【MGR】追憶のケラサス > NPC・情報まとめ

☆年齢は特記が無ければ機甲暦63年4月1日時点のもの(TVSPのキャラクターを除く)

生徒会関係者
■汐里=ライカーズ
「汝平和を欲さば、戦への備えをせよ。おじい様が好きだった言葉だ」
年齢:17歳
生年月日:機甲暦45年9月15日
身長:147cm
スタイル:触るとかなり引き締まっている。胸は……
好き:とうふプリン、ガーディアンの模型
苦手:お化け系の話(事故死したコロニー建設作業員の幽霊とか)
口調の特徴:一人称「私」尊大な老人のよう。キャラ付けなので語尾は「~だぞ」だったり「~のじゃ」だったり不安定

ウェスト・ハイスクール3年生にして、現生徒会長を務める少女。
ある種のフクロウのような凛々しい目つきで、艶のある黒髪をおかっぱに揃えている。
彼女はケラサス建造以来ずっと防衛隊員を輩出してきた家系に生まれた。
特に創設以来コロニーがしばしば直面してきた軍事的・政治的衝突を切り抜けた祖父は、汐里にとっては憧れの的であり、時代かかった奇矯な口調は祖父に近づくために形から入ろうとした結果である。
また彼女は、幼い頃からリンケージの才能を開花させて訓練を積んでいる。実戦経験はケラサス事変まで無かったが。

厳しく自己を律しながら生きてきた彼女にとって心残りと言えるのは、高校に上がるまでおおよそ「青春」らしい経験をしていないこと。
それ故だろう。彼女はウェスト校の最後の新入生たちが学園生活を楽しめるよう常に気を揉んでいる。
が、その背丈のせいで「なんで中学生が偉そうなことを言ってるの?」と訝しまれることしばしば。

乗機は指揮・管制特化のチューンを施された暁星製カバリエ級『沖津風』(おきつかぜ)。
まるごとレーダードームになった電子戦用頭部の特徴的な造形と深緑の塗装から、しばしば「フードつき」「蝦蟇」などと呼ばれる。
武装は汎用型ビームライフルに折り畳み式ビームジャベリンと最小限だが、誘導兵器に対するジャミングシステムと耐ビーム重シールドによって生存性は極めて高い。

【アフタープレイ】
ケラサス事変の終息後も、継続して生徒会長職についている。高校卒業後は「ケラサス遺民は世界に散らばるのだから、もはや地球圏すべてがケラサスのようなもの。だから世界を股にかけて無辜の人々を守らねばならない」という独特の論理に基づき、フォーチュンに専業リンケージとして就職する予定。
なお機甲暦63年9月段階で、汐里がごく微弱ながらスターゲイザー能力を有していることが発覚する。どうやら瑞葉との過酷ではた迷惑な戦闘訓練で開眼したようだ。ただしイグニスやOVLシステムの単独起動は出来ないため、それらの兵器を使用する際には機械的アシストが必要不可欠である。

■アリエッタ・マメルティニ
「放課後ヒマなの? じゃあ一緒に飛ぼうよ! ……あ、変な話じゃないよ」
年齢:16歳
生年月日:機甲暦46年11月20日
身長:160cm
スタイル:健康的で平均的
好き:オーガニック・イクラ・ピッツァ、かわいい風見鶏
苦手:地下鉄(自分で操縦できない乗り物は落ち着かない)
口調の特徴:一人称「あたし」「うち」快活。語尾は「~よ」「~だよ」「~ね」が多いが、からかう時は「~ですなぁ」

ウェスト・ハイスクール2年生。生徒会の会計を務める元気印の女の子。実家は繁盛しているピザ屋。
蜂蜜色の髪を長短二本のダブルサイドポニーにまとめており、そわそわするとテールを指で挟む癖がある。
冗談好きで単純に口数も多いが、たまに詩的なことを口走るロマンチストの一面も持つ。
忙しなく飛行部と写真部を兼部し、小型動力つきのグライダーを個人所有している。
両部活が無く生徒会の業務がある日には、僚友たちを誘ってちょっとした空の旅を楽しむことも。

ただでさえ性急なアリエッタはいま、終わりゆくケラサスを自分の記憶だけではなく、記録媒体の中に焼き付けたいという欲求に駆られている。
彼女は日々住民の少なくなっていく街のすがたを空撮し、往時の栄光を忍ばせる工場跡を縦横無尽に探検する。
成り立ちから計画的に構築された無機質な都市も、シリンダーの回転が生み出す不自然な乱流に満たされた空も、彼女にとっては忘れがたく代えがたい故郷の一部なのだ。

第四話では、フィンブルヴェトが譲渡されないと分かるや否やノイエ・ヴォルフの苛烈な攻撃を受け、消耗戦を強いられるケラサスの景色を偵察要員として直視し続けたことにより、精神的に追い詰められていた。悪友である天宮がMIAとなり、両親の死に見舞われてなお気丈に振舞っていたが、花依と茉莉の追及を受けて涙すら出てこない心境を吐露し、少しだけ胸のつかえが取れたようだ。

乗機は隠密・遊撃に優れた設計の暁星製ユニオン級『鬼蜻蜒』(おにやんま)。
人工筋肉を関節の駆動系だけではなく主翼にも採用しており、翼を前面に向けることによる急制動や、繊細な姿勢制御によるホバリングが可能。静音性も極めて高い。
カモフラージュホログラム投影機構による撹乱戦術を得意とし、成形炸薬ニードルガンやEMPフレアなどのコロニー内壁に被害を与えにくい武装で身を固めている。

【アフタープレイ】
ケラサス事変の終息後も、継続して会計職についている。瑞葉と地球圏のどこかでピザ屋を開く計画のために、コックとしての研鑽を積む日々。また空撮の趣味も健在で、事変以前・最中・以後、そして解体までのケラサスの景色やそこに住む人々の記録を写真集として出版したいと思っているようだ。

■岩倉 しいな
「信じてるからね。茉莉は何があっても私を裏切らないって」
年齢:15歳
生年月日:機甲暦47年10月10日
身長:153cm
スタイル:栄養不足な感じ
好き:学食のチョコレートワッフル、電子書籍の格安セール
苦手:お泊り会(ボロボロの自宅に白羽の矢が立たないよう必死)
口調の特徴:一人称「私」ダウナーだけど当たりが強い。語尾は体言止めか「~だよね」「~じゃない」が中心

ウェスト・ハイスクール1年生。生徒会の書記を務める少女。
よく言えばスレンダー、悪く言えば少々不健康的なプロポーションの持ち主で、青白い髪を三つ編みにして赤いフレームの眼鏡をかけている。
生真面目で言わなくても色々な仕事をしてくれる一方で、冷笑的で毒のある発言も目立つ。
同情されるのが嫌いなため自分からは口にしないが、実家は母子家庭で、家計はあまり芳しくない。
そのため彼女は入学試験において奨学生として学費の免除を勝ち取った上で、生徒会活動を通して暁星インダストリーとのコネを作っておきたいようだ。
なお、その境遇のために家事能力は極めて高い。特に有り合わせで美味しいものを作ることに長ける。

ドライな性格のしいなだが、生徒会の面々は奨学金や人脈と言った利益の要素を越えて付き合える友人として認めている。
特に副会長の帯刀茉莉とはお互いに自身が持っていないものを相手に見出し、惹かれ合う仲。
茉莉の婚約の話も知っており、何とか違う道を一緒に見つけたいと思っているが、それが困難な道であることも理解し、懊悩している。
なにせ、しいな自身が暁星という大きな力に頼るつもりで生徒会に入ったのだから。

茉莉の婚約者であったアリーゼに対しては、彼女が婚約者の立場と令嬢の地位を失った今でも警戒心を持ち続けている。とは言え、厳しい対応は茉莉の八方美人な態度に対するカウンターという側面も強く、私人としてのアリーゼに抱く嫌悪はさほどでもない。

乗機はその堅牢な装甲と防空性能によって定義される暁星製ディザスター級『渡良瀬』(わたらせ)。
甲虫じみたシルエットを持つ四脚型の機体で、市街地戦において求められる平面的な移動能力に秀でる。
例によって対人オートマトンの破壊を念頭に置いた榴弾砲や敵機の動力部を巻き込まない運動エネルギーミサイルなど、コロニー防衛に適した装備が為されている。
第四話で当機は中破状態でグランマグナに吸収されて一部形状が変化したが、単独運用も依然として可能である。この形態は放送中に発売された模型などで『渡良瀬Act2』と呼称されている。

【アフタープレイ】
ケラサス事変の終息後も、継続して書記職についている。本編での約束通り、18歳の誕生日を迎えたならすぐにケラサスで茉莉との結婚式をあげる予定。その後は地球で大学に通い、将来のために経営学を学びたいと考えている。

■継美=バスティーユ
「まだ20代ですっ!」
年齢:28歳
生年月日:機甲暦34年10月5日
身長:158cm
スタイル:いわゆる安産体系
好き:宙桜(そらさくら。ケラサスの地酒であるイヅモ酒)、教え子たち
苦手:卒業式(受け持ちではなくても泣いてしまう。廃校の日には水分を出し尽くしてミイラ化するんじゃないかと思っている)
口調の特徴:一人称「私」「先生」ふわふわ系。語尾は「~です」「~ます」「~ね」

ウェスト・ハイスクールに勤務する女性教師。担当科目は世界史で、生徒会顧問の一人。
緩やかにウェーブのかかった栗色の髪を肩まで伸ばし、こめかみの辺りを編みこんでいる。
度を越しておっとりとした性格で、時に常識からすると考えられないようなボケをやらかすが、教え子を愛する気持ちは本物。非常時の避難誘導など、本当に肝心なときにはズッコケた失敗もしない。
かわいい小物やコーヒーメーカーを置いて生徒会室を私物化している節はあるものの、寝泊まりしている奴がいるせいで皆あまり気にしていない。

その「寝泊まりしている奴」こと磯浪チドリのことを、継美は常に気にかけている。弟ぐらいの歳でありながら、サムライじみた無骨な振る舞いを見せ、うっすらと陰を纏った彼を頼りにすると共に、心配で仕方ないのだ。特にケラサスが戦火に晒されてからは、生徒会室で二人コーヒーを飲みながら心を落ち着けている姿がしばしば見られる。
チドリに対する信頼は篤く、MIAとなった際にも生存を確信していたが故に取り乱すようなことはなかった。寧ろ、精神的重圧と物資の枯渇に苦しむ生徒会役員をフォローする余裕を残すほど……だったが、それでも戦乱の中で募った心労は大きく、第五話では知らず知らずのうちに生じていたアビスシードに取り込まれ奈落獣の核となってしまった。

彼女はリンケージではない。
それどころか乗り物全般の扱いが苦手で、エレカ(コロニー内の短距離交通手段である電気自動車)の免許すら持っていない。通勤は徒歩(約5分)である。

【アフタープレイ】
いつかチドリと同じ街で教師として働くことを夢見ながらも、当然解体直前までケラサスを離れるつもりはない。そういうわけで、今日も野営設備のない生徒会室に寂しさを覚えつつ、生徒会顧問の仕事や一般生徒のメンタルケアに尽力している。

【おまけ】生徒会関係者早見表&生徒会関係者イラスト
会長:汐里/3年/カバリエ級
副会長:茉莉(PC2)/2年/トリニティ級
広報:瑞葉(PC3)/2年/航空機
会計:アリエッタ/2年/ユニオン級
書記:しいな/1年/ディザスター級(トリニティ級)
庶務:花依/1年/???
渉外:エリカ/1年/オーバーロード級(乗機なし)
顧問:チドリ(PC4)/体育/マガツガミ級(表向きはクラッシャー級)
顧問:継美/世界史/なし

学年配分がアンバランスなのは、ウェスト校に配備されているガーディアンの絶対数に限界があるため。
乗員が卒業ないしはコロニーからの移住を完了するたび、新役員を見繕っている。
特に沖津風・鬼蜻蜒・渡良瀬の三機は学園の常備戦力という扱いで、小隊単位で行動する前提。

ケラサスの住人

■由真=ハルデン
「私は帯刀家のメイドである前に、茉莉様のメイドなのです」
年齢:24歳
生年月日:機甲暦39年5月10日
身長:162cm
スタイル:そつなく纏まっている
好き:羊肉のシチュー、お嬢様の笑顔
苦手:煮込み料理以外の料理(必ずしも時間をかけておいしくなるものではないため)
口調の特徴:一人称「私」お硬い感じ。語尾は「~です」「~ます」

帯刀家お付きのメイドさん。実家を離れて暮らす茉莉を、その高速家事スキルで支えている。
小ぶりなフィンチ型眼鏡をつけ、ダークグレーの髪を後頭部で結った、絵に描いたようなヴィクトリアンメイド。
常に折り目正しく、少々口うるさい所もあるが、心の底から茉莉の身を案じる良き理解者である。
主人の恋についても、彼女の能力と権限で出来る範囲の助力は惜しまないつもりだ。

彼女自身、友人への恋心に身を焦がした時期があったが、それは結局叶わなかった。
そういう経験が有るからこそ、相思相愛の仲である主人たちが引き裂かれることには強い憤りを覚えている。
……二人を守ってやることが出来ない、己の無力さにも。

【アフタープレイ】
黄梅から正式に娘の目付役に任命され、引き続き茉莉のアパートの別室に住み込んでいる。奇妙な関係に敢えて決着をつけずに生きていく茉莉の決定を尊重し、時に優しく、時に厳しく、そして常に甲斐甲斐しく仕えている。

■ワスリー・輝咲
「花依はもう、お父さんが知らない世界を見ているんだな……」
年齢:48歳
生年月日:機甲暦14年6月19日
身長:175cm
スタイル:中肉中背のおっさん
好き:購買のジャムパン、一人娘
苦手:「叱る」という行為(とにかく疲れる)
口調の特徴:一人称「自分」「お父さん」温厚そう。語尾は「~だな」「~だよ」「~かね」

輝咲 花依の父親。やけに鼻が高いせいで眼鏡をかけづらそうな事を除けば、あまり強い印象の無いおじさん。
暁星インダストリーの直接的な関係者ではないものの――或いは、それゆえに――ウェスト・ハイスクールの校長を務める。
無害そうな雰囲気と、長々と余計な話をせず必要な情報を伝える演説スタイルのお陰で、生徒からの評判は悪くない。
私人としても馴染みやすい好人物だが、いささか気弱すぎる側面があり、特に溺愛している娘に強く言われると簡単に主張を曲げてしまう。エリカのことは人並みに警戒していたものの、結局あっさり「地元の名士」としての立場と瑠璃=ランツベルクとの続柄を使って生徒にしてしまった。
妻は暁星インダストリーの兵器開発局で働いているとのことだが、多忙のため滅多に帰宅することはなく、娘や夫との交流も途絶えて久しい。
なお、娘の出生の秘密については何も知らないようだ。

【アフタープレイ】
妻の逮捕には強い衝撃を受けたが、それ以上に重要なのは娘が無事に帰ってきたことだった。そして、彼が事態の背景にある複雑な事情を知ることは無かった。だから彼は今も変わらずに花依を溺愛し、可も不可もなくウェスト・ハイスクールを切り盛りしている。

■輝咲 時雨
「私が門を閉じる。花依姉ぇは、戦うために生まれた者ではないからだ」
年齢:正確なところは不明
生年月日:同上
身長:157cm
スタイル:巨 乳(大切)
好き:屋台のラーメン、鍛錬
苦手:水泳(この邪魔な膨らみ、いっそ切ってしまおうか)
口調の特徴:一人称「私」武人のような喋り方。語尾は「~だ」「~(だ)な」「~である」

雪綺が「鍵」としての機能をコピーした贋造フィンブルヴェト・フヴェズルングのリンケージとして製造した花依のクローン。元々は原本同様に「花依」と呼ばれていたが、磯浪チドリによって新たな名を与えられた。
母の申告が正しければ、神聖ティプトリー共和王国の技術供与によって彼女を生み出すことが出来たらしい。
そのせいか、おおまかな顔立ちや体格は花依と同様であるものの、細部に違いが見られる。アニメ的にはでかいアホ毛。

明確な目的を持って生み出され、それを果たすために生きてきたこともあり、その性格は花依とは似ても似つかない無骨で宿命論的なもの。自己の生命に対する執着が極めて希薄で、世間の常識にも疎い。しかし、自身を打ち負かした者の言葉を受容したり、初めて食べたラーメンの味に感動して長広舌を振るったりと、本質的には素直で感情豊かな少女である。
連邦の施設に対する破壊工作や雪綺の救出は強要されて行っていたものの、戦いやガーディアンの操縦自体は(それが人を傷つける行為だということを承知した上で)好んでおり、それがチドリに師事するきっかけとなった。
似たような生まれである蓮花からは気に入られており、時雨自身も彼女に拙い好意を抱いている。

【アフタープレイ】
チドリに弟子として引き取られ、彼に付き従う形で地球圏を転々としている。更なる研鑽を積み、ゆくゆくは師と肩を並べて戦うことを望んでいる。

暁星インダストリー/その他メガコーポ関係者

■帯刀 黄梅
「ケラサスはもはやあなたの揺り籠ではないの。おわかり?」
年齢:41歳
生年月日:機甲暦21年5月10日
身長:171cm
スタイル:未だアラサーに見える美人
好き:キュウリのお新香、ヨガ・トレーニング
苦手:アップルパイ(猫舌なのだ)
口調の特徴:一人称「私」厳しく冷たい。語尾は「~だわ」「~ね」口癖は「おわかり?」

帯刀 茉莉の母親。娘を更に長身にし、目元を険しくしたような美人。髪型はシニヨンヘア。
暁星インダストリーのコロニー統括事業部長、すなわちケラサスの知事にあたる人物である。
現在は住民や工業施設の移転を取り仕切るために別のコロニーやイヅモ本社に居ることが多く、機甲暦63年4月末のノイエ・ヴォルフ襲撃時にも外地に居たが、情勢の急変を受けてごく少数の護衛と共にケラサスへと帰還した。
冷静、かつ厳格な人物であり、当然ながら家出中の娘には複雑な想いを抱いている。
彼女の叱責は期待の裏返しだが、その感情が嫌悪ではないが故に、茉莉とアリーゼには重くのしかかっているのだ。

前日譚にあたる外伝コミック『追憶のケラサス:イヤーゼロ』では、ALTIMA工学科の大学生であった雪綺・瑠璃両名の先輩として登場。専攻は旧世紀文学だが、暁星の継承者として受けた教育により経済学や理工学系にも造詣が深い。ケラサス始まって以来の天才として早くから雪綺と瑠璃に目をつけていた黄梅は、サークル活動を通して彼女たちとの接触を図った。三人で共に過ごすうちに、彼女たちへ有益な人材に対して抱く期待の枠には収まらない好意を抱く黄梅だったが……。

【アフタープレイ】
地球の暁星インダストリー本社の圧力もあり、コロニー統括事業部長を解任された。ただし、フィンブルヴェトとグランマグナが図らずして致命的な物的証拠を消滅させてしまったこと、単なる「テロ組織の横暴とそれに伴うアビス汚染」の被害者である住民の心象への影響、フィンブルヴェトという機体の全容を公開することの危険性などを踏まえ、法的な制裁は受けずケラサスの管理者としての権限も維持されている。

■輝咲 雪綺
「花依は、お母さんがこんなに良く出来た娘を嫌いになると思うの?」
年齢:39歳
生年月日:機甲暦24年2月22日
身長:155cm
スタイル:娘とは対照的にぺったんこ
好き:栄養補助食品、自分の仕事
苦手:寝付くこと(破滅的な生活リズムがたたり睡眠障害になっている)
口調の特徴:一人称「私」「お母さん」甘ったるい声音。語尾は「~の」「~ね」「~ましょう」

輝咲 花依の母親にして、ワスリー=輝咲氏の妻。濃い黒髪と楝色の瞳が嵌った顔立ちは怜悧だが、研究外での自己管理能力が非常に低いため、その佇まいは胡乱。
にも関わらず異様に若作りで、社員証と白衣がなければ女子大生と間違えられるほどだ。
暁星インダストリーの兵器開発局に在籍しており、ケラサス郊外の工業プラントで缶詰の生活を送っている。
ノイエ・ヴォルフの襲撃で足に怪我を負うも、命に別条はなかった。この状況にあって家族に連絡するヒマすら惜しんで、ケラサス防衛隊の再建に関わる業務と秘密の研究に励む仕事の虫。
多忙ゆえに娘と接する機会は極めて少ないものの、自分なりに深い愛情を注いでいると自負している。

第三話では、彼女の口からフィンブルヴェトの由来と花依の出生に纏わる重大な事実が明かされた。
自らの研究素材と愛娘の活躍を楽しげに、誇らしげに語るその姿はマッドサイエンティストそのものだが、生徒会に対しては友好的なのが却ってタチが悪い。
故・瑠璃=ランツベルクや、帯刀 黄梅とはケラサスの秘密の深奥を共有する者として深い繋がりがあるようだ。
娘やかつての共同研究者たちに対する思い入れは強いものの、夫であるワスリーに対しては一切の感情を持っていない。殆ど財産目当ての婚姻関係らしく、夫婦らしいことは殆どしてこなかったとか。

【アフタープレイ】
外患誘致罪や非医療目的の人体複製などの罪状により逮捕され、現在は身柄を地球連邦軍に拘束されている。

■アリーゼ・ドンハット
「――好きでもない女の事なんか、さっさと忘れちゃいなさいよッ!!」
年齢:17歳 
生年月日:機甲暦45年9月10日
身長:137cm 
スタイル:小学生
好き:ケラサスの桜餅、身長が伸びそうなもの全般
苦手:公衆浴場(溺れかけたのがトラウマ)
口調の特徴:一人称「私」抑揚が激しい。語尾は「~わよ」「~じゃない」「~なんだから」

ウェーブがかかった外はね気味の金髪とツリ目の碧眼、八重歯の覗く口元が特徴的な、気難しい小動物めいた少女。
コロニー開発最大手のタンホイザー・コンツェルン重鎮の令嬢にして、帯刀茉莉の婚約者である。
茉莉の母・黄梅は月に本社を持つタンホイザーと提携することで採掘権やコロニー開発資材・イオタフレーム獲得の便宜を得ることを、アリーゼの親は暁星のコロニー管理事業部を足がかりとしてガーディアン製造部門を長期的に吸収することを目論んでいる。
彼女の低身長では妊娠に著しいリスクを伴うため、結婚の暁には機甲暦63年では既に一般化しつつある女性間の受精サービスを利用して茉莉に子を産んでもらう予定である。出産の負担を茉莉に負わせることが分かっているので、他の点では何かと世話を焼きたがるのだ。
両親の政治的な目論見とは無関係に、彼女は茉莉を深く愛しており、危険な状態にあるケラサスを降りて早く月の本社や新規コロニーに引き上げて欲しいと考えていた。

第三話にて、彼女の両親は宇宙移民の独立に固執するノイエ・ヴォルフのシンパであり、優秀なリンケージにしてスターゲイザーである娘を工作員に仕立てていたことが判明した。愛する人との幸福な未来が有り得ないこと、汚れ仕事に手を染め続けることを厭い世を儚んだアリーゼは、ノイエ・ヴォルフのケラサス再襲撃に際して敗死しようとしたが、茉莉の尽力により失敗している。

第四話では茉莉に連れて行かれる形でフォーチュン支部のあるコロニーへと退避。小柄さを活かし、通気ダクトを通じてグランマグナのハンガーへと向かったものの、同じようにケラサスへ向かおうとしていた茉莉と遭遇してしまう。彼女に思いの丈をぶちまけた後、事態の落とし前をつけるために共に無断出撃、窮地に陥るフィンブルヴェトと渡良瀬を救う最高のタイミングで帰還し、ノイエ・ヴォルフとの決戦にも参加した。しかし、生き残ってしまったことで岩倉しいなとの因縁が再燃している。

乗機はもともとエリカが使用していた『ヴォルペルティンガー』。改修の際に用いられたアビ・テクはグランマグナとの合体時に除去されており、多用途イグニスは大きく変質したものの現存している。この状態は、放送中に発売された模型などで『ヴォルペルティンガー・リペア』と呼称されている。

【アフタープレイ】
タンホイザー・コンツェルンがドンハット夫妻を「ノイエ・ヴォルフからのスパイ」に仕立てあげて尻尾切りを行ったこと、犯行当時に17歳であったこと、情状酌量の余地が大いに認められたことから、彼女に対する取り調べは短期間で終了した。現在は黄梅の手配でケラサス国籍を取得し、茉莉・由真・蓮花と同じアパートで暮らしている。

■帯刀 蓮花
「蓮花は、生まれてきてよかったのです」
年齢:0歳(肉体的には11~12歳程度)
生年月日:正確なところは不明
身長:145cm 
スタイル:アリーゼよりは大人っぽい
好き:ふかしイモ、ケラサスの夕暮れ
苦手:輝咲雪綺(なにあのひとこわい)
口調の特徴:一人称「蓮花」丁寧でおずおずしている。語尾は「~なのです」「~のです」「~ます」

絹のような手触りの金髪と、色素の薄い肌、少しツリ目気味ではっきりとした顔立ちを備える幼い少女。
グランマグナ・ノヴァ機内の培養シリンダーで茉莉とアリーゼの遺伝子を掛け合わせて作られた、両名の「娘」である。
成長促進処置と睡眠学習によって11~12歳程度の体躯とガーディアン戦闘のノウハウを獲得しており、ある程度の社会常識も刷り込まれているが、内面は外見よりもまだ幼い。
アリーゼと茉莉のことを母として慕っており、複雑な関係にあるしいなのことも憎からず思っている。彼女の精神はまだ色のついていないキャンバスであり、それがどのように塗り替わるかはこれからの交流次第と言ったところだ。
リンケージとしての素質はグランマグナの目論見通り凄まじい高水準に達しており、スターゲイザー能力も強大。

【アフタープレイ】
二次大戦後に確立しているクローン兵や戦闘用人造人間への社会的救済措置によって、彼女もケラサス国籍を獲得している。戸籍上は黄梅の娘ということになった。現在は茉莉・由真・アリーゼと同じアパートで暮らしている。

地球連邦・フォーチュン関係者
■ウィルマ・カスケーズ
「お前、さっき何回〝お姉ちゃん〟って言ったよ?」
年齢:19歳
生年月日:機甲暦44年生まれ、誕生日を知らない
身長:165cm
スタイル:ダイナマイッ!
好き:ジャガイモ料理、レトロなミリタリージャケット
苦手:むず痒い問答(すぐ手が出る)
口調の特徴:一人称「あたし」粗暴でガサツ。語尾は「~だろ」「~だな」「~だがね」「~じゃねえの」あたり

瑞葉のケラサスにおける任務のお目付け役として同行している地球連邦軍工兵科中尉。
短く揃えたプラチナブロンドと、バストは豊満だが引き締まった体つきを持つワイルドな女性。よくライダースーツが似合いそうとか言われる。
さっぱりした振る舞いを好み、思ったことを言い淀むことなくズバズバ言っていく性情。
ケラサスにおいては瑞葉の姉「天宮 入間」として解体工事計画に参加している。
仕事の一環で時折ウェスト校を訪れる機会もあり、もっぱら訓練用ミーレスの整備を手伝っているようだ。
思いの外のどかな生活に順応してしまっているものの、情報収集は怠っておらず、しばしば瑞葉に助言を与え警戒を促すことになる。
第二話ではケラサスのきな臭い情勢に(主に身の安全と給与の)危機感を覚え、チドリがフォーチュンの人間であることを見ぬいた上で接触し、身分を明かした上で協力関係を結んだ。

リンケージではないものの、ミーレスや航宙機の操縦にはかなり熟達しており、工作員としての腕前も高い。
よって、彼女はクラスとして「ベテラン」を保有している。

【アフタープレイ】
戦後処理のために駐留した地球連邦軍の整備兵および現地事情のアドバイザーとして、ケラサスに滞在している。暇な時は休暇中の水波の家にちょっかいを出しに行くようだ。

■日向 焔
「頼りにしてるぞ、ルーシーた・い・ち・ょ・う」
年齢:17歳
生年月日:機甲暦45年12月6日
身長:156cm
スタイル:出る所も出ない所も出ていない
好き:ホルモン焼き、B級映画視聴会
苦手:親から長女のプレッシャーをかけられること(10代で働いてるだけ良いだろ!と思ってる)
口調の特徴:一人称「私」ボーイッシュでとらえどころがない。語尾は「だ」「だね」「(だ)ぞ」など

〝雨宮水波〟の訓練生時代の先輩。ショートカットの黒髪で、若干三白眼ぎみ。
階級は中尉で、2人の妹を抱える実家の家計を支えるために努力を重ねている。配属された部隊の背景のきな臭さや、連邦上層部の意図に気づかないほど愚かではないが、実入りがあれば仕方ないか、というスタンス。
ウィルマとは別の意味で俗っぽい現実志向を持つ人物だが、軍人のステロタイプめいた付き合いづらさはない。
後輩の部下になったことについても、からかうネタが増えたということで楽しんでいるようだ。
とは言えおふざけ一辺倒の人物ではなく、その戦いぶりは至って堅実。
「僚機の喪失は戦術的敗北と同様である」という信念の元に、集団戦法の徹底と脅威の早期発見を是とした作戦行動を行う。201戦闘飛行小隊においても、副隊長としての任を確実に果たすつもりだ。

【アフタープレイ】
水波の長期休暇によって再編成を余儀なくされたラムダ小隊は、リンケージである颯に「銀河」をあてがう形でガンマ小隊として新生した。焔は二週間ほど実家に帰省してかーちゃんの肩を揉んだりヤンチャな妹たちと虫取りに励んだりしたあと、再び任務の日々に戻った。

■霧生 颯
「……えと、その……顔を合わせると、言葉が出てこなくて……」
年齢:16歳
生年月日:機甲暦46年5月16日
身長:158cm
スタイル:着痩せするタイプ
好き:袋入りのクッキー、オンラインの空戦ゲーム
苦手:眼を見ること・見られること(酸素マスクをつけると落ち着く)
口調の特徴:一人称「わたし」ボソボソで言葉少な。語尾は「て……」「なの……」が多いが時に判然としない

〝雨宮水波〟の訓練生時代の同期にして、当時の主席。現在の階級は少尉。
オフの日は濃い紺色の髪を可愛らしいシュシュで束ねたポニーテールでいることが多い。
リンケージの素質を幼少期から認められていたものの、ウォーバード級の精鋭乗員を養成するという目的で三年間は飛行訓練校にいた。その後、ガーディアン教育隊に転科したところで雨宮と再会した。
彼女は雨宮と対照的に、ウォーバードの三形態を自在に使い熟す優等生である。ただし、航空機パイロットとして見た時の実力は雨宮に劣っており、座学や素行まで含めた評価で自身が主席となったことに今も引け目を感じている。
404航空隊の結成時にもアルファ小隊メンバーの候補筆頭と目されていたが、本人たっての希望(と、雨宮の監視に効果的な人材を求める上層部の意図)によりラムダ小隊に編入された。
と、ここまで見れば颯は非の打ち所がない人物のようだが、実はとてつもなく人と喋るのが苦手である。
上官と部下、という事務的な関係ならいざ知らず、対等な関係の友人は数えるほどしかいない。
そんな中で「優秀なパイロットである」という接点でなし崩し的に交友が始まった雨宮とは不思議と通じ合うものがあるようで、私生活においても何とか意味が通る会話が出来るのだ。
なお口下手なのはオフラインの時のみであり、文章はきちんと書け、特にメールやチャットではフランクな文体になる。趣味であるオンラインゲームにおいても、興が乗り過ぎると「煽りグセ」が出るようだ。

【アフタープレイ】
水波の長期休暇によって再編成を余儀なくされたラムダ小隊は、リンケージである颯に「銀河」をあてがう形でガンマ小隊として新生した。颯は「後輩の隊長」として焔にからかわれては赤面しつつ、親友が地球に帰ってくる時を待っている。

■巌城 礫
「か、か、閣下先輩が花の女子高生なんて!」
年齢:15歳
生年月日:機甲暦47年9月6日
身長:154cm
スタイル:食ったものは胸に行っているっぽい
好き:アーモンドチョコレート、馬肉の刺し身
苦手:血液検査(ちゅ、注射が嫌いなだけなんだからー!)
口調の特徴:一人称「私」元気で真面目な後輩系。語尾は「です」「~ます」「~から!」など

〝雨宮水波〟の訓練生時代の後輩。紫がかった髪色で、ツインテールがマイブーム。准尉。
15機の訓練機を潰し、2年で卒業した「デストロイヤー」「楽園の蛇」こと雨宮を「閣下先輩」として慕う、ちょっと困った子。
半年に渡る潜入任務で雨宮の切れ味が落ちてしまってはいないかと心配しており、時に無自覚ながら失礼なことを言ってしまうが、その憧れぶりは筋金入りである。
雨宮のスタイルを曲解したのか、操縦士としてはかなり荒っぽい乗り方になっており、先輩たちから窘められることも。
それを抜きにしても頭に血が上りやすく、すぐに直情的な行動を提案するが、反省を活かす度量は十分にある。
上層部も、ただ戒めとして危なっかしい人物を押し付けたわけではないのだ……多分。
ちなみにものすごい健啖家で、味覚自体はごくごくまともで頻繁に間食を取るわけでもないが、一度の食事量が凄まじい。ただし小隊メンバーは全員そんなことはよく知っているので、誰も突っ込まない。

【アフタープレイ】
水波の長期休暇によって再編成を余儀なくされたラムダ小隊は、リンケージである颯に「銀河」をあてがう形でガンマ小隊として新生した。礫は相変わらず尖った操縦を先輩たちから咎められながらも、閣下先輩を追い抜くために戦果を上げ続けている。

ノイエ・ヴォルフ関係者
■エリカ・瑠璃=ランツベルク
「母が一生を遂げた場所を、自分の眼で確かめておきたかったのです」
年齢:16歳
生年月日:機甲暦47年3月25日
身長:157cm
スタイル:儚げで慎ましい
好き:アイアシェッケ(焼きチーズケーキ)、熊のプリントがされた寝袋
苦手:「エーリカ」と呼ばれること(イヅモ風の発音で呼んで欲しい)
口調の特徴:一人称「わたくし」凛々しい。語尾は「~です」「~ます」「~でなくて」だが、古巣相手は厳しい口調

花依が廃校反対運動中に出会った、印象的な美貌を持つ少女。一人称は「わたくし」
透き通った銀髪に白い羽のようなリボンを結び、その瞳は凍りついたような蒼を湛える。服装については、転戦時代の名残からトレンチコートを好んで着用している姿が見られる。
その正体はノイエ・ヴォルフの指導者ヘンドリック・ジーゲンの実子、エーリカ・ジーゲン。
スターゲイザーの強い感受性と天性の気高さゆえに、奈落の使用を厭わない父と反目した彼女は、軍事行動上の機密と共に組織を離反。
追手を逃れ単身ケラサスに潜入していた彼女を炙り出し、謎の機体フィンブルヴェトを手中に収めるためにノイエ・ヴォルフが仕掛けた強襲作戦から長きに渡る戦いが始まった。
現在は花依の計らい(父への圧力)でケラサスの住民票をエリカ・瑠璃=ランツベルク名義で取得し、ウェスト・ハイスクールに(年齢とは無関係に)1年生として在籍している。生徒会での役職は渉外。

芯が強く、正しいと思ったことを断行する行動力と分析力を兼ね備えるが、先走りすぎるきらいがある。
気位の高さと浮世離れした態度で装っても、根は年端も行かない少女であり、ノイエ・ヴォルフの襲撃で80人のケラサス住民が落命した事を聞いた際には、自身が為した事への後悔に囚われることもあった。
……それでもなお揺るぎない信念は、血筋のなせる業と言うべきか。

第四話でついにノイエ・ヴォルフ総統にして父親であるヘンドリック・ジーゲンを倒し、その呪縛から解き放たれた。フィンブルヴェトを欲するあまりに利用するはずだったアビスに呑まれた彼に対しては同情のような感情すら抱いている。尤も、雪綺を通じて知った生前の母の行いが新たな懸念となってしまったのだが。

彼女の死別した母はケラサスの出身者である。「瑠璃」は母の名で、「ランツベルク」は母方の姓。
敵の裏切り者という複雑な立場がまだ解消されきっていない今は抵抗があるものの、いずれは母の故郷を自身の居場所だと思える日が来ることを望んでいる。
また、自身の命を救いハイスクールの一員として生きる道を用意してくれた花依には強い恩義を感じ、いつまでも同じ道を歩みたいと考えている。
しかしながら、彼女がフィンブルヴェトに乗り込んで戦う中で来たしつつある変調、そして強引に唇を奪われたことについては、割り切れない想いを抱かざるを得ない様子。

ノイエ・ヴォルフ時代の乗機は、イグニスラックを兼ねる大型ウィングスラスターを備える高機動型オーバーロード級『ヴォルペルティンガー』。
CALブレードとベイオネットイグニスを自在に操り、旧世紀の伝承に登場するカモの翼とオオカミの牙とシカの角を持つウサギの怪物のように、空を駆け、敵を噛み裂き、貫き、跳び回る。
脱出用小型宇宙艇に変形するコクピットブロック以外は離反の際に破壊されたが、アビステクノロジーによって改修され何者かが搭乗。ケラサスの脅威となっていたが、第三話にてグランマグナに吸収される形で無力化された。

【アフタープレイ】
学校生活の傍ら、フォーチュンの協力者としてノイエ・ヴォルフ残党の掃討や社会復帰支援に携わっている。将来についての考えはまだ纏まりきっていないが、全世界の平和と奈落の恒久的消滅よりも優先した「特別な関係」を守り続けていくことだけは確かだ。

■イレーネ・コルテカンプ
「エーリカ嬢は、戦後の荒野に咲く一輪の花。それを摘み取ることなど許されませぬ」
享年:24歳
生年月日:機甲暦38年6月2日
身長:166cm
スタイル:残念ながら良い方
好き:エーリカ嬢、エーリカ嬢
苦手:エーリカ嬢と自分の間を阻むもの全て(殺す殺す殺す殺す)
口調の特徴:一人称「私」慇懃無礼で気持ち悪い。語尾は「ますわ」「ですの」「でしょう」を頻用

ノイエ・ヴォルフ軍に所属するエースパイロットの一人。最終階級は中尉。「ネクタリスの翼竜」の異名で知られた。
薄く閉じられ茫洋とした眼と、常に微笑んでいるかのような口元が仮面じみている長い緑髪の女性。
いつもは鷹揚とした口調だが、プライドを傷つけられると地金が露わになり、粗暴な言葉遣いへと変わる。
元々はヴォルフ共和国軍のテストパイロットだったが、ノイエ・ヴォルフの蜂起時にエーリカの容貌とカリスマ性に惹きつけられ、所属基地を壊滅させて機体ごと合流したという危険な経歴の持ち主である。
その妄執を表すかのように、彼女のパーソナルマークには淡いピンク色の 「Erica」 の花が使われている。
間違いなく腕は立ち、単純な乗り手としての能力ではイゾルデ・フォン・グリューニングやクルト・フォン・ヴァイトラーにも引けをとらないと言われているが、いかんせん完全に気が狂っている。
イレーネのエーリカに対する執着はノイエ・ヴォルフを率いるアイドルに対するものであり、彼女の人間味や意向には一切向けられていない。
晩年はエーリカおよびフィンブルヴェトの「救出」作戦に参加しており、「お嬢を洗脳した卑劣なコロニー防衛隊」を殲滅することに心血を注いでいた。

ヴォルフ時代からの愛機「ラウプリッター」は、標準サイズのガーディアンを運搬可能なスカイキャリア形態に変形する大型ユニオン級。
末端肥大的な造形と鶏冠状のレーダーアンテナが屹立した翼竜のような頭部、紫と黒を基調にした禍々しいカラーリングは、連邦軍やヴォルフ共和国の兵士の眼には半ば「怪物」「妖怪」の如く映る。
その図体に反して凄まじい機動性と推力を有し、大量のミサイルサイロから放たれる弾幕で機先を制しフィールドセイバーによる薙ぎ払いで一撃離脱を決める戦法を得意とする。
アビステクノロジーによるハッキングシステムでコードを共有していない敵軍の機体と強制的にユナイトガーディアンを行うことも可能で、この機能によりフィンブルヴェトを奪い取る作戦を立案していた。
第三話のノイエ・ヴォルフ再襲撃にてフィンブルヴェトを誘き出す精鋭部隊として、虚脱状態のアリーゼ・ドンハットを機体ごと人質に取る卑劣な作戦を取ったが、敗北。撤退を試みるも機体のアビスリアクターを浄滅機構に停止させられ、半狂乱状態でエーリカの名を叫んでいるところを水月によって葬られた。


外伝
■月形 雲珠
「僕だけのものなんてない。この光景だってそうだろう?」
年齢:17歳
身長:153cm
スタイル:弛んでこそいないが頑丈ではない
好き:なし、イヅモの古刀や鎧兜
苦手:なし
口調の特徴:一人称「僕」時折「私」。語尾は「~だね」「~だな」と、女言葉を避けているかのような印象がある。

ウェスト・ハイスクール3年生にして、卒業を間近に控えた少女。生徒会長を務めている。
常に険しい表情をしているが瞳は柔和、髪型はフレアショートの黒髪。
父は宇宙隣保事業開発、それに伴ういくつかのコロニー内の整備を請け負う業者であり、一家揃ってケラサスへと移住してきている。
ただし、生徒会に加入した頃あたりから自立し、家元に迷惑をかけまいと一人暮らし中。わずかながら仕送りもしているという。
本来リンケージとしての才能は努力とは無関係なものだが、その努力によって才能を勝ち得たと言ってもおかしくないほど、雲珠は月形家を守るべく過量の訓練を続けてきた。

「強さ」を上から装う彼女の努力の形の一つが男装である。同年代と比べても華奢な体つきの彼女は、生徒会の長となったその時から女らしい姿を捨て、校則外の学ランに身を包んでいる。
その可愛らしさと精悍さの相まった様子に、ウェスト・ハイスクール内にも隠れファンは多いのだとか。
一方で、家や学校を守ることに固執ともいえる執念を見せる彼女には、心を開ける友達は数える程度しかいない。
それは共にリンケージとして活動する生徒会メンバーやそれに近い者でも例外ではないが、幼馴染の陽奈子はその数少ない友人である。

彼女が10歳のころ、デスティニーに双子の「月形霞」とともに売り渡された経験を持つ。
あらゆるガーディアンクラスを持つマルチリンケージの創造、夢物語にも思える実験の被験体となった彼女は
彼女が同乗している限り搭乗者はあらゆるガーディアンのリンケージに「なる」ことができるという
彼女だけの感応能力をもつに至った。その代償として霞の人格と身体の不可逆の融合先となる。
日に日に彼の人格が刷り込まれ、かつての自分を失いかけていたが、
陽奈子と共にいたいという執念にも似た愛と語り合いによってその傾向は止まりつつある。

前ケラサス事変と呼ばれる異常重力波検知と共に行方不明となる。
現在は捜査も打ち切られているものの、ウェスト・ハイスクールで唯一罷免された生徒会長として名前を残した。

乗機は暁星製カバリエ級ガーディアン『沖津風』。
後に汐里=ライカーズに引き渡されることになる生徒会管理下にあるうちの一機である。
武装は折り畳み式ビームジャベリンに加え、ML用のビームサーベルを携行し近接戦に特化させている。もっとも、用途は訓練で繰り出される素振りばかりで得物が敵を捉えたことは一度もないのだが。

■キザキ
「行こう。ここは君がいる場所じゃない」
年齢:外見は16歳
身長:157cm
スタイル:出るところは出た体型
好き:糖分、運動
苦手:弱音を吐く奴・すぐ諦める奴
口調の特徴:一人称「私」。朴訥とした、言うなれば最低限コミュニケーションをとることのみを許された機械のような口調で話す。

やや長い黒髪を二つ結びにしている。女の子らしい幼い顔立ちと乏しい表情はどこか人形を彷彿とさせる。
出自はコロニー国家ティプトリーの特殊部隊だというが、生まれや育ちを問わない兵器のパーツとしてのあり方を求められるデスティニーにおいて、そのようなプロフィールはあまり意味を持たないだろう。
決まった家を持たず各宙域を転戦する中で、いつしか「トミテ」と組んで活動することが多くなった。
その関係はいささか度を過ぎた程度に良好である。はたから見た限りは(一方的に)仲のいい姉弟のような関係で通しているが。

とある作戦を終了し各機が帰投する中で、自身の機体を乗り捨てる形で囮に(ルドラ)したことでテロリストたちの目を欺き出奔。
自らの母が身を寄せるというコロニー・ケラサスへと「トミテ」を誘う。
余談だが、組織を抜けることに抵抗はなかったものの、しばらくガーディアンに乗る機会がなくなってしまうことには幾ばくか口惜しく感じているのだとか。

容姿、徹底的な運命論者気質、「母」に対する敬愛は輝咲時雨のそれである。
ゆえに本編の彼女と同一人物だと思われるが、
前ケラサス事変の経験は、フヴェズルング登場の折に施された調整の結果摩耗し、記憶の奥底にあるようだ。

乗機はデスティニー出奔の折に大破している。

■喜連川 嬉々
「騙されたと思って私に騙されてくれません?」
年齢:27歳(?)
身長:166cm
スタイル:健康的な顔立ちだが瘦せぎす
好き:水、映画や小説のネタバレを読むこと
苦手:余ってしまった授業時間の残り5分
口調の特徴:一人称「私」または「キキ先生」。基本的に語尾は「〜です」「〜ます」と丁寧。大人に対しても、子供に対しても。

ウェスト・ハイスクールに勤務する女性教師。担当科目は現代文。
寝起きのようなハネの目立つ髪型だが、当人曰く「イカすでしょう?」とのことなので狙ってやってるようである。
他人を寄せ付けない変わった見た目と、それにそぐわないとっつきやすさで生徒からの人気は中の上くらいをキープしている。
「魔女」「太筆」「オチ茸」「快速休講」「ねぐせんせー」などあだ名も多い。ギリギリ愛されてると思いたい。

なんとなく冶葛を呼び出し、地球連邦軍高射特科大尉という立場をきまぐれに明かした。
砲兵のエキスパートであり、愛機をデブリ帯に隠して、そして身分を隠してケラサスに潜入している。
コロニーそのものに害をなすつもりはないというのが本人の談だが……?

案の定自己申告も全くの虚偽であった。素性目的一切不明。
そして、前ケラサス事変における黒幕。高濃度アビスに呼応し発生する「門」の反応、および
「門」の存在そのものに確証を得るべく、活動をしていた。
連邦、ラーフ、フォーチュン……多くの組織人と面識を持ち、多勢力に「門」の存在を周知させている。

乗機は連邦製のオーバーロード級(?)ガーディアン『マーダーファルス』。 機体名は殺人者の笑劇、意訳すれば「手の施しようがない」「後の祭り」といったところか。
頭頂高は20m弱。脚部と背部のイグニスラック、及び機体のフォルムを著しく歪めている非対称な両肩のバインダーに収納される大小のイグニス計38基によるオールレンジ攻撃が最大の特徴。
近接戦闘は大腿部に左右合わせて二基搭載されたビームサーベルで行う。もっぱらマウントしたまま後方攻撃用のビーム砲として運用し、近接戦そのものは得手ではない。全身に存在するスラスターのおかげで身のこなしは鈍重すぎるというほどでもない。
真の切り札は、イグニスを操るために費やす脳量子波を機体に注ぎ込み、リンケージごと機体をAL粒子化させて空間転移する、粒子ゲート形成である。
攻撃・防御、その他あらゆる行動やエネルギー・推進剤の類をAL粒子に依存しているため、エネルギー障壁のような防盾を装備しているガーディアンに対しては無力という他ない。その辺りを踏まえ、今後改良を加えることを現リンケージは期待している。具体的には実弾寄越せ、とのこと。

その正体は千年以上を生きる情報生命体にして"吼えることを好む"竜生九子『蒲牢』である。
彼女の目的は全ての竜生九子を集め、神の如き力を手に入れることである。
が、神に近い力を手に入れたところで何をしたいというわけでもない。
気まぐれで世界を支配してみたり、人類を抹殺しようとしてみるかもしれないが、力を手に入れたという事実で満足してしまいそのまま昼寝を始めるかもしれない。
彼女にとって世界の平和も人の生き死にも、また自分がアイドルとなって歌って踊るのも、休日の天気程度にどうなろうが気にしないものなのだ。
しかし、喜連川自身と同じ存在になれる可能性を持つユッカのことは多少気にかけており、できれば手に入れたいと考えている。
だが、それも彼女のことだ。1週間ほど経てば、あるいはユッカへの興味は消えうせているのかもしれない。


劇場版
■ユッカ・ティハール
「大丈夫。花依は私が守るから」
年齢:??歳
生年月日:??
身長:150cm
スタイル:標準的13歳
好き:輝咲花依、動物園
苦手:ひとりぼっち
口調の特徴:簡潔、無口

ケラサス名所「大桜」付近で保護された記憶喪失の少女。
そこはかとなく輝咲花依に雰囲気が似ているものの、時雨のように瓜二つというわけではなく、クローンというわけではないようだ。
しかし、住民データベースに照合してみたものの該当するデータがなかったため、一時的に暁星インダストリー傘下の医療施設預かりとなっている。
簡易的な検査の結果、かつて難病を患っていたのか人工心臓を移植されており、また手術痕が消されていることから裕福な家庭の子供と推測された。
が、帯刀茉莉がユッカにエリカ=瑠璃・ランツベルクの面影をふと見出してしまい、帯刀蓮花と同じような経緯で生まれた子供かもしれないという疑惑が浮上。
保護された場所が場所ということもあり、輝咲花依を問い質すこととなり…

無口で寡黙であるが、性格が暗いというわけではなくコミュニケーションに慣れていないだけの模様。
表情こそあまり変えないものの、自らの感情を素直に口に出す。
なぜか輝咲花依のことを知っており、何らかの関係があるようだが…?

彼女の正体はケラサス事変により消滅したフィンブルヴェトが、消滅の瞬間サイバースペースに退避させた記憶データの一部が質量を得た存在である。
本人曰く「生きているフィンブルヴェトの幽霊」。
生前の記憶が姿を持って現世に現れるのが普通の幽霊であるが、彼女の場合は炭素生物としての肉体を持ちこの世に現れてしまったから生きている幽霊なのだという。
人間の姿が花依に似ているのは、相転移現象により花依及び同一の遺伝情報を持つ前パイロットの遺伝子情報を得ていたからである。(1話の電気ショックによりエリカの情報もエラーで入ってしまった)
あくまで「フィンブルヴェトの記憶」がその本質であるため、本来のガーディアンとしての力は失われてしまっている。
しかし、自分自身を作り出したことの応用で、心臓付近に埋め込まれたコアから他人のイメージを読み取り一種のイデア・インスタンス現象のようにガーディアンを顕現させることが可能である。
なお、他人のイメージを効率よく読み取るためには粘膜同士の接触が一番簡単で手軽とのこと。

■サクラ・レオーベン
「それ知ってる! ブシドーでしょ、ブシドー。え、なにか違ってたかな?」
年齢:17歳
生年月日:機甲暦47年9月9日
身長:156cm
スタイル:健康的スレンダー
好き:マヨコーン軍艦、駄菓子
苦手:梅干し
口調の特徴:一人称「ボク」快活。語尾は「~だよ」「~かな」

ケラサス観光事業部が主導する「メモリアル・プロジェクト」の一環として短期留学にやってきたL2宙域のコロニー出身の少女。
シュシュで2つ結びにした色の濃いブロンドと、タータンチェックのベレー帽がトレードマーク。
性格は快活で友好的。自分と同年代の少女が大きな役割を果たしたというケラサス事変の当事者に強い憧れを抱いている。
祖母がイズモ系出身者であり、彼女の名前が和風なのもそのような理由からのようだ。
だが、なぜか彼女のイズモに関する知識はことごとく間違っており、ときたまアホの子の一面を見せることも。
技術者の姉と一緒にケラサスにやってきたため、本当はどこかに一部屋を借りて姉と暮らしても問題なかったのだが、本人たっての希望により汐里=ライカーズの家にホームステイすることになった。

その正体は元ティプトリーの秘密組織エクエストリスのエージェントの一人にしてヘリアンタスのリンケージ。
幼いころにスターゲイザーの才能の片鱗を見出されたものの、それが完全に開花することはなく組織の一員として飼い殺されていた。
自身の価値を見いだせないまま十年が経とうとしていた頃に、彼女を見出したのがユヅキ・シンジョウであった。
ユヅキに感化された彼女は「何者かになるため」、ユヅキと同じ道を歩むこととなる。
ケラサス潜入の任務を聞いたときは自分の尊敬する人たちに銃を向けることに苦悩を覚えていたが、自身が乗り越えなければならない試練として決意を固めることとなった。

が、この話は本編のキャラクターとは何ら関係がない。
彼女はケラサスにとってただのテロリストなのだから。

■ウララ・レオーベン
「そういえば西洋では騎馬民族のタルタルステーキを見るまでは挽肉文化がなかったみたいですよ。…もちろん嘘なんですけど♪」
年齢:19歳
生年月日:機甲暦43年11月21日
身長:161cm
スタイル:いい意味で絶妙なバランス
好き:ホルモン焼き、ウサギ
苦手:炭酸水(味がしなくて「騙された!」と思った)
口調の特徴:一人称「私」ややおっとりとした口調。語尾は「~ですね」「~だわ」

コロニー解体に関わる技術留学のためケラサスに滞在しているサクラ・レオーベンの姉。
妹とはうってかわって、星空のように艶やかに輝くロングの黒髪が特徴的だが、普段はお団子にしてまとめている。
相当おっとりした性格で、極度のマイペース。話を適当に流すことに定評がある。
どうでもいい嘘の雑学を創作するのが趣味であり、しばしばサクラがその被害者になっている。

その正体は秘密組織エクエストリスのエージェントの一人。
サクラと同じく不完全なスターゲイザーとして幼いころより組織に飼い殺されていたところをユヅキに見出された。
ケラサスについては特に思い入れはなく、妹のサポートのために作戦に参加した。
妹ほどユヅキに心酔をしていないものの、ティプトリー本国に対しては完全に嫌気が差しており、消極的にではあるが現在の境遇に満足している。

が、この話は本編のキャラクターとは何ら関係がない。
彼女はケラサスにとってただのテロリストなのだから。

■ユヅキ・シンジョウ
「ならばスモウで決着をつけようか!」
年齢:25歳
生年月日:機甲暦38年7月16日
身長:168cm
スタイル:筋肉質の麗人
好き:クリームブリュレ、漫画
苦手:化粧
口調の特徴:一人称「私」。断定口調。語尾は「~だ」「~だろう」

秘密組織エクエストリスのトップに立つ若きリーダーにして蚣蝮・甲のリンケージ。
中性的な顔立ちの、所謂王子様タイプの麗人である。
情熱的で正義感が強く、少々天然気味な性格であるが、スターゲイザーゆえの突飛な発言と誤解されることも多い。
イズモの歴史、特に歴史を題材にした漫画が好きで、歪んだイズモ情報の半分はイズモの特殊出版社が刊行する「ムーコミックス」の影響である。

十代の頃よりスターゲイザーとしての才能もリンケージとしての才能も一頭地を抜いており、若くしてかつてのエクエストリスの上層部と交流を持つこととなる。
当時のエクエストリスはティプトリー直轄の先端技術開発機関であったが、ティプトリーがガリスディア第五帝国と接近するに従いアビ・テクを含むきな臭い技術が入ってくるようになった。
ただでさえ混乱している地球圏に更なる奈落技術を持ち込む片棒を担がされた挙句、パワーゲームの駒として扱われることに怒りを覚えたユヅキは自らが旗頭となりティプトリー本国に反旗を翻すこととなった。
己の知能が地球を汚す奈落技術に用いられることに不満を覚えていた多くの研究者たちも彼女に賛同し、エクエストリスはティプトリー本国より独立し宇宙の流れ者になる。
ティプトリーもエクエストリスの件を公表すると芋づる式に第五帝国とのコネクションが露呈してしまうため公式に声明が出せないでいる。

彼女の目的は、第五帝国が地球圏に侵攻しているさなかにティプトリーでクーデターを起こし、敵の補給線を絶ちながら第五帝国を殲滅すること。
そして、混乱極まる地球圏を導き、現在よりも良き世界を作り上げることである。
自身の正義を貫くことに固執しており、正義でなければ世界を導く資格がないと考えている。
無辜の人々が最後に信じるのは自分自身の正しさであり、エクエストリスはそれに応えなければならない。
第五帝国の奈落技術を輸入し、安易に利益を得ようとしたティプトリーのように正義を曲げる者は、いずれ人々を苦難の海へと投げ込むのだから。

が、この話は本編のキャラクターとは何ら関係がない。
彼女はケラサスにとってただのテロリストなのだから。

■リンナ・カラバンチェル
「ユヅキ様のおっしゃる通りです」
年齢:22歳
生年月日:機甲暦40年10月10日
身長:165cm
スタイル:文系グラマー
好き:ユヅキ、カプチーノ
苦手:ユヅキ以外の熱血漢
口調の特徴:一人称「私」。クールな感じ。語尾は「~です」「~でしょう」

ユヅキ・シンジョウの側近にして蚣蝮・乙のリンケージ。
たれ目の巨乳でわずかにウェーブのかかった長い黒髪という、おっとりさんのステロタイプのような外見をしている。
口癖は「ユヅキ様のおっしゃる通りです」であるが、これは半分演技であり、もともとユヅキの幼馴染であるためプライベートではもう少しくだけたため口で喋ることも多い。

リンナ自身はユヅキの思想や行動理念に一切共感もしていなければ、特に正しさも感じていない。
また、自分たちが世界を導けるとも思ってなければ、ティプトリーにクーデターを起こせるかすらも怪しく思っている。
ただリンナはユヅキという、小さい頃からそばにいる面白いヤツの隣を離れたくないのだ。
ユヅキが私という小さな世界を望んでくれたなら全てをあげられたのに、とリンナは思っている。
しかし、ユヅキは本物の世界を望んでしまった。
そういうヤツだとは知っていたし、だからこそ惹かれてしまったのだと早々に観念した彼女は、せめてユヅキと一緒に死んでやる道を選んだ。
きっと自分がしてやれることは、それくらいしかないのである。

が、この話は本編のキャラクターとは何ら関係がない。
彼女はケラサスにとってただのテロリストなのだから。
最終更新:2016年12月09日 07:57
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