152 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/26(月) 23:59:03 ID:ZzBvvjuAO
「ねぇあんたマジキモいんだけど」
「何一人でぶつぶつ話してんのよ。」
早「あ…そ、それは…。」
「何?神サマ?そーだよねー!あんた神サマ見えるんだもんねー!
きゃはははははは!」
「ばっかじゃねーの!神サマなんかいるわけないじゃん!」
早「う…………。」
「うわこいつ泣き出したんだけど!泣けば許してもらえるとでも思ってんの?」
「マジきめーな。何この緑髪。これが地毛なわけないじゃん!」
「ちょっとお洒落勘違いしちゃったー?漫画の読みすぎでちゅか早苗ちゃんー?」
早「ちがっ…これは本当に!」
「わかったわかった。もういいからさ。とりあえず明日から学校来ないでくんない?」
「てゆーかむしろ死ね?」
「きゃははははははは!」早「…うっ……ぐすっ…かな…こさま…」
「きめぇんだよ!誰だよ神奈子ってよ!!」



…あれ?どうしてこんなことに…?

154 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 00:33:53 ID:MFPdBE020
「ただいま……」
「お、おかえり早苗。どうだい、高校は楽しいかい?」
「え、ええ、もちろんですよ神奈子様!新しい友達もいっぱい出来ましたし!!」
「そうか。それは良かったね!早苗は結構人見知りする方だし
 馴染めなかったらどうしようって諏訪子と心配してたんだよ。いやー取り越し苦労で何よりだわ」
「…………」

「はい、じゃぁペアで組体操するんで二人組み作ってー。」
「み、皆さんあ、あの……(ウロウロ)」
「よーし、みんなペア作ったかー……なんだ、早苗があぶれてるじゃないか。どこか入れてやってくれる所は無いか?」
(シーーーーーン)
「せんせー、早苗さんは『神奈子さま』と組むから人間とは組めないそうですよ~~」
(プッ ゲラゲラゲラゲラ)
「ああ?早苗、なんだそりゃ?」
「…………」
「……まぁいいや。仕方ないから先生と組むか」

157 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 01:44:21 ID:RLHCXmwg0
「神様はいるわよ!!」
「本当にキモチワルイなお前……」
「くうぅ!!」
「え、風……? うわぁぁぁぁっっ!!」

度し難い。本当に度し難い。救えぬ子である。
果して、この子を幸せにしてあげられるとするならば、どんな手段があるのだろうか。
人に疎まれ、認められず、そのまま才能を、愚かな人間の中に埋没させてしまうのか。
否。否否。
あの話が本当であるならば。
幻想と成り果て、見捨てられた者達が集う楽園が、本当にあるのならば……。


「……神奈子、さま?」
「早苗……もう泣かなくてもいいの。貴女は少し、生まれる場所を間違えただけよ」
「神奈子……様……」


――これで幸せだっただろうか。
母を捨て父を捨て、現世の全てを打ち捨てて、本当に幸せだっただろうか。
その現実に立ち向かう事こそ、人間なのでは、なかっただろうか……。

けれど――どうしようもない。こんな笑顔をした早苗なんて――小さかった、あの頃以来だものね。
こんな笑顔を見せられたら……良かったと、思うしかない。


「神奈子様! 神奈子さま!!」
「うん、うん」
「私――頑張って信仰を集めますから!!」
「――うん」


後に霊夢にボコられて鬱。という結末か。

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最終更新:2008年02月21日 19:37