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<h1>バイオエタノールプラント見学</h1> <p> 2010年12月9日に、大阪府堺市のエコタウンの見学にいってきました。その中にある、廃木材からエタノールを生成する工場を見学してきました。</p> <p> </p> <p>  堺臨海地区は、昭和30年に臨海コンビナートとして着手された場所です。一方で廃棄物埋立地がなくなっていくので、リサイクル社会が大前提となってきました。そこで、従来のリサイクルに加えて、新たなリサイクルへと大阪府が動き、単なる補助金だのみというのではなく、ビジネスの方向性をもって「エコタウン」の形成に走りました。最近は廃棄物の減少化傾向も見えているようですが、環境制約は悪化しており、まだまだ資源化は求められています。<br /> この場所にあった処分場は昭和48年に廃棄物30万トンを埋め立てて終了しました。無機物の埋め立てであり、ガスの発生はないのですが、建築物の杭打ちが効かない欠点があります。<br /><br /> 現在大阪府エコタウンプランとして組み込まれ、先進技術+ビジネスモデルがここにあります。世界初のバイオエタノール製造工場として平成19年より運転開始し、海外からも見学者が増加している。ここからはエタノール以外にも、不良材からはチップ化し固形燃料として発電し、構内電気をまかなう以外に場合によっては売電も行っています。<br /><br /> バイオエタノールはガソリンに混合してCO2が減少できることが実証されています。「E3エタノール」国内では3%の混合が法的に許可されました。海外では30%や25%をガソリンに混合して利用する国もあり、ブラジルでは100%エタノールも実用化されています。ただ日本では、自動車エンジンへの負担と故障を心配する声もあり、慎重に進められている。<br /> この施設の材料としては建設廃棄物がTOP。あとパレットや樹木の剪定も入っています。全国では稲わら、飼料米、サトウキビ、などを原料として稼動される例が多く、廃木材からバイオエタノールを工業的に生産しているのは日本でここだけ。<br /><br /> 京都議定書によりCO2削減20%は、ガソリンからその80%を要求されている。法改正で3%まで混入ならばと許可された。18年3月にはアルコール販売も可能となった。<br /><br /> とうもろこしには、アルコール発酵がしやすいC6(六炭素)が主成分だが、材木では分解しにくいC5(五炭素)成分が中心となる。このため「酒造り」などで使われる菌では、材木からエタノールを作ることができない。このC5糖分をバイオ菌「KO11」が分解してエタノールとなっていく。KO11は米国より輸入しているが、その発明者は日本人。<br /> 全国で年間50万KLを目標として、ここでは約3%を生産している。この3%エタノール混合ガソリン「E3」の看板で府内に14スタンドで販売され、実車走行中。材料の廃木材は大栄環境(近畿の大手廃棄物処理業者で、この施設の共同出資者)から入手しており、どこの地域からの入手かはここでは不明です。</p> <p> </p> <p> </p>
*バイオエタノールプラント見学  2010年12月9日に、大阪府堺市のエコタウンの見学にいってきました。その中にある、廃木材からエタノールを生成する工場を見学してきました。  堺臨海地区は、昭和30年に臨海コンビナートとして着手された場所です。一方で廃棄物埋立地がなくなっていくので、リサイクル社会が大前提となってきました。そこで、従来のリサイクルに加えて、新たなリサイクルへと大阪府が動き、単なる補助金だのみというのではなく、ビジネスの方向性をもって「エコタウン」の形成に走りました。最近は廃棄物の減少化傾向も見えているようですが、環境制約は悪化しており、まだまだ資源化は求められています。 この場所にあった処分場は昭和48年に廃棄物30万トンを埋め立てて終了しました。無機物の埋め立てであり、ガスの発生はないのですが、建築物の杭打ちが効かない欠点があります。  現在大阪府エコタウンプランとして組み込まれ、先進技術+ビジネスモデルがここにあります。世界初のバイオエタノール製造工場として平成19年より運転開始し、海外からも見学者が増加している。ここからはエタノール以外にも、不良材からはチップ化し固形燃料として発電し、構内電気をまかなう以外に場合によっては売電も行っています。  バイオエタノールはガソリンに混合してCO2が減少できることが実証されています。「E3エタノール」国内では3%の混合が法的に許可されました。海外では30%や25%をガソリンに混合して利用する国もあり、ブラジルでは100%エタノールも実用化されています。ただ日本では、自動車エンジンへの負担と故障を心配する声もあり、慎重に進められている。 この施設の材料としては建設廃棄物がTOP。あとパレットや樹木の剪定も入っています。全国では稲わら、飼料米、サトウキビ、などを原料として稼動される例が多く、廃木材からバイオエタノールを工業的に生産しているのは日本でここだけ。 #image(plant.JPG,width=250,height=350,right)  京都議定書によりCO2削減20%は、ガソリンからその80%を要求されている。法改正で3%まで混入ならばと許可された。18年3月にはアルコール販売も可能となった。  とうもろこしには、アルコール発酵がしやすいC6(六炭素)が主成分だが、材木では分解しにくいC5(五炭素)成分が中心となる。このため「酒造り」などで使われる菌では、材木からエタノールを作ることができない。このC5糖分をバイオ菌「KO11」が分解してエタノールとなっていく。KO11は米国より輸入しているが、その発明者は日本人。 全国で年間50万KLを目標として、ここでは約3%を生産している。この3%エタノール混合ガソリン「E3」の看板で府内に14スタンドで販売され、実車走行中。材料の廃木材は大栄環境(近畿の大手廃棄物処理業者で、この施設の共同出資者)から入手しており、どこの地域からの入手かはここでは不明です。 #image(source.JPG,left)

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