十三塚原・辰真<Juusandukabaru・Tatsuma>
「山は燃え、鳥は舞い、雲は流れ、波は飛沫く。……そんな当たり前が、俺は欲しかったんじゃ」/熱の通わぬ両手を見つめ
「抜かせたな! 俺に! ――この村雨丸をォッ!」/怨獄刀“村雨丸”揮い
「……この時代にも、お父やお母、――先生は、おるんかのう」/丙坂宅、月を見上げ
「西郷先生……、いや、西郷ッ! おんしだけは確殺すると、俺は誓ったッ!」/瞳、濁らせ
「兄ぃが姉やでも、構わん。俺は、せつさんと家族になりたい」/地獄温泉、笑み浮かべ
ライフパス等
種族:妖異
外見:鋭いながらも人懐っこい目付き。適当な位置で結って纏めた、乱れがちな焦茶色の髪。葡萄色の長着、千歳茶の袴、雪色の外套。また、冷え性なので白い襟巻を愛用。
>マフラーが漆黒の衣の影響で黒く染まる恐れが。
第二話Ver。白い外套は夜中の隠密行動には向かないねてへぺろ! ということで脱いだ。
出自:庶民/元は農民。[特徴:混沌の運命]
境遇:志士/日ノ本に平和を。ただ志だけを胸に、龍馬の元へ馳せ参じた。
邂逅:憎悪>土方・歳三/テメェが、テメェが龍馬さんを……ッ!
初期宿星:村雨丸の探索/救国の志/八徳の玉を集める
クラス:合計34/37Lv
青龍 |
維新志士 |
黄泉還り |
剣客 |
サイボーグ |
Lv.10/13 |
Lv.18 |
Lv.3 |
Lv.2 |
Lv.1 |
能力値
能力値
|
体力 |
反射 |
知覚 |
理知 |
意志 |
幸運 |
Basic |
27 |
12 |
18 |
7 |
6 |
12 |
Bonus |
9 |
4 |
6 |
2 |
2 |
4 |
戦闘能力値
|
未装備 |
Lv34時 |
Lv37時 |
命中 |
29 |
31
|
30
|
回避 |
20 |
19
|
21
|
魔導 |
23 |
23
|
25
|
抗魔 |
18 |
16
|
18
|
行動 |
30 |
31
|
33
|
耐久 |
126 |
135
|
141
|
精神 |
71 |
80
|
86
|
攻撃 |
32 |
闇+56
|
斬+78
|
青龍(CL.10/13)
Lv.1 |
兵者の証 |
Pass |
命中に修正 |
Lv.1 |
武神の手 |
Pass |
命中C値修正 |
Lv.1 |
爆砕覇 |
Mj |
範囲攻撃 |
Lv.1 |
青龍の怒号 |
Mj |
エキストラの戦意を失わせる |
Lv.3 |
武神の眼 |
Pass |
命中C値修正 |
Lv.3 |
突撃 |
Mn |
戦闘移動後、Mn可能 |
Lv.3 |
武曲星の光輝 |
Pass |
外道に強い |
Lv.5 |
豪傑の武器 |
Pass |
攻撃力上昇 |
Lv.6 |
兵者の適正 |
Pass |
攻撃力上昇 |
Lv.7 |
巨門の斬奸剣 |
Pass |
≪武曲星の光輝≫強化 |
Lv.7 |
貧狼の技 |
Auto |
相手防御-、1回/1Sce |
Lv.8 |
疾風の影 |
Mn |
Mn追加 |
Lv.10 |
最後の切り札 |
Auto |
未行動に。1回/1Sin |
Lv.11 |
青龍降臨 |
Pass |
対単体Dm+ |
Lv.12 |
兵者の絶衝 |
Mn |
Dm+ |
Lv.13 |
四象順天 |
Auto |
未行動に。1回/1Sce |
維新志士(CL.18)
Lv.1 |
蜻蛉 |
ST |
Dm+、Re- |
Lv.1 |
鴛鴦剣 |
Auto |
命中判定振り直し |
Lv.1 |
打ち下ろし |
Mj |
大攻撃。1回/1Sce |
Lv.1 |
蜻蛉打ち |
Mj |
超大攻撃。1回/1Sin |
Lv.2 |
猿叫 |
D-R |
≪打ち下ろし≫≪蜻蛉打ち≫のDm+ |
Lv.4 |
剣速・糸 |
Pass |
≪打ち下ろし≫≪蜻蛉打ち≫のDm+ |
Lv.5 |
焦熱の魂 |
Pass |
<炎><神>Dm強化 |
Lv.6 |
燕飛 |
Auto |
≪打ち下ろし≫の回数回復 |
Lv.7 |
剣速・忽 |
Pass |
≪打ち下ろし≫≪蜻蛉打ち≫のDm+ |
Lv.7 |
煉獄の記憶 |
Pass |
耐久力+ |
Lv.9 |
蜻蛉・弐式 |
Pass |
≪蜻蛉≫強化 |
Lv.9 |
百鳳飛天剣 |
Auto |
Dm+1d6、累積可 |
Lv.10 |
剣速・雲耀 |
Pass |
≪打ち下ろし≫≪蜻蛉打ち≫のDm+ |
Lv.14 |
蜻蛉・参式 |
Pass |
≪蜻蛉≫強化 |
Lv.16 |
燕飛・弐式 |
Auto |
≪蜻蛉打ち≫の回数回復 |
Lv.18 |
維新の嵐 |
Auto |
維新志士の特技によるHP消費半減、1回/1R |
黄泉還り(CL.3)
Lv.1 |
黄泉還り:幽鬼 |
Pass |
【体力基本値】に修正、F=Dm |
Lv.1 |
闇夜の糧 |
Mj |
HP全快。<光><神>が弱点に |
Lv.1 |
冥府の武具 |
Pass |
冥府装備を取得 |
Lv.1 |
闇の助言者 |
AT:判後 |
達成値+2。3回/1Sin |
Lv.2 |
血の絆 |
Pass |
精神力+ |
Lv.3 |
従者との連携 |
AT |
Dm+、1回/1R |
剣客(CL.2)
Lv.1 |
受け太刀 |
Re |
実Dm軽減。1回/1R |
Lv.1 |
大斬り |
Mj |
小攻撃 |
Lv.1 |
両手持ち |
Pass |
Dm+ |
Lv.2 |
無双への階 |
Pass |
命中C値に修正 |
サイボーグ(CL.1)
Lv.1 |
サイボーグボディ |
Pass |
[メレーボーグ]を取得 |
Lv.1 |
サイバーコンバット |
Mj |
小攻撃2 |
Lv.1 |
プレミアムウェア |
Pass |
常備化P追加 |
戦闘用行動一覧
- ST:蜻蛉>Dm+26、Re-4:2m
- Mn:突撃→フェノメナルドライブ<炎>:2m+3m
- Mj:爆砕覇/サイバーコンバット/打ち下ろし/蜻蛉打ち:2m/3m/4m/10m
- DR:(猿叫):2m
攻撃行動Dm参照(Lv34)
- 命中判定:31(C値:8)
- 蜻蛉のみ:<闇>3d+86(2m)
- フェノメナルドライブ使用:<炎>3d+104(3m)
- サイバーコンバット:<炎>3d+113(3m+3m:6m)
- 打ち下ろし:<炎>10d+104→(猿叫)<炎>10d+113(3m+4m+2m:9m)
- 蜻蛉打ち:<炎>12d+104→(猿叫)<炎>12d+113(3m+10m+2m:15m)
攻撃行動Dm参照(Lv37)
- 命中判定:30(C値:8)
- 蜻蛉のみ:<斬>3d+108(2m)
- 疾風の影+兵者の絶衝+フェノメナルドライブ使用:<炎>3d+139(5m+7m+3m:15m)
- 打ち下ろし:<炎>10d+139→(猿叫)<炎>10d+148(15m+4m+2m:21m)
- 蜻蛉打ち:<炎>12d+139→(猿叫)<炎>12d+148(15m+10m+2m:27m)
他出来ること
- 攻撃外しそう:鴛鴦剣(2m)命中振り直し
- 攻撃外しそう:貧狼の技(2m)相手Re-2(/1C)
- 相手が同じエンゲージにいない:突撃(2m)戦闘移動してからもう一度Mn
- 達成値が2足りない:闇の助言者(2H)判定後、達成値+2(自分のみ)
- Dm底上げ:従者との連携(3H)Dm+2d(Autoいつでも、20m単体、/1R)
- 超Dm出したい:百鳳飛天剣(4m5H)Dm+1d(累積、14/1C)
- 超Dm出したい:七枝刀効果+7d6(/1S)
- マシンダッシャーに乗っている:Dm+4(/1C)
- 【体力】【知覚】判定+2
- 情報収集の達成値+2(1m)
- 【BS:邪毒】(2H)【BS:放心】(3m)を解除
装備
- 装備
- 武器(A):怨獄刀
- 武器(B):七枝刀
- 防具 :サイバーアーマー
- ヴィークル:マシンダッシャー
- アクセサリ:飛来下駄
- その他 :生来骨*2
- その他 :サイバーアイ
- その他 :サイバーレッグ
- その他 :ジャックインシステム
- その他 :アンチヴェノム
- その他 :メンタルスタビライザー
- その他 :サイバーリンク(怨獄刀)
- その他 :増設メモリ*3
- その他 :強化人工骨格*3
- その他 :強化人工筋肉/神経(体力)
- その他 :イメージプロジェクター
- その他 :フェノメナルドライブ<炎>
- 一般アイテム
- 宗像三神の護符
- 変若水×3
- 甘露×2
- 毒消し
- キャリアパス:農民
- キャリアパス:よろず請負
- キャリアパス:暇人
- 装飾品:質素な女物の櫛/郷の姉やに貰ったんだ。ただでさえぼさつく髪なんだから、櫛くらい入れなさいって。
- 装飾品:象嵌細工の煙管/先生から貰ったのよ。今は薬呑むのに重宝しとる。
- 装飾品:火打石/千代の兄ぃは立派なお侍さんじゃから、送る時にゃちゃんと火ぃ切ってやらんとな。
関係 |
名前 |
|
憎悪 |
土方・歳三 |
次会った時には絶ッ対ェ生かして返さねェ。アイツから奪ったこの兼定で斬り殺してやる……ッ! |
師事 |
玉梓 |
俺を導いてくれるとか。――で、犬っころと女の子、どっちが本体なんだ? |
信頼 |
丙坂・千代丸/節津 |
天海とかいう坊さんから紹介された兄ぃにして姉や。おいはこんお人が、ほんに気に入っておるようでの。 |
好感 |
紅大夫 |
金はない! 金はないが大夫を出してはもらえんか! はさておき。女子だてらに頼りになる御仁よ。 |
興味 |
卜部・風 |
おいにはでうす様とやらはよう分らんが、きっとお前さんには大事なものなんじゃろうなあ。 |
憧れ |
五十嵐・雷切 |
遠い異国の将軍様。力強く、しかし誠実な旦那。どこか先生にも似た雰囲気じゃけ、おいは好きじゃ。 |
設定
俺の名は辰真。
薩摩藩十三塚原、霧島村の農家に生まれた次男坊。幼名は弥太郎。
父母兄姉に囲まれて育ち、兄ぃたちには悪かったが、畑仕事もせず示現流の道場に通って暮らしとったのよ。
その道場には志持つ者が多くおってな、そこで先生――坂本・龍馬先生んことを聞いたのよ。
俺もその理想に憧れた。国が良くなれば、お父やお母、兄ぃや姉やに楽さしてやれると思うたわ。
だから、元服の折に先生の元に参じて、先生の為に働かせてくれと頼み込んだのよ。
先生は、ほんに気風のいい男前な方じゃった。
名前が似とる、目が気に入った。それだけで快く、俺を仲間にしてくださったわ。
それからは、日ノ本の国を東へ西へ大忙しよ。
京都、江戸、神戸、土佐、長州。
人を斬ったり、集めたり。物を売ったり、逆に買ったり。
俺は学がねえ、だから先生の難しいお考えは良く分らなかった。
けどな、確かに、日本が動いてる、変わっていっとる実感があった。
昨日まで敵だった長州もんと一緒に酒呑む日が来るなんて思うてもおらんかったしな。
先生はすげえ。だから、俺はますます先生の為に尽くしたのよ。
そうしたら、ああ。慶応二年の一月末の、あの日。寺田屋だ。
坂本先生と西郷先生、他の志士の仲間たちと鍋つついたあの晩に。
俺は、先生から“村雨丸”っちゅうべっぴんさんな刀を頂いたのよ。
……知らんか、“村雨丸”? 馬琴のあれよ、戯作に出てくる銘刀だ。抜けば玉散る氷の刃ってな。
本物かどうかはわからんが、大層綺麗な刀だった。少なくとも、その名を信じちまう程度には。
「お前の活躍は大したもんだ。だが如何せん未だ若い。他の連中に嘗められんよう、箔付けてやらねえとなあ」
そう言ってくださった先生に、俺はえらく感激してよ。涙ぼろぼろ溢してもうたわ。
こんな偉い先生に可愛がってもらってる。こんなに嬉しいことはねえ。先生を信じてついて来たのは、やっぱり間違いじゃあなかった。
坂本先生も、西郷先生も、志士の仲間たちも、みんな笑っててなあ。……幸せだったわ。楽しかったのよ。
けどよ。
幸せも、楽しみも、それが最後だった。
何故かって?
――忌々しい壬生狼どもが寺田屋に乗り込んで来たからよ。
「御用改めである!」
あの声は今も耳に残っとる。
とりあえず死番のやつを斬り捨てて、先生にお逃げくだせえと頼んだが、先生はおかしなことを仰られた。
儂はいい、辰真、お前が逃げろ。
意味が分らんかった。俺なんぞよりも、先生の方がよっぽどこの日本にとって大事なお人。
しかし“村雨丸”を持って逃げろ、俺とこの刀でないと出来ねえことがあると先生は言う。
もう頭ん中わやになって、もう何人も何人も斬って、とりあえず寺田屋の裏に出るしかなかった。
先生はご無事じゃろうか。仲間は上手く逃げられただろうか。
それしか頭ん中になかったが、ああ、畜生。駄目だったのよ。
俺が逃げた先には、新撰組副長、鬼の土方がおった。
仲間が何人もこいつに斬られとる。顔を見間違えようはずもない。
あいつの顔が見えたら、もう駄目だ。必ず誰か死ぬ。
俺がここで逃げたら、その誰かは先生かもしれない。それは駄目だ。絶対ェ駄目だ。
だから、俺は刀を抜いた。これまで何度も人を斬ってきた、名も無え薩摩太刀をな。
……“村雨丸”はって? そりゃお前ェ、先生から貰った良い刀、狼なんかで試し切りするにゃ勿体ねえだろ。
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
あー…、まあ。結果から言えば、勝てるわけがなかったわな。襤褸負けだった。
だがよ、甲斐がなかったこともねえ。あいつの肩に一刺し、腹に一太刀くれてやった!
それに俺の腹に刺さった兼定は、地獄まで、この時代まで持ってきてやった!
でもな、――そこまでだったのよ。俺に出来たことはな。そこまででしか、なかったのよ。
肩も腹もやってやったのに、土方の野郎は平気な顔して立ってやがったわ。あいつ、きっと本当に鬼なんだ。人じゃねえ。
俺は地面に這いつくばって、寺田屋に向かう奴を見送ることしか、できなかった。“村雨丸”まで抜いたってのに。
そしたら、少しずつ、体の端っこの方から、冷たく、気が抜けていってよ。
あれが、死ぬって感じなんだろうなあ。身体がまるで、石みたいになって――。
で、気がつきゃ火の海の中にいるわけよ。
周りはごうごうと燃えとるし、人とは思えぬ化物どもは闊歩しとるし、きっとあそこが地獄だったんだろうなあ。
土方の野郎に殺されてから、俺はずっとそこを彷徨っとった。ぐるぐる、ぐるぐる、出口もねえから当て所もなくよ。
その間、頭に浮かぶのは死んだ時のことばかり。
先生はどうなったのか、俺がもう少し強けりゃ、土方の野郎め――。
初めの頃は、お父やお母、兄ぃや姉やのこともちぃとは過った。
けどな、次第に胸が苦しくなってな。怨み辛み、妬みに嫉みだけが心に溜まってくのよ。
それだけ考えてる間は、泣き言ばかり言ってりゃ、楽だからな。……不孝もんだなあ、俺は。
それから、どれくらい経ったのかわからねえ頃だっけな。
菩薩様の声が聞こえたのは。うん? いや、玉梓の声だっけかな? 忘れちまった。
そいつが、言いやがるのよ。先生と同じことをよ。
俺にしか、俺と“村雨丸”にしか、できねえことをやってくれとな。
そうして垂らされた糸を辿って登って、今ここだ。
江戸の街に転がって、犬の玉梓に拾われて。
そっからは、まあ兄ぃや旦那たちの知る通りよ。
……八徳の玉、ねえ。
まあ、兄ぃたちが居りゃ、どうにかなるだろ。
な?
【以下本編】
言い訳。
- え、巨神? なにそれ。僕知らないよ?
- え、未来人? それはどこの里見君?
- もう何もかもをうっちゃって欲望の赴くままに維新志士/黄泉還り。
- 蜻蛉! 蜻蛉! えんきょー!
文句など
最終更新:2012年12月16日 10:35