ハイハットは、どこかに絶対入れるべきアイテムです。
その昔、僕はハイハットが嫌いでした・・・・。いえ、逆に好き過ぎたんでしょう。
Autechreにハマってからは「ハイハットとか素人」などといういかにも素人な思考に陥り、
しかしよく聞いてみると、やっぱり入ってました。だから入れなきゃいけないんです。
ハイハットは大切に
そんなハイハットは使い途が案外広いもので、スネアの代わりだったり王道の裏打ち、
あとは長さを出して空間を広げたりと色々使えます。
◆コンプ
ハイハットを処理するのですが、気を付けるべきはそのイメージです。
他の音でも当然なのですが、ハイハットは特に音量や帯域バランスが重要です。
少し狂うとどこかミスマッチな風に聞こえます。
パツパツにしたいのか、ソフトにしたいのか、生っぽくしたいのか・・・・。
(エロい・・・・・)
そのイメージで随分違ってくると思います。
・パツパツ・・・・アタック短め、リリース短め
・ソフト・・・・アタック遅め、リリース長め
・生・・・・リダクションが-3~-5db程度で、アタック遅めでリリース短め
大体こんな感じだと思います。着目すべきは生っぽい場合の処理ですが、
生感を演出するときはこれよりもやっぱり打ち込む時が重要で、スウィングしてください。
スウィング・・・・シーケンスを、前後にややずらすテクニック
この方法を用いないと、特にテクノなどの反復リズムではグルーヴ感が得られません。
これはまたミックスとは違うのですが、念のため記載しておきます。
◆EQ
ここでEQを挿して見ましょう。
ハイハットはEQでカットしたりブースとしたりすると、とても印象が変わります。
もっと良い音が鳴らないかどうか、試しにここで調整をしましょう。
その時に注意したいのが、高域を上げ過ぎないことです。
ついついイケてる感じにしようと高域をブーストしがちのハイハットですが、
中域をカットして後段のリミッターで音量を上げる方が、耳に痛くない音になります。
最初の方に述べた通り、耳が痛くなる音は聞きたく有りません。
高域もしくは低域を盛ると高級にそれっぽく聞こえる節がありますが、
そんな安っぽいミックスは聞きたくもやりたくもありませんから、
我々は理論にある程度基づき、しっかりとした音作りをしていきましょうね★
◆リミッター
リミッターで削られた分を取り戻します。毎度のことですが、リダクションを注視。
ハイハットは「鳴り」が重要なので、あまり潰す必要はありません。
ある程度ゲインを上げることが出来たら、そのままにしておきましょう。
◆空間系
それでは最後に味付けしてみましょう!
さぁここでセンドリターンを使うわけですね。革命です。
設定方法は
センドリターンを参照してください。
今回は空間系のため、リバーブかディレイのリリースタイムを短くしたものを挿します。
センドの設定が完了しましたら「e」でチャンネル設定画面を表示させます。(写真)
右側にありますSENDSに作ったセンドを当てはめスイッチをONにし、レベルを調整します。
上げると目立ってなんかイイ感じですが、飽くまでも裏方的な役割、演出が目的ですので、
ヘッドフォンで聞いてうっすら聞こえる程度に留めてください。
これをいくつかのトラックで行うと、非常に良い感じにまとまってくれますよ。
最終更新:2010年08月05日 02:46