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#right(){[[【W.I.Za.R.D.履歴へ】>W.I.Za.R.D.履歴]]} &sizex(6){&color(white,purple){☆リオ五輪、バレーボールはどうなる?}}  油断をすると、すぐに一か月とか過ぎちゃいます。年を取るって、こういうことなのね‥  さて。  恒例と言いますか、リオ五輪のバレーボール最終予選が始まりました。女子は全7試合のうち4試合が終わったところで、2つほど気になったことがあったので、それを書いてみたいと思います。  まず、全日本女子チームですが、彼女たちの今回の五輪での目標は金メダル。そして、実力的には十分にそれを狙えるものを持っている、と内外から評価も受けています(狙えると獲れるは違うけどね)。  にもかかわらず。  前回のロンドンのときと同じように、今回の最終予選でも、予選突破に黄色信号がともる非常にぎりぎりの戦いが繰り広げられているのです。  何故なのでしょう?  テレビの解説では「それが最終予選」という言葉で済ませてますが、私はそれだけではないと思います。勿論、世界レベルでバレーボールという競技が広まって、全体が底上げされたことにより、五輪に出場できるレベルに多くの国がひしめいているということはあります。でも、ワールドカップや五輪でメダルを狙えるチームとそれ以外のチームには、依然、明確に実力の差があるわけで。日本は、そういう意味では世界ランクが示す通り、実力的には頭ひとつ抜けているわけで。  解説者たちは理解していて、あえてそこに触れないのか、理解できていないのか。  実力では頭ひとつ抜けているはずの全日本女子が、最終予選で毎回苦戦を強いられるということ、そこに、現在の全日本女子チームが抱える最大の問題点があると、私は思うのです。  日本の女子バレー史上に残るであろう天才、木村沙織。その才能に関しては、私も全く異論はありませんが、エースとしてチームを引っ張るようになってからの彼女は、今一つ、その実力を出し切れない場面が多くみられました。勿論、彼女には難しい局面で難しいボールが集まるという必然的な傾向はあったわけですが、それでも、依然はもっと動きにキレがあったのでは‥‥と感じる場面が多々あったのです。そして、全日本のキャプテンに任命されてからの彼女は、どうも慢性的なスランプに陥ってしまったようで‥‥木村が完全復活すれば、木村が完全復活すれば‥‥と解説者が口を揃えて言い続ける中で、その完全復活はついぞ見られず、この最終予選まで来てしまいました。  ところが。  17日に韓国に負け、18日のタイ戦も、絶体絶命にまで追い詰められたとき、突如、木村のプレーは本来の輝きを取り戻したように見えました。  でも、これで良かった良かったとはならない、というお話です。  私は、かねてから木村の不調は、精神面からくるものだと考えていましたが、タイ戦での復活を見て、彼女のスランプの真の理由が分かったような気がします。  そして、全日本女子チームが毎回最終予選でぎりぎりの闘いを展開してしまう真の理由も、ほぼ同じ理由からではないかと思いいたったのです。  まず、真鍋ジャパンの基本方針をおさらいすると。  サーブで攻めて、相手に本来の攻撃をさせない。その上で、世界最高レベルの守備を「延々と」続けて、相手のスキを突く‥  不可能ではないし、日本にはできて、そして日本にしか出来ない戦術‥  固定メンバーのみでは戦線を維持できないので、サブメンバーも使って「全員で」勝利をもぎ取りにいく‥  実は、ここに大きな落とし穴があるのではないでしょうか。  この戦術、良く言えば、まじめにこつこつ、悪く言えば、明らかにブラックな戦術なのです。  残念なことに、現在の彼女たちの能力の限界を、真鍋ジャパンの戦術は「少しだけ」オーバーしてしまっているような気がします。だから、極めて限定された期間ならば、彼女たちも限界以上に頑張ることができ、それがロンドンの銅メダルという結果となって表れたのだと考えられます。  でも、それを大会期間中にずっと続けることは出来ず、さらに何年もの間維持するのは、真っ黒に染まった世界だったり‥  話はそれますが、日本とメンタル面で対局にあるのがイタリアチームなのかな、と思います。世界最高峰リーグを国内に持ち、個々でも全体でも最高レベルの実力を持ちながら、必要以上に精神面での重荷を抱えない‥‥だから、割とちゃらんぽらんな結果を残したりして、今回も最終予選に回ってきちゃいました。でも、メンタルでのピーキングに成功したときの総合力は流石としか言いようがなく、ワールドカップや五輪で結果を残してきています(日本のような「過去の栄光」という意味でなく)。  この明らかに限界を超えたパフォーマンスを延々と要求されるというブラック環境が、ある意味でイップスとなって、日本女子チームのプレイに影響を与えているのではないか、というのが私の考えです。  頭では重要な大会だ、重要な試合だ、と理解していても、体と心が限界を超えたパフォーマンスに拒否反応を示す‥‥だから、実力が拮抗していると分かっている筈の相手に対し、うまくリードを取れてしまうと、途端に少しだけ「無意識に」プレイの手を抜き出す。100%ではなく、95%、いや90%の力で行けるだろうという行動に出てしまう‥‥それが、結果として韓国戦でのふがいない敗戦に繋がってしまったのではなかろうか? 確かにタイも力をつけてきてはいるが、それでもまともに戦えば、勝てるハズ‥‥その思いがパフォーマンスを80%だか75%だかに低下させてしまい、5セットのうち4セットまでもタイに先行されるという展開の原因となり、追い込まれてもなお、100%の力を出すことを体と心が「無意識に」拒否してしまい、とうとう絶対絶命のピンチにまで追い込まれてしまったという‥‥  ただ。  これを、彼女たちの「油断」という言葉で済ますのは、傲慢というものでしょう。  なぜなら、限界を超えたパフォーマンスを大会中のすべての試合で続けるのは、シーズン通して続けるのは絶対に無理なのです。  でも‥‥やっぱり、真鍋監督も、解説者たちも、それは理解しての上なのかなぁ‥‥  「木村の完全復活なくては、リオでの金メダルはない」  と、監督も解説者も言っています。そして、それは的を射ていると思います。つまり、木村沙織が完全復活してさえくれれば、「少しだけ」限界を超えていた状態は限界の範囲内に収まるのだろうという読み‥‥私も、それは間違っていないと思います。  ただ、それは木村沙織ひとりに、すべての重荷を押し付けてしまう、ということに他なりません。そして、それこそが彼女のスランプの真の原因だったのではないか、と私は思うのです。  バレーボール選手としては、100年に一人の才能の持ち主かも知れない木村沙織も、責任を負う立場でプレイする、というその1点においては、人並み以下であるのかも知れません。にも拘わらず、重い責任を負わされていることが、彼女の心の限界を超えており、そこから逃れようとする「無意識の」行動が、パフォーマンスの不調となって現れている‥‥これが真実なのではないでしょうか?  でも、だからといって、そこで木村を責めるのは、やはり傲慢だと私は思います。人には、どうしても超えられない適性というものがあります。できないものを無理に押し付けている側に責任があると思うのですけどねぇ‥‥とはいえ、他に適任者がいないというジレンマもあるのですが‥‥  そこで提案。  選手でも男性コーチでもない、できれば元代表の女性に、カウンセラーというか、アドバイザーとしてチームに合流してもらう、というのはどうでしょう? 彼女が常にチームに寄り添い、木村のキャプテンとしての負担を減らしてあげることができれば、木村ものびのびとプレイできるようになり、結果、チームとして限界を超えたプレイを要求されることも減り‥‥金メダルも、何とか見えてくるんじゃないかと愚考するのですが‥‥  まあ、その前に出場権の獲得、ですけども。  でも、まあ‥‥タイ戦で痛い目を見たので、残りの3試合は、彼女たちは限界を超えても頑張るのではないでしょうかね。先ほど言ったようにイタリアチームがピーキングを万全の状態にしていると、かなり厳しい戦いにはなると思いますが‥‥  そして、その後ですね。  限界を超えたプレイを、そのあとのワールドグランプリ、そして五輪と延々と続けることは、絶対に不可能なわけで。要求すればするほど、彼女たちは深刻なイップスを抱えてしまうんじゃないかと、危惧しちゃいますが‥‥  と、ここまでが一つ目。  長くなっちゃいますが、2つ目は、タイ戦でも見られた交代やチャレンジの申請がきちんと審判に届かないことがある、という不具合。  オフィシャルには、これは機械の不具合だ、ということになっているようですが、私は違うと思います。  ていうか、これ、日本戦をテレビで観ていた人なら承知していると思いますが、毎試合必ず何回かはありましたよね。まあ、タイ戦のときほど酷くはなかったですが。そして、これがあの「白熱した」タイ戦で顕著に表れたということが、問題の本質を的確についていると思うのですが。  当然、トラブルに見舞われたチームはクレームを大会組織委員会に上げているわけで、それでも対応がとられていないということは‥‥  多分、これ、今回の大会では日本戦限定で起こっているトラブルだと思います。  つまり「満員の観客」が「熱狂する」ことにより、「機械の不具合」が引き起こされる‥‥  要するに。  申請が審判に届かないのは機械の不具合などではなく、満員の観客が一斉にSNSやツイッターを利用することで回線が混み合い、データが審判のもとに届くのが数秒間遅れてしまう、という事態が頻発している、という、それだけのことではないでしょうか? 通常のスマホやタブレットの利用では、スルー可能な状況でも、5秒以内に申請しないと無効になるチャレンジや、そもそもサイドアウトに数秒間しか余裕がない状態で交代の申請をしなきゃいけない状況においては、申告な影響がでてしまうという‥‥  そういうトラブルが起こると先刻承知の真鍋監督とタイの監督で、対応に温度差が生じるのは無理もないこと。同情すべき点は多々ありますが、でも、やっぱり、タイの監督は熱くなり過ぎたかな‥‥  で。  これ、どうするんでしょうかね?  タイ戦では、たまたま日本が利する結果になったけど、逆に日本が不利益を受ける展開になることだって、十分に起こり得る話なわけで。といって、大会の途中でシステムの変更を行うのは、タイの監督ではないけど、明らかに「アンフェア」な事態なわけで。アナログシステムに戻すとしても、女子の大会が終了したあとの男子の大会からか、或いはワールドグランプリからか、という話になると思いますが。  より深刻なのは、主催者側が、真の原因を理解できているかどうか。理解しているとすれば「試合中のSNSやツイッターの利用はご遠慮ください」とか「試合中はスマホの電源を切ってください」的なお願いをすることになってしまうと思うんですが‥‥しかし、大会のスポンサーに携帯会社が絡んでいる以上、そんな要請はしないだろうし、観客のスマホの利用が原因だ、という発表がなされることもない気がする。そして、スポンサーに気を使って、ということであれば、五輪を前に原因を公表もできないわけで、「不具合」は五輪本番でも延々と繰り返される‥‥ということになってしまわないですかね‥‥  リオ五輪のバレーボール競技、一体、どうなってしまうんでしょうか‥‥? ☆感想は、こちらにどうぞ~^^ #comment(,nsize=20,vsize=3)
#right(){[[【W.I.Za.R.D.履歴へ】>W.I.Za.R.D.履歴]]} &sizex(6){&color(white,purple){☆リオ五輪、バレーボールはどうなる?}}  油断をすると、すぐに一か月とか過ぎちゃいます。  さて。  恒例と言いますか、リオ五輪のバレーボール最終予選が始まりました。女子は全7試合のうち4試合が終わったところで、2つほど気になったことがあったので、それを書いてみたいと思います。  まず、全日本女子チームですが、彼女たちの今回の五輪での目標は金メダル。そして、実力的には十分にそれを狙えるものを持っている、と内外から評価も受けています(狙えると獲れるは違うけどね)。  にもかかわらず。  前回のロンドンのときと同じように、今回の最終予選でも、予選突破に黄色信号がともる非常にぎりぎりの戦いが繰り広げられているのです。  何故なのでしょう?  テレビの解説では「それが最終予選」という言葉で済ませてますが、私はそれだけではないと思います。勿論、世界レベルでバレーボールという競技が広まって、全体が底上げされたことにより、五輪に出場できるレベルに多くの国がひしめいているということはあります。でも、ワールドカップや五輪でメダルを狙えるチームとそれ以外のチームには、依然、明確に実力の差があるわけで。日本は、そういう意味では世界ランクが示す通り、実力的には頭ひとつ抜けているわけで。  解説者たちは理解していて、あえてそこに触れないのか、理解できていないのか。  実力では頭ひとつ抜けているはずの全日本女子が、最終予選で毎回苦戦を強いられるということ、そこに、現在の全日本女子チームが抱える最大の問題点があると、私は思うのです。  日本の女子バレー史上に残るであろう天才、木村沙織。その才能に関しては、私も全く異論はありませんが、エースとしてチームを引っ張るようになってからの彼女は、今一つ、その実力を出し切れない場面が多くみられました。勿論、彼女には難しい局面で難しいボールが集まるという必然的な傾向はあったわけですが、それでも、依然はもっと動きにキレがあったのでは‥‥と感じる場面が多々あったのです。そして、全日本のキャプテンに任命されてからの彼女は、どうも慢性的なスランプに陥ってしまったようで‥‥木村が完全復活すれば、木村が完全復活すれば‥‥と解説者が口を揃えて言い続ける中で、その完全復活はついぞ見られず、この最終予選まで来てしまいました。  ところが。  17日に韓国に負け、18日のタイ戦も、絶体絶命にまで追い詰められたとき、突如、木村のプレーは本来の輝きを取り戻したように見えました。  でも、これで良かった良かったとはならない、というお話です。  私は、かねてから木村の不調は、精神面からくるものだと考えていましたが、タイ戦での復活を見て、彼女のスランプの真の理由が分かったような気がします。  そして、全日本女子チームが毎回最終予選でぎりぎりの闘いを展開してしまう真の理由も、ほぼ同じ理由からではないかと思いいたったのです。  まず、真鍋ジャパンの基本方針をおさらいすると。  サーブで攻めて、相手に本来の攻撃をさせない。その上で、世界最高レベルの守備を「延々と」続けて、相手のスキを突く‥  不可能ではないし、日本にはできて、そして日本にしか出来ない戦術‥  固定メンバーのみでは戦線を維持できないので、サブメンバーも使って「全員で」勝利をもぎ取りにいく‥  実は、ここに大きな落とし穴があるのではないでしょうか。  この戦術、良く言えば、まじめにこつこつ、悪く言えば、明らかにブラックな戦術なのです。  残念なことに、現在の彼女たちの能力の限界を、真鍋ジャパンの戦術は「少しだけ」オーバーしてしまっているような気がします。だから、極めて限定された期間ならば、彼女たちも限界以上に頑張ることができ、それがロンドンの銅メダルという結果となって表れたのだと考えられます。  でも、それを大会期間中にずっと続けることは出来ず、さらにその状態を何年もの間維持するのは、真っ黒に染まった世界だったり‥  話はそれますが、日本とメンタル面で対局にあるのがイタリアチームなのかな、と思います。世界最高峰リーグを国内に持ち、個々でも全体でも最高レベルの実力を持ちながら、必要以上に精神面での重荷を抱えない‥‥だから、割とちゃらんぽらんな結果を残したりして、今回も最終予選に回ってきちゃいました。でも、メンタルでのピーキングに成功したときの総合力は流石としか言いようがなく、ワールドカップや五輪で結果を残してきています(日本のような「過去の栄光」という意味でなく)。  この明らかに限界を超えたパフォーマンスを延々と要求されるというブラック環境が、ある意味でイップスとなって、日本女子チームのプレイに影響を与えているのではないか、というのが私の考えです。  頭では重要な大会だ、重要な試合だ、と理解していても、体と心が限界を超えたパフォーマンスに拒否反応を示す‥‥だから、実力が拮抗していると分かっている筈の相手に対し、うまくリードを取れてしまうと、途端に少しだけ「無意識に」プレイの手を抜き出す。100%ではなく、95%、いや90%の力で行けるだろうという行動に出てしまう‥‥それが、結果として韓国戦でのふがいない敗戦に繋がってしまったのではなかろうか? 確かにタイも力をつけてきてはいるが、それでもまともに戦えば、勝てるハズ‥‥その思いがパフォーマンスを80%だか75%だかに低下させてしまい、5セットのうち4セットまでもタイに先行されるという展開の原因となり、追い込まれてもなお、100%の力を出すことを体と心が「無意識に」拒否してしまい、とうとう絶対絶命のピンチにまで追い込まれてしまったという‥‥  ただ。  これを、彼女たちの「油断」という言葉で済ますのは、傲慢というものでしょう。  なぜなら、限界を超えたパフォーマンスを大会中のすべての試合で続けるのは無理であり、シーズン通して続けるのは絶対に不可能なのだから。  でも‥‥やっぱり、真鍋監督も、解説者たちも、それは理解しての上なのかなぁ‥‥  「木村の完全復活なくては、リオでの金メダルはない」  と、監督も解説者も言っています。そして、それは的を射ていると思います。つまり、木村沙織が完全復活してさえくれれば、「少しだけ」限界を超えていた状態は限界の範囲内に収まるのだろうという読み‥‥私も、それは間違っていないと思います。  ただ、それは木村沙織ひとりに、すべての重荷を押し付けてしまう、ということに他なりません。そして、それこそが彼女のスランプの真の原因だったのではないか、と私は思うのです。  バレーボール選手としては、100年に一人の才能の持ち主かも知れない木村沙織も、責任を負う立場でプレイする、というその1点においては、人並み以下であるのかも知れません。にも拘わらず、重い責任を負わされていることが、彼女の心の限界を超えており、そこから逃れようとする「無意識の」行動が、パフォーマンスの不調となって現れている‥‥これが真実なのではないでしょうか?  でも、だからといって、そこで木村を責めるのは、やはり傲慢だと私は思います。人には、どうしても超えられない適性というものがあります。できないものを無理に押し付けている側に責任があると思うのですけどねぇ‥‥とはいえ、他に適任者がいないというジレンマもあるのですが‥‥  そこで提案。  選手でも男性コーチでもない、できれば元代表の女性に、カウンセラーというか、アドバイザーとしてチームに合流してもらう、というのはどうでしょう? 彼女が常にチームに寄り添い、木村のキャプテンとしての負担を減らしてあげることができれば、木村ものびのびとプレイできるようになり、結果、チームとして限界を超えたプレイを要求されることも減り‥‥金メダルも、何とか見えてくるんじゃないかと愚考するのですが‥‥  まあ、その前に出場権の獲得、ですけども。  でも、まあ‥‥タイ戦で痛い目を見たので、残りの3試合は、彼女たちは限界を超えても頑張るのではないでしょうかね。先ほど言ったようにイタリアチームがピーキングを万全の状態にしていると、かなり厳しい戦いにはなると思いますが‥‥  そして、その後ですね。  限界を超えたプレイを、そのあとのワールドグランプリ、そして五輪と延々と続けることは、絶対に不可能なわけで。要求すればするほど、彼女たちは深刻なイップスを抱えてしまうんじゃないかと、危惧しちゃいますが‥‥  と、ここまでが一つ目。  長くなっちゃいますが、2つ目は、タイ戦でも見られた交代やチャレンジの申請がきちんと審判に届かないことがある、という不具合。  オフィシャルには、これは機械の不具合だ、ということになっているようですが、私は違うと思います。  ていうか、これ、日本戦をテレビで観ていた人なら承知していると思いますが、毎試合必ず何回かはありましたよね。まあ、タイ戦のときほど酷くはなかったですが。そして、これがあの「白熱した」タイ戦で顕著に表れたということが、問題の本質を的確についていると思うのですが。  当然、トラブルに見舞われたチームはクレームを大会組織委員会に上げているわけで、それでも対応がとられていないということは‥‥  多分、これ、今回の大会では日本戦限定で起こっているトラブルだと思います。  つまり「満員の観客」が「熱狂する」ことにより、「機械の不具合」が引き起こされる‥‥  要するに。  申請が審判に届かないのは機械の不具合などではなく、満員の観客が一斉にSNSやツイッターを利用することで回線が混み合い、データが審判のもとに届くのが数秒間遅れてしまう、という事態が頻発している、という、それだけのことではないでしょうか? 通常のスマホやタブレットの利用では、スルー可能な状況でも、5秒以内に申請しないと無効になるチャレンジや、そもそもサイドアウトに数秒間しか余裕がない状態で交代の申請をしなきゃいけない状況においては、深刻な影響がでてしまうという‥‥  そういうトラブルが起こると先刻承知の真鍋監督とタイの監督で、対応に温度差が生じるのは無理もないこと。同情すべき点は多々ありますが、でも、やっぱり、タイの監督は熱くなり過ぎたかな‥‥  で。  これ、どうするんでしょうかね?  タイ戦では、たまたま日本が利する結果になったけど、逆に日本が不利益を受ける展開になることだって、十分に起こり得る話なわけで。といって、大会の途中でシステムの変更を行うのは、タイの監督ではないけど、明らかに「アンフェア」な事態なわけで。アナログシステムに戻すとしても、女子の大会が終了したあとの男子の大会からか、或いはワールドグランプリからか、という話になると思いますが。  より深刻なのは、主催者側が、真の原因を理解できているかどうか。理解しているとすれば「試合中のSNSやツイッターの利用はご遠慮ください」とか「試合中はスマホの電源を切ってください」的なお願いをすることになってしまうと思うんですが‥‥しかし、大会のスポンサーに携帯会社が絡んでいる以上、そんな要請はしないだろうし、観客のスマホの利用が原因だ、という発表がなされることもない気がする。そして、スポンサーに気を使って、ということであれば、五輪を前に原因を公表もできないわけで、「不具合」は五輪本番でも延々と繰り返される‥‥ということになってしまわないですかね‥‥  リオ五輪のバレーボール競技、一体、どうなってしまうんでしょうか‥‥? ☆感想は、こちらにどうぞ~^^ #comment(,nsize=20,vsize=3)

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