502 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 01:05:38 [ aAKHXRkQ ]
いやいや妖夢。気持ちは判るが、さすがに「何百」だぞ? 何人とかならまだともかく。
それに凡そ普通(?)の村社会やってんだろう幻想郷で、あまつさえ慧音の所に子供捨てようもんなら
即刻親の身元がバレてこっぴどく説教食らうのは目に見えてる。筈。
あまつさえそれらが碌に分別もついていない赤子達でないという保証は無い。
つまりそれらの点を踏まえ、>>495の至言とはこう解釈するんだ。

 ・その年は酷い旱魃で作物が碌に取れない
 ・食い扶持に困った村人がいらない子供達を慧音に押し付ける
 ・心中で激昂する慧音、しかし村人達の立場を鑑み、あえて何も言わない
 (……私は、守る者だから。人間が好きだから)
 ・自分が率先して子供達に向き合う態度を見せれば、人間達も改心するだろうと考える
 ・村外れにある大きめの小屋を借り、何百人もの捨て子達と生活を開始
 ・しかし……

文才ないから箇条書きにしか出来ないが
これ以降の展開をとびきり酷く書いてくれる方がいたら慧音大好きの俺はもう失禁する

503 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 08:14:08 [ 9y7kAwIc ]
慧音は悩んだ。
いくら子供たちのためとはいえ、口減らしのために捨てられた子のために
村の穀物を使ってやるわけにはいかない。
そんなことをすれば、本末転倒であるとして村人たちが怒りだすだろう。

協力者を探すしかない。
霊夢、だめだ。彼女はこと食い物に関しては助けにならない。
レミリア、論外だ。こちらが食糧にされてしまう。
永遠亭、妹紅の敵だから仲悪いしプロフェッサー八意が何をするかわかったものではない

「それで、僕のところに来たわけか」
霖之助は大勢の子を従え、前に後ろに子供を抱いた慧音を前に頭を抱えながら言った。
「ひ、引き取ってくれというわけではないんだ。ただこの子たちが冬をこせるだけの
食べ物を売ってくれれば、一年だけでもいいんだ、お代は、その―」
慧音の目には哀願の色に加えて、躊躇と逡巡がありありと浮かんでいて・・・
「・・・わかった。引き受けよう」

翌年、一回り大きくなった子供たちの中に
青と銀色の二色の髪をした赤子が混じっていたが、誰も気にとめなかった。
木を隠すなら森の中だ。

505 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 09:57:23 [ Gnasy6ls ]
 >>503
えーと? それはつまりこーりんとけーねの間に子供ができたんだね?

この話のさらに一年後…子供の髪の色のことで魔理沙と霊夢などに追求され渋々話した。
彼女達に泣かれたりしたがけーねを交えて今回の事と今後の事について話しあった。
その結果…
Aノーマルエンド
Bテゥルーエンド
Cグッドエンド
Dバットエンド
E隠しエンド(ハーレムエンド)

(各ルートの内容は各自の想像でお願いします。)

 >>494
それってドラえもんの道具の効果でそんなのがあったなー
あと銀河系がビーダマにというのは、MIB?だったな。


506 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 10:11:45 [ 9y7kAwIc ]
うんにゃ

子供たちは知っていた。
冬の間、慧音が毎週決まった日に化粧をして出かけていくのが
自分たちの食い扶持を支払うためであったことを。

やがて子供たちは慧音に迷惑をかけまいと自分たちで食糧を探してくるようになった。
子供の貧欲な学習能力が、サバイバルのあらゆる技術を短時間で身につけさせた。
子供たちはやがて妖怪たちをも狩るようになり、幻想郷の全てから恐れられるようになっていった。
子供たちだった彼らは、慧音のことをビッグボスと呼び
自分たちが育った大き目の小屋がある丘をアウターヘヴンと呼んだ

508 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 10:40:42 [ qOXv1akw ]
むしろ
事情を知った子供達
血色もよく空腹を訴えなくなったが、日を追うごとに一人減り二人減り
奔走していた慧音が気づいた頃には小屋の裏手に骸の山が。

509 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 10:52:39 [ 9y7kAwIc ]
慧音の子だけ最後にポツンと残されているのか

511 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 17:34:07 [ ODlNVyEU ]
妹紅、この子たちのために一肌脱いでくれ
「えーいやだよ、かったるいなぁ」
お前と違って子供たちは飢えると死んでしまうんだ
「いーじゃんまたポコポコ生まれるんだからぁ」
私の村の住人にこんな悪癖を植え付けさせるわけにはいかない
「・・・んもぅ、じゃあどうすりゃいいってのよ?」
妹紅、悪く思うな
グサッ
「ひぁぁあぁぁあ」

「まんま、まんま~」
はいはい子供たち、よく食べるのはいいことだぞ
「おにく おいちい」
うふふ、見てるか妹紅。おまえの血肉が私とおまえの子供を育てているぞ
「見えてるわよ・・・っつーかリザレクションできるからって肉を・・・ぐぶっ」

513 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 18:44:38 [ dEk8mras ]
 >>512
肝を食べなきゃ大丈夫、、だったけ? 教えてエロイ人。



さあ、ご飯の時間だ
「おなか すいたー」
ふふ、待たせてしまって済まないな
「ごはんごはんー 」
ほらほら、ちゃんと全員の分は有るから、ケンカをしないで並びなさい
「まんま まんま」
お い 霊 夢 、 貴 様 は 何 を し て い る ん だ

517 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 20:47:37 [ dEk8mras ]
 >>515
釣り神様! 釣り神様じゃないか!


―――――
人間と動物の境界は、文化の有無だという。

動物は、狩る、喰らう、殖える―――生きる為に必要な事だけを備えている。
動けぬ仲間を助ける事はしない。
飢えれば共食いもするし、我が子でさえ喰らう。
これに比して人間には、積み上げた文化から生まれた慈愛の心、互助の念といった概念が有る。


だが現実はどうだ。
これが、私が愛し、護ろうとしてきた人間の所業なのか。
慧音は小屋の中を見回す。
自分を中心に、身を寄せ合うようにして震える大勢の幼子達。
立て付けの悪いこの小屋では、既に間近に迫っている冬の寒さを凌ぐには、余りにも頼り無い。


歴史書、教養書、詩集……慧音は手元の書物を炉に投げ入れる。
これらは食べ物と交換できずに残った物。
食料だけでなく燃料も貴重だから、こうして燃やして出来る限り切り詰める。

飢饉に際し、口減らしの為に我が子を捨てる。
人間といえども、暮らしが逼迫すれば文化さえ失い、動物へと還っていくのだろうか。
燃えていく教養書を見ながら、何とも言えない虚しさに胸が染まる。

ただ、生活・採集の為の実用書だけは残した。
無事に冬を越したら、この子供達に生きる術を教えなければならない。

家財道具と衣服は、防寒用の物を除いて全て食べ物に変えた。
それでも大勢の子供達の口をまかなうには絶望的なまでに、足りない。

霊獣ハクタクの角を二本、魔法使いに差し出した。
霊毛とも言える髪を、人形使いに渡した。
私の申し出に彼女達は驚き、躊躇ったが
私が受け取るのを躊躇ってしまう程の、沢山の食料を分けてくれた。
それでも、まだ、足りない。

これ以上、私が差し出せるものといえば―――

慧音は立ち上がる。
不安げに下から見つめてくる幾つもの小さな瞳。
服の袖を掴んで来る幾つもの小さな手。
また捨てられるのではないかと、不安なのだ。
「大丈夫だ。必ず戻って来るから、みんな良い子にしてまっているんだよ」


518 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/10(火) 21:31:42 [ dEk8mras ]
買い手は、すぐに、大量に見つかった。

里の守護者として知られている慧音。
そういった畏敬の念や、半人半獣である事を、時々ふと忘れてしまう程に、この娘は凛々しい美しさを備えていた。
慧音の姿を見る為に、彼女が開いている寺子屋に顔を出す若者も少なくない。
だが純朴なこの娘は、そのような邪な若い衆の視線に気づく事も無く
教養を身に着ける事は良い事だと、嬉々として講義をしていたのだった。


その慧音が、男に体をひさいているという。
「あの慧音様が……。」
ただでさえ飢饉で鬱屈としていた里の男達である。
「あの慧音様を……。」
なにか、神聖なものを汚す様な背徳感に、誰もが顔を紅潮させて生唾を飲み込む。
下腹部にたぎる熱い泥の様な欲望を、誰も抑えられようはずが無かった。


 *


「ほんとうに…動物と、大差が、無い、ものだな…」

自分の全てを、手放してしまった。

もう、自分には、本当に何も残っていない。

食料が詰まった大きな麻の袋を担ぎ、慧音は灰色の雪空を飛ぶ。
途切れそうになる意識が、痛みで身体に引き戻される。
やがて、力無い足取りで、子供達の待つ庵に辿り着いた。

「済まなかったな、みんな。 待たせてしまった…」
こんな事は経験が無かったから、思っていたよりもかなりの時間がかかってしまった。
戸口を開けた慧音の姿を見て、子供達の沈んでいた表情が、灯りをともしたように明るくなった。
おかえりなさい、そう口々に叫びながら、子供達が慧音の身体に飛びついてくる。

受け止めきれずに尻餅をつく慧音を、幾つもの幼い笑顔が取り囲んでいた。

ああ、そうか。
私は全てを失ってなどいなかった。
こんなにも沢山の、命と笑顔に、囲まれているじゃないか―――

527 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/11(水) 02:00:24 [ 3IDTKLVc ]
 >>518の食料運搬途中で妖怪群に遭遇

あれれ、角と髪を売っちゃったから力が無いから力が出ないよママン

ボコられる

命辛々脱出(妖怪群はわざと逃がした)

庵の子供達は先程の妖怪群が完食済み

慧音絶狂

その現場を村人達が目撃、誤解

子供達を守れなかった自責の念から放心状態の慧音を村人全員で罵倒、吊るし上げ

まで書いたのだが、これ以上は危険でしゅうかOTL

733 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/11/01(水) 00:09:45 [ lKnOhsWA ]
 >>518
その後慧音は心身共に疲弊しきっていた。
もはやただの人間と変わらぬほど、その力は衰えきっていた。
そこに空腹なルーミアは現れた。
その日も当てもなく人間を探し夜の闇を彷徨っていた所に運よく、慧音の帰りを待つ子供を見つけ舞い降りてきたのであった。
彼女は生命として本能に忠実に空腹を満たすという目的のために動いている彼女に慧音の静止の声も子供たちの抵抗も全く無意味であった。
その後その庵から肉食獣が獲物を貪り喰らう咀嚼音だけが鳴り響いた・・・その音を掻き消すかのように外はより一層強く吹雪いていた。
しかしこれも生きる為に必要な事、彼女はただ生きるために狩り、喰らっただけ誰もルーミア責める事など出来はしない。

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最終更新:2007年07月05日 00:05