681 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/12/19(水) 21:08:19 ID:SnII6BuY0
≫647のフランドールバージョンを書いてみた

フランドールはレミリアを殺してしまった
地下室に来た姉に「神社ばかり行ってないでもっと自分と遊んでほしい」と訴えたら口論になり、次第に弾幕ごっこに発展した
怒りに任せ、力の限りで振るった攻撃が運悪くレミリアに命中してしまい、姉は動かなくなった

殺すつもりは無かった、ただ姉に一緒に遊んでほしかっただけだった

フランドールは泣いた、後悔や悲しみ、様々な感情がどんどん湧き出してきて、彼女は泣いて泣いて泣いた
泣き止んだ後、自分の姉、紅魔館の当主レミリア・スカーレットを殺したことが発覚するのを恐れた
知られたら自分はどんな目に合わせられるかわかったものではない

その時、コンコンと地下室の扉を叩く音がした。姉の従者、十六夜咲夜である
地下室が静かになり、弾幕ごっこを終えたと思い、主を迎えに来たのだ

フランドールは咲夜に扉を開けるなと必死に呼びかけた
姉の死体は吸血鬼の特性上、消滅したため、わざわざ隠す必要は無い
しかし咲夜が扉を開けて自分しかいなかった場合、明らかに不自然に思われる

扉の前の咲夜は待ちきれず地下室の扉をとうとう開けてしまう
そこにはレミリアとフランドールの姿があった
レミリアの姿をしたのは、無理やり体をいじって姉になりすましたフランドール本人
フランドールの姿をしているものは、彼女のスペルカードを使いつくり出した自分の分身である
バレたら、自分が殺されるかもしれないという恐怖が、彼女にこの芸当をやってのけさせた

分身を地下室に残し、姉の姿をした自分は咲夜に「疲れたから2~3日寝る、部屋には誰も入れるな」と告げた
姉の部屋に入ると、すぐさま部屋の鍵を掛ける
そして部屋にある書物全てを読み漁った
日記を見つけたら、姉の交友関係のある人間、妖怪を全て書き出してまとめる
他の種族との契約書を発見したら熟読し、内容を頭に叩きこむ
外交関係の本を見つけたら、辞書を引っ張り出して単語を一つ一つ理解しながら読み進める
分身を使い、普段姉が外でどんな振る舞いをしているのかを館内の者に聞いて回らせる
それらをフランドールは丸3日、不眠不休で取り組んだ
死にたくないという生存本能が、それだけの思考力と集中力を彼女に与えていた

そしてフランドールは、姉に“表面上”は成りすますことに成功した
しかし、いつ「お前は誰だ?」と聞かれるかと思うと、気が気ではなかった
そう思うたびにフランドールは姉に近づこうと努力した
そしていつしか憧れていた姉に近づくことに喜びを感じていた

姉に成りすまし1年もの月日が過ぎた。分身のおかげで自分はレミリアに徹するこたができた
フランドールは完全にレミリアを演じてみせた。おかげで幻想郷での紅魔館の地位が落ちることはなかった

全て『レミリア』としてではあるが  
  生まれて初めて参加した神社の宴会は楽しかった
春。生まれて初めて見た夜桜の美しさに感動した
夏。生まれて初めて見た打ち上げ花火に心が躍った
秋。生まれて初めてみんなと行った紅葉狩りは楽しかった
冬。生まれて初めてみんなと雪だるまが作れて楽しかった

『レミリア』にとっては些細な事でも。フランドールにとって、全てがとても大切な思い出となった
もうだれも自分を「フラン」と呼んでくれなくても
もうだれにも甘えることが出来なくても
それでもかまわないとフランドールは思った
フランドールは姉を死なせてしまった贖罪として
姉妹の思い出の詰まった紅魔館と最愛の姉レミリア・スカーレットの名を守っていくことを心に誓った


fin



その頃の舞台裏
レミリア「フフフ、そろそろネタばらしね。あの子どんな反応をするのかしら?」
グングニルの先に『ドッキリ大成功』の看板をつけたレミリアが待機していた

仕掛け人一同「えっ?もうこのままの方が(紅魔館にとって)良いんじゃね?」

レミリア「そんな!?」


  アレ?これ、フランいじめになってないのでは・・・・・

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最終更新:2008年03月07日 20:43