オクトー・ディギターレ

オクトー・ディギターレ<Octo・Digitale>


●根源記憶:正義>忘却

●タイプ:ポゼッスド
〔特性:霊的加護〕FP上限+1、バースト値+1

●能力値
〔体力〕3
〔機敏〕3
〔知性〕1
〔感覚〕2

●スキル:51ep
[攻 防]2 2ep
[回 避]5 10ep
[双 武]6 14ep
[連 武]2 2ep
[博 識]2 2ep
[斬り手]2 2ep
[破断剣]1 1ep(斬撃を指定)

[物質化]3 4ep
[修 復]4 6ep
[増 幅]2 2ep
[特 殊]4 6ep

["手袋"]2 -ep
  • [忍び]
  • [軽技]
  • [盗み]


●インフェルノ技法:計18CP+CPup2
〈マテリアライズ〉3 -CP
〈リペアリング〉2 -CP
〈ブースト〉2 -CP
〈フローティング〉4 -CP

《武技強化》M3/B1
〈電光石火〉2 2CP
〈ハード・スマッシュ〉2 2CP

《戦闘補助》M2/S2
〈ラッシング・チャージ〉2 2CP

《陽炎使い》B2/S4
〈ミラージュ・コート〉4 6CP

《炎装使い》H4/M2
〈炎武〉4 6CP
〈超振動刃〉2 2CP

●装備:総重量>6
[武器]
グラディウス×2 斬撃+4:AP2(射程:1)
ダガー×2 斬撃/刺突+2:AP2(射程:1/3)
スパタ 斬撃+6:AP3(射程:1)
バックラー ガード値+6

[防具]
レザーグローブ(両腕)防護値:2 重量:1×2
レザーアーマー(胴部)防護値:2 重量:2
レザーブーツ(両足)防護値:2 重量:1×2

●タレント
【死者の声】:≪デュアル・フォース≫
【影なる者】:
【正 義 感】:≪サカルリーア≫

●その他数値
〔耐久力〕:16
〔GF/MGF〕:6/8
〔近接値〕:2
〔射撃値〕:0
〔回避値〕:5/防具修正後:5
〔先制値〕:1
〔威力値〕:3


※自分用メモ

最終回にて、ようやっとエンジンが温まりきったオクトーですよ。

戦闘外で〈ミラージュ・コート〉を起動できれば上等。命中/回避にそれぞれ+2。
戦闘開始時には、まず〈炎武〉4Lv、(一回チャージを挟み)〈超振動刃〉を起動。Dm+4、装甲無視2点。
攻撃時には[双武]を常に使用するので、命中+6、Dm+2。
装備はグラディウス二刀を想定しDm+4、[斬り手]によりDm+2。
なので、実際に使う最終的な数値は以下。

〔近接値〕:10
〔回避値〕:7
〔威力〕:15+C1(装甲無視2点、破断剣1)

……“後ろの男”にタイマンだと勝てる気がしないのは何故だ。
と思ったら、冷静に考えて10ep違った。別に問題なかった。


●設定
(ほれ、どうした! あのおなごを殺すのが仕事ではないのかね? “手袋”が聞いて呆れるわ!)
「……うるさいな。やりたくないんだよ、――よく、わかんないけど。この胸の奥が、ぎしぎし痛むんだ」

 少年には、名が無かった。

 ――ただ、“手袋”の八番と。そう呼ばれていた。

 パクスの影が生んだ闇、秘密結社“人間”。
 神だ死者だ何だと言えど、人を殺すのは人である。
“人間”はありとあらゆるところに潜む。“人間”は人の間に隠れるのだ。
“帽子”と呼ばれる者たちは、政財界の重鎮の懐に潜りこみ、表に裏に世界を動かす。
“靴”と呼ばれる者たちは、世界中を旅して、風と共に噂を流し、世界の流れを誘導する。
“手袋”と呼ばれる者たちは、目的の障害となるものを直接的に排除し、世界の進退を操る。
“人間”は、時と場合によってその身を装うものを換える。当たり前のことだ。
 世界は“人間”のものである。これもまた、当たり前のことだ。

 どこの街にいたのか、もう覚えていない。
 親の顔も家も、そんなものは最初からあったかどうかも定かではない。
 物心つく頃には、皆一様に同じ表情をした子供たちの中に、自分もいた。
 顔の見えない大人は、使えない子供たちを容赦も感慨もなく切り捨てていく。
 生きたいから頑張ったわけではない。ただやれと言われたからやっただけだ。
 けれど、仕事を終える度に、彼は声に魘される。

(人を殺して平気なの?)
(何故、私を殺したの?)

 死者の声に問われ続けるが、答えなど出るはずもなく。
 ただ大人たちから与えられた選択肢を選び続けた結果、いつしか“手袋”の八番の有用性は認められた。
 少年が青年へと変わろうとする頃に、ひとつ上の階梯に昇ることが許された。
“人間”に伝わる秘儀、“口寄せ”。
 組織の上位構成員の魂(そのものか、あるいは複製か)を人為的に複数憑依させ、状況対応性を高める秘術。
 八番は考えなくともよい。ただ、“人間”の為にだけさえあれば。
 少年は、死んでいるように生きている。器にするには好条件かと思われた。

 しかし。
 これまでの徹底的な個を殺した教育は、少年の精神の発達を阻害していた。
 現実と超常とそのどちらも、未成熟な精神の器では、その霊を受け入れることが出来なかったのだ。
 冥府の炎は荒れ狂い、集会場の倒壊と共に儀式は失敗した。
 ただ、その中心にいた少年だけを残して。


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 ――ああ、うるさい。

(ええい、おのれ八番! 使えぬ“手袋”め!)
(おお、何ということか。まさか我々自身が霊と化し取り込まれてしまうとは!)

 すぐさま聞こえてきたのは怨嗟の声。
 聞き慣れた、大人たちの呪詛の叫び。

 気がつけば、少年はひとりだった。
 直前の記憶は、吹き荒れた黒炎。周囲に広がるのは、無数の“人間”の成れの果て。
 見上げれば、蒼穹。見渡せば、焼け野原の彼方に地平線。

 何もかも、なくなっていた。

 けれど、結局のところ、状況は何も変わってなどいないように見えた。
 躰があろうとなかろうと、大人は喧しく指示を出す。
 組織があろうとなかろうと、少年は自ら選択肢を生む術を持たない。

(こうなったのであれば仕方がない。一度本部へと戻り指示を仰ぐほかないか)
(ぬう、やはりあの死霊術師から教わった術など当てには出来なかったのだ……!)

 どこまでも広い、青い空。
 少年にはしかし、まるで絵の具を塗りたくられた天井にしか見えなくて。
 言いようのない不快感、真綿で絞められるような閉塞感。

(――なあに、壁なら叩いて砕いて押し通ればいいだけじゃねえか)

 その時。
 聞こえたのは、いつも通りの死霊の囁きではなかった。
 周りには、薄らと浮かぶ大人たち。しかし、明らかに今までに覚えのない声だった。
 どこからか。
 上でも、下でも、前でも、後ろでも、右でも、左でもなく。

(――天井でも同じだろ。今のお前なら、その気になりゃあ空だって飛べるさ)

 声は、自らの内から。
 自分の思考とは関係なく、“魂のどこか”から語りかけてくる。
 初めての体験、あまりにも非常識な現象に、流石の少年も戸惑いを隠せなかった。

(――聖者も死者も関係ねえ。生きたいように生きればいいんだよ)

 そんなことはお構いなしに、内なる声は響く。
 伴い、胸の中に火が灯った。鮮やかな、金色の火粉。

(――お前がやりたいことは何だよ? 考えたことがないなら、今考えろ!)

 は、は。
 少年の唇から笑いが洩れる。自覚がある中では、初めての。
 自分の内側の声ながら、全く無茶を言うものだ。おかしくて仕方がない。

 不思議だ。理由も無いのに、この声が頼もしい。
 まるで自分自身が強くなったかのような錯覚すら覚える。

(――やれるとも。お前なら強くなれる。この俺が特別に、強くなる為のコツも教えてやらあ)


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 あれから、一年が経った。
 少年は未だ“手袋”の八番と呼ばれている。
“人間”の亡霊たちはうるさくがなり立ててくる。

 けれど。
“手袋”として仕事をすることはない。
“人間”たちの言うことを聞くこともない。

(――嫌だ、と思う反対のことをしろ。抗え。理不尽なことに文句を言え!)

 まずは昔のことの反対のことを始めてみた。
 人を殺さない。人を陥れない。人を騙さない。
 これがまた難しい。今までそれしかやってこなかったから。

(――ずっとそれを続けられりゃあ、もうお前に敵うもんはいねえさ)

 時折どこからか少年の過去を嗅ぎ当てて、黒い仕事の依頼も舞い込んでくる。
 が、そうやってきた仕事はこっそりと標的を逃がしたり、逆に依頼人を追い返したり。
 おかげで評判はあまり良くないが、昔にはなかった満足感を最近得られるようになった。

(――俺はそうやって生きた。生き通した。なら、お前に出来ない道理はねえ!)

 怪我も多い。病気にもなる。そういう道だ。
 それでも冥府の炎の扱いには随分慣れたし、以前に比べれば格段に明るくなった。
 元気とは、決して言えないが。

 少年は今日も、生きている。


●PLより言い訳とか、熱弁とか、あと何か。甘いものではない。

 はい、とりあえず初回延期、非常に申し訳ないです。土下座。
 で、痛みを紛らわせるためにぺそぺそキーボード叩いてたら、何か筆が走ってしまった。
 やりたかったイメージとしては、インフェルノに覚醒→共通記憶がどばー→それが天恵に、みたいな。
 共通記憶から≪プルガトリオ≫を持ってきたいが為の言い訳じゃないよ? 本当だよ?
 僕の中でバッツが相当に気に入った様子。うじっとしたやつに活を入れるには便利便利ということで。
 でも[双武]がついてるのは共通記憶でなくて単純に中の人の趣味。好きなんです。
 初期ではDm量の足りない遊撃ポジションですが、成長で射撃もこなす中衛職になろうかと。
 あと《陽炎使い》のアサッシンって恰好良いよね。つか一般人相手にはチートだよね。
 潜入も出来るように〈シマー〉を取るつもりだったが、何故か共通記憶の人が「空だって(以下略)」とか言い始めたので、
 不思議なことに少年は空だって飛びます。屋敷二階の窓から月を眺めるお嬢様だって攫えるよ!
 ……好き放題書いたけど、大丈夫かな? 駄目かな? 駄目か。
「もうシナリオ組んだっつってんだろうがこのダボが! その顎を砕かれたいのか、ああ!?」
 とか、罵詈雑言文句等々は随時受付中であります。
最終更新:2009年06月30日 01:26
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