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*妖怪少女とカウントアップのあらすじ &bold(){【1.現れた依頼人】} 喫茶店〈ねじれた狐の巣穴亭〉に、一人の少女が姿を現した。 真島佳代――清純を絵に描いたような女子中学生。 「あの、私、困ってることがあって……  ここに行けって、リカって人に言われたんです」 彼女は、リカが〈リカちゃん電話〉で悲鳴を聞いた相手だった。 そのまま彼女に、「ここの探偵に相談しろ。ロハでいい」と言われ、来たのだという。 だが、あいにく探偵の五道は別口の依頼を引き受けていて、留守にしていた。 そのため、偶然その場所にいた、只野呂望とジャンヌ・ダルクの2人が、依頼を引き受けたのだった。 なお、まったく違う戦場で「衛生兵ーっ!」とか叫びながら電話をかけてきたリカによれば、 「この件、どうも〈多手多足のものども〉が活動している」らしい。 &bold(){【2.行方不明者を追え】} 佳代の親友、≪結城リサ≫は、最近、反抗期で悪ぶっている少女である。 学校のいじめっ子グループにも参加し、佳代は、そんな彼女を更生させようと説得し続けてきた。 だが、3日前の下校時を境に、彼女は行方知れずとなった。 また、佳代自身、誰かにつけられているような気がするという。 佳代の帰宅後、五道から連絡が入った。 別口の依頼を引き受けているのに、強引に、リカに今回の事件を調査させられていたのだ。 五道の調査によれば、結城リサをはじめ、この近辺で行方不明者が相次いでいた。 そして、彼らはいずれも、人から嫌われるような行為をしていた者たちだった。 &bold(){【3.妖怪少女との出会い】} 佳代の監視を水之江に任せ、2人は調査を開始した。 ジャンヌ・ダルクの美貌とカリスマによって、情報収集は死ぬほど円滑に進み、NPCが余計なことまで話す始末だった。(反応判定で18とかいうんだもん) 結果――わかったことは、 行方不明者たちはみな、同じ駅と駐輪場を利用しているという共通点だった。 2人は、駅と駐輪場の間をくまなく捜索し――彼女に出会った。 〈人払い〉された路地で、「きゅーう、きゅーう、きゅーう……」と言い続けながら、マンホールの上で飛び跳ね続ける、10歳くらいの少女の姿を。 彼女は、「無常識」な妖怪だった。 『マンホールの上で飛び跳ねる少女がいる――いじめっ子が、彼女を押しのけ、マンホールの上でジャンプすると、彼女はマンホールのふたを取り去っていじめっ子を落下させ、またふたの上で、≪じゅーう、じゅーう、じゅーう……≫と落とした人間の数を数え続ける』 その都市伝説から生まれた彼女は、「おじさん」に、ここで「悪い子」を落とすよう、言われていたのだという。 (「悪い子」しか入れない〈人払い〉+〈引き寄せ〉) 「おじさん」は夕暮れに来るということで、2人はそいつを待ち受けた。 全身黒ずくめでナタを手にしたそいつが現れたところを倒し、少女を〈巣穴亭〉に連れ帰って、事件は解決した―― かに見えた。 &bold(){【4.さらわれた佳代】} 〈巣穴亭〉にいた水之江が言うことには、佳代がさらわれてしまったという。 友人と気晴らしにショッピングに行き、ブティックの試着室に入って以後、行方知れずになったのだ。 ここで一行は、「おじさん」が何者か、マンホールガールに尋ねる。 おじさんは「妖怪ブローカー」を名乗り、彼女に接触していた――そして、「おまえは悪い子しか捕まえられないんだな?」と確認してもいた。 それらの情報から、水之江は〈神秘学〉判定に成功し、その妖怪の正体を推測する。 「妖怪ブローカー」――臓器売買などの闇商売を行う者たちが、あちこちで人をさらうという都市伝説から生まれた妖怪だ。 1969年、フランスのオルレアンで「ブティックの女性客が消える」という事件が報道されて以後、 現代日本では、「ブティックの女性が試着室で拉致され、四肢を切り落とされて中国で見世物になる」という形にまで発展している。 彼らは、周囲を嗅ぎまわる佳代をうっとうしく思い、自ら手を下したのだ。 彼らのアジトは、東京地下にあると推測される。 彼らは、多数の隠れ里を持つ東京地下に、少女のマンホールから向かった。 &bold(){【5.決戦!】} 東京地下の隠れ里のうち、「謎の地下工場」こそ、ビンゴだった。 そこには、四肢を切り取られた十数名の犠牲者がダルマとなって並び、しくしくと嗚咽をこぼしていた。 そして、今にも四肢を切り取られようとする佳代の姿もあった。 待ち受けていた妖怪ブローカーの長は、ここで切り取った四肢を、〈3本脚のリカちゃん人形〉に捧げるべく、人々の恐怖と悲嘆を集めていた。 彼は、切り落とした数多の手足を吸収し、人工ヘカトンケイレスとなり、襲いかかってきた。 ロボントーXとジャンヌ・ダルクは、これを打倒し、佳代を取り戻した。 犠牲者たちも、水之江の≪再生≫のエリクサによって四肢を蘇生され、事件は解決を見たのだった。 なお、ロハで仕事をさせられた五道は、たいへん落ち込んでいたという。 &bold(){【EX.大いなる闇の気配】} 〈多手多足のものども〉を率いる〈三本足のリカちゃん人形〉――彼女は、新たな盟友を得ていたことが発覚した。 その名は、「魔女ジャンヌ・ダルク」。 ジャンヌ・ダルクという英雄のうち、魔女としての属性を受け継いで産まれてきた邪悪な妖怪で、確実に1000CPを超えているという。 彼女は、サブカルの影響が色濃いこの日本で、自らの力を高めようと活動している。今回の一件も、彼女の発案による儀式であった。 彼女が、「聖女」としての側面を受け継いで産まれてきたPCジャンヌ・ダルクを殺せば、そのCPは飛躍的に増大するだろう―― ***参加PC: ジャンヌ・ダルク、只野呂望 ***登場妖怪 :マンホール少女|マンホールの上で飛び跳ね、興味を持って近づいてきた人間をマンホールに落とす都市伝説から生まれた妖怪。現在は〈巣穴亭〉に保護されている。また、異次元通路を形成する妖力に目覚めたようなので、今後、ヤバいものは彼女に封印してもらうとよいだろう。 :妖怪ブローカー|人身売買を行うため、各地で拉致を働く者たちがいる、という都市伝説から生まれた妖怪。古くは1969年フランス・オルレアンの噂に端を発する。群れで行動しており、今回撃滅された者たち以外にも、〈多手多足のものども〉に協力する仲間たちがいるのは確実である。 :魔女ジャンヌ・ダルク|ジャンヌ・ダルクの魔女的性質を受け継いで産まれてきた、邪悪な妖怪。日本に力を蓄えにきたら、〈3本足のリカちゃん人形〉と意気投合。現在は、〈多手多足のものども〉の食客として、魔術的技能を駆使している。 ***経験値 ジャンヌ・ダルク:6点 只野呂望:5点 GM:6点 PC平均;6点 プレイリポートアップ:1点 未使用CP →水之江(PC2名につき、シナリオ用未使用CP枠が発生。それを1点使用し、佳代の観察&各種〈神秘学〉による妖怪看破、あと≪再生≫エリクサ大量生産に活躍) ***新たな人間関係 :ジャンヌ・ダルクは鬼塚美紀と同じ高校に通っており、仲がいい。(今回のシナリオにもちょい役で登場)もともとジャンヌ・ダルクは、魔女ジャンヌ・ダルクを追ってこのネットワークを訪れた(魔女が2人もいるので)経緯があり、仲良くなりやすかったのだろう。 :喫茶店〈ねじれた狐の巣穴亭〉は、誰がマスターかわからんので、マスターは失踪中であるということになった。しょうがないので、現在は、手の空いているネットワークメンバーが、持ち回りでマスターの代役をしている。 ---- なにか感想とかあればPlease #comment
*妖怪少女とカウントアップのあらすじ &bold(){【1.現れた依頼人】} 喫茶店〈ねじれた狐の巣穴亭〉に、一人の少女が姿を現した。 真島佳代――清純を絵に描いたような女子中学生。 「あの、私、困ってることがあって……  ここに行けって、リカって人に言われたんです」 彼女は、リカが〈リカちゃん電話〉で悲鳴を聞いた相手だった。 そのまま彼女に、「ここの探偵に相談しろ。ロハでいい」と言われ、来たのだという。 だが、あいにく探偵の五道は別口の依頼を引き受けていて、留守にしていた。 そのため、偶然その場所にいた、只野呂望とジャンヌ・ダルクの2人が、依頼を引き受けたのだった。 なお、まったく違う戦場で「衛生兵ーっ!」とか叫びながら電話をかけてきたリカによれば、 「この件、どうも〈多手多足のものども〉が活動している」らしい。 &bold(){【2.行方不明者を追え】} 佳代の親友、≪結城リサ≫は、最近、反抗期で悪ぶっている少女である。 学校のいじめっ子グループにも参加し、佳代は、そんな彼女を更生させようと説得し続けてきた。 だが、3日前の下校時を境に、彼女は行方知れずとなった。 また、佳代自身、誰かにつけられているような気がするという。 佳代の帰宅後、五道から連絡が入った。 別口の依頼を引き受けているのに、強引に、リカに今回の事件を調査させられていたのだ。 五道の調査によれば、結城リサをはじめ、この近辺で行方不明者が相次いでいた。 そして、彼らはいずれも、人から嫌われるような行為をしていた者たちだった。 &bold(){【3.妖怪少女との出会い】} 佳代の監視を水之江に任せ、2人は調査を開始した。 ジャンヌ・ダルクの美貌とカリスマによって、情報収集は死ぬほど円滑に進み、NPCが余計なことまで話す始末だった。(反応判定で18とかいうんだもん) 結果――わかったことは、 行方不明者たちはみな、同じ駅と駐輪場を利用しているという共通点だった。 2人は、駅と駐輪場の間をくまなく捜索し――彼女に出会った。 〈人払い〉された路地で、「きゅーう、きゅーう、きゅーう……」と言い続けながら、マンホールの上で飛び跳ね続ける、10歳くらいの少女の姿を。 彼女は、「無常識」な妖怪だった。 『マンホールの上で飛び跳ねる少女がいる――いじめっ子が、彼女を押しのけ、マンホールの上でジャンプすると、彼女はマンホールのふたを取り去っていじめっ子を落下させ、またふたの上で、≪じゅーう、じゅーう、じゅーう……≫と落とした人間の数を数え続ける』 その都市伝説から生まれた彼女は、「おじさん」に、ここで「悪い子」を落とすよう、言われていたのだという。 (「悪い子」しか入れない〈人払い〉+〈引き寄せ〉) 「おじさん」は夕暮れに来るということで、2人はそいつを待ち受けた。 全身黒ずくめでナタを手にしたそいつが現れたところを倒し、少女を〈巣穴亭〉に連れ帰って、事件は解決した―― かに見えた。 &bold(){【4.さらわれた佳代】} 〈巣穴亭〉にいた水之江が言うことには、佳代がさらわれてしまったという。 友人と気晴らしにショッピングに行き、ブティックの試着室に入って以後、行方知れずになったのだ。 ここで一行は、「おじさん」が何者か、マンホールガールに尋ねる。 おじさんは「妖怪ブローカー」を名乗り、彼女に接触していた――そして、「おまえは悪い子しか捕まえられないんだな?」と確認してもいた。 それらの情報から、水之江は〈神秘学〉判定に成功し、その妖怪の正体を推測する。 「妖怪ブローカー」――臓器売買などの闇商売を行う者たちが、あちこちで人をさらうという都市伝説から生まれた妖怪だ。 1969年、フランスのオルレアンで「ブティックの女性客が消える」という事件が報道されて以後、 現代日本では、「ブティックの女性が試着室で拉致され、四肢を切り落とされて中国で見世物になる」という形にまで発展している。 彼らは、周囲を嗅ぎまわる佳代をうっとうしく思い、自ら手を下したのだ。 彼らのアジトは、東京地下にあると推測される。 彼らは、多数の隠れ里を持つ東京地下に、少女のマンホールから向かった。 &bold(){【5.決戦!】} 東京地下の隠れ里のうち、「謎の地下工場」こそ、ビンゴだった。 そこには、四肢を切り取られた十数名の犠牲者がダルマとなって並び、しくしくと嗚咽をこぼしていた。 そして、今にも四肢を切り取られようとする佳代の姿もあった。 待ち受けていた妖怪ブローカーの長は、ここで切り取った四肢を、〈3本脚のリカちゃん人形〉に捧げるべく、人々の恐怖と悲嘆を集めていた。 彼は、切り落とした数多の手足を吸収し、人工ヘカトンケイレスとなり、襲いかかってきた。 ロボントーXとジャンヌ・ダルクは、これを打倒し、佳代を取り戻した。 犠牲者たちも、水之江の≪再生≫のエリクサによって四肢を蘇生され、事件は解決を見たのだった。 なお、ロハで仕事をさせられた五道は、たいへん落ち込んでいたという。 &bold(){【EX.大いなる闇の気配】} 〈多手多足のものども〉を率いる〈三本足のリカちゃん人形〉――彼女は、新たな盟友を得ていたことが発覚した。 その名は、「魔女ジャンヌ・ダルク」。 ジャンヌ・ダルクという英雄のうち、魔女としての属性を受け継いで産まれてきた邪悪な妖怪で、確実に1000CPを超えているという。 彼女は、サブカルの影響が色濃いこの日本で、自らの力を高めようと活動している。今回の一件も、彼女の発案による儀式であった。 彼女が、「聖女」としての側面を受け継いで産まれてきたPCジャンヌ・ダルクを殺せば、そのCPは飛躍的に増大するだろう―― ***参加PC: ジャンヌ・ダルク、只野呂望 ***登場妖怪 :マンホール少女|マンホールの上で飛び跳ね、興味を持って近づいてきた人間をマンホールに落とす都市伝説から生まれた妖怪。現在は〈巣穴亭〉に保護されている。また、異次元通路を形成する妖力に目覚めたようなので、今後、ヤバいものは彼女に封印してもらうとよいだろう。 :妖怪ブローカー|人身売買を行うため、各地で拉致を働く者たちがいる、という都市伝説から生まれた妖怪。古くは1969年フランス・オルレアンの噂に端を発する。群れで行動しており、今回撃滅された者たち以外にも、〈多手多足のものども〉に協力する仲間たちがいるのは確実である。 :魔女ジャンヌ・ダルク|ジャンヌ・ダルクの魔女的性質を受け継いで産まれてきた、邪悪な妖怪。日本に力を蓄えにきたら、〈3本足のリカちゃん人形〉と意気投合。現在は、〈多手多足のものども〉の食客として、魔術的技能を駆使している。 ***経験値 ジャンヌ・ダルク:6点 只野呂望:5点 GM:6点 PC平均;6点 プレイリポートアップ:1点 未使用CP →水之江(PC2名につき、シナリオ用未使用CP枠が発生。それを1点使用し、佳代の観察&各種〈神秘学〉による妖怪看破、あと≪再生≫エリクサ大量生産に活躍) ***新たな人間関係 :ジャンヌ・ダルクは鬼塚美紀と同じ高校に通っており、仲がいい。(今回のシナリオにもちょい役で登場)もともとジャンヌ・ダルクは、魔女ジャンヌ・ダルクを追ってこのネットワークを訪れた(魔女が2人もいるので)経緯があり、仲良くなりやすかったのだろう。 :喫茶店〈ねじれた狐の巣穴亭〉は、誰がマスターかわからんので、マスターは失踪中であるということになった。しょうがないので、現在は、手の空いているネットワークメンバーが、持ち回りでマスターの代役をしている。 ---- なにか感想とかあればPlease - 喫茶店のマスターに関する話は、まだマスターがいないのでこちらも踏襲してます。 -- t-jun (2011-10-11 00:23:48) #comment

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