いぢめスレ提供 注意 dust_1124.xxxの結末に納得のいかなかった方向け いわば蛇足です あの時フランが剣をつきたてたのは、自分にではなくフラン自身だった 最後に「地下室で無意味な人生を送る自分より、みんなから必要とされるお姉様のほうがいい」と言ったのをようやく思い出した 「あっ・・あっ・・・・あっ・・・・・・・・・・・」 だから自分は生きている、だからフランは死んでいる フランの体を思いっきり抱きしめる 「なんで、あなたが死んじゃうの!!なんで私を殺さなっかたの!!私は十分自由に生きたのよ あれほど外に出たいって言ってたじゃない!!あなたはこれからなのよ!!ねえ、フラン!!!」 泣きながら死んでいる妹に向かって必死で叫び続けた フランの顔は死んでいると思えないほど穏やかなものだった fin fin? ガバッ 「え!?」 急に、後ろから誰かに抱きつかれた 「えへへー、びっくりした?」 「え?え?・・・・・あなたフラン?」 レミリアが驚き振り返る 正真正銘自分の妹が自分に後ろに抱きつき、引っ付いていた 「そだよ、今お姉様が抱えてるのは私の分身。ねえ、驚いた?驚いた?」 そう言ってレミリアの抱えていたフランの分身は消滅した レミリアがワナワナと震えだす (あれ?お姉様怒っちゃった?) 派手に怒鳴られると思い、姉から一歩離れる レミリアがこちらに振り向く ガバッ 「え?」 今度はフランが驚いた レミリアは思いっきりフランに抱きついていた 「もう!馬鹿!!心配させないで!!!あなたがいなくなったら私これからどうしたらいいのよ・・・・・・・・・・・・・・」 「まって!お姉様!苦しい!!完全にキマッてる・・・・ちょっと、いったん離れて!」 フランが姉の抱擁から逃れようともがく しかし、さらに強い力でがっちりと妹を包む 「もう絶対離さないから!」 レミリアが涙声で訴える 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お姉様が、本気で泣いてるの初めて見た」 フランも姉の体に身を預けた その二人を上空から『スキマ』を使い覗き見している者達がいる 「珍しく冬眠中に目を覚ましたと思ったらこんなことを・・・・・・しかし、よろしいのですか紫様?」 「何がよ、藍?」 「妹を生かしておいて、本当なら死んでいるはずですよ」 「んー・・・・別に殺さなくてもいいんじゃない?」 「そうはいきません。これはいぢめスレ提供、悲劇、惨劇、絶望、鬱、精神異常、猟奇を好むものが集まる巣窟です。こんな終わりが許されると思いますか?」 「いいじゃない別に」 「だからそういうわけには・・・・」 「なんなら今度はあなたと橙があそこにつながれてみる?」 「うっ」 自分と橙が実際につながれるのを想像してサーと顔から血の気が引いていく 「まあ、まあ、今回は美しい姉妹愛に免じて見逃してあげましょうよ」 「知りませんよ後で散々、住人に叩かれても・・・・・・・・」 「いぢめの中に救いがあっても私は良いと思うのよ」 「そんなもんですか?」 「そんなものよ」 藍はハァと深いため息をついてスキマの向こうの二人を見やる 「お出かけしましょう」と姉が妹の手を引き地下室から出て行くところだった その二人の顔は本当に幸せそのものだった 「こんな終わりも有りですかね」 「だから有りって言ってるでしょう」 二人の顔も知らず知らずのうちにほころんでいた fin