橋之巻末太郎(はしのまきすえたろう)は、劇中でも最強クラスの外道。初登場は『The Snow Hiding』(時系列上は『人でなき者たち』)。
注意:以降の記述には橋之巻末太郎に関するネタバレが含まれます。
人ではない外道という種族であるため、生年月日などの経歴は一切不明。人がまだ外道に対抗する力をもたぬ時代から活動が確認されており、人類に牙をむいていた。
半世紀前、軍の研究施設のある山中にいた大多喜寅信、湯鳥世代、山田雨損らを襲撃。兵舎の軍人など多数の犠牲者を生んだ。
外道として覚醒した大多喜との決闘では勝負がつかず不満を残し現場を去る。その後半世紀の時を経て大多喜とは再戦している(勝敗は不明)。
現代においても世界各地に被害をもたらしており、中東の砂漠地帯では鱈場蟹了の所属していた外国人部隊を壊滅させた。
199X年には日本に移住したラード星人・ベイダーを拘置していたドライアイス工場を襲撃し、甚大な被害をもたらした。
また時系列上は不明だが大仏仮面の組織を滅ぼし、魔神カネックと対決し引き分けている。
やがて日本を中心に活動するようになり『たからのちず』を巡ってはロベルト・ヨーン、ジャック・ワイルドを手玉に取る。
手応えのある戦いを求めて大仏仮面の大仏軍団の用心棒を買って出、影山剣や鷹有次、ハシコフ・ロジンスキーらと交戦。
魔神カネック、陳炒飯の乱入によって膠着状態に陥るも、満面の笑みを浮かべた。
その後は満足のいく戦いができない日々が続き、自らの脅威になりうる敵を自らの手で育てようと決断。腕に見込みのある犀多摩男、J-MIIらをスカウト。
やがて成長した犀多摩男と外道版世代抗争に突入した。そのさ中には米国軍5万3000人を30分で壊滅し、犀多摩男へのアピールをも行う。
犀多摩男との世紀の決闘は両雄一歩も譲らぬ展開となり、初めての敗北を喫するも本人は満足なようだった。
勝負のあとには火星人軍団、超巨大化したGP2(山田太郎)が襲来。戦いのダメージ癒えぬなか、犀多摩男と不敵な笑みを浮かべ彼らへと襲いかかったのだった。
ひじょうに好戦的な性格。手応えのある相手とやりあう事にこだわりをもち、腕のたつ相手ならば人はおろか同族である外道であっても襲いかかる。上述の犀多摩男を育てたように、敢えて自分の脅威となる存在を自らの手で育ててまで戦いに飢えている。
暴れること、戦うことに至上の喜びを感じる。だが短気や思慮に乏しい性格が多い外道にしては珍しく、後に訪れる喜びの為に面倒を引き受けたり我慢したりする一面も。
喜怒哀楽の起伏が激しく、狂気に満ちた笑みを浮かべた直後には豹変。その笑顔と笑い声は遭遇した相手のトラウマとなっている。
その凶暴な性格から人間・外道を問わず「暴れん坊外道」「外道が恐れる外道」「史上最キョー・3(強、凶、狂)の男」など様々な呼び名で恐れられている。
料理名に精通しているようで、相手を罵る際や攻撃する際に「この○○(料理名)が!」といったように用いる。その知識は人間のそれと変わらぬ知識量である。とはいえ引用した喩えがまったく想起するものではない事も多く、外道である故、彼の言う料理名と実際の料理には相当の隔たりがあるのは間違いない。
世界規模の脅威となっている一方、名前は知っているが顔は知らない、という人間もいるようで初対面では誰なのか気づかない者も多い。しかしいざ気付いた場合、恐怖のあまり失禁する者もいる。
肉弾戦と凶器攻撃をメインとする。外道の中でも最強クラスのスペックを持つだけあり、単純なパンチひとつでも尋常でない威力を誇る。 凶器も一見シンプルなものが多いが、「持った得物をデタラメな威力にする」外道能力の影響下にある為、侮れぬ威力をもつ。
奇襲時に多用。相手の背後に人ひとり分のスペースに不自然な空間があると発動。物音立てず足元からせり上がり現れ、狂気の笑みを浮かべ襲いかかる。
突然劣勢になり、棒読みなセリフをつぶやく。相手は油断してとどめを刺しにくるが実際はノーダメージで反撃確定、という狸寝入りな技。
ダウンした相手の腕を掴んだまま、全力で相手の脳天を地面へと踏み抜く。人間相手ならば間違いなく技の名の通り、悲惨な光景が広がることだろう。
フォークを突き立て、相手の額へと突き刺す。その鋭さは鍛えあげられた外道・犀多摩男でも流血し、血とは思えぬ量の謎の液体が頭部全体から溢れ出たほどである。
ナイフのように懐から取り出し、斬りかかる。外道の筋力で震動させており切れ味も倍増している模様。
握りこぶしの指の間にナイフを挟み、殴る動作の勢いを利用し投げつける。かなりの速度が出るため射程距離も長く、かつディスコダンサーのような常人ならば即死させる威力をもつ。
隙あらば相手の武器を強奪し、自らの武器とする。「持った得物をデタラメな威力にする」能力の影響を受ける為、人間が持っていた武器ならばその威力は増幅される。
「イーヤーオーヤーラララララハイハイハイ!」と奇声を上げながら全力疾走し、振り上げた蹴り足を相手の顔面に叩き込む。相手は吹き飛び、場合によってはその飛距離はヨーロッパまで到達する。
シンプルな反則攻撃。相手の目の前でかがんだ状態から腕を振り上げたり、立った状態から蹴ったりする。当然相手は悶絶し行動不能となる。 この技から必殺技のハシノ・マスタナーへ移行するのが橋之巻の必勝必殺パターンである。 劇中では男性相手のみに放っており、女性へは果たして使うのかは不明。もっとも外道の腕力脚力を考えると、睾丸の有無に関わらず致死的なダメージは避けられないだろう…
目潰し、急所攻撃、脳天チョップの3連続攻撃。被弾した相手は高確率で前後不覚に陥る。3発のうち1発でも受ければ行動不能になりうる攻撃の為 3発すべて食らってしまうと、たとえ外道相手であっても気絶状態に陥ってしまう。
橋之巻の最大の必殺技。急所蹴りなどで相手の動きを止め、相手の首を背中向きに抱えて跳躍。地面に落下の衝撃を直に相手の頚椎・頭部へと与える技。 一見普通のプロレス技だが、この技はマネをした素人が死亡する事故も起きている危険な技である。 それを最強クラスの外道の彼が放つのだ。筋力をはじめとした超人的身体能力も相まって、たとえ相手が外道であっても無事では済まない。