734 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 23:39:35 ID:DNzeA0Fc0
紅魔館でクリスマスパーティ
フランはいつものように一人ぼっち
けど今日が何の日か知っていた

「あはは――」

日が暮れると遠くの部屋で楽しそうな笑い声が聞こえてくる

「ねぇ、誰かー」

寂しくなってドンドンとドアを叩く

「ねぇ!ねぇー!!」

「何かご用ですか?」

すぐにメイド長の声がドアの向こうから聞こえる
そわそわと足踏みするフラン

「ねぇ、外が見たいの、いいでしょ??」

「え、……えっと」

「ねぇ、ちょっとでいいから――」

「フラン今日は雨が降ってるの、明日にしましょう?ね?」

レミリアの声が聞こえる
そんなの嘘だ!

バーンと大きな音がして崩れるドア
びっくりしている二人、フランはみんなの声のする部屋に一目散になって飛んだ

「あ、ま、待ちなさい!」

後から二人も追いかけてくる

この部屋だ!
ガチャっとドアを開ける

「はぁ、はぁ――」

一斉に静かになってにこちらを向くみんな
と同時に、楽しそうな空気が一瞬とまると、魔理沙が立ち上がる

「……フ、フラン――」

「はぁ、はぁ、」

すっと一歩みんなに近づくと、びくっとみんなに緊張が走る
全員が身構える

「っ……、」

ズキッとフランの心にガラスの破片が刺さったような痛みを感じる
そんな、わたしなにも――

「フラン!」

後ろでレミリアの声が聞こえると、思わず振り返って駆け寄るフラン
レミリアの肩をゆすって問い詰める

「ね、ねぇ、どうして……!」

うまく言葉が出てこない
出してもらえないのはなんだかちょっと分かっていた
こうやっていっつも駄々をこねるからみんなに嫌われるんだろうか
でも……

「ねぇ、咲夜――、ケーキ、わたしのケーキは?」

とかいって咲夜さん叩きながらぽろぽろ涙をこぼすフランちゃんを寂しいクリスマスに持って帰りたいです