ムラサいぢめ

二次設定丸出しですが、ご了承ください。
このムラサは舟幽霊として船を沈めていたころのムラサです。
星蓮船に乗り、霊夢たちと出会うのはもっと未来のことです。


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今日も私は船を沈めた。これで十二隻目だ。

しかし最近、私はあることに気付いた。
いつも私が沈める船には、奇妙な旗が掲げられているのだ。
その旗はほぼ全体が赤色で、中心に白の円が描かれ、円の中には十字の様なマークが描かれていた。

また、そいつらの積荷も、鉄の塊の様な怪しいものばかり。
たまに人を乗せているものもあったが、色白で変な筒を持った人間ばかりだ。

そして、そいつらは何故かやたらとここを通った。
船を沈めるのが生きがいの私にとって、沢山船を沈めれる事は嬉しい。
どんどん沈めてみせよう。私はそう決意した。


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所変わって、ここは暑い砂漠の町の建物の一室。
ある男が手元の書類をじっと見つめ、愚痴をこぼしていた。

??「今週で4隻か・・・・多いな。」

その男の所に、一人の若い男が入ってきた。

???「中将、失礼します。」

??「入れ。」

???「我々の輸送船を沈める船について情報が入りました。」

??「どんな情報だ?」

???「はっ!やつが現れる時間帯は夜11時頃であり、出現海域はBの34であることが判明しました。」

??「よくやった。」

???「いかがなさいますか?中将。」

??「我々の邪魔をする憎憎しい幽霊船には、さっさとご退場してもらいたい。空軍に連絡を入れてくれ。”徹底的にやってくれ”とな。」

???「はっ!了解しました。」スタスタ

若い男は敬礼し、部屋を出て行った。
部屋に残された男は、こう呟いた。


??「悲しいが、これが戦争なのだ。」


この時、ムラサと仲間達の運命は決定された。
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私はいつもの通り食事を取り、船内の仲間達と会話を楽しんだ。
みんな船を沈められるのを楽しみにしているようだった。


甲板に出て、夜の海を眺めた。
船影は見えないが、漆黒の海はいつ見ても綺麗なものだ。
私は甲板に座り込み、海を眺めようとした。。


その時であった。


ウーーーーーー!!!



サイレンの音が鳴り響く。
私は飛び起きて、状況を確認しようとした。
先ほどと同様に船影は見えない。


じゃあこの音はどこから?


私の頭に疑問が浮かぶのと同時に船のすぐ傍で爆発が起き、水しぶきを上げる。


ドォーーーン!!!!!


船が大きく揺れ、甲板で作業していた仲間が海に放り出される。

一体何が起きた?


そして次々のサイレン。


ウーーーーーー!!!
ウーーーーーー!!!
ウーーーーー!!!



音が聞こえるのは上だ!
私が見た空には、いくつもの鳥。

しかしそいつらはこちらに突っ込んでくるように急降下してくる。
奴らは間違いなく私達を狙っているんだ!!


私の船に向けて、奴らは次々に爆弾を落とす。
運よく当たりはしないが、それらは水柱をあげ船を揺する。


ドォーーーン!!!!!
ドォーーーン!!!!
ドォーーーーーン!!!!!





ムラサ「あ・・・あああ・・・・」

私は今すぐに逃げ出したかった。
しかし、あまりの恐怖に足がすくむ。


そうしているうちに、奴らの落としたうちの一発が私の船に突き刺さった。



ドォーーーーン!!!!!!!!


船の中央部分が吹き飛ぶ。

私は爆風で吹き飛ばされた。
幸運にも船からは落下せず、体も無事であった。
だが意識を失わなかったことで、私は恐ろしいものを見ることになってしまった。



船の上には地獄が広がっていた。
船の中央部分は船室が集まっており、多くの船員達がいたのだ。

吹き飛んだそこに残っているのは、かつての船員達の成れの果てであった。
千切れた右足、左腕、眼球、エトセトラエトセトラ・・・・

また、生き残った船員達も必ずどこか一部がなくなっていた。


ムラサ「うわぁぁぁぁああああ!!!」


私は恐怖に耐えられず、海に飛び込んだ。
飛び込んだ瞬間、心臓が止まるかと思った。


しかし海もまた、仲間の死体であふれかえっていた。
結局どこへ逃げても、私の周りには地獄しかなかった。


冷たい海の中で私が見た最後の光景は、盛大に爆発して吹き飛ぶ私の船であった。
長年付き添った私の大切な船は、粉々になって海に沈んだ。
































船を沈める悪い子のムラサ船長には、恐怖の中海に沈んでもらうのがお似合いだよね。


  • ドイツの偽装病院船か
    となると攻撃してきたのはスツーカか -- 名無しさん (2009-09-29 01:04:33)
  • 急降下と聞くとあのリアルチートが思い浮かぶんだがww -- 名無しさん (2009-09-29 05:06:55)
  • サイレンの音…ドイツ…スツーカだよなこりゃ
    中将は砂漠の狐ことロンメルだろうか -- 名無しさん (2009-10-01 20:09:41)
  • ルーデルじゃ!ルーデル仕業じゃ! -- 名無しさん (2009-10-02 19:02:26)
  • おちつけ
    北アフリカ戦線にルーデルはいない -- 名無しさん (2009-10-03 00:53:58)
  • たしかドーントレスもヘルダイバーもサイレン音あったはずだが
    -- 名無しさん (2009-11-19 21:17:43)
  • シュツッカの急降下音は独特らしい -- 名無しさん (2009-11-19 23:11:11)
  • ↑↑↑↑↑ロンメルは国防軍陸軍元帥 海軍中将はリュッチェンスじゃないか? (最終階級は大将だけど・・・) -- 名無しさん (2015-01-07 19:31:21)
  • ナチスを相手にしようとするなんて村紗は命知らず過ぎる… -- 名無しさん (2020-08-02 17:47:10)
  • 長い間封印されてるから第二次世界大戦の頃の戦艦を見ることは無かっただろうけど、古い妖怪が新型の兵器に蹂躙されるのは話として好きだから良いか! -- 名無しさん (2020-08-02 17:49:23)
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最終更新:2020年08月02日 17:49