※冷静に考えたら十四日目まではいぢめと関係ありませんでした
だぜ?だぜ?

一日目
足の爪の根元が緑色になってる
タチの悪い水虫か何かだと思って薬をつけておいた
まったく、乙女が水虫なんて恥ずかしいったら無いぜ

四日目
新しく生えてくる足爪の形が歪だ、爪母と指がバイ菌に侵されているのかもしれない
「やっぱテキトーにキノコ汁を塗るだけじゃあ無理だったか」
仕方ない、今度はマジメにそれなりの回復剤を調合するか
あれは、それなりの材料がそれなりの数、そしてそれなりの技術と時間が掛かる
もっとも材料は全部棚にあるし、私の腕なら二日も掛からないけどな

「普通に買ったら、それなり以上の値段がするんだぜ?」
薬を調合する間、ついついそんな意味の無い事をつぶやいてしまう
これは下級の万能薬に近いもので、外傷や膿に効果覿面なんだ
でも作るのに数日掛かるのが難点で、それにすぐ悪くなって日持ちがしない
それに万能薬といっても、流石に石化や呪いみたいな重症や重傷には効かないけどな

おっと、別にそれ以上の薬を作る事が出来ないってワケじゃないぜ?

六日目
薬が完成した
早速、塗り薬にしてカサカサの爪先に塗りこむ
この二日で大分進行して、今では土踏まずの方まで緑色だ
「うっわー、こんなの鴉天狗に見られたらアダ名が水虫に決定だぜ」
そんな事を呟きながら、指の股に念入りに薬を刷り込んだ

七日目
おかしい、効かない
あの薬は薬草学においては大したレベルのものじゃないけど
家庭薬の類とは段違いの代物なんだぜ?
もっとも、例の兎の置き薬は別格なんだけどな

とにかく、この薬は敗血病や壊死寸前の細胞の蘇生だってやってくれるし、水虫みたいな真菌なんて一発の筈だ
「…そうか、足先の細胞が侵されてるって事は、塗り薬じゃなくて飲み薬だよな」
ポン、と何かを思いついたあの定番のジェスチャーをした後
昨日作った薬の、軟膏に加工してない余り分を、しぶしぶ器に注いだ
「うえ、まずい…」

八日目
効いていない、それどころか手の指の爪が変色している
やっちまった、水虫なんだから床とかが汚染されてたら意味が無いんだよなぁ
そういえば、昨日思いっきり素手で薬を念入りに擦り込んだっけ

今日は久々の大掃除も兼ねて、家を消毒しないとな
バイ菌をばら撒かないように、手足を靴と手袋をつけて…なんだ、いつもの掃除姿と同じだな
とにかく、半日ぐらい掛けて徹底的に掃除した
しかも念入りに殺菌剤もばんばん使ったから無菌状態なんだぜ

「ふー、綺麗になった。あんまり不衛生にしてちゃダメだな」
家を不潔にしてて水虫になるなんて、乙女にあるまじき失敗だぜ
そしてあのひでえ味の薬を飲みなおしか、トホホ

九日目
なんで効いてないんだ?曲りなりにも万能薬だぜ!?あれ!
緑色は足首まで届いて、爪は獣のような形に病変している
水虫なんかじゃあなかったんだな、これは

心当たりが無いワケじゃない、魔法の森では猛毒の動植物や
魔力で妙な変異を遂げた生き物も沢山いる
ああいったヤツらの毒素は、一筋縄ではいかないからな
いつも長いスカートとドロワを穿いて用心してたんだがな…ついにやっちまったかな?
魔法の森でただの人間が長く暮していれば、そういうことはありえる

毒の種類も何由来かも分からないとなったら…もうエリクサーしかないか
魔法薬学においても一流の品で、買ったら目玉の飛び出るような額がするんだぜ?
これを作れるか否かが、一流の魔法使いの目安でもある
つまり、これが作れる私は一流の魔法使いってワケだ、テヘヘ

だが勿論、かなり高価な材料と高いスキルが求められる
ぶっちゃけ、我が家の材料棚の上段にある高い材料が沢山消える
「こりゃ大赤字確定だ…ぐすん」

十四日目
「や、やっと完成したぜー」
思わずベットに大の字に転がってしまった、勿論手足は汚染をばら撒かないように保護したままだ
今で膝関節まで、動物のような形に変形している、カサカサしてたのは鱗だったんだな

神秘性な雰囲気と高貴な色合いを放つ、万病を祓い命を養うエリクサー
なんたって、石化や全身麻痺に、失せかけていた生命力さえ呼び戻す直す一品、市販に出回る中で最高級の薬だ
勿論、賢者の石から滴る生命の水や月の賢者の薬棚の品々とは比べられるような物じゃない
それでも、ヘンテコな動植物の毒なんてイチコロ…むしろ、チルノにマスパをありったけ撃ち込むようなもんだ
出来立てのエリクサーをビーカーからぐっと飲み干すと、上品で深い味わいにごく滑らかな舌触り芳しい香りが鼻を抜ける
「高価な薬は味わいまで素晴らしいとはな、残酷な話だぜ」
飲んだ側から生命力が漲ぎってきた…なんか体から湯気まで上がっちゃって服がびっちょりだぜ


ここまでいじめに要らない前置き



十五日目
あの後ぶっ倒れてしまったらしい、なんか鼻血まで出しちゃったみたいで洋服が血まみれだ
流石にエリクサーはやりすぎたか…それはともかく、今は風呂に入るのが先だな
いそいそと脱衣所で真っ赤に染まった服と手袋を脱ぎ捨てる

「ひ、ひゃえああ…」
私が驚いたのは、勿論一張羅が血で汚れてしまったからじゃない、そんな事は起きた時から分かってる
手が、爬虫類みたいに緑色の鱗に覆われ、さながらトカゲ人間だ
慌ててスカートとドロワーズを脱ぎ捨て、足の様子を確かめる…足は、いや脚はもっと酷い事になっていた

変異は今や股関節付近にまで及び、びっしりと緑の鱗に覆われ
なにより間接が人間の膝の構造ではなくなり、爪は完全に鉤爪に変わっていた
ちょうど、私の脚を緑色の恐竜のものに付け替えたと言えば分かりやすいだろうか
ペタペタと変わり果てた自分の脚を触って確かめるマリサ…間違いなく彼女自身の脚だ
以前より明らかに変化が急激に進んだ、代謝を活性化させるエリクサーの効果が完全に裏目に出ていたのだ

「ど、どうなって…やだ…これなに…なんで…」
風呂場の鏡の前でガタガタと奥歯を鳴らしながら震え上がる魔理沙
恐竜の脚で内股をしても不気味なだけなのだが

「ど…どうしよう…エリクサー飲んだのに…え?なんで…こんなのって…」
どうすればいいんだ、こんなの、こんなのって…なんで私が
半狂乱になって頭を抱えるマリサ
瞳孔がバッと開いて焦点があやふや…まぁ、そんな瞳の焦点の位置よりもっと重要な変化があるのだが…

魔理沙はしばらくは錯乱してしていたようだが、だんだんと落ち着いてきた
「もうこれはえーりんに頭を下げるしかないか…一生恐竜のままってわけにもいかないしな」
これはもう笑うしかないぜ、テヘヘ
コツンと自分の頭を打つジェスチャーで雰囲気を和ませるぜ、主に私の心の雰囲気をだけどな
ともかく、永遠亭に向かうにしてもこんな血まみれのまま行く訳にはいかない
このまま一風呂浴びて、垢と一緒に鼻血も洗い流さなきゃな…水掻きつきだから、きっと効率がいいぜ
ざあーっと頭からシャワーを浴びて、あらかた血を洗い流してから鏡に向き合いシャンプーを
あれ?あれれ?あれれれれ・・・

彼女は鏡の中の自分に違和感を憶えた様だ
それはそうだろう、人間の目でこんな構造を持つ者は相当珍しい
魔理沙の瞳はまるで精巧だが違和感のあるアンドロイドの瞳のような形に変貌していた
数秒鏡を覗いて…顔の違和感に気がついたようだ
彼女はううっと泣きそうな顔になりながらも、すぐに気を取り戻す
緑の恐竜の手足に比べたらまだインパクトは少ないし…なにより造詣にクールな個性が出た程度で
美しさが完全に損なわれた訳では無い

もっとも、瞳の変化はアンドロイド様の変貌が終着点ではなく、更に無機質で単純なものに変貌してゆくのだが
これのお陰で異常に多い頭髪の脱毛にも気がつかないでいられたのは幸か不幸か
それに、手足の変化も今のような半獣モードに変化したケモノっ子のような生易しいものでは終わらない

また嫌なものを見ちまったぜ…このままじゃレミリアザウルスならぬマリサザウルス(ちょっとリアル派)になっちまうぜ
そんなのはまっぴらごめんだ、心なしかぎこちない手でバスタオルを握り身体を拭いてゆく
鱗のついた脚は拭きにくいったらありゃしないぜ
一通り拭き終わったら、すぐ新しい服を着て…髪は飛んでる途中で乾くだろ
愛用の箒にまたがり、いざ永遠亭に出発、今からなら飛んで夕方までには着くな

彼女はごつごつした脚で箒に跨り、いつもの要領で魔力を込める
…が、浮かない、ピクリとも動かなかった
箒に跨ったままドスドスと地面を蹴りジャンプする魔理沙
「なんだよ!こんな時に!暫く乗ってなかったから不調なのか!?なんなんだぜ!!!!!」
いくら太い前脚でじたばたと地面を蹴ろうが全く飛ぶ気配も無い

暫くの間悪戦苦闘を繰り広げていたが、ついに諦めたのかガックリと肩を落として屋内へ戻っていった
「ここのところ乗ってなかったもんな、今日は箒のメンテでもして寝よう」
見たところ箒におかしなところも無いが、とりあえず分解して掃除してみる
終わった頃には夕方近くになっており、魔理沙はベッドのシーツを新しいものに換えた後、就寝した

十六日目
いつもと同じ小鳥の囀りと朝の陽射しで目が覚める、今日もいい朝…でもない
なんか腕の動きもイマイチだし、今日は簡単に済ませるか
なんか妙に食欲が湧かない、これだけ気分が落ち込んでりゃあメシもまずいか
もそもそと朝食を義務的に腹に詰め込む…吐き気がしてきた
「さて、今日こそえーりんに診て貰わないとな」
すっかりメンテナンスされてピッカピカになった愛用の箒、今なら見習いが乗っても飛ぶぜきっと

ピョンッと地面を軽快に蹴って跳ぶマリサ…しかしそのままドスッと地面に着陸してしまった
「え゛…嘘でしょ?なんで飛べないの゛?箒も直しだよね?ね?」
ふんー、ふんーっと鼻息荒くマヌケな声をあげながら懸命に箒に跨りながら踏ん張る魔理沙
しかし、待てども暮らせども1mmも浮かぶ気配は無い
彼女は真っ青な顔でうな垂れながら今日も屋内に戻っていった

「どういうごと…それより、どうやっでえーりんの所に行げば」
真っ青な顔のまま、椅子に腰掛け頭を抱える魔理沙
箒で飛べない事も大問題だが…今はそれよりエイリンの所に行けないのが緊急の問題だ
ここは魔法の森の中、徒歩で人里まで行き竹林を渡り永遠亭に着くには数日掛かる
なにより森と竹林、幻想郷における二つの最悪の道をどちらも徒歩で越えなければならないのだ

「下級妖怪どもをいぢいち弾幕で…ん?」
魔理沙は嫌なことに思い至ってしまったようだ
もしそれが予想通りならば…マリサはそれを実行するまで一分近く躊躇してしまった
そっと窓の外に鉤爪を翳すマリサ、やはりスペルカードが発動しない
それどころか、ただの弾幕さえ出ない、八卦炉の力で火を熾すような微弱な魔力さえ行使できなくなっている
肉体の構造の変化に伴うものなのか…それとも毒の仕業なのか…はたまた別の…
なんにせよ、魔理沙は魔法を使う事も魔法具を行使する事も出来なくなっていた

「あううううう…はうう…ううう…うああ…」
魔理沙はベッドの中で小さくなって泣きじゃくった
ただ、その瞳から涙が流れ出ていない事に彼女は気がついていないようだ

X日後
彼女はもう何日も食事を摂っていない
魔法が使えなくなったショックで食欲が無くなったのもあるが、実は人間の食事を受け付けなくなっていたのだ
そもそも、口の形が変化していて蜂の顎とハエのブラシを混ぜ合わせたような異形の姿と化している
「なんで私ばっかり…こんな…リ゛ンノズケに嫌われちゃうよ…」
この顔の変貌を見たとき、魔理沙はわんわんと泣いた

視界も涙と目やにでぼやけているものと思い込んでいるが、根本的にそれは間違ってる
瞳が単純構造のものと入れ替わり、しか増えているのだ
日に日に醜く…それどころか人間のものとは認識できなくなっていく自分の顔、女の命
「助げて…魅魔様…リンノスケ…誰でもいいがら………神様……霊夢」
幸い、この複眼のお陰でそういったものをこれ以上見ないで済むようになった

Y日後
そろそろ水が尽きかけ、腹もペコペコのようだ
何より、屋敷を守っていた結界がそろそろ期限切れなのだ
普段の魔理沙ならば結界を張り直せばいいだけの話なのだが…
初歩的な魔法も行使出来ない今の彼女にはそんな真似は出来ない
つまり、そろそろ時間切れなのだ
(永遠亭に行かなくちゃ)
随分ぼやけている知性と、飢えと乾きに突き動かされ魔理沙は這うようにノソノソと家を出た

しかし、魔法を使う事が出来ない少女がどうやって妖怪だらけの森を抜けるのだろうか?
その心配は無用だった、魔理沙は妖怪達からみてもはや同じ世界の住人であった
人間同士が街ですれ違っても気にしないように、下等な妖怪達も今の彼女を見ても気にしない
皆、何故かこちらに若干警戒気味の同属(?)を少し一瞥して、すぐに通り過ぎた

そんなワケで、森の道程は案外ラクショーだった
更に、彼女の異形の脚は明らかに自然を歩くのに適切な構造を持っている
つまりこれは病変ではなく何かへの変形だったのだ
そこから導き出される答えは一つ、これは本当に強大な呪いの力によるものだった

普段の彼女ならば、それに気がつくことが出来た筈だ
しかし、その呪いは今では頭にまで及び彼女の知能を随分と単純化させていた

Z日後
お腹がペコペコだが、この森には食べられそうな物は一つも無い
そんな時、一匹の丸々太った芋虫が目の前を這っているのを見つけた
すると同時に、身体が勝手に芋虫を掴んで…彼女の意思を無視して勝手に口に捻じ込んだ

(やだ!イモムシなんて食べたくない!お願いやめて!やだやだ!いやあああ)
口の中いっぱいに広がる苦いような紫色の体液、ザリザリとする皮
彼女の昆虫のような口はネチャネチャと芋虫を味わうように咀嚼し続ける
(うげっ!うっげえええ…おえっ)
すぐにでも嘔吐してしまいたいと思う彼女の精神を無視して、喉はグチャグチャになった芋虫をゴキュリと嚥下した
立派な複眼と化していた彼女の数百の眼が、こころなしか嬉しそうにうっとりとして見える
(ううう…ひどい…ひどいよ…)

打ちひしがれる彼女の精神を意に介する様子も無く、脚は軽快に歩き始める
(このままどこに行こうって言うんだ、私の脚)
そのまま薄暗い日陰の岩の前まで来たかと思えば、いきなりその岩を強靭な前脚で引っぺがした
日陰の岩の下には、太いムカデ達が大量に蠢いている
(ま…まさか…嘘だろ!こんなの無理!)
彼女の蜂の顎は、ご馳走を前に嬉しそうにカチカチと音を鳴らし、今にもムカデの群に顔を埋めようしている
(いやあああ!もうやめてえええええ!!!!!!!)


20日前
時々、虫を食べようとする衝動が起こる以外は、彼女の身体は比較的彼女の意思に従っていた
しかし、彼女は未だに魔法の森を抜け出すことが出来ないでいた
意識が日に日に混濁して、人里までの経路を思い出せないのだ
(永遠亭…永遠亭…森を抜けて人里に行って…竹林を抜けて…森を…?)
それでも右へ左へ余計な回り道をしながら、人里までの距離を少しずつ縮めてゆき、かなりの道程をこなしていた

いつものように比較的綺麗な水溜りで水を啜っていると、森の奥の方まで果物を採取に来ている村人の姿が眼に映る
マリサは慌てて道を聞こうと、あわよくば永遠亭まで連れて行ってもらおうと村人に近寄った
「火gjmmksfmッで人をmvfk;dgfろtごgd」
(人里までの道を聞きたい)

「ひえええ!妖怪だ!」
村人はそういって叫ぶと、背負っていた籠を放り出し全速力で魔理沙から逃げ始める
「えbん待g;fkl、c。!gtvに人df@tごvkdfs」
(待てよ!話を聞けよ!人里はどっちだよ!)

ここで村人を逃したら逃したら、今度人に会えるのはいつになるか分からない
魔理沙は必死で村人を追いかけ…甲羅に覆われ更に強靭になっていた脚であっという間に追いついた
そして、鋭い前脚で村人の腕を掴もうとした
     ザシュッ!
彼女が本能的にやってしまったのか、はたまた更に機能的になっていたこの腕で人と触れ合うのになれていなかったのか
彼女の爪は村人の肩を深く切り裂き、その肩からはドクドクと血があふれ出した
その真っ赤な血液を見た瞬間、マリサの身体はまた勝手に動き始めた
(おいやめろ!そんな事したらミチを聞けなくなる!)
しかし、マリサの腕は村人の首まで伸びて…それをブチリと胴体から引きちぎった
(なんてことするんだよ私の腕、ついに人を殺しちまった…でもこれ私のせいじゃないよな!な!?)
呆然とするマリサの心を尻目に、蜂の顎は村人の腕へと迫る
(おい…まさか人肉を食べるんじゃないだろうな)
そんな躊躇も虚しく、顎は村人の腕から肉を食いちぎる

19日前
人間の肉を口にしたあの日から、魔理沙の意識は一層ぼやけている
目覚めた妖怪の本能が残り少ない知性を圧倒したのだろう
今日もマリサは魔法の森を彷徨う
(エイエンテイ…チクリン…ヒトザト…ニンゲン)
ここは既に村人達が森の幸を収穫に訪れる程に、人里に近い場所
彼女の求めるニンゲンに、数人会えた

18日前
「魔法の森で妖怪が人間を襲ってる?そんなのいつもの事でしょ?」
博麗霊夢はいつもの様に茶を啜りながら、村人達を軽くあしらっている
「いいえ、なにやら一匹の知能がある妖怪を中心にしているらしく…ここ数日で相当な人数がやられております」
村人は真剣な顔で訴える…も
霊夢はヤレヤレといった態度で、村人達に答えた
「ルーミアあたりの仕業かしらね、よく言っておくわよ」
(魔法の森って…魔理沙の棲家でしょうよ、あいつに言いなさいよね)

2日前
数日前から背中が割れるように熱い…魔理沙は数日前から何故か樹の幹にしがみ付いていた
その様子を、昆虫や獣に似た下等な妖怪達がじっと見ている
また醜くなるのか…今ではその程度の感想しか抱けない程に知性は無力化している
うずくまった魔理沙の硬い背中を割り、そこから粘液を滴らせた蝿やトンボのような透明な虫の羽根が生えてきた
醜く知能も低い下等な妖怪達にとって、それは強力なリーダーの誕生だった
彼女の新たな羽根を賛美するかのように、周囲の下等妖怪達が咆哮を上げる
乾ききった後のその羽根は、透明で美しいともいえなくも無く、マリサはそれがちょっと嬉しかった

1日前
「霊夢さん!ヤツがついに村を襲撃しました!」
凄い剣幕の村人達に圧倒さえながら、霊夢は答えた
「ルーミアやバカルテッド達は注意しておいたんだけどねー『しらないかー』とか言ってたけど」
霊夢は困惑した様子で首を傾げる
「どうみても新種の妖怪です!グロテスクな怪物なんですから!巫女さん、早く退治して下さいよ!もう数百人の負傷者が出てるんです」
え?数百人?村を襲撃?それってマズくないか…霊夢はやっと事の重大さに気がついた様子だ
「ヤツが中心に小規模の群を形成してるみたいなんです…組織立ってはいないのですが」
いくらダルくとも、ここまでの規模なら放置してはおけない
「分かりました、明日にでもその妖怪を退治しに行いきます」(クッソ…魔理沙め…こんなになるまでサボりやがって)

0日前
「お前が例の妖怪ね?…本当に派手にやってくれたわ」
霊夢は玉ぐしでペシペシと己の掌を叩きながら、言った
「bぎjmdfsltg3hbjvfm;frg、とrmf;lせd、!」
(霊夢なのか!助けてくれ!私、こんな姿に…分かるだろ?霊夢!)

気持ちの悪い咆哮を上げる異形な妖怪に、霊夢は陰陽玉を打ち込む
「btw3bgrj@vふぃdsんk!」
(待ってくれ霊夢!私だ!魔理沙だよ!攻撃しないでくれ!)
グロテスクな妖怪が悲鳴をあげたその隙に、霊夢は弾幕を打ち込み
地面に思い切り叩きつけた

「気持ち悪い悲鳴ね、痛い?そりゃ痛いでしょうよ?周りを見てみなさいよ、アンタも村人達に同じ様な事したのよ」
周囲には、マリサとその取り巻きたちによって成された村人の死体がぽつぽつと転がっている
「ytrkmgfxc「rfrjmvkf:d」!」
(違うんだ!これは私の身体が勝手に…それに殆どは勝手についてきた妖怪達が!)

マリサの訴えを無視して、霊夢はさながら野生動物と昆虫のキメラのような妖怪の
羽根を引きちぎり、弾でその脚を一本一本吹き飛ばしてゆく
ブチッ、ぐちゃ!辺り一面に妖怪の手足が散らばる
「tg見wwwッウェfj@dasp:@;fv;gvbopejm!」
(いやあああ!痛いいい!やめて霊夢ううううう!魅魔様助けてえええええええええええええ)

「この!この!このっ!死ね!このゴミクズ!」
霊夢が仕上げに、胴体に夢想封印で大穴を空けてやると、ついに妖怪は息絶えた

周囲の下等妖怪達はリーダーの死亡に気がついたらしく、慌てて魔法の森の方へ逃げてゆく
「ふう、やっと終わったわね…まずは怪我人たちの手当てを手配しなきゃね」
霊夢はクルリと背を向け歩き出す、その瞬間妖怪の身体が眩しい黄色と青の輝きを発し
それが治まった後、ボワッっと紫色の煙を上げた
霊夢が黄色と青の閃光に驚いて振り返り…一瞬まぶしくて眼をつぶった

霊夢が再び眼を開けると、そこには何故か惨たらしく殺されている魔理沙の死体が転がっていた
「・・・え?魔理沙?」

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魔理沙が化け物に2:26スレ556へ続く






  • 体に以上を感じたら病院へ、これ鉄則ね -- 名無しさん (2009-07-27 02:45:33)
  • 悲惨だ… -- 名無しさん (2009-07-27 15:36:19)
  • 早くに永遠亭に行くべきだったな -- 名無しさん (2009-07-27 18:12:30)
  • 0日目
    またあの白黒が本を盗みにきた。
    今日は喘息の調子が良かったので、そろそろ釘を刺しておこうと思いテキトーに呪いをかけて追っ払った。
    そのうち身体の異変に気付いて私に助けを求めてくるだろう。
    もう本を盗まないと誓う条件で呪いを解いてやろう。
    そうしたら魔理沙は毎日図書館に通うようになる。
    魔理沙とずっと一緒にいられる。
    早くきて魔理沙。
    泣きながら私に助けを求めて。
    魔理沙は私のモノなんだから。 -- 名無しさん (2009-10-01 02:34:11)
  • ↑やったのパチェだったのかぁぁぁあああ!
    -- 名無しさん (2009-10-07 12:27:58)
  • 続きに全ての答えがある(´・ω・`) -- 名無しさん (2010-03-24 08:44:38)
  • ↑なのに見れない(´・ω・`) -- 名無しさん (2016-02-13 23:25:31)
  • ↑↑↑↑むっきゅさん…アンタって人はぁぁぁあ! -- 種デスの主人公 兼 脇役 (2016-06-18 03:25:35)
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