583 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/17(火) 03:06:09 [ yex.pZIU ]
竹林にて日課の悪戯を仕掛けるてゐ
山菜を集め歩く慧音の頭に金タライが落下直撃
ウササと笑うてゐ
打ち所が悪かったのか、草の中に倒れる慧音 
その不自然な倒れ方を訝しく思って近づくてゐ
慧音は倒れたままピクリとも動かない
おかしいと思って背中に耳を当てると、心臓が、止まっていた(永琳特製仮死剤)
てゐは驚き、涙目になりながらも、慧音を背負って永琳の元へ

永琳は険しい表情をするが、今は慧音の処置が何よりも優先
しばらく外で大人しく反省するように、とてゐ言った

 *

沈んだ表情で一人寂しく湖畔を歩くてゐ
そこでミスチルリグルーミア大妖精らに遊びに誘われる
なんか元気無いねー、と言われながらも皆に囲まれて少しだけ明るさを取り戻す
さっきのは、たまたま運が悪かっただけ 今度は大丈夫、と気を取り直す

隠れんぼの際、即興で編み上げた草蔓の吊るし上げ罠を設置する
鬼役のみすちーが罠に掛かり吊るし上げられる
だがどういうわけか、首に草蔓が絡んでしまっていた
白目を剥き、泡を吹いてぐったりしているみすちー(永琳特製泡錠剤)
呆然と立ち尽くすてゐ
悲鳴を上げるチルノ 泣き出す大妖精
リグルが取り乱しながらも縄を切ってみすちーを降ろす
意識が戻らないみすちーを急いで永遠亭に運び込む

みすちーの処置を済ませた永琳が、色の無い目でてゐを見つめる
皆も、てゐを睨みつける
怖くなって思わずその場から逃げ出すてゐ

 *

竹林の中で、体を抱くようにして座っているてゐ
そんな寂しそうなてゐの姿を見つけた鈴仙
慰めてあげようと、微笑んで近づいて来る
その姿が、急に消える
息を呑むてゐ
そこはてゐの掘った落とし穴の場所
立て続けに起きた出来事のショックで忘れていた
ぼうっとしていたので声をかける事もできなかった
穴に落ちた鈴仙
しかしいつもみたいに、激怒した鈴仙が穴から飛び出して来ない
恐る恐る穴を覗き込むと、穴の底に横たわり、目を見開いたまま頭からドクドク流血してる鈴仙の姿(永琳特製血のり)
顔面蒼白になって震え出すてゐ
鈴仙を背負い急いで永琳の元へ

 パッシイィッ!

永琳に頬を張られて水平に吹き飛ぶてゐ
冷たい表情でてゐを一瞥すると、永琳はイナバ達に手早く指示を出し、手術室へ入った
地面に尻餅をついたまま呆然とするてゐ 頬に一筋の涙

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最終更新:2007年07月02日 20:18