2010年度1年生懇親キャンペーン第3話(ナツミ視点)

「そういうことでいいのね、ナツミ?」
失ってしまった日常。
「はい、私も手伝うのでお願いします♪」
新しく迎えた日常。
あれから数日、二人の生活の準備と学園祭の準備とで大忙しだった。
そして文化祭当日。私は加純と一緒にいた。
「やあ、ナツミ。」
美亜だ。わざわざN市からやってきてくれた。
「美亜、久しぶり。」
「これからどうしようか?」
「お化け屋敷に行こうよ♪」
三人はお化け屋敷に入った。
(中で何があったのかは想像にお任せします)
「どうだった?」
二人に聞いてみた。美亜は別に、と呟いて素っ気なかった。対照的に加純は怖がっていた。
「加純、怖かったの?」
「・・・えっ?そ、そんなことないよ。」
あ、これは深く聞かない方がいいな。
「次、あそこに行こうよ。」
見覚えのある影がチラッと入った。
理樹?
だが、その影は人混みにまみれて消えた。
理樹のことは勝手に疑ったりしてあの人に迷惑してしまっている。
「早く行かない?」
つい深く考えてしまった。美亜のその言葉に促されて行くことにした。
しばらくして。
「チュロス買おうよ。」
「3つで900円になります。」
「そんなときのために、ブラックカード!!」
「通用するか!!」
美亜に叩かれた><
そんな茶番を演じているときだった。

「春日ぁ、どこにいる!?」

ものすごいいやな声が聞こえた。そちらに行くとアシュレイが複数の従者とともに店を荒らしていた。荒らされた店はまだ午前中なのに材料がなくなって閉店せざるを得なかった。
「一体どうしたの?」
「FH幹部の春日がこの学校にいるんだ!」
「えっ?」
春日って・・・。
「耐久力だけはすごいって聞いたことがある。」
美亜の言うとおり、私もそこしか知らない。
「ちょっと待って。」
悠里に電話をかけた。が、繋がらなかった。
そのころ、理樹は
「少し驚かせてしまったかな・・・。」
お化け屋敷から出て、気絶していた悠里を介抱していた。 
「よし、おまえたち春日を捜すんだ!!」
アシュレイがそう言うと、従者たちが散らばった。
「俺も探すぞ!!」
そのままアシュレイも廊下を走った。
「待て!!」
竜之介君も追いかけた。
私たちは取り残された。
「・・・。」
雫も取り残された。
「店に戻ろう。」

案の定、店は混雑していた。
「どうしてこんなに混んでいるのかな?」
「うーん・・・。」
原因はわかっているけど、零にうまく説明することができない。
「他の店が材料不足で潰れちゃったみたい。」
「ふーん。」
加純と美亜にはそこらへんでダベってもらうことにした。ごめん、緊急事態だから。心の中で2人に謝りつつ、
「それじゃあ、雫。がんばろう☆★」

「いらっしゃいま」
そこで一瞬言葉が止まりそうになった。悠里が<擬態の仮面>をつけた男性と一緒に来たのだ。
(理樹だけど、ナツミだと変装していることしかわからない。)
「せぇ♪」
<完全演技>でうまくごまかした。着物だからおそらく理樹だろう。なぜ、二人が?
少し気になった。
「零、少し手空けてもいいかな?あの人、私の友達だから。今ならそんなに混んでいないから大丈夫だよね?」
「いいわ。」
脇で加純と美亜が楽しそうに話をしていた。
「こんにちはぁ★悠里さん、そちらの方は?」
「館林さんのお友達よ。」
「高杉晋作だ。」
ちょwww竜馬伝wwwもうちょっとうまい名前があるでっしょ。
「館林さんのお友達ですか。」
「ああ。どうかしたのかい?」
「いえ、館林さんには少し謝らなければならないことがありまして・・・。」
「ほう、なんだい?」
「前に館林さんに疑いをかけてしまって、そのことについて申し訳ないと思っているんです。」
「そのくらいのことなら、彼は気にしていないと思う。」

「それにしてもお二人とも、仲がいいのですね。」
理樹が高笑いした。その横で悠里の顔がみるみるうちに赤くなった。
えっ・・・?
ええっ!?
えええっっ!!!!
冗談で言ったのに、本気だったの!?理樹は悠里の変化に気づいていない。



「それにしても、混んできたわね。」
「そうね。零も休憩入っちゃったし、山名は行方不明だし。私たちだけじゃとても手が回らないわね。」
「よし、それなら。」
(PL2:「さぁて、俺はこれまでのシーンを使ってアルティメイド服・赤ずきんちゃんの衣装(ステージ衣装相当)を購入している。この意味がわかるか?」)
「えぇっ、そう言うのはやだよ、ナツミ。」
「私もちょっとそういうのは・・・。」
「緊急事態なの、お願い・・・。」
断る二人を強引に説得した。(嫌々なGMに判定で勝利した。)美亜にはメイド服を、加純には赤ずきんちゃんをそれぞれ渡した。
「美亜は裏方。加純はレジをお願いするわ。わからないことがあったら、わt」
「ストーーーーーーップ!!!」
「えっ!?」
どこからともなく竜之介君がやってきた。
「移木さん!!文化祭は生徒主導の行事です!!生徒以外にやらせてはいけません!!」
ものすごい剣幕に押された。だからといってこっちも負けるわけにはいかない。
「とはいっても、この状況をどう切り抜けるの?」
と・に・か・く! 生徒以外の人を従業員にしてはなりません!!」
頑として私の言葉を聞かない・・・。
「移木、なんとかしたい気持ちは分かるが、だからといって生徒以外の人間を使っちゃぁ、いけないぞ。」
担任(名前なんだっけ)まで敵に回ってしまった。
「・・・わかりました。」
「そうだ。わかればいいんだょ、わかれば。」
雫が残念そうに、って、あれ?いない!?
「しまった!!」
竜之介君が慌てて走り出した。私も抜け出したかったが、今抜けたらお店が・・・。
<ワーディング>
教室にワーディングが張られた。周りにいる人間は皆倒れた。そう、私たち以外は。抜け出したら、そこには学制服に仮面を付けた少女。いや、あの姿は零だ!!何故、零が!?
その遙か後方にスーツを身に纏った男性が雫を抱えて逃げている。それを追いかける私たちの足を止めるために、少女は眼前に立ちはだかる。
「チッ、あの三下が・・・。気づかれてしまったではないか!!」
零がつけている仮面から谷島の声が響いた。
「零に何をしたの?」
「別に。」
その言葉を最後に零は倒れ、おぼろな分身が何体か現れた。
(中略。ついでに全員集合。)
分身たちを倒したが、春日はもう逃げた後だった。
龍之介:「くっ!雫を返せ!!」
涙摘:「待つのはあなたよ!!場所もわからないのに突っ込まないで!!支部長、指示お願いします。」
悠里:「私が如月さんの看病をします。ただ、ここの状況を収拾してくれる人が・・・」
アシュレイ:「かぁすがぁぁぁああああ!!!」
涙摘:「美亜、お願いしても、いいかな?」
美亜:「ま、この状況だとしょうがないよね。いいよ。」
理樹:「(Dロイス:組織の力を使って)春日の位置を特定した。」
龍之介:「よし、行くぞ!!」
ほかのメンバーが各々の行動をする中、私は加純と話していた。
「加純・・・。」
「・・・。」
「友達を助けたいの。悪いんだけど、戦ってくれないかな?」
「いいよ。私の力が必要だよね。」
「本当はこんな事してもらいたくないの」
「仕方がないよ。私たちはそういう存在だから。」
できれば加純にはこの力は使って欲しくない。
夕日に染まる小高い丘。少女を抱え、待つ男。
「雫を離せ!!」
「」
「」
「俺はただこのレネゲイドビーイングに用事があっただけだ。それだけなら無害だろ?」
「あなたは彼女の日常を奪った。その日常を守るために私は戦う。それだけよ。」
「ふっ、ならば…」
「春日!」「かすがぁ!!」「春日?」「カスが」「かぁああすがあああぁぁぁぁ!!!」 従者たちが襲いかかった。しかしそれをなんなく倒す。
「ならばおまえたちにはこれで相手しよう。」
そう言うと後方へと逃げた。
巨大なロボット。
(敵は春日ロボ1体+雑魚(だったはず)。衝動判定の結果、アシュレイが暴走。)
夕日を背に、巨大な鋼鉄の塊がそびえ立つ。
(中略。読者の皆様はPCたちに1ターン撃破される春日を想像して頂くと恐縮です☆)
「まだだ、まだ終わらんぞ。」
「おい。」
聞き覚えのある声。風弾の射手が雫を抱えて立っていた。
「こいつが死んだらどうするんだ?少しはものを考えて行動しろ。」
「チッ。」
本当に後先考えないで行動する大人を初めて見た。
「もう、この辺で終わりにしないか?」
「うるさいうるさいうるさい!」
竜之介の問いかけに聞く耳を持たない!まだ続くの?もう終わりにしたいんだけど。

「喰らいなさいっ!」
手裏剣を投げる。向こうは避けようともせず<竜鱗>で受け止めた。私の攻撃を受け止めてニヤリと笑っているけど、そんな事したら・・・
「ごふっ!?」
死角から夏常さんの攻撃が飛んだ。私の攻撃はただの囮なのに。当然防ぎきることもできずに吹っ飛ばされて、夕日にきらめく星となった。
「かァアあああああすがああ阿ああああ亜亜嗚呼亜!!」
その星に向かってアシュレイが全力疾走して消えていった。
「雫!!」向き直ると、雫を抱えた風弾の射手と夏常さんが互いに会話をしていた。
そうだ、雫は?
「よう、久光。」
「また会ったな。」
「ああ。まだそっちに居なきゃいけないのか?」
「まあな。」
そういえば、わたしはまだ言っていないことがあった。
「加純のこと、助けてくれてありがとう。」
「フン、おまえのためにやったわけではない。」
「なんで雫を助けたの?」
「勝手にやっただけだ。」
「それでも、ありがとうって言ってもいいよね?」
それには向こうが答えることはなかった。
帰り道。もう夕日は沈んであたりは暗くなっている。
美亜はもう帰った。携帯に連絡があった。零の容態も大丈夫って悠里から連絡があった。
暗い夜道、加純と二人で帰っている。
「今日の文化祭は楽しかったね。」
「うん。」

「これからもずっと、ずぅっと一緒だよね♪」
携帯から連絡がある。誰だろう?おもむろに携帯を開いた。
ローザ・パスカヴィル
慌てて通話を切る。
体中の血の気が引いていくのを感じた。
私が定期的な連絡を取らなくなったから向こうからかけたのだろう。だが、彼女とは縁を切っている。現実を知ってしまった以上、私は彼女と関わりたくない。それはもう、私の日常ではない。目の前に確かにあるモノ。それが私の日常。
「これからもずっと一緒だよね・・・。」
力一杯加純を抱きしめた。苦しそうな様子だったけど、離したくなかった。
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