☆『料理研究家は、どこへ行った?』


 仕事が忙しいときは当然ですが、バレーボールの国際大会の中継があるときも、そちらが優先となり、私のDOLへのイン率は低下しますです。
 でも、Vリーグには、あまり興味がないのですね。
 ……何というか、日本の拾ってつなぐバレーが好きなんですよ(だから、男子よりも断然女子の試合に燃える、いや萌える)。
 でも、男子の試合も見ることは見るんですが……
 南部監督の指名によって召集された『Next4』。 ちょっとびっくりしました。 何だ、男子にも、私が好きなバレーを展開できる選手が育ってきているではないですか(とは言っても、まだまだ未知数ですが)。 それとともに、全日本男子のメンバーは、ゲイリー佐藤監督のチームから大きく刷新され……
 あれ?
 試合の解説で川合俊一さんあたりが「日本がやりたいバレー」とか言うたびに、私は「いや、あなたが勝手にそう思ってるだけで、日本バレーボール協会には、そういう選手育成をする気は全くないでしょ」と心の中でツッコミを入れていたわけですが。 そして全日本男子の戦術が、実現できない戦術と現実の間を30年も堂々めぐりを続けている、という話を、ここのコーナーでも何度もしたと思うのですが。
 ゲイリー佐藤監督のチームへの世間の批判の中に、通じないと分かっている選手を何故招集し続けるのか、というものが結構ありました。 というか、北京五輪の直後から言われ続けていたことではありましたけど。
 そして。
 新チームでは、何かいい感じのバレーをしてくれる若手選手の説明に『監督が指名した』とのト書きが……
 これって要するに、男子チームの代表メンバーは、協会内部の人間関係やスポンサーとの関係が優先されて選ばれており、今までは監督が自由にメンバーを選べなかった、ということを意味してはいないでしょうか?
 日本の男子バレーには、選手のスカウト&育成に、代表チームとの一貫性がないという欠陥があるという話は、ここでも何度もしてきました。 ですが、どうも、代表選手の選考に際しても、協会内部での人間関係とかが絡んだ闇が潜んでいるのかも知れません。
 今までの選考方法で代表を選んでいたのでは、30年続いた堂々巡りをこの先も続けることになる、と気付いたのでしょう。 で、ゲイリー佐藤監督が、その堂々巡りを断ち切ろうとしたことで、選手の選考方法そのものを改めなければならない、という潮流が生まれたのかもしれません。
 なかなか表面には出てこないバレーボール協会の内部事情ですが、テコンドーとかバスケットとかの例にもれず、協会内部の改革が必要とされているのかも知れませんねぇ……


 話は変わり、再び『まれ』の話。

 健闘はしているが、視聴率的には20パーセントをぎりぎり切ってしまっているという『まれ』ですが、それは一部の朝ドラ視聴者層に脚本家が喧嘩を売っている(としか思えない内容だ)からだ、という話をしました。 だから、その批判も因縁をつけているとしか思えないものが多いのですが。
 篠崎さんの過剰演出にも一部、問題はあるのかもしれません。 例えば、希が出産2か月でマルジョレーヌをつくることになったとき、急に子供の世話をすることになった圭太が、どうも今まで一度もミルクさえ作ったことがない、という情景が描かれていたりしましたが。
 その後、塗師屋の全員で育児を手伝うことになると、午前中、育児に手をとられる分、どうしても塗師屋の仕事が残業になる、という話が出てきました。 まあ、だから、そういう分も含めて希は完全にプチソルを休業して出産・育児に専念する、ということだったのでしょうが。 一方で、塗師屋は日曜は休みだという話もあり。 休みの日くらい育児は手伝わないの? という疑問は当然あるわけで。
 お母ちゃんたちの井戸端会議で、圭太は気が利かないから心配やねぇ……という話が、それ以前に出てきており。
 確かにツッコミどころは満載なのですが、これはどちらかというと篠崎さんの過剰演出なのではないか、と私なんかは思うわけですが。
 7年ワープについても、まあ、毎日ケーキを作り続けることで得るものはあるでしょうが、実質、パティシェ修行に関しては足踏み状態だったと、描かれています。 7年間、話が進んでいないのですからワープがあっても問題はないわけです。 育児との両立に苦しむ部分をもっと描いて欲しかったという意見もありますが、尺とストーリー的な重要度で省かれたのでしょう。 それこそ朝ドラで常に起こっていることなので、『まれ』だけが批判されるのは不条理だというもの。

 ただ。

 そんな過剰演出が続くなかで、私、ひとつだけ、釈然としない部分があって。
 一子が『わんこ』として希にケーキ対決を挑んだくだりで、一子にレシピを教えていた料理研究家の正体が、明かされていませんよね? それが有名な料理研究家だったとしたら、その名前くらいは当然ドラマに出てくるだろうし。 それがないということは無名の料理研究家だったということで。 でも、それじゃ、コンビニとコラボしたり、本をだしたり……という一子に出されていた条件は、その料理研究家にとってこそ手に入れたいチャンスだったりするわけで。 何故、その料理研究家が登場……とならなかったんでしょうかね? というか、何故、その料理研究家は自分自身にとってこそチャンスとなる話を、わざわざ一子にプレゼントしようと思ったのでしょうか?
 ひとつ考えられるのは、その料理研究家自身が、希やマシェリシュシュに因縁があって、出てきたくても出てこられなかったからという理由。 さて、それに該当しそうなキャラクターがいたか……
 カップケーキ対決のときに一子が出してきた『幸せ貧乏家族』というテーマもキーワードです。 確かに一子も、このワードを知ってはいたのでしょうが、希に勝利することだけが目的な一子に、このテーマに限定して料理研究家にレシピの依頼をするのは、自分で自分の首を絞めてるのと同じだと思うんですよね。 むしろ、料理研究家の方が、この対決によって希にダメージを与え、大悟には「こいつ『幸せ貧乏家族』ってロールケーキ作ったやつだぜ?」とクレームをつけていると考える方が理にかなってはいないでしょうか? さて、この条件を満たすキャラが『まれ』に登場していたかどうか……
 そう考えると、高校時代のロールケーキコンテストで優勝した足立ゆりか(役:光宗薫)が、ぴったりこの条件に当てはまるんですよね。 というか、その放送回でも、今日一回分しか登場しないキャラに、随分、性格悪い性格悪いって印象付けするなぁ……後で希のライバルとして登場させる気かしらん? と私は思っていたわけで。 別に彼女、パティシェ志望とは言ってなかったわけで。 安くて、はともかく、簡単で旨いケーキなら、確かに彼女は得意だった筈で。 今週、このパターンは……という形で回想シーンで登場したわけですが、改めて、やっぱり登場時の性格悪いの強調の仕方は不自然だったと思うわけで。
 希が高校卒業後半年ほど市役所に勤務していた、というのもポイントです。 つまり、この半年の間に、ゆりかがマシェリシュシュに弟子入りを志願し、簡単で旨いケーキを大悟に完膚なまでに否定された……とかいうエピソードがあったのかも知れません。 或いは、性格の悪い彼女のことですから、単に、希の活躍が面白くなかったのかも知れませんし。
 尺不足でエピソードが端折られたのか、性格の悪い役での出演に光宗の事務所がNGを出したのか、それとも今後、再度、出番があるのか……足立ゆりかに注目です。
 どうでもいいですが、AKBにいた頃の光宗は、私モデルなのオーラが不快で、がりがりなのが気持ち悪い子でしたが、黒髪に戻し、少しふっくらとした彼女は可愛いですね。 頑張り次第では、今後、ブレイクするかもしれません。


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最終更新:2015年09月09日 10:54