いぢめスレ提供


藤原妹紅の服装が普段のモンペではなく着物だった
黒い生地に紅い牡丹の模様をあしらった、かなり高級そうなものを着ていた
正確には着せられていた


少しまえのこと
竹林に向かう途中
いきなり上白沢慧音が人質に取られている状況に出くわした
どういう経緯でこうなったが知らないが
男は慧音を羽交い絞めにして彼女の首に刃物を突きつけて言った

「藤原妹紅・・・君に用がある。おとなしく言う事を聞いてもらおう。そうすれば彼女に危害は加えない」
「・・・慧音のためだ、なんだって聞いてやる」
「すまない妹紅」
刃物を突きつけられている慧音は非常に申し訳なさそうな顔をしているっぽい顔をしていた

「じゃあ、これを着てもらおうか」
「は?」
そして現在にいたる
ちなみに髪も結い上げられている
着付けも髪も慧音がやった、かなりノリノリだった。逃げることなど容易だったにもかかわらず


妹紅の耳には『イヤホン』というものが取り付けられている
男がした説明を思い出す
「これは、外の世界でイヤホンというもので音を聞くために用いるものらしい。そしてこっちが『マイク』というもので
 これに話かけるとその音がイヤホンに届くという仕組みになっているらしい。これを耳につけて行動してもらう、僕は遠くから君を監視してるから妙な気は起こさないように」

いろいろ引っかかるものを感じるが、今はそのイヤホンから聞こえる指示で人里に向かった


「スミマセン、ミチヲキキタイノデスガ?」
里に入る少し前の道で呼び止められた。なぜかカタコトで話しかけてきた
「慧音?」
眼鏡を掛けた慧音に良く似た女性が居た、ハクタクモードで
「けーねジャナイデス。ワタシ、カワイイケーネ“カワケーネ”イイマス。シュミはもこたんヲ視姦スルコトデス」
相変わらずカタコトで話す。ちなみにとんでもないことをカミングアウトした
「絶対慧音だろ?そもそもあの男もどっかで見たことあるぞ。2人ともグルじゃないのか?」
「チガウヨ、ワタシカワイイケーネダヨ?キモクナイヨ?コワクナイヨ?」
「どう考えても慧音だろ?本当のことを語ってもらうぞ。そもそもなんで昼間っから角が生えているんだ」
「・・・・・・・・」
本当のことを語れと言われ慧音は段々と神妙な面持ちになる
「バッファローマンって知ってるな?」
「ん?ああ、あの超人か?慧音あいつのキン消したくさん持ってたな。この前3つももらったぞ」
「実はあいつにハリケーンミキサーを教えたのは私なんだ・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
しばらくの沈黙
「キン肉マンが彼の目の前で牛丼を食べても怒らないのはなぜだか知っているか?」
「そういえば、あいつも牛だよな・・・・」
「私が無かったことにしているからだ」
しばらくの沈黙


「すげぇ・・・・慧音すげぇ・・・・・」
妹紅は感激した
「だから私が慧音かどうかなんて些細なことだ」
「へ?ああ、うん・・・・そうだな」
なぜか納得した、この一連のやり取りのどこに納得できる部分があったかは謎である


イヤホンから音声が入る
『そろそろ先生に戻るように言ってもらえませんか?勝手な行動されると困ります』
「ああ、わかった・・・・・・・・慧音そろそろ戻れって」
「そうか、もう少しもこたんの艶姿を間近で見たかったのだが・・・」
カワケーネは残念そうに藪の中に消えていった
そして少し経ってイヤホンから
『妹紅ーー!!助けてくれーー!!』
「慧音か!大丈夫か!そいつに変なことされてないか!?」

さっきまでのことがリセットされていた
これがハクタクの力によるものなのか、妹紅が馬鹿なのかは誰にもわからない



そして妹紅はついに里に足を踏み入れた
人里は幻想郷で最も人間が多く暮らし、店も多い
妹紅は里の者とは竹林で迷った人間を保護するぐらいで、交流は少ない。知り合いもほとんどいない
まれに人里に行くことがあるとしても、里の者と目が合ってもすぐにそらされる

だが今は違う、会う人会う人が妹紅を凝視している
目が合うとそらすが、目を離すとすぐにこっちを凝視している
(なんだ?私がこの姿でいるのがそんなにおかしいか?頼むから私をそんなに見ないでくれ)
普段こんなものを着ない彼女はこれを着ること事態が十分で恥ずかしいのに、それを周囲に見られることでさらに恥ずかしい
視線が痛いと感じた

彼女は真っ赤だった、顔がものすごく赤面している

ここに来るまで、人に出くわさなかったため気づかなかったが
今の服装は周りからかなり浮いている
「あの、すみません?」
「!?」
突然里の人間から声をかけられた。普段ならありえない
「どこかでお会いしませんでしたか?」
「へ?」
この男は以前竹林に迷って保護したことがある。覚えている
(こいつ私がわからないのか?気付けよ!)

正直、今の彼女の姿は普段とかけ離れ過ぎていて知り合いでもない限り彼女を妹紅と認識できない
成人式で久しぶりあった女子が衣装と髪型のせいで誰だかわからないのと現象が似ている

イヤホンから伝令が入る
『これから全部、敬語で話さないと先生の命は無いものと考えて下さい』
『もこー、たーすーけーてー』
(はぁ?なんだそれ!?)

「申し訳ございません、私にはお心あたりがございません」(ああ背中がぞわぞわする・・・・)
「そうですか・・・・顔が赤いようですが、ご気分が悪いのでは?」
「いえ大丈夫です。お気遣いありがとうございます」(お前等が凝視するからだよ!)
内心で毒づきながら、他人になりきって誤魔化すしかないと考え早足で去っていた
去り際に一瞬だけチラリと見えた妹紅のうなじが何とも艶かしかった

しばらく里を練り歩けと指示が下され妹紅は言うとおり里を歩き回っていた
なぜか男が次から次へと声をかけきた。竹林で助けた覚えが無いやつも「どこかでお会いしませんでしたか?」と言ってきた
妹紅の顔はさらに真っ赤になった
(見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ見ないでくれ)
見られれば、見られるほど顔が真っ赤になるため、周りに話しけれられる口実を与えるという悪循環である
恥ずかしさで思わず早歩きになる、額には油汗がうっすらにじんでおり、全身が痒い


『それそろ里を出ましょうか』
(やった。やっと出られる)
早足で里を抜け出した
里で過ごした一時間にも満たない時間が永遠に感じられるほど長かった
『次は永遠亭に行きましょう。でも輝夜さんと殺し合いはしないように』
「なぁ!?」
永遠亭のメンバーには確実に自分が妹紅だとわかる、行きたくない
『顔が大変お赤いようなので、風邪薬でも貰ってきましょうか。断れば先生は・・・』
「いや・・・でも・・・・」
『いいから行くんだ!行かないと掘るぞ!!一晩かけてじっくりことこと掘るぞ!!』
「ヒィ!!行きます!!行きますからどうか掘らないで!!」
トラウマ回路全開になった妹紅は泣く泣く永遠亭に向かった


永遠亭に到着し要件を伝えると客間に通された。できるまでここで待っていてほしいと言われた
妹紅を遠巻きに眺める永琳、鈴仙、てゐ
「どちら様でしょうか?てゐが竹林で応対したのでしょ?」
「さあ、素性はわからないウサ。でも姫と知り合いのようなことを言っていたウサ」
「妹紅以外に知り合いなんていたかしら?」
「敬語でとても上品な話し方をしていたウサ、姫とはオーラが違うウサ。いたずらする気が起きなかったウサ」



そんな時輝夜が部屋の近くを通った
(ん?妹紅?いや違う・・・・・でも似てる)
さすが犬猿の仲、なんとなくだが妹紅ではと感じ取った
「こんにちは」
「こんにちは。お邪魔しています」(げ、輝夜!)
一瞬だが表情を崩した。その瞬間を輝夜は見逃さなかった
(やはり妹紅ね、完璧な変装だったけど私の目は騙せないわ)
輝夜の勝ち誇った顔を見て、妹紅も感じ取る
(しまったバレた・・・・・・というか今まで気が付かなかった奴等が異常なのか?)
「綺麗ね妹紅・・・・・似合ってるわよ。これからその姿をズタズタにできると思うと興奮するわ」

妹紅は殺し合いは禁止されているので薬を受け取り出て行くまで穏便に過ごさなければならない

「そんな綺麗だなんて・・・・よして下さいよ。輝夜さん」(会話を引き伸ばして時間を稼ぐしかない!)
「へ?・・・・・・・あ、きょ、今日はどういったご用件で?」(いったい何を考えているの妹紅?あなたが敬語だなんて・・・・)
「本日は風邪薬を処方して頂きに。あと日頃お世話になっている皆様にご挨拶を」(ああ、この距離で殴れば頭蓋骨が確実に陥没させられるのに)
「あら、それはご丁寧にどうも」(隙を見て騙し打ちする気?でも様子がちがう・・・)
両者、恭しく頭を下げる
この後永琳が薬を持ってくるまで、特に話題が無かったため敬語でお互いを褒めあった
*1
そう思う2人は終始ガッチガチだった


妹紅が薬を受け取り、永遠亭が見えない位置まで来た途端
「ゲポッッ!」
その場で膝を突き大量に吐血した

同時刻に輝夜も吐血した
腹を押さえ悶絶する輝夜を永琳が診察する
「不摂生が祟っての急性腸炎か、ストレスでの胃潰瘍で胃に穴が空いたのどちらかね」
たぶん後者です


「うう・・・・・・」
腹を押さえて悶える妹紅にあの2人がやってきた
はじめの時のように慧音を羽交い絞めにして彼女の首に刃物を突きつけていた。ちなみに角は生えていない
「大丈夫か妹紅?」
「ああ、けーねか・・・・・・すこしまずい」
「心配ない私の家まで運んで介抱してやろう・・・・・・・・・・・・・・・そして今夜はその格好で朝まで可愛がってやる!!」
シャキーンと慧音から角が生える
「ハリケーンミキサー!!」
轟音と共に男は叫び声を上げ回転しながら、竹林のどこかへ飛んでいった


慧音は痛みで意識の朦朧とする妹紅を抱える
「最初っからそうしろよ・・・・・・・・・てかやっぱり2人ともグルだろ?なんだ今の三文芝居・・・・」
「ところでゲッター2を知ってるか?」
「ああ、慧音の部屋にプラモが飾ってあったな同じのがゲッター2だけが3体も・・・・・3つ買うくらいなら揃えろよ・・・」
「ドリルハリケーンも私が教えた。やつがCAVEできるのは私のおかげだ」
「・・・・・・・・・・・・」
「伊吹萃香の『萃』が初期のパソコンで変換できないのはなぜだと思う?」
「そういえば輝夜がそんなこと言ってたな」
「私が無かったことにしているからだ・・・・・・角キャラは2人もいらない」

「すげぇ・・・・慧音すげぇ・・・・・」
「だからこれが全て私の計画通りかどうかなんて些細なことだ」
「へ?ああ、うん・・・・そうだな」
なぜか納得した、この一連のやり取りのどこに納得できる部分があったかは謎である

そこで妹紅の意識は途絶えた、次に目覚める時。トラウマが増えていないことを願いたい














竹林で慧音に飛ばされた男が倒れている
ピピピピピピピピピ
と男の懐から奇妙な音が流れる
起き上がり、懐から携帯電話を取り出す
「はい、こちら香霖堂貸し衣装部門です・・・・・・あっ藍さん?いつもご贔屓にして頂いています・・・・え?子供用のサイズで紐を引っ張るだけで簡単にスッパテンコーできるもの?」
男は店のリストに目を通す
「はい、御座います。え・・尻尾を通す穴ですか?はいあります。え?紐の位置?糸くずを取るふりをして引っ張りたいから自然な場所に
 ないと困る?・・・そうですね今から手直しすれば3日後には・・・・・・・・・・・・・・・はいありがとう御座います」
男は携帯電話をきりスケジュール帳を見る
「えーと明日は・・・・・依頼人が風見幽香さんでボーイッシュな子に似合いそうな可愛らしい服か・・・・」



幻想郷で
服の貸し出し、新調。対象に着せるためのシュチュエーションまでプランニングするこの商売は概ね良好らしい




fin





  • この幻想郷はダメな人が多すぎる…。
    特に藍様。 -- 名無しさん (2009-03-07 17:23:55)
  • ダメだこいつら…早くなんとかしないと -- 名無しさん (2009-04-26 01:00:17)
  • 脳ミソ腐ってるなw -- 名無しさん (2009-04-26 04:12:54)
  • けーねすげぇえ!! -- 名無しさん (2009-05-03 17:40:10)
  • >「ところでゲッター2を知ってるか?」
    >「ああ、慧音の部屋にプラモが飾ってあったな同じのがゲッター2だけが3体も・・・・・3つ買うくらいなら揃えろよ・・・」

    まったくだww -- 名無しさん (2009-06-27 23:42:19)
  • けーねwww
    もこたんは永遠のいじられキャラだなw -- 名無しさん (2009-06-27 23:49:25)
  • こののりで藍さまと幽香のねたも見てみたい -- 名無しさん (2009-06-28 00:00:09)
  • (⌒,_ゝ⌒)もこうは被害者だと思うの -- あとう みこ (2014-07-06 11:00:42)
  • ↑ならばグヤも被害者かの?
    なんか定番の返しとかがあったならスマソ -- キング クズ (2016-07-15 01:21:02)
  • この商売やりたい -- (⌒,__ゝ⌒) (2016-07-24 17:59:28)
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