臣民の道の内容

第二次近衛政権の策定した基本国策要綱(1940.8)に基づき進められた東亜新秩序構想、さらに、
日独伊三国同盟(1940.9)結成・日本の枢軸国参加による日米開戦の接近を意識した総力戦体制の要請
に応える国民教化策の一環として文部省外局として設置の教学局が編纂した『臣民の道』は、『国体の本義』とは正反対に、

(1) 個人主義・自由主義・功利主義・唯物主義といった西洋思想のほぼ全面的な否定・拒絶
(2) 一方で、ナチズム/ファシズムへの共感表明
(3) アジア的普遍主義(汎アジア主義)の強調
(4) 英米を始めとする欧米支配の旧秩序の破壊と、日本など枢軸国の主導する新秩序の樹立

が強く謳われ、その実現のために

(5) 天皇への絶対随順(「臣民の道」の実践)

が要求される構成となっている。


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最終更新:2019年12月22日 14:39