(その1から続き)


「怪我の方はもういいの?」
「ええ、すっかり直りました。」
「で、みんなに言いたいことって何なのよ?」
「はい、実は・・・」

咲夜の療養明けの日、紅魔館の面子は食堂に集まっていた。
食事の後に彼女から重要な話があるらしい。

「私、ここを出ようと思います。」
「「「「はぁ!?」」」」
その場にいた全員に動揺が走る。

「出て行くって、記憶はどうするんですか!?
 思い出すなら紅魔館にいた方がずっといいじゃないですか。
 本当に何も思い出せなくてもいいんですか?」

「前にも言ったけど、それはもういいの。
 どうせ私がここに来るまでの記憶までは戻りそうも無いじゃない。
 いっそ、全て捨ててまた新しい人生を歩んでみようかなって・・・」

「念の為、聞くけど・・・本気なの?」
「はい。ずっと前から考えて・・・それで出た結論がこれです。」
「そう・・・だったら私からは何も言うことは無いわね。」

「パチュリー様、本当にいいんですか?」
小悪魔がそう聞いた。
「だって本人がそうしたいと言っているんですもの。
 私がとやかく言う筋合いは無いわ。」

「レミィ、あなたから何か言いたいことは?」

「・・・あのさ・・・一つ聞きたいんだけど・・・」
それまで押し黙っていたレミリアがやっと口を開いた。

「ここを出て、一体どこに行くつもり?
 お前を受け入れてくれるところが、ここ以外にあるとでも?」
「・・・取り合えず、人里で家と仕事を探そうと思います。」

「ふん、馬鹿みたい。今更お前が、他の人間どもと仲良く出来る訳がない。」
「何とか、受け入れてもらえるように頑張ります。」
「無理よ、無理!」
「駄目だったら、他の場所を当たってみるだけです。」
「それで見つからなくても知らないわよ?
 『私の居場所はここだけ』だって、そう言ったのは他でもない、あなただけど。」

「あの・・・そもそもなんで人里なんですか?」
美鈴が口を挟んできた。

「私は人間だから、人間の里に行くのが一番自然なのかなって・・・」

「・・・ふぅん、つまり人間のあなたがここにいるのは不自然だって言いたいのね?」
「お嬢様・・・?」

「ここには妖精やら妖怪やら魔女やら悪魔やら吸血鬼やら色々いるけどね。
 でも人間はいたらいけないんだ?そんなこと初めて聞いたわよ。
 ねぇ、咲夜?今まで私が部下を種族で差別したことあったっけ?
 仕事が出来るかどうかでしか見てなかったつもりだけど?」
「・・・」

「ああ、今のあなたに聞いても覚えてないか。
 美鈴、あなたから見てどうだった?
 他の使用人達と比べて、咲夜だけ扱いが悪かったりした?」

「・・・いえ。お嬢様は咲夜さんのこと、信頼してました。
 それこそ私とかとは比べ物にならないくらいに。
 それに・・・咲夜さんもお嬢様のこと、本当に慕ってました・・・」

「ほら。あんたのこと結構、信頼してたのよ?
 そうでも無ければメイド長なんかにする訳が無いじゃない。
 でもあなた、そんなどうでもいいことは忘れちゃったんだよね?」



「・・・あの、お嬢様。」
「何よ?」
「私は・・・もう皆さんの知っている十六夜咲夜ではありません。
 自分では全く別人のつもりです。
 ですから、前の私のことを言われても困ります。」

ついに咲夜は、ずっと言えなかったことを言った。
それを聞いたレミリアの顔は見る見る強張っていく。

「なんだ・・・あなた咲夜じゃなかったのね。
 どうりで変だと思った。
 咲夜はここを出て行こうなんて思わないしね。
 だけど、本物の咲夜はどこ行ったのかしら?」

「・・・死にました。もうどこにもいません。」

「でも、どうしてあなたは咲夜じゃないのに咲夜を名乗ってるの?」

「お嬢様から頂いたこの名前なら、お返しします。
 これからは違う名前で生きていきます。」

「・・・いい?ここを出たら、二度と咲夜を名乗らないように。」

「はい。」

「・・・もうどこにでも行け。」

咲夜の退職が決まった。

「お、お嬢様!?どうか考え直して下さい!」
「あんた・・・何も聞いてないのね。
 こいつは自分を咲夜じゃないって言った・・・咲夜の癖に。
 ここまで言われたら送り出してやるしかないじゃない。」
レミリアはすがり付く美鈴に言い放つ。

「でも最後に一つ・・・いいかしら?」
「何ですか?」

「生きている間は一緒だって言ったのも、あなたじゃないのね?」
「・・・別人です。」

それを聞いたレミリアは席を立った。
「『記憶にございません』か・・・
 やれやれ・・・まさかお前にそんなこと言われる日が来るとは思わなかった。
 どうせ、ここを辞める本当の理由は私が嫌いになったからなんでしょ?
 ・・・もう誰も信じられない。」
捨て台詞を吐いて食堂を後にした。






コンコン・・・
「レミィ、入っていいかしら?」
「駄目よ。」

咲夜が出て行くのは1週間後に決まった。
妖精メイド達から新しいメイド長を選ばないといけない。
更にその後継者に仕事を引き継ぐ必要もある。
1週間とは、そのための猶予だ。

レミリアはあの日から誰にも姿を見せていない。
食事も取らず、自室に引き篭もった。

「いつまでそうしているつもり?みんな心配してるわよ。」
「心配してるって?ふん、白々しい。」
二人はドア越しに会話を始めた。

「口じゃ何とも言えるよね。
 『お嬢様が心配です』とか『お慕いしております』とかさ。
 どうせ、本当は怖い暴君がいないから精々してるんでしょ?
 ・・・まるで咲夜みたい。」

「レミィ、あなた本当にこのままでいいの?」
「このままって、今更どうするのよ?」
「第一印象は大事って言ったけどね、最後はもっと大事よ。」

「・・・そんなこと言われてもね。
 今の咲夜の私の評価は正しいわよ。前の咲夜よりずっとね。
 私はどうせ勝手で我侭で乱暴でカリスマ足りない駄目主君。
 実際そうなんだから、それが覆る筈が無いじゃない。」

「・・・」
「まぁ、咲夜が出て行ったら私も出てきてやるわよ。」

「ねぇレミィ、一つだけ言っておくわね。
 今の咲夜に嫌われてるあなたは、本物のあなた。
 でも前の咲夜に慕われていたあなたも、間違いなく本物のあなたよ。」

「・・・何が言いたいの?」
「自分で考えなさい。」






「綺麗ですねぇ。」
「本当、これで曇りだったらもっと良かったんだけど。」
「私から離れないで下さいね、お嬢様。」
満開の桜の下、レミリアと咲夜は二人きりだった。

「ふぁぁ。あんまり暖かいから、眠くなってきた。」
「それじゃ、あの木陰で休憩しましょうか。」
二人は一本の桜の木の下にシートを敷き、その上に入る。

「咲夜、悪いけど膝を貸してくれる?」
「はい、どうぞ。お嬢様。」
咲夜がちょこんと正座をし、レミリアはその膝の上にもたれかかった。

「・・・なんか、前にも同じことをしたような。」
「ええ、去年の春ですね。もうあれから1年経ったなんて、時の流れは早いです。」

「ねぇ私、最近思うんだけど・・・」
「何ですか?」
「お前とこんな春を過ごせるのってあと何回くらいかなって。」
「そうですね、なるべく多くなるように努力しますよ。」

「・・・少なくとも、死ぬまでは一緒にいなさいよ?」
「ええ、勿論ですとも。」
「約束よ?」
「はい。私、十六夜咲夜は、死ぬまでお嬢様に忠誠を誓います。」
「本当に?」


「・・・嘘です。」


「・・・え!?」


咲夜は、膝の上のレミリアを払いのけて立ち上がった。

「さよなら、お嬢様。もう私はあなたのことが嫌いになりました。」
「ちょ、ちょっと!どこへ行くの?咲夜!」

「もう私は咲夜ではありません。別人です。」
「ま、待ってよ!咲夜!」


「来ないで!!!」



...
......
.........


「・・・夢?」

「冗談じゃないわよ・・・悪魔が悪夢を見るなんて・・・」






「皆さん、長らくお世話になりました。」
私服の咲夜が頭を下げる。

「住むとこが決まったら、連絡下さい。」
「分かってるわ、美鈴。
 ここを出てもあなたとは友達よ。」

「小悪魔も、パチュリー様も・・・ありがとうございます。
 記憶無くして困ってるところを、本当に救われました。」

「咲夜さん、いつまでもお元気で・・・」
「人里に慧音って守護者がいる。
 彼女だったら、何か力になってくれるかも知れないわ。」

「はい。あ、館や図書館の結界はそのままにしておきますね。
 それと・・・あなたも頑張ってね。これから大変かも知れないけど。」
「は、はい!」

妖精メイドの一人が返事した。
彼女が新メイド長だ。
もちろん咲夜には劣るが、妖精メイドの中では群を抜いて優秀である。

咲夜がその場の全員に別れを告げた後、パチュリーが話しかけてきた。
「咲夜、最後にレミィに・・・」
「ええ、分かってます。」
「不安なら、私も一緒にいるけど?」
「いえ、二人きりで話をしてみます。これもケジメですから。」



コンコン・・・
「誰?」
「レミィ、咲夜が最後のお別れをしたいって。」
「・・・入りなさい。」

「咲夜、思い残す事のないようにね。」
パチュリーは小声でそう言うと、立ち去っていった。

「失礼します。」ガチャリ
1週間ぶりに見たレミリアは、疲れきっていて少し痩せているようだった。

「支給品をお返しいたします。」
咲夜が手に持っていた袋を差し出す。
中には彼女のメイド服などが入っていた。
私服の咲夜は別人のように見える。

「もう他の連中には挨拶したの?」
「はい。お嬢様が最後です。」
二人きりで本音を話し合うのは、これが最後の機会だ。
もっとも、あまりに遅すぎたのだが。

「お嬢様、今まで本当にお世話になりました。」
(何も覚えてない癖に・・・)

「ところで最後に一つ、どうしても聞きたいことがあるのですが。」
「何よ?」
「どうしてお嬢様は、私をここに迎え入れたのですか?
 吸血鬼にとっては、人間なんてただの食料じゃないのですか?」

「・・・ただの気紛れよ。
 あなた、私を見ても怖がらなかったし、何か不思議な感じがしたから。
 使い物になったら儲けもの、のつもりで雇ってみたのよ。
 ・・・でも、まさかここまで尽くしてくれるとは思わなかった。」
レミリアは大きく息を吸い込んで話を続けた。

「もうこの際だから言うけどね。
 ・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・・・・・・・・ありがとう。」
「お嬢様・・・?」

「それに・・・ごめん・・・
 散々我侭言ったり、酷いことしたりで迷惑かけた。
 お前が愛想尽かして出て行くのも当然だと思ってる。」

ことここに至ってようやく、言わなくてはいけないことを言うことが出来た。



「・・・別に私が出て行くのはお嬢様だけが原因じゃないですよ。」
「一緒よ。今の紅魔館には、あなたを引き止めるような魅力が無かった。
 それって結局は私のせいよ。」

「・・・でも、これだけは言わせてね。」
「はい。」

「この前、あなたは別人だって言ったけど、
 生きている間は一緒って言ったの、やっぱりあなたよ。間違いなくね。
 ・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・・
 ・・・・・
 記憶無くしたくらいで無しにするくらいなら、最初からあんなこというな!!!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・うう・・・うぐっ・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

レミリアは遂に、咲夜の目の前で泣き崩れてしまった。

「ヒック、グスッ、だってずるいじゃない。
 散々一緒にいておいて、今更になって全部忘れましたなんて・・・グスッ」
「お嬢様・・・」
咲夜がハンカチを差し出した。

「私はすぐに死ぬ人間です。元々、いつかは別れが来る運命だったんですよ。
 それが少し早くなっただけです。
 どうか、お嬢様も私のことを忘れてください。
 その方が互いに幸せでしょう。」

泣きじゃくるレミリアに、咲夜はそう言い放った。
もはやレミリアにも、紅魔館にも一切の未練は無かったのだ。

そして咲夜は深々と頭を下げ、別れの言葉を口にする。
「ではお嬢様、今までありがとうございました。さようなら。」

咲夜が後ろを向く。
その背中が一歩一歩遠ざかる。
それをレミリアはじっと見つめていた。
そして咲夜がドアをくぐれば、もう二度と帰ってこないのだと悟った。
ドアまであと3歩、2歩、1歩。
このままでは全てが終わってしまう。


最後の最後にレミリアは、運命に抗うことに決めた。



「待ちなさい。」
「え?」
ドアノブに手をかけていた咲夜が振り返った。

「やっぱり駄目よ。館を辞めるなんて許さない。
 私はね、お前みたいに何でも忘れられるような奴じゃないのよ。」
そう言ってレミリアが立ち上がる。

「で、ですが・・・」


次の瞬間、レミリアが襲い掛かってきた。


...そして咲夜に抱きついた。


「あ、あの・・・お嬢様・・・?」

「一度した約束は守って貰うわよ?
 死ぬまでずっと一緒にいてもらう。」

「わ、私はもう・・・」

「うるさい!
 これは命令じゃなくて、私がそうさせる。
 お前がどれだけ離れたがっても、私が離させない。
 絶対に・・・離さない・・・」


















「いや~。そんなことがあったとは、全く知らなかったな。」
まだ怪我も治りきらぬ魔理沙が紅魔館の図書館に遊びに来ていた。

「でも結局、ここにいることにしたんだろ? おっ、悪いな、咲夜。」
咲夜が魔理沙に紅茶を出した。

「やっぱり、ここのティータイムはこうでなきゃな。
 咲夜なら霧雨魔法店で働かせるってのもアリだったけど。」

「あんたにはこいつを養うような稼ぎも甲斐性も無いでしょ。」
本を読んだままのパチュリーが呟いた。

「いや、こう見えて稼ぎなら結構あるんだぜ?」
「あら、盗賊って意外と儲かるのね。今度、私もやろうかしら?
 そうね・・・ターゲットは・・・霧雨魔法店。」

「ははは、怪盗パチュリーか?」
「いえ、実際に忍び込むのは小悪魔よ。私はここで指示するだけ。」
「ちょっと、パチュリー様!」

「根こそぎ持ってきなさい、小悪魔。」
「それじゃ、うちのセキュリティーも思いっきり強化しないとな。」
「冗談じゃないですよ・・・」






「・・・ところでお前・・・咲夜じゃないだろ?」


「・・・イイエ ワタシ ハ サクヤ デス」
感情の無い人形のような咲夜が答えた。


「咲夜は死んだって、門番が言ってたぜ?」

「ハイ ワタシ ハ コウマカン ノ メイド デス」
抑揚のない声で呪文のように呟く。


「少なくとも、もう人間じゃないよな・・・?」

「ハイ シヌマデ オジョウサマ ト イッショ デス」
その目は魔理沙を見ていない。どこか遠くを見ている。


「そもそも、私が誰だか分かるか・・・?」

「ハイ、コウマカン ハ シヌマデ サクヤ ノ メイド デス
 サクヤ ト ワタシ ト サクヤ メイド ト イッショ デス
 オジョウサマサマ シヌマデ デス コウマカン ト ワタシ デス
 オジョウサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマサマ

「・・・もういいよ。お前と会話は出来ない。」
...サマサマサマサマ。」ピタッ
魔理沙がそう言うと、咲夜の呟きがピタリと止まった。

それから無言でカップを片付け、軽く会釈をして出て行った。
見た目は以前と変わっていないのが、余計に哀れだった。



「しかし、レミリアは本当にこれで満足なのかねぇ?
 そもそも普通、あそこまで酷くなるものか?」
「・・・レミィは眷属を増やすのが下手だからね。
 吸う時に想いを込めすぎたのよ。」

「それにしても酷すぎないか?」
「一度変わった運命を無理やり元に戻そうとしても、どこかで無理が生じるものよ。
 ・・・あいつが言ってた。」



「・・・そうだ、運命と言えば・・・これ返すぜ。」
魔理沙が本を差し出す。

「これ・・・無くしたって言ってたじゃない?」
「実はこの間、掃除してたら出てきたんだ。
 折角だから返してやろうかと思ったんだが。」

「・・・もういらないわよ、そんなもの。あまりにも遅すぎる。」

「いや・・・実は間に合ってたんだよ。」
「・・・どういう意味よ?」

「この前、レミリアに殺されかけた時あったろ?」
「まさか、その時ウチに来た目的って・・・」

「咲夜に起きていたこと知ってたら、無理やりにでも置いてきたんだが・・・」

「・・・もういいわ。これもどうせ運命なんでしょ。」






---レミリアの寝室にて---

「オジョウサマ オチャ ガ ハイリマシタ ハイリマス」

「あら、ありがとう。咲夜。」
レミリアは作業を中断し、紅茶をすすった。

「ねえ、咲夜?あなたは私とずっと一緒にいてくれる?」

「ハイ ワタシ ハ シヌマデ オジョウサマ ト ワタシ ハ シヌマデ イッショ デス」

「それじゃ、あなたは私と一緒にいて幸せ?」

「ハイ ワタシ シヌマデ オジョウサマ イッショ デ シアワセ ナ シヌマデ デス
 シアワセ デス シアワセ デス シアワセ デス シヌマデ デス シアワセ デス
 シヌマデ デス シアワセ デス シアワセ デス シアワセ デス シヌマデ デス
 シアワセ デス シヌマデ デス シヌマデ デス シアワセ ナ オジョウサマ デス」

「ふふ、ありがとう。私もあなたと一緒で幸せよ。」

レミリアが心の底から嬉しそうに微笑む。
もう咲夜は咲夜では無くなったが、彼女はそんなことはどうでも良かった。
むしろ、この瀟洒なメイドが未来永劫自分のものになったことが、何より嬉しかった。



「ところで咲夜。もう一人、幸せにしてあげたい人間がいるんだけど・・・
 あなたもお供してくれる?」

「ハイ ワタシハ シヌマデ オジョウサマ ト イッショ デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス
 デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス デス


「うん。新しいあなたと私なら、きっと上手く行く。
 その為の計画だって・・・ほら、考えているのよ?」

机の上に置いてあった分厚い計画書を見せ付ける。
先程まで書いていたものだ。


「私ね、欲しいものは力ずくで奪うことにしたの。
 だってその方が簡単だし、無くならないし。
 せっかく自分のものにしたのに、どこかに行っちゃうなんて嫌よ。
 すぐに変わっちゃう物なんか、私はいらない。」

他人の心に期待するのはもう止めた。
これからは全てを奪い取ろう。
自分が暴君になっていくのは分かっていたが、もうそれでいいと思った。



「それじゃ、計画を言うわね。
 まず、夜になったら二人で神社に・・・





  • なんという・・・・・ -- 名無しさん (2009-05-01 19:02:15)
  • あぁ… -- 名無しさん (2009-05-02 00:08:06)
  • 紅魔館のだれかをいじめてもやっぱり最後はレミリアいじめになってしまう -- 名無しさん (2009-05-02 06:44:51)
  • もういいや。お嬢様が幸せなら -- 名無しさん (2009-05-02 12:15:02)
  • 一番つらいのは美鈴だと思う -- 名無しさん (2009-05-04 13:25:33)
  • あれ?いま気付いたんだけどフラn -- 名無しさん (2009-05-05 20:59:39)
  • 霊夢!逃げてー!
    しかし、咲夜はロボットみたいになったし、美鈴大変だよな・・・精神的に -- 名無しさん (2009-05-12 00:04:53)
  • 俺が部活入ってたときの顧問とのやりとりとまったく同じだ・・・
    レミリアが顧問で俺が咲夜 -- 名無しさん (2009-05-26 22:14:50)
  • 綺麗に終わらないんだな… -- 名無しさん (2009-05-27 02:44:26)
  • 悲しいな。。。 -- 名無しさん (2009-09-22 13:55:23)
  • ロボ咲夜www
    いやこれギャグSSだろww -- 名無しさん (2009-10-08 15:40:23)
  • ↑お前…言ったら
    新ジャンル:ヤンデレミリャ -- 名無しさん (2010-04-09 12:38:14)
  • ヤンデレミリャか、悪くない。 -- 名無しさん (2010-04-11 12:20:20)
  • 見事なヤンデレミリャだな。
    楽しかった -- 名無しさん (2010-04-11 19:48:38)
  • ヤンデレミリャ…ガガ…ヤンデレミリャ…ガガ… -- ヤンデレミリャ (2016-07-24 08:42:46)
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最終更新:2016年07月24日 08:42