第1章

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&sizex(6){第1章}  そう…そこは17世紀のイタリアにあった小さな村ラェフ 気候は温暖で作物もよく育ち平和が続いてたので “神の庭“(GodGarden)“天使の遊び場“(Angel’sPlayStation) などと呼ばれていた 人々は愉快に子供達は元気に暮らしていた ある日、村の南側にあるコンマレヌ山が噴火した コンマレヌ山は活火山で年に数回小さな噴火をするので、これ自体は珍しいことではない ?「おじさん!スヌアおじさん!起きてよ!」 スヌア「んん…ははあ…どうしたルナア?」 ルナア「コンマレヌ山が噴火して羊達が暴れてるんだ!どうすればいい?」 スヌア「噴火か、それなら小屋に入れといてくれ」 ルナア「分かった、じゃあ一働きしてくるね!あ、今日の朝ご飯はトマトスープとトマトパイだから嫌いだからって残さないでね」 スヌア「はいはい…」 ルナア「おじさん朝ごはん食べてくれたかなぁ…? 今日はとびきり新鮮なトマト使ったんだから! …!!羊が一匹倒れてる! どうしたんだろ病気かな…?」 この時まだ彼女は後に大惨事が起こることなど予想していなかった… ルナアはスヌアのところに倒れていた羊を連れていきました ルナア「おじさーん!大変よー!」 スヌア「どうしたルナア?」 ルナア「この羊が倒れていたの…」 その羊を見た瞬間スヌアの表情が一変しました スヌア「……!!こ、この羊は…!!」 ルナア「おじさんどうしたの?」 長い沈黙の後スヌアは言いました スヌア「…………スマン。なんでもない…とりあえず羊たちを小屋に戻しておいておくれ…」 ルナア「………わかったわ」 ルナアもスヌアの表情の変化に気付きましたがそれ以上詮索しないことにし、何かぼんやりとした、でもとても大きな不安を抱えながらもう一度出かけて行きました… ルナアは羊が倒れていた所に行った。 ルナアは大切に育てた羊が倒れてしまい、(悲しい)という言葉だけでは形容しきれない気持ちを抱いていた。 (なんで私の可愛い羊が倒れてしまったのかしら) 彼女は必死に羊が倒れていた辺りを歩き回って、原因を探した。 「昨日は羊達は元気だったのに……」 しかし全くと言っていいほど何も見つからなかった。原因となったような物は何一つ。 (辺りにあるのは、火山灰だけね……ん?) 「火山灰……そうよ!今日は山が噴火したんだったわ。私ってバカね。きっと羊の病気も火山灰の仕業ね。早くおじさんに知らせてあげなくっちゃ」 そう言ってルナアは駆けだしていった…… ルナア「おじさん!羊の病気は火山灰のせいだよ!」 スヌア「そうか!たいしたことなかったね」 二人「アハハハハハ」 ルナア「おじさん!羊の病気はきっと火山灰のせいよ!ね!」 スヌア「ああそうだよ…」 ルナア「やっぱり!じゃあ心配することなんか『昔あったんだ』!?」 スヌア「…昔あったんだ 私がまだトマトの食べることができた子供のころ、同じようなことが… 噴火が起きたんだ そのときは隣村のコンチ博士がエターナルなんたらという薬を村に散布したって言ってたよ そのときこれで奴らは1000年は来ないだろうって博士は言ってた… そして次の日博士はどこかに消えた」 ルナア「でも結局何も起こらなかったのよね?」 スヌア「…村人全員いや正確には私以外の全員の記憶がすり替えられた 何故今回羊が死んだのかは分からない…おそらくう゛あっ!!…な…んだ ピーガシャピー サクジョします プログラムカキカエ中 100%カンリョウ あははははトマトが食べたいなあ!トマトをよこせぇ! 」 ルナア「え…何おじさんどうしたの!?」 スヌア「喰らえトマトビーム」 間一髪でよけるルナア。「古の魔族しかつかえない魔法をなぜおじさんが使えるの?」スヌア「よくも俺にトマトばかりくわせやがったな。トマトにしてやる。」ルナア「キャー」その刹那「イノセントスター!!」という呪文とともに赤いマントをはおった青年が家の扉のところに立っていた 青年の唱えた呪文は天へ響き渡り、その瞬間スヌアの体が炎に包まれた。 スヌア「ウギャァァァァァ〜〜〜〜〜」 スヌアの体からトマトが吹き出し、そのあと体から幽霊のようなものが出て、遥か彼方へ飛んでいった。 ルナア「おじさ〜ん(涙)」 スヌア「……」 青年「無駄だ」 ルナア「何故こんな酷いことを。死んでしまったじゃないの」 青年「彼はもう手遅れだった。あの幽霊を見ただろう?あれは”怪物トメイトゥ”だ。だが奴も所詮二等兵くらいの実力しかない。裏には大きな存在がある」 ルナア「大きな存在って?」 青年「わからない。だが私はあいつらの王を”マッツーノ・デ・スーヨ”という奴だと考えている。だがまだ上にいるかもしれない。」 ルナア「ところで貴方は誰?」 フロレウス「私は”業火の覇者フロレウス”。私のような存在がまだ数人いる。」 フロレウス「いや…、正確にはいた、かな…。」 ルナア「いた…ってことは?」フロレウス「皆死んだんだよ」 ルナア「……」 フロレウスはその場に倒れ込んだ。ルナアがそんな彼に手を差し延べようとした刹那、彼は嗚咽混じりの声で言った 「頼むから寄らないでくれ。俺には他人に手を差し延べてもらう資格なんてない…」 ルナア「そんな…」 フロレウス「守れなかったんだっ!俺が、俺が弱かったせいで家族を救えなかったんだっ」 ルナア「そんな、そんなカッコつけたこというのもいいかげんにしてよ!」 フロレウスは眼を見開く。 フロレウス「お前に何がわかるってんだよ」 ルナア「私だって、今目の前で何もできずにおじさんが焼かれるのを見てたのよ」うつむくフロレウスに彼女は続ける。 「私も連れてって」 「しかし、君は明らかに戦力にはならないだろう?何が出来る」 「料理なら。特にトマト料理」 すると、フロレウスはしばらく考えこんでいたが、やがて口を開いた。 「トマトは嫌いだ。まあ料理が出来なくて困っていたところだ、ついて来るというなら止めはしない。」 「…ありがとう」 「ところで、今回の噴火について、おじさんから聞いていることはあるかい?」 ルナアは話した。羊のこと、エターナルのこと、記憶のこと。話をしても悲しくならなかったのが不思議だった。あれが最期の会話だったのに。心の底では気付いていたのかもしれない。いつものおじさんとの違いに。 「そうか…、彼は何も知らなかったのか、隠したのか…」 「何を?」 フロレウスは話しだした。彼の知っている真実の一部を 「200年近く前から、この世界では異常気象や天災が多発している。天災を受けた地方は全て村人全員の死亡か、国家からの分離という結果に終わっている。その裏にいると我々が考えているのか"マッツーノ・デ・スーヨ"だ」 フロレウスは世間話でもするように続けた 「60年前のコンマレヌ山の噴火も奴からの警告だ。その時に隣町の医者がエターナルという薬をまいたといったな?」 「うん」 「それは嘘だ。まいたのは…生贄の血だ。」 ルナアの目が大きく見開かれる。 「そんな…」 「しかし、それが契約。一人を生贄に村は救われる。そしてマッツーノ・デ・スーヨの支配下に入ることを受け入れることになる。1000年の間…」 「1000年?」 「そう、いくら厳重に規律を守って気に入られても、1000年後には完全な植民地となり、村人はおじさんのようにただのトメィトゥの入れ物にされる」 「でも、まだ100年も経ってないのに!なんで?」 さっとフロレウスの顔が青ざめる。 「それは…俺が…」 「それは…俺が……マッツーノ・デ・スーヨに、60年前に撒かれた生贄の血が……トマトだった事を教えてしまったからだ」 「えっ、どう言うこと?」 「俺は、元々マッツーノ・デ・スーヨの手下だったんだ……」 「そうだったの?じゃあ何でトメイトゥを倒してくれたの?」 「俺はバカな奴だった… マッツーノに気に入られようと思って60年前に撒かれた生贄の血がトマトだったという情報を流してしまったんだ。 まさかそのせいでこの村の村人がこんなにも早くトメイトゥの入れ物にされてしまうとは」 「じゃああなたはその責任を感じて…」 「その責任を感じておじさん…トメィトゥを倒そうと?」 「ああ」 フロレウスは頷いていった 「君のおじさんが死んだのもこれから現れるだろうト魔ト族も全部オレのせいなんだ… だからオレはマッツーノ・デ・スーヨを倒す!己の魂にかけて!!」 「アタシ…アタシも手伝うわ。」ルナアも固い決意を新たにする「よし、じゃあい……」 突然思い出したようにルナアが訪ねた。 「イノセントスターは何なの?トマト料理?」 「イノセント・スター…それは、トマト料理として語り継がれてきた。しかしそれはイノセント・スターの真の姿を隠すために巧妙に仕込まれた嘘だ。 この村に60年前にこの料理が現れたことを考えればピンとくるだろう。これこそが、マッツーノ・デ・スーヨを倒すために最も重要なキーワードなのだ。しかし、イノセント・スターの本来の姿はトマト料理として語り継がれるうちに全く分からなくなってしまった。これを捜すこととマッツーノ・デ・スーヨを倒すことは論理的同値だ。」フロレウスは答えた。 「でも、手掛かりもなきゃそんなの捜せっこないじゃない」ルナアは尋ねた。 「イノセント・スターに残された最後のヒント…それはこの料理の中にあるようだ。」 フロレウスとルナアは村を出てトマト教都市「カタフィギオ」にたどりついた。フロレウス「ここはトマトがきらいな奴を隔離し洗脳する都市だ」ルナア「酷い・・・」すると少年が2人のほうへ走ってきた。すぐ後ろには少年を追いかけるトマト製の甲冑をみにまとった騎士の姿が見える。少年「トマト何て食べたくないよ〜」騎士「いいからトマト食え」少年「あばばばばば・・・トマトダイスキーモットタベタイナ」騎士「おい」騎士がフロレウスに声をかけた。「おまえもトマト食え」フロレウス「ヘルホーリーフレイム!!!」騎士はトマト塊になって絶命した フロレウスはトマト塊を足で踏み潰しながら言った フロレウス「もうここも終わりか」 ルナア「そういえばここはトマト教都市なのよね」 フロレウス「ああ」 ルナア「なら教祖みたいな奴がいるんじゃ…」 フロレウス「なるほど。もしかしたら何か手掛かりが…いや、マッツーノ・デ・スーヨが潜んでいるかもしれないな」 ルナアとフロレウスは都市の中心にある建物「real TOMATO world(真のトマト世界)」へ向かった。 そこへ行く途中、ルナアは道に落ちていた一冊の本を拾った ルナア「なんか落ちてた」 フロレウス「これは…」 内容を見てフロレウスは大きく目を見開いた 内容はこうだった 『トマト・インデックス 〜トマトの全て〜』 トマトを愛する全ての者へ 序文 トマトはナス科でありビタミンを多く含んでいる。また成熟すると赤色や黄色になる。 一章 一、「トマトは大切に育てる」 トマトに愛情を込めると…… 二、「トマトを踏み潰さない」 トマトは神聖な野菜…… 三、「トマトは一日2個くらい食べる(プチトマトは10個以上)」 トマトを食べないと栄養失調…… 四、「トマトを他人に薦める」 トマトの加護を得られる…… 五、「トマトを侮辱しない」 (ry …… …… さぁみんなもトマトを食べよう! 〜完〜 ××××年 ×月×日 第1刷発行 著者 トメイトゥ 発行所 株式会社 トマトオイシヨ社 印刷・製本 トマトダベヨウ株式会社 フロレウス「これがマッツーノ・デ・スーヨを倒せるかもしれない。いや、この都市を救えるぞ」 二人は大地を流れるトマトエキスを踏み分けながら街の南に向かった。すると赤く塗られた高さ3?程の壁が二人の行く手を阻んでいた。 ルナア「何よこの壁」 フロレウス「分からない。だがこの壁の向こうには何かありそうだ。取り敢えず日が暮れるのを待とう。」 ルナア「それもそうね」 フロレウス「どこか隠れる場所は…」 そういいかけて顔を上げるとルナアが姿を消していた。彼は動揺し、辺りを見渡した。すると足元からかすかな声が聞こえた。 ルナア「ここよ」 フロレウスは驚いて尻餅をついてしまった。勿論彼のお尻は真っ赤に染まった。しかしそんなことは意にも介さず フロレウス「ど、どこだ」と聞いた。 その時、足元の穴(ちょうどマンホールくらいの大きさだろうか)からひょっこりとルナアが顔を出した。 ルナア「ここなんてどう?」と言ってルナアは穴の奥に入っていった。 フロレウス「ちょっ、おまっ」彼女のあとを追うようにしてフロレウスも穴の中に入っていった。 長い長いトンネルを抜けるとそこは隠れ家だった。 フロレウス「どなたかいらっしゃっいますか?」 と尋ねると、この隠れ家の住人に代わってルナアが答えた。 ルナア「もう誰もいないわ。きっとここの人達も憲兵達に……。だから、この人達の為にも日が暮れるまでお邪魔しよう?」 フロレウス「それもそうだな。」 そして二人は花火をして遊んだ。 ルナア「それにしても戦いの前には腹ごしらえよね」 フロレウス「何か食い物は…」と言い、彼はかばんの中をまさぐった。 すると ルナア「さっき、この奥でこれ見つけたんだけど」 と言った彼女の腕に抱えられていたのは青いトマトだった……。 フロレウス「それをはやくどこかにやれ。」 ルナア「大丈夫?顔色悪そうだよ。」 フロレウス「あぁ、大丈夫だ。あの時以来トマトを見ると吐き気がするようになったんだよ。俺のリュックの中にもやしがあるからそれを食べよう。」 ルナア「分かった。じゃあ今から料理するね。」 フロレウス「いただきます。いやぁ、やっぱり野菜はもやしに限るなぁ。」 フロレウス「明日は早くなるだろうから早めに寝よう。おやすみ。」 ルナア「おやすみ。」 次の日の明朝2人は壁の前にたどり着いた。 ルナア「どうやって壁を越えるの?」 フロレウス「越えはしないさ。」 ルナア「どういうこと?」 フロレウス「どういうこともこういうことも門から入るのさ。」 ルナア「通れるの?」 フロレウス「いや普通は無理だ。」 ルナア「じゃあどうするの?」 フロレウス「まぁ、そのうち分かるよ。」 少し歩くと門が見えてきた。そのまま門に向かうと警備兵に話しかけられた。 警備兵「ここは立ち入り禁止だ。帰れ!さもないと……」 フロレウスは警備兵の話を断ち切るように言った。 「俺たちにはこれがあるんだよ。」 そう言って彼はリュックから『トマト・インデックス 〜トマトのすべて〜』を取り出した。 その瞬間警備兵が明らかに狼狽した。 警備兵「すみません。ご無礼を働き、申し訳ございませんでした。どうぞ通ってください。」 フロレウス「ありがとな。おい、ルナア行くぞ。」 ルナアはぼっとしていて、気づいていないようだ。 フロレウス「おい、ルナア!」 ルナア「あ、はい。何ですか?」 フロレウス「行くぞ。」 そして彼らは壁の内側に入っていった。 ルナア「ところで、あの本何だったんですか?」 フロレウス「あれはな、」 「あれはこの間、落ちていた、トマト・インデックスだ。」 「それは分かるけど。その本はトマトの素晴らしさを説いてるだけじゃない。何で、兵士は通してくれたの?」 「俺が昔マッツーノについていたと言っただろう。あの本は主に、トマト嫌いをトマト好きに洗脳し、支配する為の、いわば教典のようなものだ。」 「でも、教典なら誰でも必読で、所持を強要されそうなものだけれど」 「そこが、ミソなんだ。トマト・インデックスは実は……一部の限られた者、プチトメィトウにしか渡されない。彼らは比較的小柄なぶん、知能が発達しており、ト魔ト族を統括している。」 「じゃあ何であんな道端に置いてあったの?」 「誰かが故意に置いたとしか思えないな。一体誰が……」 「でも、ラッキーだったわね。お陰で無事に壁を通過できたじゃないの。」 「ラッキー……か。ルナアはポジティブだな。フフッ、まぁそうだな。ラッキーといえばラッキーかもしれない。(これは罠なのか親切心なのか?いずれにしても先を急ぐしかなさそうだな)先を急ごう。」 「そうね、トマトを強要させられている愚……可哀想なみんなを助けなきゃね」 そして、二人はカタフィギオの中核、教皇の住む楽園、トマティレウスへ向かって行った それは、文字通り街の中心にあった。 「あれが…」 「トメィトゥ達の宮殿…」 民衆からかき集めたのであろう、莫大な金を使ったと一目でわかる馬鹿でかい宮殿だった。まわりの警備にあたっているのはトメィトゥだけだが、時折プチトメィトゥの姿も見える。 「どうするのフロレウス。あの警備は教典だけで突破できるの?」 「恐らく無理だろうな、プチトメィトゥ相手では。彼らの監視をかい潜ってマッツーノがいるかどうか確認しなくてはならない。それに、この街の人々を解放しなくては。」 「この街の教皇を倒せば街の人は解放されるんじゃない?」 ルナアが怪訝そうに聞く 「いや、そうはいかないだろう。あくまで彼らは洗脳されているだけで、魔法にかかったわけではないし。所詮RPGと現実は違うのさ」 「そうよね…たいていのゲームならラスボスのトマトを倒せば終わるのに。」 「まあとにかく、当面の目標は洗脳の解除方法だな。こういう時は辞書をひくのが一番!」 そういうとフロレウスは、ルナアの「そんな大事なこと、本に載せるの許さないと思うけど…」というつぶやきを無視してかばんの中からTomapediaを取り出した。 「なになに、 『洗脳の…いずれにしても「元々のその人」または「本来は違ったであろう人格」を破壊した上で、違う人物を作り上げてしまうため、人道上においては殺人行為と同質であると見ることができる』 やっぱり洗脳解除は難しそうね…ん?」 ふと辞書から目を上げた彼らの前にヒラヒラと一枚の紙片が舞い降りてきた。ルナアがそれを拾い上げる。そこには、何か食べ物の果汁を思わせる赤いもので、ただ一言、記してあっただけだった 『もやし』 「どうやら教団内部にもマッツーノを憎む奴がいるみたいだな」 フロレウスはニヤリと笑うと歩きだした 「この「もやし」は明らかに洗脳解除あるいは洗脳への免疫に関係しているに違いない」 「っていうことはもやしを食べれば救われるの?」ルナアは目を輝かせて言った。 「ったく、お前って奴はどこまでバカ正直なんだ。誰にでも拾われそうなトマト・インデックスにそのまま答えを書くわけないだろ。それに、もやしってのは食うとは限らんだろ。これは暗号だ。まずはこれを解かねば」 「でも、もやしっていう単語だけだったら暗号なんかになる訳ないじゃない。」 「そんなの知っている。だから今俺はトマト・インデックスから必死に手掛かりを捜しているんだ。」 「tomapediaは使えないの?」 「馬鹿者。ト魔ト族が自らの存在を脅かすようなものを載せるわけないだろ…ってこれは単なる暗号の一部か。調べてみよう」 もやし…緑豆、大豆などを水分と適温を与えて人工的に発芽させたもの。萌やしとも書く。ビタミンCを多く含む。 「これだけじゃさっぱりだな。」 「もう、フロレウスさんってお馬鹿さんなんだから。あそこに書いてあるじゃない。この先、地下にもやしの間あり」 「ん、こんな単純なのか?何かがおかしい。でも行ってみるか」 「うん、私大発見しちゃった!」 無邪気な笑顔で一杯のルナアの童顔とは裏腹に、地下では彼らを恐ろしい罠が待ち受けていた。 しばらく行って階段を降りる2人。 「あれじゃない?」 「ああ」 фΩ もやしの間 фΩ ガラガラ… 扉を開けた2人の前には、品種改良されてシャNや長Tの(^O^)とか^_^;な顔がかたどられたトマトの畑が広がっていた。 フロレウス 「こんなことだろうと思ったょ」 ルナア 「………!?」 フロレウス 「どうした?」 ルナア 「こ、これ…あたしたちじゃない!?」 よく見ると、トマトの中にフロレウスの顔とルナアの童顔をくしゃくしゃにした泣き顔のものがあった。 フロレウス 「ルナアの泣き顔って…かw『うるさい五月蝿いウルサーイ!!』」 ルナア 「うるさい五月蝿いウルサーイ!!」 フロレウス 「それにしても作者のクオリティの低さには感動すら覚えるな。もやしに萌やしとは。…待てよ、ってことは…」 『ヘルホーリーフレイム(雷属性だけど燃やし)!!!』 ヒュっバンパラパラ……… プチトメィトゥが三体現れた(ドラクエ的な意味で) フロレウス「ちょっおま…戦闘、だと…。」 フロレウス「アース!!!」敵「そんな技が効くと思ったか?」フロレウス「くそ・・・MPが足りない」敵「もやし喰え」フロレウス「あばばばば・・・モヤシハヤスイシウマイシサイコウダー」ルナア「フロレウス・・・どうしちゃったの?」フロレウス「キミモモヤシタベルトイイヨー」ルナア「キャー」ルナアも洗脳されるかとおもわれたその時バンという大きな音がしてフロレウスはもやし塊になってしまった。 敵「ロリっ娘は変態マッドサイエンティストレポート怪人ちんげ頭ミヤモトのところに連れていけ。もやし国にいるはずだ」 ルナア「嫌よ。」 ルナアは痴漢撃退を使った。プチトメイトゥA、Bは息絶えた。 プチ(ryCはビビっている ルナアは逃げ出した。しかし、もやし塊(←フロレウス)を踏み潰してしまった。 敵「諦めろ」 ルナア「いやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜」 ルナアは怪人ミヤモトの元へ連れて行かれてしまった。 ルナア「もやし国ってどこにあるの」 敵「この先の部屋だ」 ルナア「部屋?国じゃないじゃない。」 敵「ミヤモト様は引きこもりなのだ。要はニートだ。だから自分の部屋は世界であるという謎の考えを持っているのだ。だからもやs…」 ルナア「あっそ。」 怪人ミヤモトは部屋の真ん中に座っていた。ミヤモトは自分の頭に生えているち〇げと下のブツを手で (検閲により削除されました) ながら手下たちに言った。 ミヤモト「もやし持ってこいや。あとひじきも(キリッ」 プチトメイトゥたちはミヤモトにもやしとひじきを持ってきた ミヤモト「うまっ。」 ルナア「マッツーノはどこ?あいつを倒さないと世界が…」 ミヤモト「アンタあいつの知り合い?マッツーノならリー〇21にでも行ったんじゃないかな。でもあいつはなんか自分が発毛を実感できない数%に含まれてるとか言ってたな。」 ルナア「あなたマッツーノの味方なのにそんな事言っていいの?ってかあなた何者?何が望み?」 ミヤモト「あっ。ミスった。私は3文字で言えはニートだ。近くを通りかかった奴から金を巻き上げて、もやしにして食っている。でも今お腹いっぱいだから帰っていいよ。あとこれ。『もやし・インデックス』持って行きなさい」 ルナア「ありがとう(これパクりじゃん…)」 そしてルナアは部屋から出て行った。 ルナア「なんか今の雑だったわ。展開が急過ぎたもの。でもマッツーノがリー〇21にいることがわかったわ。じゃあそこへ向かいましょう、フロr………。そうだわ。私、フロレウスを踏み潰しちゃったんだわ(T_T)」 ルナアは近くに転がっている無惨な姿のグチャグチャのもやし塊を見つめた。 ルナアはきっとなにか役に立つだろうと思い、もやしインデックスにもやし塊を挟んだ。 「うーん、リー○21かぁ…どこにあるのかしら?」 ルナアはあたりを見回したが近隣案内板みたいなものは見当たらない。 「しょうがないなあ、本屋で地図でも買うことにしよう」 唐柿堂の五階で地図フロアを見つけた。 「あったあった、ここね。えーっと、カタフィギオの地図は…」順に棚をあさって行くと『洗脳都市-カタフィギオ案内』という小冊子が見つかった。「御自由にお持ち下さい」の札付きである。 「あら、タダなのね。なら2、3冊貰ってくわ」 ルナアは本を持って近くの椅子に座り、読みはじめた。 『洗脳都市-カタフィギオ案内』 はじめに この本は、カタフィギオの住民皆様に、よりカタフィギオを理解して頂くために制作されたものです。この本を片手にどうぞカタフィギオの文化や秘密を御堪能ください。 目次 カタフィギオの地図 2 カタフィギオの施設 4 カタフィギオの裏社会 12 カタフィギオの宮殿 95 後書き 99 カタフィギオの地図 カタフィギオ全域の地図が見開きでのっている カタフィギオの施設 レストラン Tomato & beansprout トマト料理専門店 MctoMald's …… …… カタフィギオの裏社会 トマトガーデン地区の裏ボス-アルティス・プチトメィトゥ  トマトガーデン地区の裏ボス。プチトメィトゥであるため、彼から睨まれればほぼトマトガーデン地区での生活は成り立たないだろう。他のプチトメィトゥ達の中でも上官クラスであるため、別の地区に逃げても辛いかもしれない。青いトマトをいくつか渡せば、見逃してくれるのでトマトガーデン地区に行く際は必ずもっていこう …… …… ××××年 ×月×日 第1刷発行 著者 プチトメイトゥ 発行所 株式会社 カタフィギオ旅行会社 印刷・製本 トマトダベヨウ株式会社 「…裏社会についてはずいぶん詳しく書いてあるのね。全体の5分の4が裏社会だわ。取り合えずリー○21の場所は…あら、トマトガーデン地区にあるわ。でも青いトマトなんてどこに行けば手に入るのかしら…そういえば!」 ルナア「そういえば……あの洞窟にあったけど捨てたなぁ。青いトマトどこにならあるかなぁ。」 ルナアは考えたが思いつかなかったのでトマペディアで調べてみた。 「えっと……青いトマト:熟成してないトマト。何も分からないわね。」 まずはフロレウスを蘇生させようかしらでもなぁフロレウス……………蘇生させるか。 ルナア「問題はどうやって蘇生させるかよねぇ。」 そういえばもやしになったんだからもやし・インデックス調べよう。 なになに、もやし塊になった人を元に戻すにはもやし塊に向かって青いトマトを投げると元に戻る、か。 結局青いトマトが必要という事ね 青いトマトなんてどこにあるんだろう? ルナアが周りを見回したら青いトマトが一つだけ落ちていた。怪しいと思いながらも近寄って取ってみるとただの青いトマトだった。 さぁ、問題はこの青いトマトをトマトガーデンに行くのに使うかフロレウスを蘇生させるのに使うか。 ここはトマトガーデンに行くべきかな。フロレウスなんて使えな…………いつでも蘇生させられるし。 そうしてルナアはトマトガーデンへと向かった。 トマトガーデンへの道中おいしそうにトマトを貪り喰らう生ける亡者達を見てルナアは心を傷めた。 「私が、あの人達を救わなければならないのね…」 やがてルナアは関所についたお。 そこには3人のプチ トメ(ryがいた。そんな彼等の背後にはブルートメトが山になって置かれていた。 ルナアが通ろうとすると「おい、待て!」とプチ ト(ryが言った。 「そこをとおりたければ例のブツをだすんだ」 彼女がブルートメトをだすが否やプチ(ryがそれを取り上げた。 「通っていいぞ」そう言われ彼女が関所を通過した刹那ブルートメトにかぶりついたプ(ryが(爆)発した。 「ウソッ…?!あれ爆弾だったの!」彼女は駆け出した。直ぐに後ろから2人の(ryがトメイトゥ・サイクルで追い掛けてくる。 ―追いつかれるっ そう思った瞬間 「ダブルアース」という冷静な声とともに二人の(ryが蒸発した……。 そう、これは新たな出会いの始まりだった。 そこには一人のオヤジが立っていた ???「どうもーワ・ダージュでーす なんかフロレウスが死んだっぽいんで来ちゃったよー」 ルナアは見た瞬間悟った (うっこいつは…絶対一番私の苦手なタイプの人種だわ) ルナアはとりあえず訪ねて見た ルナア「あなた…どうしてフロレウスが死んだってわかったの?」 ワ・ダージュ「一応我々の種族の生死を把握できるのでね ジャーン!! 生死のジャッジマン呼ばれてるんだよー パカラパッパパーン」 ニコニコしながら下らない擬音語を連発するワ・ダージュを見ながらルナアは思った (こいつといたら気がおかしくなりそうだわ どうやってまこうかしら… え?種族?) ルナア「ちょっと待って フロレウスはどこかのグループに入ってたの?」 ワ・ダージュ「あれ知らなかったの?実は…」 ワ・ダージュ「フロレウスと私はトマトウォーリアー族なのだよ・・・ところで何故私が東大の大学院に行けたか聞きたくないかね?」 ルナア「別に良いです」 ワ・ダージュ「どうして私は漢字が苦手か聞きたくないかね?」 ルナア「別に」 ワ・ダージュ「YouTubeに私の動画がのってい・・・」 ルナア「うっせーよ!!どうでもいいことをベラベラ喋りやがって!!あげくのはてには自分のことをわだじゅうとか呼びやがって!!いい年して恥ずかしくないのかよ!!」 その瞬間ルナアは自身の体が凍りつくのを感じた。 なんとワ・ダージュのあまりにも白けすぎて気温が急激に下がっていたのである。 意識が朦朧とする中ルナアが前に目をやるとそこにはマツノ(ryが立っていた。 ワ・ダージュ「マツノ様がわざわざ出向く必要はないと申しましたのに・・・」 マツノ「数学やれ」 ワ・ダージュ「おまえのせいで私の愛弟子であるフロレウスが死んだんだ、敵をとらせてもらう!!凍え死ね・・・グフッ!」 マツノ「この小娘は私が始末する、喰らえ我が最強の呪文ナッシングヘアー!!」 ルナア「ハゲながら死ぬのだけはイヤ・・・」 フロレウス「ヘルホーリーフレイム!!」ルナアがやられてしまうと思われたその時髪の異様に薄いフロレウスがそこに立っていた。 マツノ「しないよ」マツノは甲高い叫びをあげながら撤退していった。 *第1章・完
*第1章 そう…そこは17世紀のイタリアにあった小さな村ラェフ 気候は温暖で作物もよく育ち平和が続いてたので “神の庭“(GodGarden)“天使の遊び場“(Angel’sPlayStation) などと呼ばれていた 人々は愉快に子供達は元気に暮らしていた ある日、村の南側にあるコンマレヌ山が噴火した コンマレヌ山は活火山で年に数回小さな噴火をするので、これ自体は珍しいことではない ?「おじさん!スヌアおじさん!起きてよ!」 スヌア「んん…ははあ…どうしたルナア?」 ルナア「コンマレヌ山が噴火して羊達が暴れてるんだ!どうすればいい?」 スヌア「噴火か、それなら小屋に入れといてくれ」 ルナア「分かった、じゃあ一働きしてくるね!あ、今日の朝ご飯はトマトスープとトマトパイだから嫌いだからって残さないでね」 スヌア「はいはい…」 ルナア「おじさん朝ごはん食べてくれたかなぁ…? 今日はとびきり新鮮なトマト使ったんだから! …!!羊が一匹倒れてる! どうしたんだろ病気かな…?」 この時まだ彼女は後に大惨事が起こることなど予想していなかった… ルナアはスヌアのところに倒れていた羊を連れていきました ルナア「おじさーん!大変よー!」 スヌア「どうしたルナア?」 ルナア「この羊が倒れていたの…」 その羊を見た瞬間スヌアの表情が一変しました スヌア「……!!こ、この羊は…!!」 ルナア「おじさんどうしたの?」 長い沈黙の後スヌアは言いました スヌア「…………スマン。なんでもない…とりあえず羊たちを小屋に戻しておいておくれ…」 ルナア「………わかったわ」 ルナアもスヌアの表情の変化に気付きましたがそれ以上詮索しないことにし、何かぼんやりとした、でもとても大きな不安を抱えながらもう一度出かけて行きました… ルナアは羊が倒れていた所に行った。 ルナアは大切に育てた羊が倒れてしまい、(悲しい)という言葉だけでは形容しきれない気持ちを抱いていた。 (なんで私の可愛い羊が倒れてしまったのかしら) 彼女は必死に羊が倒れていた辺りを歩き回って、原因を探した。 「昨日は羊達は元気だったのに……」 しかし全くと言っていいほど何も見つからなかった。原因となったような物は何一つ。 (辺りにあるのは、火山灰だけね……ん?) 「火山灰……そうよ!今日は山が噴火したんだったわ。私ってバカね。きっと羊の病気も火山灰の仕業ね。早くおじさんに知らせてあげなくっちゃ」 そう言ってルナアは駆けだしていった…… ルナア「おじさん!羊の病気は火山灰のせいだよ!」 スヌア「そうか!たいしたことなかったね」 二人「アハハハハハ」 ルナア「おじさん!羊の病気はきっと火山灰のせいよ!ね!」 スヌア「ああそうだよ…」 ルナア「やっぱり!じゃあ心配することなんか『昔あったんだ』!?」 スヌア「…昔あったんだ 私がまだトマトの食べることができた子供のころ、同じようなことが… 噴火が起きたんだ そのときは隣村のコンチ博士がエターナルなんたらという薬を村に散布したって言ってたよ そのときこれで奴らは1000年は来ないだろうって博士は言ってた… そして次の日博士はどこかに消えた」 ルナア「でも結局何も起こらなかったのよね?」 スヌア「…村人全員いや正確には私以外の全員の記憶がすり替えられた 何故今回羊が死んだのかは分からない…おそらくう゛あっ!!…な…んだ ピーガシャピー サクジョします プログラムカキカエ中 100%カンリョウ あははははトマトが食べたいなあ!トマトをよこせぇ! 」 ルナア「え…何おじさんどうしたの!?」 スヌア「喰らえトマトビーム」 間一髪でよけるルナア。「古の魔族しかつかえない魔法をなぜおじさんが使えるの?」スヌア「よくも俺にトマトばかりくわせやがったな。トマトにしてやる。」ルナア「キャー」その刹那「イノセントスター!!」という呪文とともに赤いマントをはおった青年が家の扉のところに立っていた 青年の唱えた呪文は天へ響き渡り、その瞬間スヌアの体が炎に包まれた。 スヌア「ウギャァァァァァ〜〜〜〜〜」 スヌアの体からトマトが吹き出し、そのあと体から幽霊のようなものが出て、遥か彼方へ飛んでいった。 ルナア「おじさ〜ん(涙)」 スヌア「……」 青年「無駄だ」 ルナア「何故こんな酷いことを。死んでしまったじゃないの」 青年「彼はもう手遅れだった。あの幽霊を見ただろう?あれは”怪物トメイトゥ”だ。だが奴も所詮二等兵くらいの実力しかない。裏には大きな存在がある」 ルナア「大きな存在って?」 青年「わからない。だが私はあいつらの王を”マッツーノ・デ・スーヨ”という奴だと考えている。だがまだ上にいるかもしれない。」 ルナア「ところで貴方は誰?」 フロレウス「私は”業火の覇者フロレウス”。私のような存在がまだ数人いる。」 フロレウス「いや…、正確にはいた、かな…。」 ルナア「いた…ってことは?」フロレウス「皆死んだんだよ」 ルナア「……」 フロレウスはその場に倒れ込んだ。ルナアがそんな彼に手を差し延べようとした刹那、彼は嗚咽混じりの声で言った 「頼むから寄らないでくれ。俺には他人に手を差し延べてもらう資格なんてない…」 ルナア「そんな…」 フロレウス「守れなかったんだっ!俺が、俺が弱かったせいで家族を救えなかったんだっ」 ルナア「そんな、そんなカッコつけたこというのもいいかげんにしてよ!」 フロレウスは眼を見開く。 フロレウス「お前に何がわかるってんだよ」 ルナア「私だって、今目の前で何もできずにおじさんが焼かれるのを見てたのよ」うつむくフロレウスに彼女は続ける。 「私も連れてって」 「しかし、君は明らかに戦力にはならないだろう?何が出来る」 「料理なら。特にトマト料理」 すると、フロレウスはしばらく考えこんでいたが、やがて口を開いた。 「トマトは嫌いだ。まあ料理が出来なくて困っていたところだ、ついて来るというなら止めはしない。」 「…ありがとう」 「ところで、今回の噴火について、おじさんから聞いていることはあるかい?」 ルナアは話した。羊のこと、エターナルのこと、記憶のこと。話をしても悲しくならなかったのが不思議だった。あれが最期の会話だったのに。心の底では気付いていたのかもしれない。いつものおじさんとの違いに。 「そうか…、彼は何も知らなかったのか、隠したのか…」 「何を?」 フロレウスは話しだした。彼の知っている真実の一部を 「200年近く前から、この世界では異常気象や天災が多発している。天災を受けた地方は全て村人全員の死亡か、国家からの分離という結果に終わっている。その裏にいると我々が考えているのか"マッツーノ・デ・スーヨ"だ」 フロレウスは世間話でもするように続けた 「60年前のコンマレヌ山の噴火も奴からの警告だ。その時に隣町の医者がエターナルという薬をまいたといったな?」 「うん」 「それは嘘だ。まいたのは…生贄の血だ。」 ルナアの目が大きく見開かれる。 「そんな…」 「しかし、それが契約。一人を生贄に村は救われる。そしてマッツーノ・デ・スーヨの支配下に入ることを受け入れることになる。1000年の間…」 「1000年?」 「そう、いくら厳重に規律を守って気に入られても、1000年後には完全な植民地となり、村人はおじさんのようにただのトメィトゥの入れ物にされる」 「でも、まだ100年も経ってないのに!なんで?」 さっとフロレウスの顔が青ざめる。 「それは…俺が…」 「それは…俺が……マッツーノ・デ・スーヨに、60年前に撒かれた生贄の血が……トマトだった事を教えてしまったからだ」 「えっ、どう言うこと?」 「俺は、元々マッツーノ・デ・スーヨの手下だったんだ……」 「そうだったの?じゃあ何でトメイトゥを倒してくれたの?」 「俺はバカな奴だった… マッツーノに気に入られようと思って60年前に撒かれた生贄の血がトマトだったという情報を流してしまったんだ。 まさかそのせいでこの村の村人がこんなにも早くトメイトゥの入れ物にされてしまうとは」 「じゃああなたはその責任を感じて…」 「その責任を感じておじさん…トメィトゥを倒そうと?」 「ああ」 フロレウスは頷いていった 「君のおじさんが死んだのもこれから現れるだろうト魔ト族も全部オレのせいなんだ… だからオレはマッツーノ・デ・スーヨを倒す!己の魂にかけて!!」 「アタシ…アタシも手伝うわ。」ルナアも固い決意を新たにする「よし、じゃあい……」 突然思い出したようにルナアが訪ねた。 「イノセントスターは何なの?トマト料理?」 「イノセント・スター…それは、トマト料理として語り継がれてきた。しかしそれはイノセント・スターの真の姿を隠すために巧妙に仕込まれた嘘だ。 この村に60年前にこの料理が現れたことを考えればピンとくるだろう。これこそが、マッツーノ・デ・スーヨを倒すために最も重要なキーワードなのだ。しかし、イノセント・スターの本来の姿はトマト料理として語り継がれるうちに全く分からなくなってしまった。これを捜すこととマッツーノ・デ・スーヨを倒すことは論理的同値だ。」フロレウスは答えた。 「でも、手掛かりもなきゃそんなの捜せっこないじゃない」ルナアは尋ねた。 「イノセント・スターに残された最後のヒント…それはこの料理の中にあるようだ。」 フロレウスとルナアは村を出てトマト教都市「カタフィギオ」にたどりついた。フロレウス「ここはトマトがきらいな奴を隔離し洗脳する都市だ」ルナア「酷い・・・」すると少年が2人のほうへ走ってきた。すぐ後ろには少年を追いかけるトマト製の甲冑をみにまとった騎士の姿が見える。少年「トマト何て食べたくないよ〜」騎士「いいからトマト食え」少年「あばばばばば・・・トマトダイスキーモットタベタイナ」騎士「おい」騎士がフロレウスに声をかけた。「おまえもトマト食え」フロレウス「ヘルホーリーフレイム!!!」騎士はトマト塊になって絶命した フロレウスはトマト塊を足で踏み潰しながら言った フロレウス「もうここも終わりか」 ルナア「そういえばここはトマト教都市なのよね」 フロレウス「ああ」 ルナア「なら教祖みたいな奴がいるんじゃ…」 フロレウス「なるほど。もしかしたら何か手掛かりが…いや、マッツーノ・デ・スーヨが潜んでいるかもしれないな」 ルナアとフロレウスは都市の中心にある建物「real TOMATO world(真のトマト世界)」へ向かった。 そこへ行く途中、ルナアは道に落ちていた一冊の本を拾った ルナア「なんか落ちてた」 フロレウス「これは…」 内容を見てフロレウスは大きく目を見開いた 内容はこうだった 『トマト・インデックス 〜トマトの全て〜』 トマトを愛する全ての者へ 序文 トマトはナス科でありビタミンを多く含んでいる。また成熟すると赤色や黄色になる。 一章 一、「トマトは大切に育てる」 トマトに愛情を込めると…… 二、「トマトを踏み潰さない」 トマトは神聖な野菜…… 三、「トマトは一日2個くらい食べる(プチトマトは10個以上)」 トマトを食べないと栄養失調…… 四、「トマトを他人に薦める」 トマトの加護を得られる…… 五、「トマトを侮辱しない」 (ry …… …… さぁみんなもトマトを食べよう! 〜完〜 ××××年 ×月×日 第1刷発行 著者 トメイトゥ 発行所 株式会社 トマトオイシヨ社 印刷・製本 トマトダベヨウ株式会社 フロレウス「これがマッツーノ・デ・スーヨを倒せるかもしれない。いや、この都市を救えるぞ」 二人は大地を流れるトマトエキスを踏み分けながら街の南に向かった。すると赤く塗られた高さ3?程の壁が二人の行く手を阻んでいた。 ルナア「何よこの壁」 フロレウス「分からない。だがこの壁の向こうには何かありそうだ。取り敢えず日が暮れるのを待とう。」 ルナア「それもそうね」 フロレウス「どこか隠れる場所は…」 そういいかけて顔を上げるとルナアが姿を消していた。彼は動揺し、辺りを見渡した。すると足元からかすかな声が聞こえた。 ルナア「ここよ」 フロレウスは驚いて尻餅をついてしまった。勿論彼のお尻は真っ赤に染まった。しかしそんなことは意にも介さず フロレウス「ど、どこだ」と聞いた。 その時、足元の穴(ちょうどマンホールくらいの大きさだろうか)からひょっこりとルナアが顔を出した。 ルナア「ここなんてどう?」と言ってルナアは穴の奥に入っていった。 フロレウス「ちょっ、おまっ」彼女のあとを追うようにしてフロレウスも穴の中に入っていった。 長い長いトンネルを抜けるとそこは隠れ家だった。 フロレウス「どなたかいらっしゃっいますか?」 と尋ねると、この隠れ家の住人に代わってルナアが答えた。 ルナア「もう誰もいないわ。きっとここの人達も憲兵達に……。だから、この人達の為にも日が暮れるまでお邪魔しよう?」 フロレウス「それもそうだな。」 そして二人は花火をして遊んだ。 ルナア「それにしても戦いの前には腹ごしらえよね」 フロレウス「何か食い物は…」と言い、彼はかばんの中をまさぐった。 すると ルナア「さっき、この奥でこれ見つけたんだけど」 と言った彼女の腕に抱えられていたのは青いトマトだった……。 フロレウス「それをはやくどこかにやれ。」 ルナア「大丈夫?顔色悪そうだよ。」 フロレウス「あぁ、大丈夫だ。あの時以来トマトを見ると吐き気がするようになったんだよ。俺のリュックの中にもやしがあるからそれを食べよう。」 ルナア「分かった。じゃあ今から料理するね。」 フロレウス「いただきます。いやぁ、やっぱり野菜はもやしに限るなぁ。」 フロレウス「明日は早くなるだろうから早めに寝よう。おやすみ。」 ルナア「おやすみ。」 次の日の明朝2人は壁の前にたどり着いた。 ルナア「どうやって壁を越えるの?」 フロレウス「越えはしないさ。」 ルナア「どういうこと?」 フロレウス「どういうこともこういうことも門から入るのさ。」 ルナア「通れるの?」 フロレウス「いや普通は無理だ。」 ルナア「じゃあどうするの?」 フロレウス「まぁ、そのうち分かるよ。」 少し歩くと門が見えてきた。そのまま門に向かうと警備兵に話しかけられた。 警備兵「ここは立ち入り禁止だ。帰れ!さもないと……」 フロレウスは警備兵の話を断ち切るように言った。 「俺たちにはこれがあるんだよ。」 そう言って彼はリュックから『トマト・インデックス 〜トマトのすべて〜』を取り出した。 その瞬間警備兵が明らかに狼狽した。 警備兵「すみません。ご無礼を働き、申し訳ございませんでした。どうぞ通ってください。」 フロレウス「ありがとな。おい、ルナア行くぞ。」 ルナアはぼっとしていて、気づいていないようだ。 フロレウス「おい、ルナア!」 ルナア「あ、はい。何ですか?」 フロレウス「行くぞ。」 そして彼らは壁の内側に入っていった。 ルナア「ところで、あの本何だったんですか?」 フロレウス「あれはな、」 「あれはこの間、落ちていた、トマト・インデックスだ。」 「それは分かるけど。その本はトマトの素晴らしさを説いてるだけじゃない。何で、兵士は通してくれたの?」 「俺が昔マッツーノについていたと言っただろう。あの本は主に、トマト嫌いをトマト好きに洗脳し、支配する為の、いわば教典のようなものだ。」 「でも、教典なら誰でも必読で、所持を強要されそうなものだけれど」 「そこが、ミソなんだ。トマト・インデックスは実は……一部の限られた者、プチトメィトウにしか渡されない。彼らは比較的小柄なぶん、知能が発達しており、ト魔ト族を統括している。」 「じゃあ何であんな道端に置いてあったの?」 「誰かが故意に置いたとしか思えないな。一体誰が……」 「でも、ラッキーだったわね。お陰で無事に壁を通過できたじゃないの。」 「ラッキー……か。ルナアはポジティブだな。フフッ、まぁそうだな。ラッキーといえばラッキーかもしれない。(これは罠なのか親切心なのか?いずれにしても先を急ぐしかなさそうだな)先を急ごう。」 「そうね、トマトを強要させられている愚……可哀想なみんなを助けなきゃね」 そして、二人はカタフィギオの中核、教皇の住む楽園、トマティレウスへ向かって行った それは、文字通り街の中心にあった。 「あれが…」 「トメィトゥ達の宮殿…」 民衆からかき集めたのであろう、莫大な金を使ったと一目でわかる馬鹿でかい宮殿だった。まわりの警備にあたっているのはトメィトゥだけだが、時折プチトメィトゥの姿も見える。 「どうするのフロレウス。あの警備は教典だけで突破できるの?」 「恐らく無理だろうな、プチトメィトゥ相手では。彼らの監視をかい潜ってマッツーノがいるかどうか確認しなくてはならない。それに、この街の人々を解放しなくては。」 「この街の教皇を倒せば街の人は解放されるんじゃない?」 ルナアが怪訝そうに聞く 「いや、そうはいかないだろう。あくまで彼らは洗脳されているだけで、魔法にかかったわけではないし。所詮RPGと現実は違うのさ」 「そうよね…たいていのゲームならラスボスのトマトを倒せば終わるのに。」 「まあとにかく、当面の目標は洗脳の解除方法だな。こういう時は辞書をひくのが一番!」 そういうとフロレウスは、ルナアの「そんな大事なこと、本に載せるの許さないと思うけど…」というつぶやきを無視してかばんの中からTomapediaを取り出した。 「なになに、 『洗脳の…いずれにしても「元々のその人」または「本来は違ったであろう人格」を破壊した上で、違う人物を作り上げてしまうため、人道上においては殺人行為と同質であると見ることができる』 やっぱり洗脳解除は難しそうね…ん?」 ふと辞書から目を上げた彼らの前にヒラヒラと一枚の紙片が舞い降りてきた。ルナアがそれを拾い上げる。そこには、何か食べ物の果汁を思わせる赤いもので、ただ一言、記してあっただけだった 『もやし』 「どうやら教団内部にもマッツーノを憎む奴がいるみたいだな」 フロレウスはニヤリと笑うと歩きだした 「この「もやし」は明らかに洗脳解除あるいは洗脳への免疫に関係しているに違いない」 「っていうことはもやしを食べれば救われるの?」ルナアは目を輝かせて言った。 「ったく、お前って奴はどこまでバカ正直なんだ。誰にでも拾われそうなトマト・インデックスにそのまま答えを書くわけないだろ。それに、もやしってのは食うとは限らんだろ。これは暗号だ。まずはこれを解かねば」 「でも、もやしっていう単語だけだったら暗号なんかになる訳ないじゃない。」 「そんなの知っている。だから今俺はトマト・インデックスから必死に手掛かりを捜しているんだ。」 「tomapediaは使えないの?」 「馬鹿者。ト魔ト族が自らの存在を脅かすようなものを載せるわけないだろ…ってこれは単なる暗号の一部か。調べてみよう」 もやし…緑豆、大豆などを水分と適温を与えて人工的に発芽させたもの。萌やしとも書く。ビタミンCを多く含む。 「これだけじゃさっぱりだな。」 「もう、フロレウスさんってお馬鹿さんなんだから。あそこに書いてあるじゃない。この先、地下にもやしの間あり」 「ん、こんな単純なのか?何かがおかしい。でも行ってみるか」 「うん、私大発見しちゃった!」 無邪気な笑顔で一杯のルナアの童顔とは裏腹に、地下では彼らを恐ろしい罠が待ち受けていた。 しばらく行って階段を降りる2人。 「あれじゃない?」 「ああ」 фΩ もやしの間 фΩ ガラガラ… 扉を開けた2人の前には、品種改良されてシャNや長Tの(^O^)とか^_^;な顔がかたどられたトマトの畑が広がっていた。 フロレウス 「こんなことだろうと思ったょ」 ルナア 「………!?」 フロレウス 「どうした?」 ルナア 「こ、これ…あたしたちじゃない!?」 よく見ると、トマトの中にフロレウスの顔とルナアの童顔をくしゃくしゃにした泣き顔のものがあった。 フロレウス 「ルナアの泣き顔って…かw『うるさい五月蝿いウルサーイ!!』」 ルナア 「うるさい五月蝿いウルサーイ!!」 フロレウス 「それにしても作者のクオリティの低さには感動すら覚えるな。もやしに萌やしとは。…待てよ、ってことは…」 『ヘルホーリーフレイム(雷属性だけど燃やし)!!!』 ヒュっバンパラパラ……… プチトメィトゥが三体現れた(ドラクエ的な意味で) フロレウス「ちょっおま…戦闘、だと…。」 フロレウス「アース!!!」敵「そんな技が効くと思ったか?」フロレウス「くそ・・・MPが足りない」敵「もやし喰え」フロレウス「あばばばば・・・モヤシハヤスイシウマイシサイコウダー」ルナア「フロレウス・・・どうしちゃったの?」フロレウス「キミモモヤシタベルトイイヨー」ルナア「キャー」ルナアも洗脳されるかとおもわれたその時バンという大きな音がしてフロレウスはもやし塊になってしまった。 敵「ロリっ娘は変態マッドサイエンティストレポート怪人ちんげ頭ミヤモトのところに連れていけ。もやし国にいるはずだ」 ルナア「嫌よ。」 ルナアは痴漢撃退を使った。プチトメイトゥA、Bは息絶えた。 プチ(ryCはビビっている ルナアは逃げ出した。しかし、もやし塊(←フロレウス)を踏み潰してしまった。 敵「諦めろ」 ルナア「いやぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜」 ルナアは怪人ミヤモトの元へ連れて行かれてしまった。 ルナア「もやし国ってどこにあるの」 敵「この先の部屋だ」 ルナア「部屋?国じゃないじゃない。」 敵「ミヤモト様は引きこもりなのだ。要はニートだ。だから自分の部屋は世界であるという謎の考えを持っているのだ。だからもやs…」 ルナア「あっそ。」 怪人ミヤモトは部屋の真ん中に座っていた。ミヤモトは自分の頭に生えているち〇げと下のブツを手で (検閲により削除されました) ながら手下たちに言った。 ミヤモト「もやし持ってこいや。あとひじきも(キリッ」 プチトメイトゥたちはミヤモトにもやしとひじきを持ってきた ミヤモト「うまっ。」 ルナア「マッツーノはどこ?あいつを倒さないと世界が…」 ミヤモト「アンタあいつの知り合い?マッツーノならリー〇21にでも行ったんじゃないかな。でもあいつはなんか自分が発毛を実感できない数%に含まれてるとか言ってたな。」 ルナア「あなたマッツーノの味方なのにそんな事言っていいの?ってかあなた何者?何が望み?」 ミヤモト「あっ。ミスった。私は3文字で言えはニートだ。近くを通りかかった奴から金を巻き上げて、もやしにして食っている。でも今お腹いっぱいだから帰っていいよ。あとこれ。『もやし・インデックス』持って行きなさい」 ルナア「ありがとう(これパクりじゃん…)」 そしてルナアは部屋から出て行った。 ルナア「なんか今の雑だったわ。展開が急過ぎたもの。でもマッツーノがリー〇21にいることがわかったわ。じゃあそこへ向かいましょう、フロr………。そうだわ。私、フロレウスを踏み潰しちゃったんだわ(T_T)」 ルナアは近くに転がっている無惨な姿のグチャグチャのもやし塊を見つめた。 ルナアはきっとなにか役に立つだろうと思い、もやしインデックスにもやし塊を挟んだ。 「うーん、リー○21かぁ…どこにあるのかしら?」 ルナアはあたりを見回したが近隣案内板みたいなものは見当たらない。 「しょうがないなあ、本屋で地図でも買うことにしよう」 唐柿堂の五階で地図フロアを見つけた。 「あったあった、ここね。えーっと、カタフィギオの地図は…」順に棚をあさって行くと『洗脳都市-カタフィギオ案内』という小冊子が見つかった。「御自由にお持ち下さい」の札付きである。 「あら、タダなのね。なら2、3冊貰ってくわ」 ルナアは本を持って近くの椅子に座り、読みはじめた。 『洗脳都市-カタフィギオ案内』 はじめに この本は、カタフィギオの住民皆様に、よりカタフィギオを理解して頂くために制作されたものです。この本を片手にどうぞカタフィギオの文化や秘密を御堪能ください。 目次 カタフィギオの地図 2 カタフィギオの施設 4 カタフィギオの裏社会 12 カタフィギオの宮殿 95 後書き 99 カタフィギオの地図 カタフィギオ全域の地図が見開きでのっている カタフィギオの施設 レストラン Tomato & beansprout トマト料理専門店 MctoMald's …… …… カタフィギオの裏社会 トマトガーデン地区の裏ボス-アルティス・プチトメィトゥ  トマトガーデン地区の裏ボス。プチトメィトゥであるため、彼から睨まれればほぼトマトガーデン地区での生活は成り立たないだろう。他のプチトメィトゥ達の中でも上官クラスであるため、別の地区に逃げても辛いかもしれない。青いトマトをいくつか渡せば、見逃してくれるのでトマトガーデン地区に行く際は必ずもっていこう …… …… ××××年 ×月×日 第1刷発行 著者 プチトメイトゥ 発行所 株式会社 カタフィギオ旅行会社 印刷・製本 トマトダベヨウ株式会社 「…裏社会についてはずいぶん詳しく書いてあるのね。全体の5分の4が裏社会だわ。取り合えずリー○21の場所は…あら、トマトガーデン地区にあるわ。でも青いトマトなんてどこに行けば手に入るのかしら…そういえば!」 ルナア「そういえば……あの洞窟にあったけど捨てたなぁ。青いトマトどこにならあるかなぁ。」 ルナアは考えたが思いつかなかったのでトマペディアで調べてみた。 「えっと……青いトマト:熟成してないトマト。何も分からないわね。」 まずはフロレウスを蘇生させようかしらでもなぁフロレウス……………蘇生させるか。 ルナア「問題はどうやって蘇生させるかよねぇ。」 そういえばもやしになったんだからもやし・インデックス調べよう。 なになに、もやし塊になった人を元に戻すにはもやし塊に向かって青いトマトを投げると元に戻る、か。 結局青いトマトが必要という事ね 青いトマトなんてどこにあるんだろう? ルナアが周りを見回したら青いトマトが一つだけ落ちていた。怪しいと思いながらも近寄って取ってみるとただの青いトマトだった。 さぁ、問題はこの青いトマトをトマトガーデンに行くのに使うかフロレウスを蘇生させるのに使うか。 ここはトマトガーデンに行くべきかな。フロレウスなんて使えな…………いつでも蘇生させられるし。 そうしてルナアはトマトガーデンへと向かった。 トマトガーデンへの道中おいしそうにトマトを貪り喰らう生ける亡者達を見てルナアは心を傷めた。 「私が、あの人達を救わなければならないのね…」 やがてルナアは関所についたお。 そこには3人のプチ トメ(ryがいた。そんな彼等の背後にはブルートメトが山になって置かれていた。 ルナアが通ろうとすると「おい、待て!」とプチ ト(ryが言った。 「そこをとおりたければ例のブツをだすんだ」 彼女がブルートメトをだすが否やプチ(ryがそれを取り上げた。 「通っていいぞ」そう言われ彼女が関所を通過した刹那ブルートメトにかぶりついたプ(ryが(爆)発した。 「ウソッ…?!あれ爆弾だったの!」彼女は駆け出した。直ぐに後ろから2人の(ryがトメイトゥ・サイクルで追い掛けてくる。 ―追いつかれるっ そう思った瞬間 「ダブルアース」という冷静な声とともに二人の(ryが蒸発した……。 そう、これは新たな出会いの始まりだった。 そこには一人のオヤジが立っていた ???「どうもーワ・ダージュでーす なんかフロレウスが死んだっぽいんで来ちゃったよー」 ルナアは見た瞬間悟った (うっこいつは…絶対一番私の苦手なタイプの人種だわ) ルナアはとりあえず訪ねて見た ルナア「あなた…どうしてフロレウスが死んだってわかったの?」 ワ・ダージュ「一応我々の種族の生死を把握できるのでね ジャーン!! 生死のジャッジマン呼ばれてるんだよー パカラパッパパーン」 ニコニコしながら下らない擬音語を連発するワ・ダージュを見ながらルナアは思った (こいつといたら気がおかしくなりそうだわ どうやってまこうかしら… え?種族?) ルナア「ちょっと待って フロレウスはどこかのグループに入ってたの?」 ワ・ダージュ「あれ知らなかったの?実は…」 ワ・ダージュ「フロレウスと私はトマトウォーリアー族なのだよ・・・ところで何故私が東大の大学院に行けたか聞きたくないかね?」 ルナア「別に良いです」 ワ・ダージュ「どうして私は漢字が苦手か聞きたくないかね?」 ルナア「別に」 ワ・ダージュ「YouTubeに私の動画がのってい・・・」 ルナア「うっせーよ!!どうでもいいことをベラベラ喋りやがって!!あげくのはてには自分のことをわだじゅうとか呼びやがって!!いい年して恥ずかしくないのかよ!!」 その瞬間ルナアは自身の体が凍りつくのを感じた。 なんとワ・ダージュのあまりにも白けすぎて気温が急激に下がっていたのである。 意識が朦朧とする中ルナアが前に目をやるとそこにはマツノ(ryが立っていた。 ワ・ダージュ「マツノ様がわざわざ出向く必要はないと申しましたのに・・・」 マツノ「数学やれ」 ワ・ダージュ「おまえのせいで私の愛弟子であるフロレウスが死んだんだ、敵をとらせてもらう!!凍え死ね・・・グフッ!」 マツノ「この小娘は私が始末する、喰らえ我が最強の呪文ナッシングヘアー!!」 ルナア「ハゲながら死ぬのだけはイヤ・・・」 フロレウス「ヘルホーリーフレイム!!」ルナアがやられてしまうと思われたその時髪の異様に薄いフロレウスがそこに立っていた。 マツノ「しないよ」マツノは甲高い叫びをあげながら撤退していった。 *第1章・完

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