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第25回 ド正義卓也の見る夢

悪い夢を見ていた気がする――
じぇいそんはいなかった。鏡子先輩との色事に溺れ、挙句パイプカットされた。
幼児退行もした――どこまでが現実なのだろう。誰か、僕を救ってくれ――

救いを求める彼に手を差し伸べる3つの影。MCヒロシ、四悠光速、月読千種。
一番手はMCヒロシ。何故自分がこの学園にいるのか、それは分からない。
月読はこの男の事を悪霊に憑かれているなどと主張しているが、
自分は平安貴族ではなくMCだ。当然、陰陽術など使えない。俺の武器は唯一つ。
あらゆる生物を冥府へ追い込む、マジでリアルなリリック一つ。
そんな俺でも働くのに一体こいつは、ド正義は、どれだけ堕落しているというのか――
仕事せざるを得ない状況にする。働こうと思わせる。そのどれもが成功する気がしない。
まるでニート。どれだけ働かないのか。まずは生徒会長である事を思い出させるしかない。
『リリカルマダラーR.I.P.』。そのリリックにド正義の睾丸内の全生命が絶滅する。
さらに実力行使。後頭部を殴り、物理的におぼろげな記憶をフラッシュバックさせる。
ここで溜まっている仕事をさせるのは、四悠光速の特攻(ぶっこみ)以外にあり得ない。
その暴言に怯えやる気をなくすド正義だったが、バイクによる拉致とサポートで、
とにかく溜まった仕事に取り掛からせる事に成功する。
だが、光速の服装違反に対し、怯えながらも辛うじて注意したひとかけらの勇気。
ド正義は駄目になったわけではない。彼は彼なりに精一杯がんばろうとしているのだ――
月読はそう判断した。自ら預言者に扮し、ド正義の前へと姿を現す。
ゆっくりでいいのです。あなたのペースで、あなたの思うような生徒会長を目指すのです――
その言葉に、夢の狭間を漂っていたド正義の自我が、少しずつ此岸へと戻っていく。
河原で平安貴族に襲われ理性を取り戻し、暴走族を注意したら拉致され無理やり仕事をやらされ、預言者っぽい人に優しくされ、彼はついに自分を取り戻したのだ。

だが、事態を解決した3人の心の底にはまだ釈然としない不安が残っていた。
彼はこれで本当に更生したのだろうか……? 
次の精子が生まれれば元に戻るのではないか?
ド正義を廃人同様にした鏡子という魔人。ヒロシと月読は彼女に興味を持ち、会う事を決意する。
そしてド正義の身を案じる光速は一人、生徒会に残った――
生徒会会計、四悠光速の誕生である。
彼は思う。いざとなったらこいつ、禅寺に投げ込んでおけばいいんじゃないかな……