309 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/12/19(火) 19:46:12 [ uFXMgMKM ]
 >>294のアキュを見て思わず救済したくなったじゃないかチクショウ

と言うわけで救済系ですので見たくない方はスルー推奨












それでも直、口で筆を取る阿求。それを見ていていたたまれなくなった俺。

「阿求さん!もう止めてくれ!口で書けるわけ無いじゃないか!粉砕骨折した手のギプスに筆を縛り付けるならともかく!」

阿求の動きが止まる。

「い、いははなはなんへいいまひは?(訳:い、今貴方何て言いました?)」
「え、いや、別に口で書かなくても、手の部分とか腕の部分とかに縛って固定したすればいいじゃないですかって」
「……」

口にした筆をポトリと落とす阿求。

「何でそういう大事な事を早く言わないのですか!三日ですよ三日!その間涎とか垂らしながら頑張っていた私の努力は何ですか!?」
「え?あー、無駄な努力?」
「Oh!No!」
「いやー、何か必死だったし、ふんふん鼻息を鳴らしながら書き続ける阿求さんも可愛いなーって」
「え、うそっ、可愛いだなんて……なんて誤魔化されますかぁっ!ああ、何でこんな簡単な事に気付かないのですか私は!」
「あきゅたんは天然だなぁ。ハハハ」
「ハハハ。……ええい、数々の愚弄許せません!と言うか別に私が口頭で言って代筆に書かせてもいいじゃないですか!」
「いや、それは駄目でしょ流石に」
「いいえ、もう吹っ切れました。私が法律です。貴方、私の代わりに代筆をしなさい。嫌とは言わせません」
「はぁ、まぁ、別に構いませんが……」


代筆中
「紅魔の館には現在、多数のメイドが……そこ!『魔』が『磨』になってますよ!」
「フヒヒwwwwさーせんwww」

「メイドを率いるのは……字が汚いです!私が口でやった時の方が綺麗じゃないですか!」
「無茶言いますねあきゅさん!」
「無茶じゃありません、書き直し!」

「門番を務める妖怪の……もっと素早く、テキパキと!」
「素早くやったら字が汚くなるんですが」
「『素早く、綺麗に』は基本です!」
「無茶を!」

「や、やっと1ページ終わりました……」
「……今の時間が分かりますか?」
「えーと、もう午前2時ですね」
「一枚に何時間かけてるんですか!私が口で書いてももっと早く1ページが終わってます!」
「いや、だったら自分でやればいいじゃないですか」
「いやです」
「……」


五日後
「五日でやっと3ページですか……」
「あの、アキュさん」
「何ですか」
「思ったんですが、もっと別な人に代筆をやらせた方が良かったんじゃ」
「……アッー!」
「また気付かなかったんですか」
「何でもっと早く言わなかったんですか!?」
「いや、何か考えがあるのかなーって」
「ヒアーッ!」



東方求聞史紀  発売延期

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最終更新:2007年07月16日 01:12