流転街物語_別所レベッカ

「愚かなる人間どもよ。我は神なるぞ。畏れ崇めよ、信仰を捧げよ。ちがうちがう、言葉ではない。物にしろ物に。だから今すぐスイーツおくれスイーツ。具体的に言うとあの駅前のケーキ屋がうまいんだってば」



「…ニンゲン?ひょっとしてお前はあのかよわいサルの話をしているのか?忘れた頃に湧いては建造物を造る、あの<現象>のことを」/1000years ago?


「Sigrid…竜殺しの女騎士に守られるなんて私はどんだけ幸せものだっつーの。これは祝いのチョコパを食べざるを得まい。うん得まい。うんうまい。」


別所レベッカ(別所=レベッカ=アムルタート)

性別:女性
年齢:推定1000歳(外見年齢10歳)
クラス…メイン:星詠み
    サブ:予見者/神話存在

<経歴/Life history>

  • LEVEL1
 ぼくらの天才幼女数学教師。愛称はベッキー。金髪碧眼でどう見ても外国人なのに願恵町出身と言い張る。
 いつからいたのか分からないが、気づいたらいた。よく分からないままみんなそれを受け入れた。
 頭がよく数学が得意。はじめは普通に学校に通っていたが、数年前に「ちょっと世界に願恵町のよさを広めてくる」と言い放ち渡米。 
 十歳にしてマサチューセッツ工科大学を卒業して帰って来たが、「やはりネス湖は格が違った」となにやらトラウマったご様子。

 現在は楓雅高校の数学教師を務めている。「国際教師免許」という謎のものを取得したこともあるが、何より理事長の氷土流が「10歳!クカカカッ…!面白い!」と推薦したことが大きい。
 よく自分が別所湖のUMA「ベッシー」の化身、そしてベッシーは神だと言い張り、「神だぞー、えらいんだぞー」とホラを吹いている。
 でもちっこいので許されている。かわいいは正義!


  • LEVEL2
 ある竜の話をしよう。
 カオスフレアの世界に「冪竜公(べきりゅうこう)」という名の賢竜がいた。

 【冪……数学で同一の数を何回か掛け合わせた結果の、元の数に対する称。累乗。乗冪。(新明解国語辞典第五版)】

 つまり「『八尋(やひろ:とても広いこと)』に八を掛けたような巨躯を持つ竜」という意味である。この場合の八とは数字ではなく、「八百万」のようにとても多い事を表している。
 その竜は1000年前にある強大なダスクフレア「アジ=ダハーカ」との戦いの果てにこの世界に堕ちた。
 戦いには辛くも勝利したものの、もはや元の世界に戻る力も持ち合わせておらず、竜は湖の近くで動けなくなった。
 このまま流れの一つになるかと思われたその時、近くの村に住んでいた男が大きな墜落音の元を見に来た。
 彼は竜を見てまず驚き、恐れ、しかし傷ついた竜の姿を見、八に八を掛けた時間の末、意を決したように食べ物を与え傷の手当を始めた。
 人が竜を助けたのだ。
 やがて竜が命を取り留めると男はこう竜に乞うた。
「私の村が野党に脅かされています。どうかこの村をお守りください」 
 その時冪竜公は人間の言葉を発することができなかった。だからただうなずいた。 
 実際、竜がその場でうなって見せるだけで野党は退散した。村人は喜び、その湖を竜のための場所とした。
 これが八に八を掛けたような巨躯の竜、冪竜の為の湖、冪所湖(べきしょこ)の始まりであり、
 その名はいつしかなまって現在の別所湖(べっしょこ)へと続いている。

 カオスフレアの三千世界とこの世界では法則が異なる。だから竜は身体を動かすどころか存在するのも一苦労であった。
 だから身体を動かせるように流れを読むことを学んだ。巨大な身体をこの世界に合ったものへと少しずつ作り変えていった。
 それまでダスクフレアと戦うことを生業としていた竜だったが、長い長い時間の末に、星を詠み、流れを読み、四季を学び、小さなことに目を向けるようになっていった。
 竜は空を高く飛んでいるだけでは見えぬものがあることに気が付いた。


 やがて時は過ぎ。かつての男も既に亡くなり、竜の身体は見る影もなく小さくなっていた。
 かつて水飲みの為のくぼ池のようだった冪所湖に、今では身体がまるごと入ってしまう。かつての力ももはや無い。
 その頃には竜はあまり人に姿を見せなくなっていた。人はもはや竜を恐れ、自然に対して畏れを持たなくなっていた。
 竜は己のできる限りで、ただ静かに澱みを払う。町を守る為に。

 もはや誰にも感謝はされない。身体は小さく力も無い。
 だが魂はここにある。
 竜はあの時交わされた無言の約束を、唯一つの約束を守っていた。



 やがて10年ほど前に竜は人型を取ることを覚えた。この竜の名を別所レベッカと言う。



  • LEVEL3
 レベッカがアメリカに渡航した真の目的は<鎖使い>への接触である。
 紳士淑女の会に潜入した彼女は無事<鎖使い>に会うことに成功。
 契約を果たし、人型を保つ封印の指輪を手に入れた。それが彼女が左手中指にしているものである。詳しくは<用語>参照。


<性格&行動パターン/Personality & Lifecycle>

  • 基本的にめんどくさがり屋。教師のくせに「めんどい」「私今忙しいんだよ」「お前ら自分の力で何とかしろよぅ」が口癖。
 だが情が薄いわけではなく、失敗も経験の一つであると思っているところが大きい。
 だからなんやかんや言いつつ生徒の挑戦を後ろから隠れて見守っていたりする。
 10歳の割に大人びているようだが、スイーツで釣ればまず言うことを聞く。
 だが人に頼っているようでいて、意外と決定的な弱みは見せない。

  • あと職員室にて生徒から没収した漫画がゲームに興じる姿がよく目撃されている。
 生徒指導の先生との謎の裏取引によって、没収された漫画やゲームをチェックする権限を手に入れたようだ。
 好きなものはスイーツ(ショートケーキ等)と怠惰。嫌いなものはピーマン、パプリカ、運動。

  • 第一話の廃病院にて数体の木偶(デク)を一瞬で倒すなど圧倒的な戦闘力を見せた。いやあ、演出戦闘って素晴らしいなあ。

  • 第二話において、鬼頭にイカサマを止められたことからちょっとヘコんでいる。
 また事前の周囲確認を怠ったせいで前田に白き剣を破壊されかけた。
 自分の役割である補助さえ満足にできず、仲間を危険にさらすという事態。
 レベッカは自身の経験から、強い力を持つこと自体を怖がっているが、その力が足りないことに悩んでいる。

 一方で竜としての本能は、均衡を破る存在に警鐘を鳴らし、さらなる力を求めている。
 澱みにかぎらず、彼女の仲間達をも(特にジークリートを)いつか討たねばならないかもしれない、と。
 ……松永は『超越』、氷土のギャンブル火力は異常、そしてジークは澱み前科ある上にSP200近くなってきた。何てパーティだ。

  • 第三話にて司郎(しろう)の幻や冪竜公(ブラックベッキー)の出現によって動揺するも、ジークリートの支えによって精神を持ち直す。
 動揺していた彼女は、普段表わすことがない千年分の寂しさや「力」に対する不安をジークに吐露し、受け止められた。
(彼女には普段精神的に頼れる人がいない)
 結果的にはわんわん泣きながら抱きついて「私を守ってくれ。その代わりに私は君の心を守る」とかプロポーズまがいのことを言った。百合おいしいです。百合シルブプレ。
 それらのおかげでかなり吹っ切れた様子。人を頼れるようになったから、自分が無力であることも認められる様になったようだ。
 ちなみにレベッカはこの約束のことを「にゅー・てすためんと(新しい誓約)」と呼んでいる。


<容姿/Visual>

 金の髪をした碧眼の少女。10歳くらいで140cmとちっこい。
 黙っていれば人形のようにかわいい。口を開くと妙に達観しているが。
 よく白衣を着てネクタイをしめ、時々ヘッドホンを首にかけている。髪は日によって結んだり結ばなかったり。
 下はよくミニスカートを履くが這いつくばってまでその禁断の領域に挑もうとする猛者はまだ現れていない。良かった良かった。

 ちなみにベッシー形態の時は碧の色のウロコを持つ首長竜。
 それっぽく霧の向こうで泳いでると、超学館のトンデモ雑誌「La.La.Moo」とかが喜んで食いつく。


<直感把握/Intuition for flow and sediment>

 子供っぽくスイーツとピーマンによって流れを感じる。
 自分にとって好ましいものはスイーツ、好ましくないものはピーマンで感知。
 映像で見えることもある(ピーマンが渦を巻いているなど)し、匂いで感じることもある。
 観察者としての能力は高度な計算式と神気による援護。
 荒ぶっていた昔と違い、基本的に今は人を助けることに重きを置いている。


<現状/Hey,How are you,guys?>

 「この前音楽室で生徒指導してきたよー。えらい?じゃあスイーツおくれスイーツ」(/第〇話)
 「廃墟、アンジェラ、マクガフィン。この町で一体何が起きていると言うんだ…ダメだ、脳に糖分が足りない。誰かスイーツをー」(/第一話)
 「麻雀大会でも問題なく積み込める…そう思っていた時期が私にもありました。スイーツ(笑)」(/第二話)
 「うーむ、冷静になるとジークにすごいことを言ってしまったぞ。『生徒に手を出した』ってPTAに怒られないかなあ。最近ロリコン教師って多いからな……あれ?いや、この場合絵面的にはジークがアウト……?いやいや、条例があるから引っかかるのはやっぱり私……でもジークの精神的実年齢て……で、外見的にはどう見ても年下なのは……うむむむむ。とりあえず落ち着いてスイーツを食べよう」(/第三話)


DATA

SP:78
PP:25+29(防具修正)=54

覚醒:ある日突然(特徴:天然存在 1セッションに一回、好きなタイミングで流れを1枚引ける)
経験:観察者としての生
邂逅:アラームからの友情


【基本能力値】
(肉体) 10 (技術) 12 (感覚) 9 (社会) 7 (精神) 5

【戦闘能力値】
(白兵値) 6 (射撃値) 7 (回避値) 6 (認識値) 8 (行動値) 26


【特技】
○星詠み LV タイミング コスト 説明
<女神の祝福> - オート 流1 判定+達成値。このウロコの力を使えばお前の力は倍プッシュだ。ちょい龍化するけど。
<再生の車輪> - オート 流全 全流れと引き換えに対象復活。廻れ廻れ因果の車輪、悪い澱みを流し去れ。
<盾の乙女> - メジャ 5pp この方程式に従えばだな、人間は素手で壁も破壊できるんだよ。腕がぶっ壊れるけど。
<天上の霞> オート 流1 暖かい霧が立ち込めBS回復。『別所温泉の素DX』と書かれた袋を後ろ手に持っているのは内緒。
<光の聖槍> - ダメ 流1 ダメージ+【技術】点。くらえ、三角定規ブーメラン!チョークミサイル!黒板消しトラップ!
<乙女の祈り> - オート 流1 1R1回。強制転換の失敗振り直し可。どうか世界人類が平和でありますように。
○予見者
<的確予測> - セット 4pp 1R対象の判定+3。今日のご飯にはピーマンの入ってないハンバーグが出るッ!
<ちょっとした訂正> - オート 3pp クリ→キークリ化。あ、ごめん。それ14万じゃなくて1千万だった。
<因果の連鎖 > - マイナ 流1 1回メイン対象シーン化。拘束制御術式の一時解除。因果律への干渉を開始する。
○神話存在
<誓い(ゲッシュ)> 常時 - 誓い守る→判定+[LV×3]。 ん?たった一つのシンプルな答えだぞ。『町を守る』。約束したからな。
<勝利の風> - オート - 3回出目キーナンバー化。運命という流れに数学的介入。成功の確率を引き寄せる。
<あれが噂の…> - オート - 対象に「驚愕」のパスを取らせる。
生徒A「あれが噂の、数学を自在に操りベッキーの異名を持つ怠惰なる幼女教師……!」
<みんなの力をひとつに> - オート 流1 1回、至近より流れ数字→達成値+。どんなに強くても一人ではできないことのひとつ。
<絶対運命> - オート 流1 1回、ダイス目任意に。チンチロリンとかでとても使える。 
<あなたの光> セット 流1 誓いを守る限り、同エン味方判定+[LV×3]。マイナスイオンとか出てすごい落ち着く。
<彼がいる> - 常時 - ベッキーなら…ベッキーなら、きっと何とかしてくれる。そう信じていた時代が、僕にもありました。
○アムルタート
<不屈の肉体> - 常時 - PP+30。捨てたはずの力に巡りあう。それもまた流れ。

【装備】
右手:FRPシールド…PP修正+6、回避+2。(どこのクラスのか知らないが、出席簿。)
左手:輝く紋章…行動値+10 (左手中指に輝く指輪。力を抑え人型を保たせるための拘束制御術式回路を刻印。)
胴部:防護プロテクター…SP30 PP30 PP修正+20 (いつも着てるぶかぶかの白衣。)
胴部2:インナージャケット…PP修正+3。(寒くなってきたので重ね着)


【取得経験点】全45点
第一話…13点
第二話…32点
第三話…27点

【消費経験点】72点/残2点
after第一話― 10点:星詠み特技<光の聖槍>、予見者特技<予定調和>を取得。
after第二話-きょうてきの しゅつげんを さとり べっきーは のうりょくを へんか させた!
       よってデータをリビルド。<一人は皆のために>→<みんなの力をひとつに>、<予定調和>→<絶対運命>
       あとは残35点を使い神話存在<あなたの光>4LV、星読み<乙女の祈り>、予見者<因果の連鎖>、神話存在<彼がいる>1LV取得。
after第三話―20点を使い、サブクラス「アムルタート:スカベンジャー」を取る!
       違うんだよ、本当はベッキーは向こうの世界ではジェネラルでプレデターかつスカベンジャーだったんだよ!
       この世界で力を自ら失ったから、向こうの世界に怒られて制限くらってるだけなんだからね!(誰もいない方向にすごい勢いで言い訳中)
       というわけで演出的には強敵の出現に対し封印が解けられたということで。
       同時に自動取得特技:「不屈の肉体」を取得。PP+30。これでちったあ直感把握がマシになる。
       あと5点を「語学堪能:神代の言葉にヨーロピアンテイストを加えた全く新しい言語⇒裏世界語」に当てる。
       ドイツ語は残念だが諦めよう。

Extra

<用語/Technical Term>


・左手の指輪(チェインリング→ニーベルンゲン)

 <鎖使い>に与えられたものであり、よく見ると微細な封印式=拘束制御術式が彫り込んである。
 色は銀色、形状は二つのパーツが緩やかな螺旋を描きながら何度も交差している。メビウスの輪をいくつも繋げた様なもの。
 よって表裏は無く全ては一つの面から構成され、彫り込まれた文も循環している。遠めに見ると鎖状に見えることからこれをチェインリングと言う。
 レベッカの力を押さえ人型を保たせるのに一役買っている。この封印が解けるのはアムルタートを取った後になるだろう。

 彫り込んである英文は以下の通り。

…ring of chain will makes me free.Because the freedom is in bind.I am changer, wing of king,for walk and work on the ground.I am flow, to fill world's hollow,save the power for save the other.Choise is freedom,limit is done.I am one in all of ring…

《…鎖の輪が私を解放する。何故なら不自由の中にこそ自由があるからだ。
 私は変える者である、王者の翼と引き換えに、地を歩み働くことを得るような。
 私は流れである、世界の虚を満たし、力を均衡させ、他者を助くための。
 その選択する「自由」こそが限界を越える。
 全ての繋がりの中にあって、私は私となる。【その繋がりが私を解放する…】(初めに戻る)》


 ちなみに第三話で一度封印が解けたため、新たに指輪を作り直した。
 その時、新たな契約対象であるジークリートにちなみ「ニーベルンゲン」と改称している。


・<E2-FADE SYSTEM/E2 - Flow Apothosis by Dynamic Exhaust - System>(力学的極大消費による流れの自己破壊的制御システム)


 E2=エイドロンエントロピー(eidolon entropy)=アムルタートの身体組成素子のエントロピー(拡散具合)。「流れ」の異称。
 Eidolon= 1 幻, 幻影, 幻像, 幽霊(phantom). 2 理想化された人[物].
 fade=しぼむ、次第に消えていく、衰えていく
 Apothosis=プログラム的細胞死。個体をよりよい状態に保つ為の細胞の自殺。手の形を作る時、指の間の細胞が死ぬことがこの一例。


 別所レベッカがアメリカの調律者学会で発表した理論。
 簡単に言うと、自身の総量(SP)を計画的に減らすことで、自身が「存在として弱くなる」方法について書かれている。
 強大な存在であるほど身体の維持コストは増え、常に大量の「流れ」を必要とする。地球に来た時、そのせいでレベッカ(冪竜公)は死にかけた。
 そのため彼女は苦肉の策として、彼女は自身の「総量」自体を縮小/切り捨て、必要コストを軽減していったのである。
 システムとしては調律師の調律に近いが、制御方法ではなく自ら「弱く」なるという方法の研究は珍しいもので、この理論はそれなりに興味を引いたんじゃないかと思われる。「紳士淑女の会」に潜入する時も、この理論を手土産にした。
 ちなみにレベッカ本人はこれを「超☆トカゲの尻尾切り」と呼ぶ。

 だが、自ら弱さを志向するこの理論は、より強く、勇猛であることを美徳とするアムルタートの主義と真っ向から反する。
 アムルタートとは影(エイドロンEidolon)より出でて、世界の均衡を守るものである。悪が栄えれば悪を、善が栄えれば善を討つ。そこに情は存在しない。彼らは言わば世界のシステムである。
 均衡のためには力が必要である。強くなることは澱み(ダスクフレア)に近づく危険を伴う。だが澱みになったとて、また他の龍がそれを倒せばいい。彼らはそのように思っているため、強くなることを恐れることは恥だとされている。
 それらのことからこの理論は言わば禁忌であり、元の世界においてレベッカは大罪人であると認識する者もいる。


<E2-SUMMON SYSTEM>

 別所レベッカの新理論。今まで過稼動(オーバードライブ)させてきたエネルギーを収束し、概念存在の形にできないかというもの。
 研究書を見ると何かの召喚システムのようなのだが……。




・【竜の定め】

 物語においてしばしば竜は敵として登場し、倒され、財産を奪われる。

 竜は不可能と力の象徴であり、人間の前に立ち塞がる。竜とはすなわち力の流れである。
 竜殺しの業をなした時、もはや人間はただの人間ではない。
 そこには英雄が生まれる。それは不可能を可能にしたものの名前。
 英雄は竜から異常な力と法外な宝物を得る。いつだって人はそれを望んでいる。流れを自分のほうに引き込むことを。 
 竜は均衡を司る。世界の均衡、そして人間の均衡をも。 
 何か不可能なことがあるというそのことが、人に諦めと平穏をもたらすというのに。 
 均衡は破れた。彼らは限界を超える。
 人が得るには分不相応の力、その限界を。 

 化物とは、何かの種族の名前ではない。「竜」でも「人間」でも。両方からそれは生まれうる。 
 <あるべき姿>とは異なるもの。あるべき則(のり)を越えたもの。それを化物と呼ぶ。 
 本能は告げる。
 世界の均衡を守れ。不相応な力を排除せよ。手遅れになる前に。
 覚悟せよ。敵を倒した後、味方をも屠る覚悟を。
 (……そんなのはごめんだ)
 だから彼女は祈る。どうか彼らが、私の知る優しい彼らが、人間の化物となってしまいませんように。





<NPC/Non Player Character for direction>



◇セッション前に考えていたPC(NPC)


<魔王存在・アンインスト>

「早くお帰り。君も僕のように世界からアンインストールされないうちに」
クラス:神話存在/契約者
解説:PC案①。銀の髪をした線の細い少年であり、その正体は「魔王」の同等存在である。
よく黄昏時に表れるが、その本当の名前は誰も知らない。ただアンインストという名が彼の名だと囁かれている。

  • かつて「魔王」と呼ばれる特殊な澱みがいた。その姿も能力も明らかではなく、ただその存在が囁かれるのみ。おそらく三大澱みほど強いということはなかろうが、「魔王」というからにはそれなりの強さを持っていたのだろう、と推測できるくらいである。
 だが、ある一つの性質を持っていることは明らかになっている。
 すなわち 魔王を殺したものが次の魔王になる。
 つまり澱みが流れに転じる時、近くにいる者にその全てが注ぎ込まれると言っても良いだろう。そして魔王となったものは今までの記憶を失ってしまう。

  • その少年は気が付いたら「魔王」となっていた。何となく魔王という存在を倒したのは覚えている。だがその時のことは覚えておらず、以前のことは何ら思い出せない。家族も、友達も、自分の名前すら。あるのは魔王の力のみ。食事や睡眠を取る必要さえなくなった。
 少年は気づいた。自分がすでに生物の自然な流れからUninstallされているということに。
 彼は本当に「魔王」を倒したのか?それとも永劫の時間に飽いた存在が、自己に暗示でも掛けたということも考えられる。
 それも分からないまま、今、彼は一人で昼と夜をさまよっている。せめてもの自分の存在価値として、澱みを祓い続けるために。

  • 願恵町においてその存在は都市伝説として語られる。この頃急に流行りだした噂として。
 夕焼け時に、迷った子供を導く銀髪の少年。そして夜に、何かおぞましきものと戦う紅眼の存在の二つ。
 …昔、よく遊んでいたのに思い出せない友達はいませんか?思い出の中に位置を占めながら、顔がぼやけて思い出せない人。
 もしかしたらそれは、彼だったのかもしれない。


解説2:つまりは ぼくらの 町の都市伝説。 ぼくらの 町のね。松永と同じで「グランディア」「神性顕現」「虚無の手」を使って「ダメージすげー!」といい気になろうとしていたキャラ。
 そして有線エネルギーチューブ相当の魔術回路が背中に刻印されており、それは右腕の輝きの紋章相当の手の紋様に続いている。
 ちなみに「神性権限」を使った時は黒く細いシルエットの巨大ロボがいきなり後ろに召喚され、あのBGMが流れ出し、
「あれはギアース。魔王の力の一端だよ。操縦者の生命力を吸って動いているんだ…無論、僕のね」とか言いつつ10Spを払う予定だった。フィリピノゲドンと戦うとか聞いてたので。
 「魔王」の性質はマグガフィンに近いがそのものではない。つもり。




<比良坂菊名(ひらさか・きくな)>

「ご主人様には指一本触れさせません……ゲフッ(吐血)」「やめろ菊名!無理するんじゃない!」
クラス:時間跳躍者/時間跳躍者
解説:PC案②。少しだけ違う時間軸の日本から来た、光で澱みを感じるメイド。
移動時にメイドリアン病という謎の病に侵され、カッコいいことを言うたびに吐血するようになった。
つまり澱みを明度(めいど)で感じる冥土に近いメイド・メイド・イン・ジャパンである。
あと菊名という名前は「きくな」と読む。比良坂という名字はあの世、冥土を表している。
もうお分かりだろう。「比良坂菊名ぁ~?ああ、あの血を吐いてこっち来る子か。 比良坂でよく聞く名(きくな)だぜ
というわけだ。由来はひたすらギャグである。
これがPCになった場合、<巻き戻し>などを使って補助に回る予定だった
あといきなりPC①の前に現れて屋上に呼び出し
「私のご主人様になってください」→「いきなり何を言ってるんだ!?」→「それはあなたが特別な存在だからです。十年前の事件について知りたくはないのですか?」→「……俺はどうすればいいんだ?」→「流れに身を任せるのです。それが真実を覆う澱みを吹き払う…… カハッ(吐血) 」→「∑(○◇○)」
ということになる予定だった。
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