過去の案

ストーリーの過去案なんです。
ストーリーがどうなるかまだ完全決定してないので妄想に役立ててくだしあ



主人公PC弄り中にsetup.vipを誤って実行
ポエム・エロ画像をなどが流出
直後にvipたんがディスプレイに現れる
チャットでvipたんと会話を試みるも記憶喪失している模様
しかし、拡張子の世界に異常があり助けを求めていることだけは覚えていた
主人公は人助けを装って拡張子の世界にダイブ
vipたんのパワー不足(データ不完全?)の所為で○○フォルダに誤着

ミッション1~ダスト遭遇戦~(雑魚敵にダスト、リーダーがウィルス)

一先ず○○フォルダの集落でお世話になることに
仲間増やし&仲間からスキル習得など

ウィルス退治を建前にエロ物捜索する主人公
自分のデータを修復(強化)し、対ウィルス戦に備えるvipたん
しかしデータを修復(強化)するたびに現れる「過去の断片or自分の本質」
この辺からシリアス
集落を回る順番は(画像→テキスト→音楽→動画→オフィス)

VIPたんは記憶を失っていて単にウイルス退治が目的だけど、都合よくデータも手に入る→
中盤に怪我して記憶を取り戻す→ここで分岐

√1
記憶を取り戻すが、既に気持ちは主人公サイド! ラスボスを倒す為にデータ集め継続
(最後にvipたん2号機が出すならこれ! 皆の力を借りて新型に単身挑む旧型燃え!)

√2
記憶を取り戻すが、このまま潜伏した方がいいと、ネット界を助ける振りしてデータ採集
最後に黒幕のところについたところで寝返り、こちらのキャラの技をすべて使える怖いボスとして登場

√3
初めてあったその時から、ずっと気になっていた。
厳格な眼差し、まじめ一本槍で可愛い性格。
そして、輝く白い歯。
しかし、彼女はテクトたちに代わって村を治める必要がある。
やむを得なく、僕は彼女を残して村を離れた。
そしてついに最終決戦を迎えた主人公。(VIPたんは記憶を取り戻していて味方)あとはボスを倒して帰るだけだった。
しかし、彼には心残りがあった。村に残してきた彼女。
しかし今は戦いに集中する時。首を振って主人公はラスボスとの戦いに望む。

だが、ラスボスは思いのほか強かった。次々にやられていく仲間たち。
主人公が敗北を覚悟した、その時!!

143 :イチホレ :2007/06/27(水) 22:29:59.15 ID:vNR0OlHi0
「古森殿~!!助太刀いたしますぞ~!!」
ペグールⅢ世、そして他の集落で知り合った皆とともに、彼女はやってきた。

「シーシー!!」

走り寄る爺を抱きとめる主人公。
「シーシー! ああ、シーシーィーッ!!」
「すまんかったのぉ、古森殿。辛い思いをさせてしまったようじゃ」
「ううん、そんなことない。僕の心には、いつだって君がいた!君は僕の真ん中だったんだ!!」
「それはわしも同じじゃよ・・・・・・。・・・・・・さあ、今こそ二人の力を合わせる時じゃ!!」
爺が手を差し出す。それをしっかりと握る主人公。
「うん!この世界の未来のため・・・・・・!!」
「「そして二人の未来のために!!」」
お互いの心の絆をしっかりと確かめ合い、二人は寄り沿い、最終決戦に臨むのだった!!



80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/18(月) 20:51:13.64 ID:XxVzHMkw0
電脳界には様々な拡張子毎にその化身が存在する。
VIPたんは未完成のソフト「○○○○」で使用される拡張子.VIPの精霊。

完成間近になって放棄された「○○○○」はネットを漂っていたが、
主人公は偶然、うpろだに留まっていたそれをダウンロードする。
ZIP形式のそれを展開すると、中身は得体の知れないEXEファイルと、
みたことの無いVIPという形式のファイルが入っていた。

普段なら怪しいEXEファイルなど即削除する主人公であったが、
飼い猫「たわし」の奇襲に遭い、うっかりダブルクリックをしてしまう。
ファイルは高速で展開し、画面は暗転。流れる文字列。
主人公は慌ててプログラム、そしてPCを強制終了させようとするが、上手く行かない。

『VIPファイルを読み込んでいます...0%...20%...40%...60%...80%...100%...読み込みが完了しました』

その文字列を確認した瞬間、PCの画面が発した光が視界を白く覆い、
気がつくと主人公は、映画で見た電脳世界のような空間に倒れていた。
傍らには奇抜な格好をした少女がしゃがんで、主人公の顔を覗き込んでいる。
少女は主人公が目を覚ましたことに気づくと、アイスグリーンの眼を潤ませて言った。

「わ、私のこと、一人前の拡張子にしてください・・・っ!!」

主人公は少女の支離滅裂で要領を得ない「頼みごと」を整理したところによると、
主人公は少女によって電脳空間へ呼び出されたらしい。
主人公が少女に頼まれたことは、簡単に言えば一つだけ。

『様々なバグを退治して、未完成のプログラムを完成させること』

主人公はプログラミングの知識など持っていないと抗議したが、
そんなものは必要なく、もっと野蛮な、文字通りの「退治」をすれば良いのだという。
あまりに常識を超えた出来事と、いきなり仕事を押し付けられる理不尽さに憤然としつつも、
「プログラムが完成しないと元の世界に戻れない」という少女の言葉に、
主人公は依頼の承諾を決めたのであった。


   * ID:wDH1Fro90氏作


「さて・・・と。」
ここにある男が居る。普通の家に生まれ、普通の人生を送ってきた。
彼は最近、パソコンでインターネット上に流通している様々なフリーソフトをダウンロードして楽しむ事を一興としていた。
この日もまた普段通りに数あるサイトを巡り、それらで見つけためぼしいソフトをダウンロードしている。
「よし、解凍終わり・・・と。でも意外と時間かかったな。そんなに重いわけじゃないはずなのに。」
そしていつも通り事は進み、ただ流れ流されるだけの生活。
正直、彼はそんな自分の生活に飽き飽きしている所もあった。男なら一度は非現実に夢を馳せるものだ。
だが現実はそうはいかない。急にロボットに乗って世界を侵略しようとする悪の手から地球を救ったり、急に学校に超がつく美少女が転校してきたりなどは、ありえないのだ。
だが、この日は  少し、違った。
「ん・・・?setup.vip・・・?なんだこれ。」
彼は目を疑う。画面に映し出されるのは自分がダウンロードしたものとは別の"異型"のもの。
そこにポインタを合わせる。
もしこれがウイルスだったら?クリックした瞬間自分のパソコンが再起不能にさせられたら。
だが彼は、そんなものへの恐怖心よりも、好奇心のほうが勝っていた。
その日は、少しばかり運が悪かったのかもしれない。少しばかり気分が高揚していたのかも。
──だが。
「大丈夫・・・だよな。」
──その一つのクリックが。
「・・・。」
ゴクリ、と咽をならす。マウスを掴む指にはとうに感覚はなく、ただ震えているのを視認できるくらい。
背筋が寒い。妙に神経が研ぎ澄まされている気がする。
しかし。彼の、そのありきたりで平凡"だった"彼の、その一生のうちのほんの少しであろう時間が。
一瞬の時間が。
「──カチッ。」
おそらくは
一生忘れないであろう"一瞬"となる──。
──カチリ。
「・・・・・・・・・・?」
何も、起こらなかった。
ウイルスが画面上を埋め尽くすほど出現するわけでもなく、何かのゲームが始まるわけでもない。
「・・・なんだよ。ちょっとビビっちゃったよ・・・。」
相変わらずパソコンはキュイキュイ音を立てている。いつのまにか手に感覚は戻り、急に現実に戻された気がした。
「別に何か期待しててたわけじゃないけど・・・なぁ。」
そう一人ごちる。相変わらず画面は何の変化も見せない。
急に、どっと疲れがおしよせた。
「・・・寝るかな。」
そういって席をたつ。ベッドに向かう為に振り返る。
また明日からなんの変哲もない日々。勿論、それが当たり前なのだ。
──そう、思っていた。
だが、そこに。
期待していた、休みの空間はなく
ただ、"無色の空間"が広がっていた──。
「・・・え?」
目の前に広がるのは"無色の空間"。それこそ、言葉どおりの。
いつも自分を休ませてくれる長年連れ添った古いベッドはない。
中学生の時、映画の女優に憧れて少ない小遣いを必死に貯めて買ったポスターも。
両親が小学校の頃買ってくれたが、ほぼ使っておらず、今はただの物置と化した勉強机も。
「なんだ・・・これ。」
ふいに、全ての"空間"が構成されていく。
それはなにか、現代を思わせる街並み。
普通の、──少し違和感を感じる程度の──極々普通の街が広がっていた。
いつの間に居たのか、その空間、丁度彼と向かい合わせになる形で、一人の少女がいた。
「・・・。」
可愛らしい女の子だ。同年代くらいだろうか。
とか、そんな暢気な事を考える。頭は、妙に冷静。
少女はこちらをずっと見ている。が、何のアクションもおこさない。
彼はただ呆然としていたが、ただ待っても仕方がないようだった。少女はこちらをずっと見ている。
「あ、あの・・・」
長い沈黙の中、それをぶった切るように彼から発せられた言葉。
その言葉に一瞬少女はビクッとしたようにみえたが、特に何の反応もなかった。
気のせいか、少女は何かブツブツ言っているように見える。
「あの、あのさ。」
もう一度、口を開く。彼がこれまで生きてきた中で一番勇気を振り絞った瞬間だった。
少女は今度こそ反応した。が、
「えと、えっと、すいませんもう少しくぁwsrgftyhじゅいこ」
途中までは分かった。可愛らしい声が紡ぐ、普通の日本語だった。だが気のせいか、後半部分はただの雑音にしか聞こえなかった。
少女は声をかける前より見るからに必死に何かをつぶやいている。
だがその薄っすらとした控えめな唇の速度は明らかに人間が出すスピードではないと素人目でもわかる。
なぜか背筋がゾッとした。
そして少女は急に明るい表情になり、いただきますとでも言うかのように手を合わせ、鈴のような声を出す。
「はいっ、言語選択完了です!」
──ワケのわからないことを口走った気がする。
だが、このまま黙っていても話は始まらない。彼はもう一度、今度は楽に言葉を発してみた。
「よう。元気?」
「う~ん、未だ生まれたばかりなので本調子ではないです。」
いきなり電波なことを言われる。だが彼はめげなかった。知り合いに一人こういうのいるし、大丈夫。
ちなみに、彼の脳内会議では新手のギャグということで落ち着いた。
「そ、そっか。あ、じゃあさ、君名前は?名前なんていうの?」
「えっと、vipって言います。正式名称はVisualInterDevというんですけど、長いのでvipでいいですよ。」
「へ、へぇ。珍しい名前だね。なんか珍しい服着てるけど、それコスプレかなんか?」
「何言ってるんですかぁ。あなたが作り出したのに。」
次々と投下される電波爆弾。やめろ、もう我が軍は壊滅状態だ。だがここで引き下がれば男の恥。
普段は少し内向的な彼がこんな可愛い子相手にここまで軽く会話を成立させることができたのは、何か一種の諦めがあったのかもしれない。
そう、我々は負けない。こんな滅多にないような機会をみすみす逃すほど我が軍はマヌケではない。
「そっかぁ~。そうだよね。でさ、ちょっと俺寝ぼけててさ、ここどこかな?」
「あなたのパソコンの中ですよ。」
にっこりと笑って言う目の前の電波少女。とどめの一発入魂。画竜点睛。
バ、バカな・・・。ワナワナと震える我らが隊長。幾多もの修羅場を潜り抜けて来た百選練磨の軍が、虫けらのように散っていく。
たった一人の電波少女によって壊滅状態だと!?・・・く、退け!!全員、武器を捨てて逃げるんだ!!
まだまだ若い兵士たちはまだ燃え尽きておらず、不屈の闘志を持った瞳を隊長に向けた。
隊長、まだ、まだいけます!我が軍はまだ戦えます!!
バカモノ、さっさと逃げろ!!後方へ前進するんだ!!ワシがここでヤツを食い止める!
し、しかし、隊長!!
いいから逃げろ!!後のことは、お前ら若いやつらが背負っていけ。後の兵士達のためにぃぃ!!!
た、隊長ぉぉぉーーー!!!!
ああ、我らが隊長が単騎で駆けてゆく・・・。一人、熱く燃え滾る名場面で妄想していたが、ハッと気がつく。
不思議そうな顔でこちらを見ているこの電波少女こそ、我らが隊長の仇、いやいやそうじゃなくて。
この少女のせいで現実逃避してしまった。電波には慣れている我が軍が一瞬にして退却を余儀なくされるとは。
「・・・なんで俺がパソコンの中に?」
当たり前の質問をしたつもりだった。が、少女にとっては予想GAYだったようで、キョトンとしている。
「いや、だから、なんで俺がパソコンのなかに入ってるの、って聞いてるんだけど・・・。」
この少女に聞いてもあまり良い情報は得られそうになかったが、ここは妥協した。
少女は?マークを頭の上に浮かべ、おずおずと言った。
「えっと、その、ウィルスを駆除するために・・・きた・・・んです、よ、ね?」
なぜ最後は疑問系なのか。電波少女はワケがわかっていないご様子。
当然こちらもわからない。ただ二人で?マークを出し合っていてもキリがないので、漠然とだが状況把握に移った。
「ウイルス?俺が駆除?どういうこと?」
「えっと、あなたのパソコンにウイルスが入り込んで、全てのフォルダがいわゆるこの電脳の世界に散らばっちゃったんです。
 なのでそのウイルスを駆除していきながら、フォルダを回収していくっていう事なんですけど・・・。」
「全てのフォルダ?・・・・!!!!まさか!!」
「???どうしたんですか?」
どうやらこの少女は俺のフォルダの内容を知らんらしい。
そこには長年溜め込んだエロ画像や、中学の時から制作しているこっぱずかしいポエムが収納されているのだ。
「そのフォルダって、放っておいたらどうなるんだ?」
「えっと、もうこの電脳世界に流れちゃってるので、もしかすると誰か他の人が偶然拾っちゃうかも・・・。」
「な、なんだってぇーー!!?」
少女もビックリするほどの大声をだして驚愕。多分どこぞの芸人より良いリアクションだった。
「つまりあれか、急がないと俺の大事なポエ・・・可愛い小動物の秘蔵の写真コレクションが誰かに発掘されるわけか!!」
「う~ん、多分まずありえないとは思うんですけどね。ただ可能性はあります。」
彼は脳がグチャグチャになった気がした。混乱とはこういうことを言うんだろうな。
今建前にした小動物写真コレクションはともかく、ポエムやらエロ画像やらを見知らぬ誰かに拾われて、挙句の果てにネット上で公開でもされたら・・・!!
想像して憤死した。それだけは阻止しなければならない。それにこの世界から抜け出すにはどっちみちウイルスを駆除するしかなさそうだ。
まぁ駆除といっても彼は方法が全くわからないわけだが。
「そ、そうか。・・・じゃあ一刻も早く集めなきゃな!!フォルダ!!な!!」
「え、ええ・・・。あ、それで、えっと・・・。」
なぜか少女がモジモジしだした。
日常生活の中でこの姿を目撃すれば実に可愛い姿であり、即刻下駄箱にラブレターを詰め込むのだが、そこまで脳は回復してないようだった。
「えっと・・・あなたの、お名前は・・・?」
──ああ。
フッと我に返る。動転しすぎて初対面同士の者の基本的なことを忘れていた。
「俺の名前は──。」
「○○(主人公の名前)。○○(苗字)○○(名前)だ。」
ここで暗転、OPムービーとかあればそういうの流れる。

   * イチホレ氏作 


《ウイルスを駆除しました》
「あー・・・・・・まただ。やれやれ・・・・・・」
僕はマウスを操作して、駆除ソフトのメッセージを消す。物理的な被害はないけれど、煩わしいものは煩わしい。
どこの愉快犯がばらまいてくださるのか、ウイルスというものは数限りなく現れる。それこそまるで本物のウィルスのように。
作者自身、あるいは別の誰かが、改良し模倣し作成し・・・・・・そうやって進化を遂げ、また、増えていくのだろう。
なら、ウイルスは人に寄生しているとも言えるのか。
人に己を生み出させ、改良させ、増殖させ・・・・・・、自らは閉じた電子の彼岸にいながら、此岸の支配者たる人間を思うがままに操り、ほくそえんでいるのだろうか。
踊らされるフリをして人間を踊らせ、密かに侮蔑しているのだろうか。
「・・・・・・何言ってるんだろ、僕」
 パソコンのやりすぎで疲れているみたいだ。益体の無い妄想を打ち消す。
 たかだか0と1の集合体でしかないプログラムが、人を操るなんて不可能だ。生まれる前のウイルスが人に己を製作させるなんて、自家撞着も甚だしい。
そうだ、彼らが寄生するのは人ではない。
ぼんやりと光るディスプレイを見る。
《*************.zip》
見慣れた拡張子。けれどこの中に、ウイルスが潜んでいるかもしれない。
 プログラムの中に潜むプログラム。ただ誰かを不幸にするためだけに。
「ウイルスが専用の拡張子を持ってれば良いのになー・・・・・・」
 物凄く頭の悪いことをつぶやきつつ、僕はページを移動した。
とその時。
「ん・・・・・・? なんだ、これ・・・・・・?」
《*******.vip》
見たことも無い拡張子が目に飛び込んできた。
「ブイ・アイ・ピー・・・・・・? 「要人」のVIPかな・・・・・・?」
 よくわからないけれど謎なファイルだった。まあ、僕が知らないだけで、そういう拡張子があるのかもしれない。
「無視無視・・・・・・君子危うきに近寄らずっと」
 何が流れているかわからない電脳空間だ。触らぬファイルに祟りなし。僕はvipの拡張子からポインタを避け、別のページのリンクをクリックしようとした。
「みゃあっ!」
「うわっ!?」
 その瞬間、今までこっちが存在を忘れるくらいじっとしていたぬこの「たわし」が、突然背中に飛びついてきた。
カチッ
「も、もー、びっくりするじゃないか・・・・・・」
ため息をついて、背中に張り付いたたわしの首根っこを掴んで引っ剥がした。そのまま顔の前まで持ち上げると、たわしはふてぶてしい面構えでこっちを見返してくる。
「たわし。前からそういうことは止めてって言ってるだろ。まったく・・・・・・」
 ぶつぶつと文句を言う。こういう時は、犬にすれば良かったなぁと本気で思う。
しかし、たわしは説教など柳に風で、ぷいっと顔を背け、「にゃーご」と鳴いた。
 つられて、僕もそちらを見た。
「ああーっ!?」
 なぜかあのvipのファイルが開かれていた。
「なんで・・・・・・もしかして・・・・・・あの時!?」
 たわしに背中に飛びつかれたとき、マウスをクリックしたような記憶が・・・・・・。
 偶然にも、その時カーソルがvipの上に乗っていたのか?
「とにかく、ダウンロードを中止しないと・・・・・・」
《ダウンロードの完了》
・・・・・・・・・・・・遅かった。
「・・・・・・って、おかしくないっ? 僕がクリックしたのは一度だけなのに・・・・・・」
 一度クリックしただけでは、保存するか開くかの選択メッセージがでるだけだ。自動でダウンロードされるはずが・・・・・・。
 と思っていたその時、さらに驚くべきことが起きた。
《ファイルを開きます》
勝手に――――そう、勝手に、ファイルが開かれたのだ。
「そんな・・・・・・、何にも触ってないのに・・・・・・」
 ありえないソフト。普通ではないソフト。違法なソフト――――ウイルス。脳裏をよぎる単語。
「く、くじょを・・・・・・」
 ソフトを起動しようとした矢先、今度は画面が真っ暗になった。
「うあっ・・・・・・」
 ウイルス――――言葉が現実味を帯びてくる。
「嘘・・・・・・」
 稼動音は聞こえてくるものの、画面は焼きついたように真っ暗なまま。
 ヒットしそうな単語をひねり出し、やっとのことで見つけたエロ画像。
 老け顔の友達にケーキを奢ってまでして、買ってきてもらったエロゲー。
 曲名だけビートルズのに書き換えた、電波ソング集。
 中学校時代から書き溜めてきた、愛と青春のポエムたち。
 そして愛ぬこ「たわし」他友ぬこ多数の、大胆セクスィーショット。
それらが今、泡沫と消えた。
「嘘だ! そんなの嘘だ! 動いてよ! このっ、このっ!!」
 マウスをぐりぐり回し、キーボードをしゃにむに叩く。それでも画面は黒いまま。
「動け動け動け動け動いてよぉ! 今動かないと皆消えちゃうんだ! だからお願い、動いてよぉっ!!」
 その瞬間、叫びが通じたかのように、画面に光が灯った。
「動いた・・・・・・?」
 一瞬、安堵した、その刹那。
「ぇ? うわあああああああああっ!?」
僕の意識は、画面の中に吸い込まれていった。

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/06/18(月) 21:46:40.90 ID:NA740chB0
キャラはせっかく拡張子の種類が沢山あるから1拡張子1キャラでいい気がしないでもない。
そいで、画像系拡張子とか、動画系拡張子とかで系統別に派閥に別れてる。
ウイルス軍団が紛れ込んでるせいで、最初は派閥同士がギスギスしてるけど
主人公が介入して仲を取り持ち、最後には皆で協力してウイルス軍団と対決するって言う流れを考えてみたw
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/06/18(月) 22:02:58.68 ID:LNT6j/yn0
ストーリーのまとめ
主人公が家でパソコンいじくってる→VIPの拡張子発見→たわし(猫)の悪戯でダブルクリック
→ファイルが展開→気づいたら異世界で目の前に女の子(VIPちゃん)→ウィルス退治を頼まれる
→しかしウィルスと戦う以前に、拡張子たちはそれぞれの勢力に分かれて争っている→前途は多難だ
330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/06/19(火) 01:36:23.01 ID:yTamKJhtO
弱気な主人公がどうしても協力する理由とかどうだろう
リアルになんらかの影響があるとかで
で途中危険な目になって保身に回って呆れられイベントで決心→精神的に成長みたいな
まあ、細かいストーリーは脳内保完のDQ形式なら世界の危機だからって単純な設定でいいだろうけど。

目的だけ示唆して思考描写を殆ど省く形なのか単純に見えて深い思惑とかがある形なのかどういう方にするんだ?
最終更新:2007年08月12日 03:57