☆シリウス、逃げて~!


 遅ればせながら『創聖のアクエリオン』全26話(TVシリーズ)を見ました。
 どうも、90年代後半からのアニメって、独特のクセがあったり、原作をただなぞるだけの、関連商品での資金集め目的が見え見えのものとかが多すぎて、リアルタイムで見る気になれないんですよねぇ‥‥まあ、尤も、放送枠も深夜帯が増えて、仕事で朝が早い私としては、そんな時間に起きていられないってこともあるんですが‥‥
 『創聖のアクエリオン』に関しては、やっぱり、テイストが『エヴァンゲリオン』なんかと似てるんだよね‥‥内輪向けのお話というか‥‥でも、ストーリー的には一応、及第点以上。 キャラクターも、まあまあ良い。 しかし、ベクターマシンは近年稀にみる秀作! ああ、超合金が欲しい‥‥
 ただ、あまりに秀作すぎて、一作で終わらせるのが勿体ないと踏んだのか、二匹目のドジョウ、三匹目のドジョウを狙った作品が作られすぎて‥‥伝説は、伝説のままで、そっとしておいてくれよ。頼むから‥‥

 と。
 分かる人だけに分かる抽象的な文章を書くクセは、私、昔から治っておりません。
 でも、ま、いいもんね。『創聖のアクエリオン』がどんな話か、どんなところが内輪向けになるのか、とか、キャラクターの配置とか、そんなことを具体的に説明したところで、興味ない人は、そもそも読みやしないだろうし。
 ええ、これに関しては、わかる人だけがわかればいいと、開きなおっておりますです、ハイ。

 で、『創聖のアクエリオン』では、物語の終盤で、アリシア王国の王子シリウスが、堕天翅側に寝返ってしまうのですが、ちょっと、このあたりのストーリーが、強引だなぁ‥‥と思ったりして。
 と、いろいろと情報を集めているうちに、あることに気がついてしまいました。
 『創聖のアクエリオン』の主題歌でもあった「創聖のアクエリオン」。これは、頭翅とアポロニウスが世界の始まりの際に歌った歌、的なポジションで作中では語られていますが、歌詞を見る限り、セリアンと出会ったあとであることは明白で、さらにそこから1万2000年後の現在のアポロニウスの気持ちを歌ったものであることが読み取れます。『創聖のアクエリオン』の作品中では、アポロニウスの生まれ変わりはアポロではないか(ただし、最後まで確定情報が出ることはなく、物語中でも、何度も懐疑的な解釈が繰り返されていた)、と言われていたので、誰も疑問に感じなかったものが、その後の続編で、不動GEN司令がアポロニウスの転生体だと判明しました。
 さて。
 と、すると、1万年と2000年前から愛してる、8000年前からはもっと愛しくなった‥‥と不動司令はセリアンを想い続けていることになり‥‥あんな、何事にも動じないような顔をして、そこまでセリアンの転生体を想っていたとは、あのオッサン‥‥にも、拘わらず、アポロがセリアンの転生体の一人であるシルビアとくっつくことに対して、何の妨害もしようとしていないというのは、ちょっと変なわけで。
 シルビアを狙わない、ということは、不動司令が狙っていたのは、もう一人のセリアンの転生体であるシリウスってことに‥‥というか、そうでないと「創聖のアクエリオン」の歌詞が何なんだ、って話になってしまい‥‥
 そうか。
 作品中では、語られなかったが、実は不動司令はシリウスを襲ったのかもしれません(笑)。そりゃもう、神速の不動司令ですから、ディーバ基地にいる限り、いや、地上にいる限り、彼から逃げることは不可能でしょう。
 ですから、シリウスはアトランディアへと渡ったのでしょうね。最終回で、アクエリオンとともに人柱になることを選んだのも「どうせ助からぬこの身ならば」とか言ってましたが、助からないのは生命ではなく、きっと地上へ帰還した場合の貞操なのでしょう。そりゃ、人柱を選ぶかも‥‥

 てまあ、今更こんなことを書かなくても、とっくに上記のような内容の同人誌は多数、販売されてるんでしょうけどね。

 シリウス、逃げて~!

☆感想は、こちらにどうぞ~^^
名前:
コメント:
最終更新:2016年03月25日 16:46