• 注意書き・
  • アリス×魔理沙の妄想殴り書きです。
  • 何の工夫もない単純な暴力が続きます。
  • これといってストーリーはありません。
  • 嘘発見器という機械はファンタジーの産物です。
  • 文章力がありません。
  • かわいいかわいいゴミクズの魔理沙に、豚のような悲鳴を上げさせたかった。





























目を覚ますと、魔理沙はなぜか拘束されていた。
椅子に座ったかたちで縛られ、手には妙な機械が取り付けられている。

「あー?」

揺すってみる。縄目がしっかりとしていて、緩む気配はない。
よしんば解けたとして。逃げることは難しそうだった。
なぜなら。
犯人とおぼしき人物が、目の前にいたからだ。

「おいおい、アリスよ。これは一体何の冗談なんだ?悪趣味だぜ」
「ねえ魔理沙。質問に答えてね?」

抗議が聞こえていないかのように、アリスは魔理沙に話しかける。
尋常でないその様子に、冷たい汗が背中を濡らす。

「おいっ、アリス、質問には答えてやる。だからとりあえず解いてくれよ、これ──」

ガツンッ

「っ!?」

一瞬何が起こったのか分からなかった。
衝撃と共に白い星が散って、思考が停止する。
数秒してから、それが激痛だと分かる。

「~~~~ッッ!!!!」

──痛い、痛い痛い痛い痛い痛いいだいッッ!!!!

声も出せずに魔理沙は悶えた。
涙がぼろぼろこぼれ、鼻の奥がつんときな臭くなった。
激痛に顔を歪める魔理沙の目の前にかざされている分厚い本──アリスが、片時も離さず持っているグリモワール。それが、自分の鼻を強く打ったのだと、魔理沙はようやく理解した。

「ア、アリスっ、なんで、こんな──」

言いかけて息を呑んだ。
アリスが表情一つ変えず、再びグリモワールを持った手を振り上げたからだった。
今度は、それが鼻筋に叩きつけられるであろうことが分かってしまった。そしてそれが、先程の激痛の再現になるであろうことも。
苦痛への恐怖が身体を硬直させる。やめろ、という言葉さえ追いつかなかった。

「ぐぎあゃっ!!」

魔理沙の少女らしい桜色の唇から、乙女にあるまじき悲鳴が漏れた。
しかし今の魔理沙にとって、それはまったくの瑣末事であり、そもそも、自身がそんな声をあげたことにすら、魔理沙は気付かなかった。
ただ思考を支配しているのは(いたいいたいいたいいたいいたいいたいたいいたい)という単純な形容詞の繰り返しだけで、二度の攻撃に耐えきれなくなった鼻が、ぼたぼたと鼻血を滴らせていることでさえ、認識するのにしばらくかかった。

灼けるような激痛はじきに引いて、あとにはずきずきとした痛みが残る。
ショックが治まって、残ったのは底冷えのする恐怖だった。
暗い穴を覗き込むみたいだ、と魔理沙は思った。
中が真っ暗で、でも得体の知れないなにかが蠢いていて。
見知っているはずのアリスが、得体の知れない、そんな洞窟みたいに思える。
アリスは色のない瞳で正面から魔理沙を見据えると、ゆっくりと、言い聞かせるように告げた。

「質問に、答えてね?」

口を開いたらまた殴られそうな気がして、怖くて何も言えなかった。
ただ、馬鹿みたいに何度もがくがくと頷く。
アリスは表情を変えぬまま、こう問うた。

「魔理沙は私のこと好き?」

一瞬、なにを訊かれているのか分からなかった。
その質問の内容を理解したとき、魔理沙は。
怯えを吹き飛ばした瞬間的な腹立ちに、つい、口走っていた。

「っ、こんなっ、殴られて、ぐず、なんでお前のこと好きじゃなきゃ──ぶぎゃっ!!」

濁った声を発して、魔理沙の頭が後ろに仰け反る。
再びの、顔面殴打。
止まりかけていた鼻血が勢いを増して流れ出る。
もはや、呼吸に支障が出る程だった。
ぶず、ぶず、と鼻から異音を発しながら、魔理沙は息苦しさに大口を開けて呼吸をする。
乙女にあるまじき汚い音を、しかし魔理沙は気にする余裕がない。
アリスがゆっくりと口を開く。
魔理沙の体に取り付けられた機械を覗き込みながら、聞き分けのない子供に説くように。

「コレね。嘘発見器っていうのよ」
「ぶ、ずず、ひゅ、なんだよ、ぞれ……?」
「嘘をついてるかどうか、分かるの。いいでしょ?」

視線を上げた、アリスの顔。
目をそらせない。
その顔が、笑みに変わっていく。

「あのね、魔理沙。余計なことはいいの」

笑顔で、猫撫で声で。
しかしそれは警告なのだった。

「余計なことを言ったり、嘘を吐いたり、答えを間違えたりしたら──分かるでしょ?」

答えを間違える、とはなんのことなのか。
酸素不足気味で思考の速度が鈍った脳には、すぐに理解できなかった。
そして、理解を許す時間も、与えられなかった。
アリスがもう一度、問う。

「『魔理沙は、私のこと、好き?』」
「うぐっ、ず、ぶっ、うう、ぎらい、だぜ──えぎゃっ!!」

殴打。
激痛以外の鼻の感覚はとうに消えていた。
鼻のかわりに痛みが顔についているみたいに思える。
噎せ返ると、鼻の奥から流れた血が塊で飛び散った。

嘘は吐いていない。
となると、これが。

「不正解ね」

本を小さく振って、アリスが言った。
ブックバンドが掛かった革の背表紙には、赤黒い色をした染みがついていた。
それが自分の血の色だ、というのが分かって──

「あ゙っ……あ゙……あ、ぐずっ、ごれ、も、ひっぐ、やだっ……」

さっき覚えたはずの激しい怒りは微塵もなく刈り取られて。
理不尽な暴力に怯えることしかできなかった。
アリスはそれでも容赦をしない。

「魔理沙は、私のこと、好き?」
「……ずっ、ふずず、ぐ……ず、ぶず……わがら、な……っ」

考える暇もなく続けられる問いに答えて。
本を振り上げるアリスの姿にまた、絶望を味わう。

「不正解」
「びっ、んぎゃッッ!!」

身を竦ませたせいで、本の角が直撃した。
縛り付けられていなかったら床を転げ回って悶えていただろう。
股間のあたりに急激に広がる暖かい感触。気付けば、失禁していた。
歯ががちがちと鳴る。恥ずかしさよりも何よりも、怖くて震えが止まらなかった。

「魔理沙は私のこと好き?」

魔理沙は自分に必死で言い聞かせる。

──そうだ、友人としては好きだった、はずだ。

「ずぎ、だ」
「針が振れてる。嘘ね」
「ぎいゃっ!!」
「魔理沙は私のこと好き?」

──私はアリスのことが好きなんだ。

「ぶぶ、ぐ、ず、ぎっ」
「嘘ね」
「ぐぎゃんッッ!!」
「魔理沙は私のこと好き?」

──好きだよ好きだってアリス大好き大好きだ。

「はい嘘」
「ぐぎいぃいッ!!」
「魔理沙は私のこと好き?」

──好き!好き!アリス、大好き!!アリスアリスアリスっ、大好き、大好き!!

「嘘」
「ぴぎゃっっ!!」
「魔理沙は──」

もう何時間、そうしていたのか分からない。
同じく、どれほど口にしたかも分からない台詞を。

「っあ゛あ゛っ、アリ、ずっ、ずぎ、だいっ、ずきっっ」

がらがらになった声で、吐き出すように言う。
魔理沙の中からはすでに、強制されている、という意識は消えていた。
それこそが、矯正されている証なのだった。
ただ機械的に、それまでしてきたように。
今からまた鼻に受けるであろう衝撃に備え、魔理沙の身体には自然に力が入る。
数時間にも渡って延々と繰り返されてきた顔面への暴力。

それが、こなかったのだ。

不思議に思って視線を動かす。
計器を覗き込んでいるアリスの目が、すっと細められていた。

「嬉しい。ようやく『本当に』好きって言ってくれたのね」

夢見るような表情で、アリスが囁く。
終わりがないと思っていた暴力に、ゴールが見えた。
そのことが嬉しかったのか、アリスの表情が嬉しそうなのが嬉しくてなのか、自覚のないままに、気付けば魔理沙も痛む顔面を引きつらせて笑っていて。
ほんの少し、空気が緩んだような気がした、そのとき。

ぱんっ

左の頬で、熱が弾けた。

「あ……っ?」

笑顔のアリスに、平手で打たれたのだった。
混乱が、魔理沙の精神を揺るがす。

──え、なんで。ぶつの、止めてくれないの?

実際のところ、『正しい』回答をしたところで、暴行が止む確証など何もなかった。
それでも、そこに一縷の望みを繋いで耐えてきたのだ。
それが、瓦解する。

「あ、っ、あ?あ、あー……」

気が狂ってしまう、と思った。
そこに、押し留める釘を刺すようなアリスの言葉。

「ご褒美よ。正解したから。平手打ちにしてあげる」

思考停止していた脳が、緩く回転しだした。
つまり。
グリモワールで殴打か平手撲ちか選べ、と言われているのだ。
平手の方がマシに決まっている。決まっているのだが──
魔理沙の心の中に、不信感がふつふつと湧き上がる。
アリスが好きと、必死で思いこんだ精神に亀裂が入った。

「──それじゃあ、続けましょうか。魔理沙は、私のこと好き?」
「う、う゛んっ、ずぎ……」

一度解けた自己暗示は、すぐには回復することはなく。

「ああ、また嘘になっちゃったわ」

そしてまた、グリモワールは振り上げられる。

──数日後。

神社に遊びに来た親友の顔を見て、霊夢は目を見開いた。

「どうしたのよ?その顔」

鼻に当てられたガーゼをくすぐったそうに掻きながら、恥ずかしそうに魔理沙が答える。

「ん、ちょっと、アリスと、な」

おおかた弾幕に顔面でも直撃されたんだろう、と、霊夢はあまり気にも留めなかった。
なぜなら、そのアリスは魔理沙の隣で、何でもない顔をしていたからだった。
ちょっとした怪我も、遺恨を残すようなものでなければ、別に日常的なことだ。
霊夢はそれ以上深く考えることなく。
いつものごとく暢気に、茶を淹れに立った。
縁側に取り残されたアリスと魔理沙は、ひそひそと囁くように話をする。
それは恋人同士の語らいのようでもあり。

「やっぱり、恥ずかしいぜ。アリスにぶってもらった傷、霊夢に見られるなんて」
「いいじゃない。見せつけちゃいましょ」

アリスは、そう言うと。
右手を振りかぶって。
折良く戻ってきた霊夢の目の前で。

「あんたたち、お茶──ッ!?」

嬉しそうな魔理沙の頬を、力一杯。

ぱあん!

急須と湯飲みが、落ちて割れる音がした。


















  • やべぇ・・・俺は変態だったのか -- 名無しさん (2009-01-10 13:21:49)
  • 描写うまいな、鼻が痛くなったよ…まじで -- 名無しさん (2009-01-10 13:22:39)
  • 少なくとも自分が真性のドSだってことには気づいたw -- 名無しさん (2009-04-07 23:25:38)
  • いい展開なんだから、是非ストーリーをつけてほしかった。 -- J (2009-10-24 16:04:42)
  • どうやらぼくはへんたいさんだったらしい -- 名無しさん (2009-11-06 23:37:37)
  • なかなか文章力あるじゃないか。 -- 名無しさん (2010-06-03 01:37:33)
  • たまにはこの逆も書いて欲しいと思うw
    Mなアリスがみたい -- 名無しさん (2010-06-18 01:16:27)
  • 霊夢さんなら上手くやってくれるさ -- 名無しさん (2013-05-23 16:48:13)
  • 文章力あるじゃない
    あとアリス怖い
    もっと続いて欲しかった -- 名無しさん (2013-05-24 17:59:16)
  • うむ・・・シンプルな奴程強い 俺にも殴れるかどうか… -- 名無しさん (2013-06-19 03:22:25)
  • おいおい、ただならぬ場所がマスタースパークしちまった -- 名無しさん (2013-08-23 23:45:03)
  • ちーん -- ww (2013-09-26 20:20:02)
  • ぷろろろろr -- (--) (2013-09-26 20:20:28)
  • アリス大嫌い
    -- 名無しさん (2015-07-09 20:48:46)
  • ひどすぎでしょ( ; ; )魔理沙かわいそう…
    -- 名無しさん (2015-07-22 15:39:33)
  • 可愛そうなのは霊夢 -- 名無しさん (2015-11-28 05:59:11)
  • やばい俺の理性が(ry -- 名無しさん (2015-12-02 01:21:04)
  • 霊夢いじめじゃないか! -- 名無しさん (2016-02-29 03:18:20)
  • まじかよ・・・・・ -- ジtlgsぅrhgs利lgkrsh振れwskへkルイージ8888889964 (2016-05-01 09:57:53)
  • アリス大ッッツ嫌い!!
    魔理沙超・超・超可愛そうじゃん!!
    アリス死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
    死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
    死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
    消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ
    消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ
    これ作った人も最低だね。最悪最悪最悪
    最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪
    最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪
    最低最低最低最低最低最低最低最低最低 -- 名無しさん (2016-05-04 16:13:19)
  • 上の奴精神病院に行ってどうぞwwまぁ確かにこれ駄目だな -- たまに草を生やし過ぎる奴 (2016-05-08 00:43:13)
  • いやぁ、アリス怖いですね〜。 -- キング クズ (2016-05-10 16:43:52)
  • ゆぇーんどぼちちぇこんにゃこちょしゅるのじぇぇぇぇ!!まりちゃがいたいいたいでちょおおおおおおおお!!! -- まりちゃ (2016-09-27 20:19:26)
  • 魔理沙様ぁぁ!!!アリス様やめてあげてください!このままだと魔理沙様が死んでしまいます! -- 魔理沙の弟子 (2016-09-27 22:41:32)
  • こういうアリスは大嫌い
    魔理沙ーーーーーーー。・゜・(ノД`)・゜・。
    -- 名無しさん (2016-10-04 15:40:40)
  • アリスはいつも通り -- 名無しさん (2016-10-04 18:21:19)
  • 魔理沙可哀想・・・
    だけど裏では、アリスの立場に
    なりたい・・・ -- 名無しさん (2017-01-21 19:16:28)
  • 魔理沙がひどいめにあったら
    なぜ興奮するのだろうか・・・ -- 名無しさん (2017-11-04 13:23:01)
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