「卓上ゲーマーの手帳 8冊目」 チラ裏クトゥルフさんの夢


※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

964. チラ裏クトゥルフ 2011/09/24(土) 08:42:31.48 ID:???
『遊んだ卓上ゲームについて報告』ではないのだが、
『チラシの裏的』に『適当に活用』させてほしい。
卓ゲにはチラ裏スレがないので、オカ板の明晰夢スレへ行くべきなのだろうが、
正直レスが欲しいわけではない。
vipにスレでも立てれば万が一にも受けるかもしれないが、
別にネタがやりたいわけでもない。

とっとと忘れてしまうのが正解なのだが、
板住人のはしくれとして、勿体ない気がするのでここへ書き捨てる。
クトゥルフシナリオの「書いてないでとっとと逃げろ」系日記ネタの
ヒントにでもしてくれる人が一人でもいれば私が報われる。
長文uzeeeと思われる方は名前欄NGで。

メモ帳にでもまとめてから貼るべきなのだが、
まとめるために読み返すのも怖いので打ちながら投下する。
この時間のこの板は過疎っているので、多分許してもらえるのではないか。
タイピングだけは鬼速いので、連投規制避けにちょうどいい速度になると思う。
全部で10レス弱ぐらいになるだろうか。

965. チラ裏クトゥルフ 2011/09/24(土) 08:48:46.52 ID:???
クトゥルフ系の明晰夢を見た。

前提として、私はここ十年ばかり不眠症を患っている。
薬剤さえあれば当たり前に生活できるのだが、飲まずに眠ると
確実に魘されるので欠かしてはいけない。
打率100%、間違いなく一晩中魘され続ける羽目になる。

ところが今週中の忙しさにかまけて、昨夜は薬を使い切ってしまった。
最近体調も良かったので、一晩ぐらい要らないだろうと思ったのが甘かった。
よりにもよって、クトゥルフ系の明晰夢を見てしまったのだ。

長い長い明晰夢から覚めた時には、つま先がキンキンに冷え、
体はがちがちにこわばり、心臓がものすごいはやさでバクバクなっていた。
つま先の冷えは足先が布団から出たせいだったのだが、
心臓がおさまるまでには数分を要した。
子供の頃ならこんなにバクバクする悪夢も見た事があるかもしれないが、
如何せん私には患う以前の記憶がないので解らない。
幸い好天なので、ベランダで飼い猫二匹を撫でてようやく落ち着いた。

夢であれほど恐怖を味わうなら、心臓が弱ければ夢で死ねる。
捨てコテハンは「SAN値直葬」にすればよかった。

966. チラ裏クトゥルフ 2011/09/24(土) 08:55:02.19 ID:???
夢は、我が家の離れを舞台に始まる。
旅行支度のため家中をばたばた走り回っていた「私」は
離れの物入れから禍々しい革表紙の本を見つけ出す。
本の大きさはほぼ大判コミックサイズ、
ただし拵えと厚みはそのままこぶりな洋書といったところ。
特筆すべきは表紙の装丁で、
見るだけで胸騒ぎがするような黒っぽい臙脂色の皮革で装丁され、
見ただけでぞっとする、嫌な質感で触りたいとも思わなかった。

離れには同居の親族のうち実弟、従兄弟数人がいた。
離れを覗きに来た叔父もまじえ、本を手から手へ回して盛り上がるうち、
彼らは次第に異常なトランス状態に陥っていく。
そのうち母屋の長老衆に本を見せようという話になり、
彼らは本を手に、異常な興奮状態で離れをかけだして行った。
967. チラ裏クトゥルフ 2011/09/24(土) 08:59:11.73 ID:???
「私」はと言えば、彼らの異常な様子におののいていたのだが、
本から舞い落ちた一枚の紙片を拾おうと、シェルフの下に潜る。
奇怪なことに、紙片を手にした途端、私の姿は人に見えなくなった。
体がぶつかりシェルフが動いても、皆不思議がるだけで、
シェルフの下にいる私の姿を目に留めない。

唯一、落ちる前の紙片に触れた幼い弟だけが私を見たが、
目で合図すると、それとなく察して、知らんぷりをしてくれた。
かくれんぼしているとでも思ったのかもしれない。
異常な興奮状態の彼らが恐ろしかったので、
私はそのままシェルフの下に隠れていた。
弟は、彼らと共に離れを出て母屋へ行ってしまった。
そして、次第に母屋から異常に熱狂的な喧噪が起こりはじめた。
968. NPCさん 2011/09/24(土) 09:03:33.40 ID:???
紙片を手にした私は、それが禍々しい本のしおりではなく、
封印に類するものであると気がついた。
気がついたのは、亡き祖母から伝えられた「おまじない」を思い出したためで、
その「おまじない」は恐ろしいものを近づけない魔除けのおまじないとして
一族に伝わるものだった。
今や異常な熱気に包まれた母屋からは、繰り返し意味不明の叫びが聞こえてくる。
「おまじない」同様に聞き慣れない言語であるそれは、
「おまじない」とは逆に、恐ろしいものを「呼び寄せる」叫びだった。
今や母屋だけではなく、家中が異常な喧噪に包まれ、
誰も彼もが家中を駆け回り、叫び続けている。
紙片を握っていたために支配から逃れられていた私は、
心の中で「おまじない」を一心不乱に繰り返し続けた。
969. NPCさん 2011/09/24(土) 09:08:24.61 ID:???
「おまじない」を繰り返すうち、私は次第に忘我状態に陥った。
体が水平に浮き上がり、雨戸へと吸い込まれるように近づいていくが、
体は雨戸にぶつかることなくそのまま通り抜け、往来へ出る。
しかし体全体が雨戸を通り抜けることなく、
常に雨戸を「突き抜けた」状態で出入りを繰り返す。

家中を走り回る親族の熱狂的なトランス状態とは相反して、
冷たくクリアなトランス状態に陥った私が理解したのは、
「おまじない」は下位の「良くないもの」を退ける効果の言葉だったが、
上位の「良くないもの」には効果がなく、
上位の「良くないもの」は開いた窓から入ってくるので、
窓を開かせないことで良くないものから逃れようと、
私自身が窓を突き抜けることで、かけがねとなっていることだった。
970. NPCさん 2011/09/24(土) 09:10:41.52 ID:???
母屋の喧噪と混乱は最高潮に達する。
「良くないもの」が降臨し、家族が一人また一人と、
想像を絶する禍々しいやり方で「喰われて」いくのが
トランス状態の私に伝わってきた。

幼い弟が「喰われた」とき、私は理解した。
「良くないもの」が、最後の一人である私のもとへとやってくる。
あの本を媒介にして呼び寄せられた「良くないもの」は、
おまじないによって退けられていた「良くないもの」ではなく、
「閉じた窓」からやってくる、別の「良くないもの」だったのだった。
971. NPCさん 2011/09/24(土) 09:15:30.80 ID:???
「私」が喰われた後、視点は往来にうつる。

「私」の家に「良くないもの」が現れた頃、
周囲には下位の「良くないもの」が数多く現れ、
「私」の住む町は阿鼻叫喚の混乱に陥っていた。
「良くないもの」たちは「閉じた窓」から現れるため、
窓が開いていれば危険はないのだが、
誰もが恐ろしさのため家に駆け込み窓を閉じ、
次々と現れる「良くないもの」の犠牲になっていく。

「喰われた」者たちは皆、「狂気のもの」となった。
生きているのかそうでないのかは解らない。
人間の姿をした、元人間だったものたちが、
名状しがたい叫びをあげ、異常に体をよじりながら、
「見えない扉」の方へ異常な流れを作って行く。
972. NPCさん 2011/09/24(土) 09:20:55.80 ID:???
「私」の家の正面には、小学校のグラウンドがある。
今や「狂気のもの」たちであふれかえるその場で、
たった一人「良くないもの」たちの支配を逃れている者がいた。
町に住んでいた、元から狂っていた娘だった。
「私」の一族に伝わる「おまじない」と同じ系譜の「何か」を
言葉ではなく血の中に継いだその娘は、生まれつき気が触れていたが、
この喧噪の中、ただならぬトランス状態に陥り、
文字通り気が狂ったように踊り続けていた。
トランス状態の娘が、血の呼び声に従って踏むステップと刻むリズムが、
本能的に「狂気のもの」たちを退ける結果となり、
紙片を握っていた「私」が親族に認識されなかったように、
「狂気のもの」たちに認識されない場所を歩いていたのだった。

狂気のものたちが叫び、踊り狂い、「見えない扉」へ流れていく中、
たった一人「正気で」踊り続ける「狂った」娘と意識を共有して、夢は終わった。

973. チラ裏クトゥルフ 2011/09/24(土) 09:25:09.71 ID:???
途中、書き落とした点を捕捉。
「閉じた扉」からやってくる「良くないもの」が私を認識し得たのは、
私を認識していた幼い弟を「喰った」ことで、
弟の視点を通じて私を「視た」ためだった。



名前欄NGしてくれと言っておいて、途中名前欄入れ忘れてごめん。
SAN値直葬ものの明晰夢をとっとと指先から輩出してしまおうとして、
夢の残滓の混乱も手伝って打ち忘れた。
次スレは970だったろうか、980だったろうか。
970なら今夜中にも立てておきます。
チラ裏終わり。
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。