■ヴィーキングヘルム(頭装備)

  • Ⅲ 鋼鉄の表面に鋲を打ち、攻撃を軽減する力を強めた兜。STR×1
  • 紀元前のケルト民族を起源とする、両側頭部に象牙の角を生やした兜。イメージにそぐわず、実戦用ではなく儀礼用であった。
  • シャウトで敵をふっ飛ばせるようになったり
  • FUS,RO,DAH!
  • 一般に、角のついた兜と毛皮のベスト、といった服装が、ヴァイキングの服装のステレオタイプとして知られている。しかしこれは史実ではなく、当時のヴァイキングの遺跡からはこのような兜は出土していない。角のついた兜は、古代ローマ時代にローマと敵対したケルト人の風俗が、後世になってヴァイキングの風俗として訛伝されたものである。なおかつケルト人は数多くの部族に分かれていた集団であり、兜の意匠は様々であり、角のついた兜はその中の一種類に過ぎず、さらに兜を被る事ができたのは一部の部族長クラスに限られる。 実際のヴァイキングの格好は、同時代の西欧の騎士と同様の、頭部を覆う兜とチェーンメイルが一般的であった。丸盾と大型の戦斧が、ヴァイキングの装備の特長となる。ノルウェーの10世紀の遺跡から出土した兜は、目の周りに眼鏡状の覆いがついていたが、角状の装飾品は見当たらない。むしろ同時代の西欧の騎士の兜が、動物や怪物を模した付加的な意匠を施す例があったのに対し、ヴァイキングの兜は付加的な意匠は乏しいと言える。
  • ちなみに族長クラスは膝下までのチェーンメイルを身につけたが、一般のヴァイキングは膝上20cm程度のものを身につけていた。ヴァイキングとノルマン人の定義には曖昧なものがあり厳密な区分ができないが、ヴァイキングのチェーンメイルは黒鉄色、ノルマン人のチェーンメイルは銀白色、といった区分をする場合があり、アイルランド語ではヴァイキング・ノルマン人を「ロッホランナッホ」、つまり「白と黒」と呼んでいた。
  • ノルマン人と呼ばれる時代には、水滴状で鼻を防御する突起のついた兜が普及した。一体形成で意匠はさらに単純なものとなり、ノルマン・ヘルムと呼ばれた。これはノルマン人以外の西欧の騎士の間にも普及し、初期十字軍の騎士の一般的な装備ともなっている。
  • 一体成形技術が普及する以前はスパンゲンヘルムと同様の製法が用いられた。兜の鉢の頭頂から幾筋かの鉄板の外枠(ドイツ語でスパンゲン)を伸ばし、そこに分割された鉢用の板金を留める。まだ一枚の鉄板を加工して頭部の鉢を形成するのは技術的に困難だった頃のもので、このような様式が広く用いられていた。
コメント:



最終更新:2016年10月09日 21:37