複合構造物で、高さは10m以上、重さは数百トンというヘビー級の装置です。

 このBOP、フェイルセーフ(意図的に外から力を加えていなければ、自動的に閉まる)機構を採用しています。また、仮にも栓ですから、もしも全く機能していなかったとしても、流出の勢いを弱める働きはしています。

 BOPに何か不調があったのなら、そのBOPが原因で更に何か悪い事が起こるのでは、というご心配はよくわかります。そのご心配に対して今出来る事があるとしたら、「BOPを修理する」「BOPを取り外す」の二つかと思います。

 前者は、残念ながら不可能かと思います。内部にアクセスする方法がありません。後者はおそらく不可能ではないでしょうが、その場合、栓となっているBOPが外れてしまう為、原油の流出量は増大する事になると思います。また、BOPの根元の部分にフィットするようなLMRP CAPを改めて作り、更にその設置作業を行わなければなりません(おそらく、現在のような覆い被せる形を作るのは難しいので、回収量は減るでしょう)。

 「BOPを取り替える」というアイデアもあるかもしれませんが、極めて難しいと言わざるを得ません。暴噴中の井戸にあれだけのサイズ、重さの構造物を載せて固定するというのは、至難の業です。そういえば「BOP on BOP」というアイデアがBPの作戦の中に入っていましたが、中止になったようです。
 もしも、このような暴噴対策専用の「暴噴停止用BOP」というものが存在していたなら、その方法も可能かもしれませんが、今からそのような装置を製造するには、時間が足り無すぎるかもしれません。今後、この事故を受けて、そのような装置が製造される可能性はあると思います。

 ご質問の中の「事故の可能性」についてのご返答を忘れていました。内部にどれだけのダメージがあるかがわからない以上、事故のリスクは存在します。が、事故が起きた場合には結局「外す」か「そのまま」かのオプションしかないので、新しい判断が必要にはなりません。突然の破損によってガスが急増し、それが海上の油回収船にダメージを与えるという心配があるかもしれませんが、おそらく、現在回収船は、海流と風向きを考慮した安全性の高いポジショニングで改修作業を行っていると推測します。リスクは低いでしょう。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。