109 名前:うどんげ日記1 投稿日:2006/12/06(水) 03:03:43 [ dhNFSCfg ]
 *月*日
やはりダメだった。私は罪を清算しないかぎり幸福など望むべくもないのだ。
こうなったら月に戻ってすべての償いを覚悟するしかない。

 *月#日
師匠と姫にこのことを相談した。私が思ったよりすんなりと容認してくれた。
今までお世話になったのに本当にこれでいいんだろうか。
てゐや他の因幡には内緒にしてもらえるようだ。これで何も心配いらない。

 *月⊿日
月に戻る日がきた。絶対戻ってくる。それまで皆が無事でいてくれますように


 @月%日
出頭したらその場で拘束された。今は留置所にいる。
久しぶりに月の大地を見たが、今は窓のない牢の中だ。
軍法会議は来週になるたしい。

 @月#日
いよいよ明日だ。どんな審判が下されるのか不安でしょうがない。
降格や懲役は当然だろう。ひょっとしたら銃殺かも。
でも自分で決心したことだから後悔なんかしない。絶対しない。

 @月X日
軍法会議の結果が出て、私は懲罰として外宇宙探査艦隊に配属されるらしい。
恒星間飛行だと一番近い星でも片道十年かかるだろう。
その間に幻想郷はかなり変わってしまうだろうが、それは仕方ない。
むしろこの程度の懲罰で済んだことに感謝している。

 %月Σ日
探査宙域はグルームブリッジ1618になった。16光年もある。
霊夢や魔理沙あたりが生きているうちに帰るのは難しそうだ。少し悲しい。
それから、他の懲罰兵から聞いた話では、探査船団には事故がつきものらしい。


 й月л日
船団が亜光速に達した。地球ではどれくらいの年月が経過したろうか。
船内時間ではまだ1年ちょっとしか経っていない。

;月"日
現在までの加速と経過時間からローレンツ収縮を計算してみた。
地球での経過時間があまりに大きすぎる。多分もう私があそこに居た当時の
人間たちは一人も生き残っていないだろう。
怖い。決心が揺らぎそうだ。


110 名前:うどんげ日記2 投稿日:2006/12/06(水) 03:34:19 [ dhNFSCfg ]
 P月Λ日
今日、出港のときから何かとお世話になってきた先任の甲板士官が
エアロックの故障で閉じ込められて、窒息死した。
酸欠の怖さは何回も教えられていたけど、すごい死に顔だった。
私もああなるかもしれないと思って怖くなった。もう思い出したくない。

 P月*日
あの事故は自殺だったのではないかという噂が飛び交っている。
確かにこの頃みんな浮かない顔をしている。私と同じ気分なのだと思う。
出港前に聞いた「探査船団には事故が多い」の理由が少しわかる。
ここは異常だ

 P月X日
先週事故がおきたばかりなのにまた事故が起こった。
今度は燃料区画で対衝突バリアの補修をしていた二人が振り落とされた。
減速中だったから彼らは船を追い越して、エンジンの噴射炎に突っ込んだ。
骨も残らなかったらしい。
 ・・・怖かったのは、事故のときの皆の反応だ。
皆が死者への追悼をしているとき、羨望の眼差しをしているやつがたくさんいた。
彼らはもう帰還をあきらめているのだろうか。私はこんなところで死ぬなんていやだ。
絶対生きて帰る。生きて師匠と姫に会う、そう約束したんだ。

 G月+日
動力区画で爆発事故があった。
エンジンとか生命維持装置の破壊はなんとかまぬがれたのだが、
航法システムがダウンして、この船は今漂流している。
爆発で4人が死に、防護服を着用しないで制御区画に入った1人が被曝したらしい。
もしかしたらまたあいつらも・・・
考えないようにする。考えないように・・・

 U月R日
いつ終わるか知れない修理が続いている。復旧の見込みがない。
船は今も亜光速で突っ走っている。このままでは目的地を通り過ぎて
更に遠くまで飛んでいってしまうだろう。
たった今も地球では物凄い速さで時間が流れているのに。
一体何人生き残っているだろう。てゐが気がかりだ。

 T月F日
艦長が艦長公室で遺体で発見された。拳銃自殺としか教えてもらえなかった。
司令部は指揮権の移乗で揉めているらしい。もうイヤだ。生きて帰りたいだけなのに

 &月/日
艦隊付き参謀から船が航行能力を喪失したと発表があった。
自決をはかりたい者には毒薬を配るといわれた。
私はパニックだったのだが、他の皆は妙に平静だった。
なんで?皆なんでそんなに簡単にあきらめられるの?

 &月-日
見知った顔はみんな死んでしまった。
生きているのは私の他は古参の先任士官だけらしい。
軍事機密の処分と月の司令部へのデータ転送を手伝った。
涙でディスプレイがよく見えなくて大変だった。
姫、師匠、もう帰れないかもしれない。ごめんなさい。ごめんなさい。

 Z月Z日
軍医から拳銃を渡された。はやく死んだほうが楽だぞって言われた
もう一度だけでいいから幻想郷を見たい
真っ暗な宇宙ばかり5年も眺めてきたのにこんな終わり方なんてあんまりだ

 *月*日
船の緊急用電源が落ちた。もうすぐ酸素供給も停止する。
灯りもペンライトしか残っていない
これが最後の日記になると思う。この日記を発見した人は
幻想郷を探し当てて、永遠亭まで届けてほしい。
私の帰りを待っていた人がそこにいるはずだから
たとえ何万年が経過していようと


122 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/06(水) 19:39:32 [ gDY5f/uc ]
実は探査船団の名は借りているが、実態は銃殺以上の極刑
あらかじめ犯罪者を集めた船に細工を施し、途中で航続不可能になるように仕組まれてたとかだったら尚面白い
それはそうと

  ☆ チン

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)<  >>114光臨マダー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/

123 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/06(水) 20:37:18 [ cs.nX0eo ]
今朝運転中、うどんげ日記の続きを幻視したので投下。
たぶん救済系。


M月U日
あの日記を宇宙空間へ流してからどのくらいたったのだろう。
私はペンライトの灯りを頼りに再び日記をつけることにする。

S月Y日
拳銃を渡してくれた軍医はまだ生きていた。
どうやら私が死ぬのを見届けてから死ぬつもりらしい。
理由はどうあれ、この宇宙で一人じゃないことはありがたい。

D月P日
ペンライトの灯りが切れそう。
そうなれば日記も書けないのであの軍医のところへ行ってみよう。
宇宙といえど暗闇の中で一人なのは怖い。

W月L日
船が亜光速航行から通常航行へ移行した。
どうやら燃料が少なくなったので自動で切り替わったらしい。
久しぶりに見る恒星の明るさに少し涙が出た。

Q月S日
船体に凄い衝撃が走った。
何かにぶつかったらしいがレーダーは既に機能を停止していた。
肉眼で確認してみるものの、何か巨大なものとしか判らなかった。
それにしてもデカイ。

F月V日
一瞬だが外から通信が入る。
「・・・キ・・ご・・ん・・・・・・えれ・・いっ・・・」
こんな所に人が居たことに驚くも、こちらから救援を送る暇は無かった。
船の前にあった巨大なものの表面が突如へこみ始め、
中からあふれた光に私たちは飲み込まれた。

H月R日
信じられないことが起こった。
外を見るとなんと月がそこにあった。
月は出発した時と何も変わっていなかった。涙が止まらない。
師匠たちの居るであろう大地には私たちの帰還を予想したかのように
巨大な光の文字で出迎えてくれた。
「イ」が逆だったがそんなことは気にならなかった。

E月D日
幻想郷にに帰ってきた。
師匠と姫は手放しに喜んでくれた。
てゐに平手を喰らった。だがすぐに大泣きする彼女に私もわんわん泣いた。
姫の「垢メンバーが増えたわ♪」の一言はあえて聞き流す。
私の知っている人たちの何人かは既に天寿を全うし、その子孫たちが居た。
寂しかったが頑張って子孫の人たちと交流を深めようと思う。
いまの私の隣には、あの人と可愛い娘たちが居るのだから。


128 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/06(水) 23:44:05 [ Yov51Wm6 ]
 >>110のような話を見ると、すぐ若者置いてけぼりのネタが思い起こされる・・・

【月世界の宮殿】のコンピューターのメモリバンク

最終報告 探査船はエネルギータンクの破裂の為航行不能となる。

【外宇宙探査船団】のコンピューターのメモリバンク

我々は、この大地を見捨て、新たな世界を築き上げる為、宇宙へ旅立つ事にした。
幻想郷には我々にとって都合の悪いものが隠されているため、郷の存在そのものを隠しておくことにした。

(中略)

よく来たな。 私が闇の支配者XXX。
そして、お前達全ての創造主だ。

お前はここで終わるのだ。クックッ。

むう、私の姿がお前には見えるのか!?

(中略)

いったでしょ?不思議が当然幻想郷ってね。

131 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/07(木) 00:21:04 [ dNRJ.pXc ]
 ・うどんげ銃殺ルート

銃殺隊隊長:
「どうした、なぜ撃たん!ま、まさか貴様らコイツの狂気の眼に侵されたか、
 役立たずどもめ・・・やめろ銃口をこっちに向け(PAM!!PAPAPAPA!!PAMPAM!!)」

134 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/07(木) 01:07:14 [ Io/wRNA6 ]
「どうした、何故撃たんのだ!貴様ら!」
「だって、ウサ耳ですから」
「ウサ耳は、撃てませんよ」

140 名前:B級SFっぽくうどんげ虐め 投稿日:2006/12/07(木) 17:23:39 [ n1xk65Xg ]
ウン万年後に地球に帰還したうどんげが見たものは、
焦土と化した地球と月の姿だった。
ガラス質と化した大地の上で、百億の火の鳥が飛び交う。。
地球と月をつなぐほどに巨大な珠枝の巨樹が立ち昇り、降り注ぐ光の雨が
火の鳥の群れを撃ち落していく。
「KAAAAGUUUUYAAAAA!!」
「IIIIIIIIIIIIMOCUOOOOOOOOO!!!!」
もはや人の声に聞こえない怒号、いや嬌声?を挙げて無人の地球で、月で、
縦横無尽に飛びまわり、戦い続ける二匹の怪物。それは、地球圏滅亡後も戦い続け、
その果てに闘争以外の全てを振り捨ててしまった二人の不死者の成れの果てであった。

二柱の闘神と化した彼女たちに、もはやうどんげの声は届かず、彼女は絶望する。
しかし、業火をかいくぐっての必死の探査の結果、荒廃した地表の奥深くにかすかなエネルギー反応を見出す。
そこはかつて幻想郷のあった場所…
「もしや師匠が…」
だが、うどんげがそこで見出したのもまた絶望。
辿り着いた地下都市では、生き残ったわずかな兎たちが、マザーコンピューターに専制支配された
暗く自由のない生活を強いられていたのだった。
絶望に飲み込まれそうになるうどんげだったが、師匠と再会するまでは挫けるわけにいかない、と奮起。
兎たちと共にレジスタンスを組織、ついに中央電算室に突入、マザー・コンピューターを破壊するのだったが―
破壊したコンピューターの中から一粒の座薬が転び出る。
「し、師匠~~~っ!!」
なんとマザー・コンピューターの正体は永琳だったのだ。
地下都市の環境管理のため、電子頭脳と合一した永琳。その頭脳にいつしか狂いが現われ始めたのは、
「寂しさ」ゆえだったのかもしれない…
機械の中から師を助け出そうとするうどんげだったが、一瞬だけ正気を取り戻した永琳から、
自分がコア・ユニットとして存在していなければ、地下都市は絶滅してしまうと聞かされるのだった…

数年後…地球に残された唯一の地下都市「永遠亭」は静かな平安を謳歌していた。
その中核にある電算室で、うさぎ耳の少女は、一人、コンピューターのメンテナンスに余念がなかった。
「今日も姫はお元気そうでしたよ…月にまた一つ、クレーターが増えちゃいましたけど。
 兎たちの暮らしも、少しだけ楽になってきました…師匠のおかげです。
 私は…ずっと師匠と一緒ですから…もう、お一人にはしませんから…」
愛しげにコンソールを撫でさすり、うどんげは今日も、冷たい機械に向かって語りかけるのだった。

142 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/07(木) 21:16:29 [ HdqtZ8us ]
地球への思いを胸に月を発つも航海中に宇宙船が故障し、灼熱の惑星に不時着
ただ一人生き残ったウドンゲは必死の思いで宇宙船を修理し、地球に脱出を試みるが
過酷な環境と宇宙放射線によって、彼女の体は身長数十メートル、口から高熱の炎を吐くモンスターへと変異していた……
という展開を幻視

144 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/07(木) 22:50:14 [ amvKrE.6 ]
そして永遠亭に向かう途中で、永琳特製人工降雨弾と
ウルトラランのテンコー水流で仕留められるわけですね