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このコラムでは、ある程度このゲームに慣れ、内政展開やユニット相性を覚えた中級者以上を対象にしています。 まだ始めたばかりの人や、自分の内政で手一杯の人は、こちらの[[内政操作について]]をご覧ください。 *対戦する上での基本概念 まず、対戦ゲームをプレイする上で、最も重要なことは何でしょうか。 自分のゲームスキルを上げること?確かに、とても重要なことです。 ですが、スキル上達には限度があり、極めれば極めるほど、なかなか上達しなくなるものです。 実のところ、SWGBは勿論、殆どの対戦ゲームにおいて、中級者~トッププレイヤーまでのゲームスキルは大差ありません。 ならば、中級者と上級者、その上のトップランカーとは、一体どこに差があるのでしょうか。 それはズバリ『対戦相手について考える』力の差です。 そう、相手がいるからこその対戦ゲームなのです。 中級者にありがちなのが、自分の上達を急ぐあまり、周りの状況をあまり見ようとしなくなる状態です。 ある程度実力が同じプレイヤー同士が戦うと、たった一つの情報が勝敗を分けることがあります。 その情報を収集しようとせず、自分の内政や軍備ばかりに目を向けていては、勝てる試合も勝てません。 では具体的に、どのように対戦相手について考えれば 良いのでしょうか。 **情報戦の基本は視界! 視覚的情報を得るために、まずスカウトでマップの資源配置と地形、敵の位置を確認しますね。 これは言われなくても、誰もがやっていることでしょう。 しかし、それだけでは「索敵」とは言えません。 「マップの全体図が見えてきたし、対戦相手の位置を把握したから、もうスカウトは操作しなくていいや」 これでは、スカウトがあまりにも勿体無すぎます。 敵の情報は、新しければ新しいほど、より正確で価値の大きいものとなります。 ヒマがあれば、敵の内政地にスカウトで探りを入れてみましょう。 特に、序盤のジャンケンである「速攻か、防衛か、即3か」を見極めるには、スカウトの最新情報が不可欠です。 次に、警備ポストです。 過去の上級者同士のリプレイ動画を見ると、警備ポストを使うプレイヤーはあまりいません。 しかし実の所、警備ポストはかなり有効な建造物です。 単純に視界を確保できる、たったそれだけの能力ですが、侮ってはいけません。 視界を確保することにより、自分の内政展開や基地建設、作戦立案を有利に進められるだけでなく、敵の奇襲や、出張基地・内政展開の牽制にもなるのです。 基地の周辺に警備ポストがあるのと、全く無いのでは、安心感が違います。 T1で内政が回り始めたら、工兵要員をひとりかふたり派遣し、要所と思われるポイントに警備ポストをたてていきましょう。 **与えられたいくつかの情報から、敵の作戦を読む もし最初から、相手の「T2TRで行く」「序盤は軍備をスキップして即3する」などの基本戦略がわかるとしたら… 相当な実力差が無い限り、負けませんよね。勝敗を分けるのは、前線でのユニット操作や一局面での戦術ではなく、大局的な戦略なのですから。 戦略が予めわかっているなら、後出しジャンケンをするようなものです。 しかし現実は、敵の戦略は全くわからない状態からスタートします。 ここから、今持っている情報や、索敵によって得られた情報を整理し、敵の戦略を予測するのです。 ある程度戦ったことのあるプレイヤー相手なら、そのプレイヤーのクセや傾向を見極めることも重要です。 ただし、単なるイメージからの裏付けの無い勝手な予測は避けるべきです。 推測するに十分な情報が得られない場合は、博打は避けて、全対応できる無難な作戦で行きましょう。 では、次のような情報が得られている場合、相手がどんな戦略で来るか予想してみましょう。 ・マップは浅瀬 ・敵文明は銀河帝国 ・T1、敵内政地に動物飼育所を確認、敵内政地の出入り口に小型壁を確認 ・T2、敵内政地にシス寺院と軍事センターを確認、兵士センター無し。敵内政地の出入り口に中型壁を確認 ここまではっきりしていれば誰でもわかってしまうでしょう。 ─── 浅瀬マップは内政地への出入り口が狭く限定されていて、そこに壁さえ張ってしまえば、敵の速攻は簡単に防げてしまう。 つまり浅瀬のような閉鎖的なマップでは速攻がしにくい。 次に、敵文明に着目しよう。敵はT4最強文明、銀河帝国。T2で戦えないこともないが、序盤での内政ボーナスが無いため、速攻は得意ではない。 逆に長期戦に持ち込めば、帝国を正面から打ち破れる文明は稀有だ。 スカウトや警備ポストで得た断片的な情報は一見、ただの敵の内政行動や防衛行動に見える。 だがそれらをまとめて見ると、その奥に敵の真意が見て取れる。 野生動物を食わずに動物飼育所に入れたり、シス寺院を作ってホロクロンを集める行為は、明らかに長期戦を見越している。速攻をするなら、動物は食ったほうがいいし、シス寺院なんて資源の無駄遣い以外の何物でもない。 早々に壁を張るのも、最小限の防衛施設で敵を撃退し、その分の資源をT3入りに回すためであろう。 そしてT3入りに必要な建物でチョイスしたものは、メック工場。 ─── そう、お察しの通り、敵は即3SMラッシュで来るのは明白です。 それがわかってしまえば、こちらはT2で輸送船を使ったT2TRで軍備の無い敵を叩けたり、 T2では軍備を作らず即3し、MDでカウンターを取ることができます。 先にも言った通り、戦略で勝利してしまえば、多少の戦術的敗北や内政差は覆せてしまいます。 今回ほどはっきりした情報が得られれば、判断を誤ってしまうことはほとんど無いでしょう。 では、次のパターンでは、どうでしょうか。 ・2vs2、敵の文明は反乱同盟軍とロイヤル・ナブー。こちらはウーキーと銀河帝国。 ・マップは平地 ・T2入りの順番は同盟軍、ウーキー、銀河帝国、ナブーの順。 ・全員T2入り後、同盟軍のスコアは停滞し、ナブーのスコアが急激に伸びる。 ・同盟側に兵士センターを確認 ・こちらはT2で適当な戦力を保持しつつ防衛し、T3以降のメックで勝負に出る作戦 ・敵のスカウトがこちらの兵士センター傍を通過した さて、敵がどのような戦略で来るか、わかったでしょうか。 チーム戦では、4人のそれぞれの思考が働くため、戦略予想はより困難になります。 ヒントは、「敵もこちらと同じく、相手の情報を収集し戦略を立てている」という点です。 もし、自分なりの答えを見つけられなかった人は、連絡下さい。 つづく
このコラムでは、ある程度このゲームに慣れ、内政展開やユニット相性を覚えた中級者以上を対象にしています。 まだ始めたばかりの人や、自分の内政で手一杯の人は、こちらの[[SWGBコラム(トム)]]をご覧ください。 *対戦する上での基本概念 まず、対戦ゲームをプレイする上で、最も重要なことは何でしょうか。 自分のゲームスキルを上げること?確かに、とても重要なことです。 ですが、スキル上達には限度があり、極めれば極めるほど、なかなか上達しなくなるものです。 実のところ、SWGBは勿論、殆どの対戦ゲームにおいて、中級者~トッププレイヤーまでのゲームスキルは大差ありません。 ならば、中級者と上級者、その上のトップランカーとは、一体どこに差があるのでしょうか。 それはズバリ『対戦相手について考える』力の差です。 そう、相手がいるからこその対戦ゲームなのです。 中級者にありがちなのが、自分の上達を急ぐあまり、周りの状況をあまり見ようとしなくなる状態です。 ある程度実力が同じプレイヤー同士が戦うと、たった一つの情報が勝敗を分けることがあります。 その情報を収集しようとせず、自分の内政や軍備ばかりに目を向けていては、勝てる試合も勝てません。 では具体的に、どのように対戦相手について考えれば 良いのでしょうか。 **情報戦の基本は視界! 視覚的情報を得るために、まずスカウトでマップの資源配置と地形、敵の位置を確認しますね。 これは言われなくても、誰もがやっていることでしょう。 しかし、それだけでは「索敵」とは言えません。 「マップの全体図が見えてきたし、対戦相手の位置を把握したから、もうスカウトは操作しなくていいや」 これでは、スカウトがあまりにも勿体無すぎます。 敵の情報は、新しければ新しいほど、より正確で価値の大きいものとなります。 ヒマがあれば、敵の内政地にスカウトで探りを入れてみましょう。 特に、序盤のジャンケンである「速攻か、防衛か、即3か」を見極めるには、スカウトの最新情報が不可欠です。 次に、警備ポストです。 過去の上級者同士のリプレイ動画を見ると、警備ポストを使うプレイヤーはあまりいません。 しかし実の所、警備ポストはかなり有効な建造物です。 単純に視界を確保できる、たったそれだけの能力ですが、侮ってはいけません。 視界を確保することにより、自分の内政展開や基地建設、作戦立案を有利に進められるだけでなく、敵の奇襲や、出張基地・内政展開の牽制にもなるのです。 基地の周辺に警備ポストがあるのと、全く無いのでは、安心感が違います。 T1で内政が回り始めたら、工兵要員をひとりかふたり派遣し、要所と思われるポイントに警備ポストをたてていきましょう。 **与えられたいくつかの情報から、敵の作戦を読む もし最初から、相手の「T2TRで行く」「序盤は軍備をスキップして即3する」などの基本戦略がわかるとしたら… 相当な実力差が無い限り、負けませんよね。勝敗を分けるのは、前線でのユニット操作や一局面での戦術ではなく、大局的な戦略なのですから。 戦略が予めわかっているなら、後出しジャンケンをするようなものです。 しかし現実は、敵の戦略は全くわからない状態からスタートします。 ここから、今持っている情報や、索敵によって得られた情報を整理し、敵の戦略を予測するのです。 ある程度戦ったことのあるプレイヤー相手なら、そのプレイヤーのクセや傾向を見極めることも重要です。 ただし、単なるイメージからの裏付けの無い勝手な予測は避けるべきです。 推測するに十分な情報が得られない場合は、博打は避けて、全対応できる無難な作戦で行きましょう。 では、次のような情報が得られている場合、相手がどんな戦略で来るか予想してみましょう。 ・マップは浅瀬 ・敵文明は銀河帝国 ・T1、敵内政地に動物飼育所を確認、敵内政地の出入り口に小型壁を確認 ・T2、敵内政地にシス寺院と軍事センターを確認、兵士センター無し。敵内政地の出入り口に中型壁を確認 ここまではっきりしていれば誰でもわかってしまうでしょう。 ─── 浅瀬マップは内政地への出入り口が狭く限定されていて、そこに壁さえ張ってしまえば、敵の速攻は簡単に防げてしまう。 つまり浅瀬のような閉鎖的なマップでは速攻がしにくい。 次に、敵文明に着目しよう。敵はT4最強文明、銀河帝国。T2で戦えないこともないが、序盤での内政ボーナスが無いため、速攻は得意ではない。 逆に長期戦に持ち込めば、帝国を正面から打ち破れる文明は稀有だ。 スカウトや警備ポストで得た断片的な情報は一見、ただの敵の内政行動や防衛行動に見える。 だがそれらをまとめて見ると、その奥に敵の真意が見て取れる。 野生動物を食わずに動物飼育所に入れたり、シス寺院を作ってホロクロンを集める行為は、明らかに長期戦を見越している。速攻をするなら、動物は食ったほうがいいし、シス寺院なんて資源の無駄遣い以外の何物でもない。 早々に壁を張るのも、最小限の防衛施設で敵を撃退し、その分の資源をT3入りに回すためであろう。 そしてT3入りに必要な建物でチョイスしたものは、メック工場。 ─── そう、お察しの通り、敵は即3SMラッシュで来るのは明白です。 それがわかってしまえば、こちらはT2で輸送船を使ったT2TRで軍備の無い敵を叩けたり、 T2では軍備を作らず即3し、MDでカウンターを取ることができます。 先にも言った通り、戦略で勝利してしまえば、多少の戦術的敗北や内政差は覆せてしまいます。 今回ほどはっきりした情報が得られれば、判断を誤ってしまうことはほとんど無いでしょう。 では、次のパターンでは、どうでしょうか。 ・2vs2、敵の文明は反乱同盟軍とロイヤル・ナブー。こちらはウーキーと銀河帝国。 ・マップは平地 ・T2入りの順番は同盟軍、ウーキー、銀河帝国、ナブーの順。 ・全員T2入り後、同盟軍のスコアは停滞し、ナブーのスコアが急激に伸びる。 ・同盟側に兵士センターを確認 ・こちらはT2で適当な戦力を保持しつつ防衛し、T3以降のメックで勝負に出る作戦 ・敵のスカウトがこちらの兵士センター傍を通過した さて、敵がどのような戦略で来るか、わかったでしょうか。 チーム戦では、4人のそれぞれの思考が働くため、戦略予想はより困難になります。 ヒントは、「敵もこちらと同じく、相手の情報を収集し戦略を立てている」という点です。 もし、自分なりの答えを見つけられなかった人は、連絡下さい。 つづく

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