☆古賀紗理奈はリオへ行けるか?


 前回、このコーナーに書いたチャレンジや選手交代の申請が審判に届かないトラブルについてですが。
 現在のところ、機材のトラブルが何であったのか、について主催者側からは何の説明もありません。
 いや、厳密には、タイ戦について、タイの監督はタブレットの操作に習熟していなかった。だが、これからのバレーボールは、デジタル機器のサポートのもとで進化していくというのがバレーボール連盟の考えであり、各国のスタッフは機器の取り扱いについて、自ら習熟すべく努力をすべきである‥‥的なコメントが出ています。
 つまり、機材には根本的な原因はなく、監督の操作が原因でトラブルが発生している、という主張ですね。
 でもさあ‥‥
 日本戦で言えば(というか、私としては、このトラブルは、ほぼ日本戦限定で起きていると考えているのですが)、20日のドミニカ共和国戦で、唯一、このトラブルが発生しなかったものの、他の6戦では頻度の差こそあれ、必ずチャレンジの申請や選手交代が認められなかった、という場面がありました。
 これ、各国の監督がタブレットの操作を理解してなかった、で済ませていいの‥‥?
 まあ、通信環境が原因であったとしても、今後、大会の準備段階で、通信環境を改善していけば、将来的には問題は発生しなくなるとは思いますけどね。それに、チャレンジに関しては、バレーボールが力で相手をねじ伏せる、というよりは知略を巡らせてエリア内、エリア外にボールを落とすをコントロールする‥‥という方向に変わってきてる以上、誤審によるトラブルは極限まで減らす必要があり、デジタル化は確かに必要だとは思うのですけども‥‥
 ただ、これだと、バレーボールの主要大会を開催できる国、というのがますます限られてきてしまうのではないですかね? また、さしあたってリオで、トラブルが発生して、せっかく五輪が台無しに‥‥とかいう展開は、十分考えられるのではないかと思うのですが‥‥
 チャレンジに関してはデジタルでいいけど、選手交代は、さしあたってはアナログに戻した方がいいんじゃないのか、と恐る恐る提案してみたり‥‥


 さて。
 最終予選での古賀紗理奈は、結局、最後まで不調から脱することができませんでした。
 彼女はリオに行けるのでしょうか?
 こんなことを書くのも、真鍋監督や日本バレーボール連盟の関係者が、おそらく彼女を木村沙織の後継者と考えているであろう、ということがあるからです。
 勿論、これからの数か月で、彼女自身が完全復活してくれれば、問題なくメンバーに選ばれるのでしょうが‥‥でも、そうでなくても、何となく、木村の後継者であるという理由によって、代表の12人の中に入ってしまいそうな‥‥気がします。
 でも。それは大変に危険です。
 再三にわたり、書いていますが、日本女子がリオで結果を出すには、とにかく全員で疲労を分散させて、全員の力で戦う必要があります。けれども、最終予選を見る限り、登録メンバーが14人であっても人数が足りていない、私はそんな印象を受けました。
 それが12人に減るわけです。
 不調でベンチを温めているだけのメンバーをリオに送るわけにはいかないのです。
 イズムの継承なら、まずセッターの宮下がおり、長岡も石井も鍋谷もいます。無理に今回古賀紗理奈をリオに送らなくても、そこは何とかなるわけです。
 不調の古賀紗理奈を、木村の後継者である、という理由だけでメンバーに選出した時点で、日本はメダル獲得を放棄したと言っても過言ではないくらいです。
 ロンドン大会の前、真鍋監督は「木村沙織と心中じゃ~」と言って、何があっても木村をベンチに下げることをしませんでした。そして実際にちょくちょく心中しちゃってました。まあ、それが今に生きてると言えないこともないわけですが‥‥
 だから、真鍋監督が実際に不調の古賀をリオに連れて行く可能性も結構あったりするのが怖いです。
 本気でリオでの金メダルを目指すのか、それともメダル獲得を最初から放棄して、女子バレーの遺伝子をのちに伝える、という使命を優先させるのか‥‥

 まあ、古賀が自力で調子を上げてくれれば、リオでの好結果にもつながるであろうし、全ては丸く収まるのですけどもね‥‥

 さあ、どうなることやら‥‥


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最終更新:2016年05月23日 14:20