もうひとりの影山剣(-かげやまけん)は、影山剣の中に眠る闇が実体化した、本人曰く「未来のお前(影山)自身」。初登場は『Edge of The Blade SPECIAL』。・・・いや、もしかすると『Edge of The Greed』と言うべきかもしれない。
注意:以降の記述にはもうひとりの影山剣に関するネタバレが含まれます。
米俵スグルの助言でヒーローとしての再起を誓おうとしていた影山剣の前に突如として現れ、影山=bladeの信じる「心による正義」を否定し、「力による正義」を受け入れさせようとした。あらゆる能力でbladeを上回り、絶体絶命のところまで追い詰めたが、最後はbladeを応援する全ての人の想いを乗せたリクエストライダーキックの前に敗れ去り、「誰一人として応援してくれなくなった時、bladeは力による正義を欲する」との予言を残して消滅した。
正義感にあふれ、ファンを大切にする影山と違い、米俵スグルを「あんな気持ちの悪いファン、放っておけばいい」と言うなど、真逆の性格となっている。ただし、「力による正義」を自称する通り、あくまで彼の求める力とは正義を執行するためのものであり、外道を憎む気持ちは変わらないらしい。だが、おそらくは「彼」に繋がることになる『Edge of The Greed』ラストの影山の恍惚とした表情を見る限り、「外道を処刑する」ことと「正義を振るう」こと、その「目的」と「手段」は逆転してしまっていると思われる。
応援してくれるファンを持たず、自分ひとりの力しか信じない彼のキックは、自分自身からのリクエスト。採用されたのは「愚かなもう一人の俺に力による正義を教えるキック」。