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まだ、希望崎が平和だった頃。
学園に現れ始めた壁の前に、4人の魔人が集っていた!
「アリサだよー! みんなの足を引っ張らないように頑張るからね、よろしく!」
「此方は重坂 阿諛香と申します。どうかよろしくお願いします」
「フロレンツィアですぅ~。よろしくお願いしますねぇ~」
「私の名前は斧寺春。斧寺小咲(お姉ちゃん)の妹です」

壁を見上げる彼女たちの目的は一つ。
この高くそびえたった壁の上で……ラーメンを食べる事!
「あの壁の上で二郎を食べればさぞ良い気分でしょうね」
「二郎より天一じゃない?」
「天一のこってりも確かに魅力的ですね」

のほほんとラーメンについて言葉を交わす中、最初に動いたのは、リトルウィッチアリサ。
「壁の上でラーメンを食べるにしても、調理器具は必要だよね……だったら、それを用意すればいいよね!」
「器具は一式揃ったけど……運ぶのがめんどくさいなあ、こうなったら転送魔法で……壁の上まで飛んでけ! えいっ!」
家庭科室で入手した調理器具を、魔法と空飛ぶ箒に乗って壁の上に運び出す。

「そういえばこの学園には15mくらいの巨大なビッチが居ましたね、彼女に頼んで足場を作ってもらいましょうか」
そう提案したのは、ベリーショートの商事、重坂阿諛香。
「大丈夫なの? 潰されたりしない?」
「協力してもらえるんですかぁ~?」
「彼方はかなりの男好きだと聞きます、その性質を利用すれば味方になってくれるかもしれません」
彼女はこの学園に生息する巨人、通称“まゆゆ”と交渉をし、壁の上までの道を作ってもらおうと言うのだ!

「ガーバガバガバガバ!ガーバガバガバガバ!」
とても知性を持っているとは思えぬ笑い声!しかし重坂は男の子らしいベリショで警戒心をとき、
演劇で培った肉体言語と、彫刻刀による性感帯刺激で、まゆゆを従えることに成功する!
まゆゆによって凄まじい勢いによって築かれていく足場。このまま完成なるか……?一同がそう思ったその時!

「ガバガバガバガバガバ!」
「ひ、ひええー!ば、ばけものだぁー!」
突如作業を放り出し、走り出すまゆゆ!その視線の先には、無垢な男子生徒が!
「これじゃぁ~、登れませんねぇ~」
「途中までは良い感じでしたが、しょせん彼方はあまり知能を持たない単純な生物という事でしょうか」
「仕事を放って何処かへ行ってしまいましたね。申し訳ありません」
「まぁ~、私たちが襲われなかったのでぇ~いいですけどぉ~」
「一応基礎の部分は出来てるようなのですが…」

後もう一歩のところで去ってしまったまゆゆ。
無垢な男子生徒の犠牲を無駄にしないため、フロレンツィアが動く!
「仕方ないのでぇ~、誰かに協力してもらいましょう~」
彼女が標的に選んだのは、建築士を目指すかわいそうな眼鏡っ娘。
眼鏡っ娘同士、仲良くしようじゃないか。そう言って油断させたところを暗殺術で背後を取り、そして……
「手伝ってくれたらぁ~、それでいいんですよぉ~」
「無意味に殺すつもりはないですしぃ~」
「ひええー!手伝う!手伝うから命だけは許してぇー!」

こうして壁の上までの道は完成した。
あとは、食べるラーメンを作るだけだ!

最近は壁も増えすぎた……。邪魔な壁を取り払う事で報酬を貰い、貰った金でラーメン屋のオヤジを呼ぶ斧寺春ちゃん!
「ガハハハ!あんな壁の上でラーメン作れだって?」
「だがまあ、お譲ちゃんみたいな子に頼まれちゃあな!ガハハ!ガハハ!」
ちょうどオヤジの娘ごろの年頃。オヤジもノリノリだ!
「出張費は負けといてやるよ!とびっきりのラーメンを作ってやるぜ!」
「ガハハハハ!」
「できればとびっきりこってりしたのが良いですね」
「大ブタW野菜マシマシニンニクアブラカラメ」
「任せますぅ~」
「お、おう!任せろ!俺は無敵だぜ!」

そして数分後。彼女たちの前には人数分のラーメンが並んでいた。
「ありがとうございます。やはり良い眺めですね、そしてこの絶景を見ながらのラーメンはまたひとしお…」ズーッズズーッ
「わぁ~、おいしいですぅ~」
「景色も良いですねぇ~」

壁の上から眺めた希望崎は、いつもとなんだか違って見えた。そこで食べるラーメンの味も、一味違う気がした。
それからしばらくの間、彼女たちは壁の上で、穏やかな時間をすごした。
刺激は少ないが、平和で楽しい日々。
「また、こうしてラーメンが食べられるといいね」
「そうですねぇ~」
いつまでもこんな日が続く、そう思っていた。


この数日後、生徒会と番長Gは休戦協定を破棄し、戦闘状態に突入。
ダンゲロスハルマゲドンの開始が決定された。
彼女たちもそれぞれの陣営へと別れることとなり、その後、集まる事は、二度となかった。