スウィフト・ヒーローズ


~第一回予告~

酒場で毟り取ってきた依頼書を手に、"鉄の爪の"グスタフは意気揚々と洞窟へ向かっていた。
指輪を盗んだコソ泥ゴブリンが、洞窟に逃げて行ったのよ!という依頼主の言葉も話半分だ。
「ゴブリン退治なんて、チンケな依頼を受けちまったもんだぜ。あんなのが幾ら集まろうと、俺様の拳にかかれば一撃よ。
と言っても、指輪が潰れちまわねぇ程度に手加減しねぇとな、ヘッヘッヘ」

――数日後、酒場に一枚の紙が張り出された。
「"鉄の爪の"グスタフ捜索依頼」


時を同じくして、ライン周辺に強力なクリーチャーが徘徊しはじめる。
あまりにも突然。そして不自然。
「どうせ、すぐどこかに消えるさ」楽観的な者。
「火の時代の終焉だ!」悲観的な者。
「対策のため、直ちに軍を組織すべきです」神官長。
「軍は割けん。ヴァンスターに弱みを見せてはならぬ。冒険者どもに任せよ」騎士団長。
町全体、パリス同盟全体に、暗に漂う緊張感。
ラインはもはや、駆け出しの冒険者が気軽に訪れる場所ではなくなり始めていた――。



アリアンロッドRPGキャンペーン第一回『スウィフト・ヒーローズ』
『物語』は、突然胎動する……。


日時


2010年2月28日(日)
学生会館にて


参加PC



シエナ
ノアリンディル
トランク
レイブン(エルヴィ)
"逆十字" リリス


あらすじ



シエナ「ラインに行くのも久しぶりやなぁ」

 のん気に旅路を行く三つの姿。大陸でも名の知れたギルドである†TESTAMENT BLADES†のメンバー、レイブン・トランク・シエナの三人だ。トランクが道行くお姉さんをナンパしまくっては玉砕しつつ、ライン郊外の森に差しかかる。そしてその時。何者かの気配をいち早く察知したシエナが戦闘態勢を告げると、バグベアの群れが襲い掛かってきた。

レイブン「バグベア……?こんなラインの近くで出るなんて、どういう事なんだ」

 バグベアの死体を見下ろすエルヴィ。無論、バグベア自体は彼らの敵ではない。しかし、本来ならばポメロやゴブリンしかいないはずの、この平和な地域で見かけたことが不可解に感じられたのだった。謎はもう一つ、バグベアが地図を持っていたこと。ライン周辺の地図と思われるそれは、彼らの知らない羊皮紙のような材質でできていた。胸騒ぎを覚えつつ、一向は森を後にし、ラインへと急ぐのであった・・・・・・。



―― 一週間前、パリスのはるか南東、「影の森」辺境にて。
 神殿の使いとして一人旅をしていたリリスは、ズズンという分厚い音を聞く。その直後、地響きと猛烈な衝撃を感じる。森を見上げると遠くにキノコ雲。急行したリリスが見たものは、なぎ倒された木々の中央にちょこんと座る、幼い少女の姿だった。

リリス「あなたは・・・・・・?」

ノアリンディル「?」

 ノアリンディルと名乗ったその少女は、自らの事について語ろうとはしなかった。正確には、忘れてしまったか、あるいは本当に知らないのかもしれない。この子を放っておけば、将来神殿の敵になったときにまずい。強大な魔力とただならぬオーラを直感したリリスはノアを保護し、「絶対にさっきの"どーん"は使わないように」と釘を刺しつつ、ラインに向かうのであった。



 ラインの酒場「踊る小鹿亭」にて、三人と二人(と使い魔二匹)は出会う。先の冒険でメイジを失った†TESTAMENT BLADES†一行は鼻を膨らませつつノアを囲い込みに入るが、何があったかを知るリリスは余り乗り気ではない。トランクは既にナンパモードで、テーブルには身代わりのペンギン(使い魔)が置いてある。

シエナ「嬢ちゃん、この世界は子供一人で生きていけるほど甘くはないんやで」

レイブン「リリスさんも一緒に、是非うちのギルドに来てくれないか?」

リリス「うーん・・・・・・(トランクを冷たい目で見つつ)」

 二人の説得に、ノアはちらとリリスを見る。リリスはやれやれと頷きつつ、ノアと共にギルドに加わることを選んだ。
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