☆『黒い鏡』


 DOLで大型アップデートがあるたびに行われる期限切れアカウントに対するカムバックキャンペーンですが、同一市民IDで課金中のアカウントがあるプレイヤーには、使いづらくないですかね?
 その市民IDでログイン、というか、アカウント選択画面まで進んだ瞬間、無料期間のカウントダウンが始まってしまうわけで‥‥
 何とか、無事(とまでは言い難いが)にDOLに復帰した私ですが、無料期間を有効に使いたいがために、2週間ゲームをしてません。 アカウント選択画面へ進んだ瞬間とかじゃなくて、アカウントを選択してから無料期間が始まるように、できないもんでしょうかねぇ‥‥もちろん、キャンペーン期間の終了まで、ということで、逆に2週間フルに使えないケースが発生しても、それは自己責任ということで構わないんで‥‥

 さて、前回のセリアンの悪女説に異を唱える方もいらっしゃるかと思うので。 もうちょっと検証を進めてみましょう。

 『創聖のアクエリオン』は、いい加減に創っているようで、結構、ディテールまで細かく創り込まれているような気がします。
 その中で、今回は第16話『黒い鏡』に注目してみたいと思います。
 ディーバのエレメントの一人(でも、盲目なためか、基本アクエリオンに乗ることを前提としたメンバーではない‥‥2度ほど乗ってはいるが)のリーナが、実は他人の血やプラーナを吸って自らの糧とする習性があるということが明かされました。
 わざわざ、このエピソードを挿入した意味を考えると‥‥
 そう、人間と堕天翅が、決して共存不可能ではない、ということを示しているのだと思います。 つまり、アトランディアを亜空間に封印するために世界を破滅させた1万2000年前の結末は、人類存続のために不可避なものであったわけではなく、一部(或いは一人?)の人間の都合によって引き起こされたものだ、という‥‥
 さらに、では、その1万2000年より前の段階では、人間と堕天翅の関係はどうだったのか、と考えるに、突然、堕天翅が地球にやってきた、とかの展開ではなさそうなので、実はちゃんと共存できていたとも考えられるわけで‥‥
 一方的に、子孫を残す道を断たれ、亜空間に封印されてしまった現代?では、堕天翅側としては、人間に思いやりを持って接する理由がなくなってしまっており、ちょっと非道な行いをしていて、それが主人公側が正義っぽく見える状況を作り出してはいますが‥‥

 そして、エレメントたちのリーナへの恐怖がリーナそっくりの神話獣を形づくってしまったのだ、という結論のあとで、不動司令は、じっとシリウスを見つめています。 これも、偶然であるとは考えづらいわけで‥‥

 シリーズを通してみると、過去生でのアポロニアスは、基本『殺戮の天使』のキャラクターであり続けているものの、不動GENに転生してからは、どうも、改心して、自らのせいで起こった不毛な戦いに対して責任を取ることを最優先しているようにも見えます。 というか、一番の元凶であるセリアンが、記憶を封印してバックレているので、自分が何とかするしかないと考えている、というか‥‥

 「創聖のアクエリオン」の歌詞については、大分、行間を読む必要がありそうな感じです。
 前回も書きましたが、そもそもアポロニアスが『殺戮の天使』であった、とはどういうことなのか、とか。 人間と共存していたであろう堕天翅族にとって、人間を殺戮しまくる、なんてのは許されない行動なわけで。 現代?で双翅が行った遊び感覚の殺戮に関しては、置かれた状況も違うので、単純には比較できません。
 アポロニアスとセリアンの過去生の記憶としてメインで出てくるアポロニアスが翅を失うシーンですが、セリアンは、堕天翅がアポロニアスとセリアンのふたりを罠にはめた、と言っていますが、普通に考えると、辻褄が合いません。 アポロニアスを堕天翅族が処刑しようとしたのであるなら、アポロニアス自身を呼び出すために罠をしかけたことはあるかもしれませんが、この場合、セリアンが罠にはめられたわけではありません。 彼女が勝手にアトランディアに乗り込んでいっただけなわけで。
 よく考えると、アポロニアスが『殺戮の天使』であったことが、実は、アポロニアスを処刑する理由になりうるわけで、セリアンと出会ったことで『殺戮の天使』をやめたから処刑する、というのはちょっと変。 裏切者は許さない、という偏狭な理由であったとも考えられますが、だったら、刑の執行者に頭翅を選ぶのは適切であるとは言いがたい。
 と、すると。
 実は、アポロニアスの処刑というのは、アポロニアスとセリアンを別れさせるために仕組まれた狂言だったのではないでしょうか? アポロニアスを捕らえれば、セリアンが逆上して乗り込んでくるであろうことを計算ずくで(というか、この時点ではアポロニアスとセリアンはアクエリオンをアトランディアの地下から奪ってはいないはずなので、セリアンが単身で乗り込んで来たとしても、故意に通さない限り、成功する筈がない)、アポロニアスの助命と引き換えにセリアンに別れを承諾させるか、逆にセリアンの助命と引き換えにアポロニアスにセリアンと別れ堕天翅族に戻ることを宣言させるか‥‥そういう計画だったのではないでしょうか? それでこそ、セリアンが言う二人を罠にはめた、が成立するわけで‥‥。 ちなみに、作中で、アクエリオンを起動するためのコアクリスタルに、翼がちぎれた後に残っていたアポロニアスの翅を使ったとされているので、アクエリオンを二人が手に入れたのは、このエピソードの後であることは間違いないハズ。
 と、つらつら考えるに「出会わなければ殺戮の天使でいられた~♪」という歌詞は、セリアンと出会わなければ、それは堕天翅族にとっての問題児、というだけで済んだ、という解釈にならないでしょうか? 殺戮の天使でいられた、というよりは殺戮の天使と呼ばれるだけで済んだ、というような‥‥すでに明らかなように、セリアンと出会ってから(というかアクエリオンを堕天翅族から奪取して以降に)彼が犯した罪は、殺戮の天使のそれを遥かに凌駕しているのです‥‥
 しかし、問題児を一族の未来を託すカップルのひとりとして選ぶというのもちょっとおかしな話で‥‥というあたりから推測すると、アポロニアスは頭翅と共に一族の未来を託されたが、そのプレッシャーに耐え切れずに一時的にグレた、ということではないかと。 だが、ちょうどその荒れていた時期にセリアンと出会ったことで、彼の中で、何かが弾けてしまった‥‥
 「僕の地獄に音楽は絶えない~♪」の部分。 地獄って? 要するにセリアンと出会ったあとの時間が地獄だったってこと? 比喩的に生きることそれ自体を地獄と呼んでいると、善意的には解釈できますが、なんか、この場合、文字通り、セリアンと過ごした時間が、本人達がどう思うかとは関係なく地獄絵そのものだったという意味の可能性の方が高い。 ということは音楽とはへヴィメタとか、そっち系か‥‥?
 アポロニアスとセリアンがどういった経緯で恋に落ちたのかは不明とされています。 でも、この展開だと、ちょうどグレていたアポロニアスはセリアンの極悪っぷりに衝撃を受け、ふらふらとついていき‥‥そして、離れるに離れられなくなった、という状況が推測されちゃうんですが‥‥
 シルヴィアの記憶では、セリアンはとにかく乙女に書かれていますが、まあ、乙女の部分はあったんでしょうか、基本的にそんなわけあるかい、とドツキ倒したくなってしまいます。

 要するに。
 「オムナ・マグニ」の歌詞にあるように、アクエリオンに乗っていた頃のアポロニアスとセリアンは、狂っていた、ということでしょう。 自分たちの快楽以外は、もはやどうでもよくなっていたという‥‥セリアンの立場から言えば、それが純粋であった、ということになるか‥‥巻き込まれたスコルピオスの不幸なことと言ったら‥‥

 で、繰り返しになりますが「1万と2000年前から愛してる、8000年過ぎた頃から、もっと愛しくなった~♪」の意味が不明です。 目一杯好意的に解釈すると、セリアンの記憶を持って生まれてくるであろう転生体が可哀想で仕方がない、自分が守ってやらないといけないんだ、という気持ちのことかな、とも思うのですが、そのまんまの意味だと、現代?でアクションを起こしていないのは、ちょっと考えられないわけで。

 不動司令はシリウスを襲ったのか、襲わなかったのか、まあ、それは皆さんそれぞれが好きに解釈すればいいんじゃないでしょうかねぇ‥‥


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最終更新:2016年03月29日 05:50