(彼岸花(白薔薇の続き)_前編からの続き)




5、
それから3日後。

永遠亭に、珍しい客がやってきた。

「・・・あら? あなたは・・・」
「お。 久しぶりだね」
出迎えた鈴仙は驚いた。
死神、小野塚小町である。

「・・・誰かを迎えに来たの?」
「そんなに警戒するなよ。 見舞いの品を持ってきただけさ」
「見舞いの品?」
小町の手を見ると、何やら花束を持っている。
「あら? その花・・・」
「ああ。 花の異変のときに嫌って程見た花だろ?」



「・・・成程ね」
こりゃひどい、という言葉は飲み込んだ小町。
病室に案内されて久方ぶりに幽香に会った小町だが、その様子に
愕然とした。
以前花の異変のときに見た理知的な明るさは全く無く、蝉の抜け殻の
ような、スカスカな生き物が其処にいた。

「・・・もうずっと、こんな感じなんです」
「ふぅん・・・」
数秒後、花を鈴仙に渡し、出口へ向かう小町。
「え? 帰るんですか?」
「ああ。 役目は果たしたからね。 あとはそこの妖怪次第さ」
扉を開く小町。 慌てて鈴仙が小町に近寄った。
「ああ、それ、花瓶にでもさして、幽香の近くに置いてやっておいて。
 ○○からの伝言だ、ってな」
「え?! ○○さんからの?」
「ああ。 見せれば分かってくれるだとさ」
「はぁ・・・ いいですけど、これ、有毒ですよね?」
「仮に口にしたとしても、花の妖怪がそんなもんで死ぬかってんだ」
と言い残して、小町は帰っていった。




花の妖怪、風見幽香は、その花の匂いを逃さなかった。

「・・・ひがん、ばな?」

言われたとおり花瓶にさし、病室の机の上に置こうとした鈴仙は、
幽香が突然口を開いたことに驚いた。
「あ、幽香さん。 わかります? 流石ですね」
久方ぶりに患者が口を開いたのだ。 ここは沢山話しておきたい。
「これですね。 先ほど小町さんが持ってきてくれたんですが、
 ・・・」
鈴仙は続けた。
「・・・何でも○○さんからの伝言、らしいのです」
「・・・・・・・・・
 ・・・・・・!!!」
突然ガバッと体を起こす幽香。
びっくりした鈴仙の両腕を掴んで言った。
「○○からの伝言?!」
「え、ええ。 らしいです。 話によると」
「・・・・・・・・・」
「・・・幽香さん?」
「・・・ ○○・・・ 貴方・・・」

幽香はベッドから降り、

「成程ね。 こんな事をしている場合じゃないわね、私も」

立ち上がり、

「そうよね。 この花だってここに来たんだものね?」

ニヤッ、と微笑んだ。







「・・・お邪魔するわよ」
「ああ、はい、どうぞ」
博麗霊夢は、
何時もの通り、結界を監視する傍ら、
何時もの通り、永遠亭に行き、
何時もの通り、鈴仙を通して、
何時もの通り、幽香の病室の扉を開けた。


すると、何時もの通りじゃなかった。


白いシャツに、赤いチェックの柄の上着を着た女が、立っていた。
女がこっちを振り向いた。
足元が多少おぼつかない。 顔色も若干悪い。
しかしそれは紛れもなく、

「幽香・・・?」

だった。

「あら。 丁度貴方の所に行こうとしてたのよ、霊夢」
幽香が口を開いた。 以前のような、まだ宴会で一緒に飲んでいた時のような口調で。
「聞きたいことがあるのよ」
「・・・き、きたいこと?」
唖然としている霊夢に、幽香が質問を飛ばした。
「○○を喰らった妖怪はちゃんと退治した?」
「・・・え?」
突然の質問に、霊夢は面食らった。
「だから、○○を殺した妖怪をちゃんと成敗したかって聞いてるのよ。
 もう何日も経ってるでしょ? 彼が殺されてから」
「・・・あ、いや、まだ、だけど・・・」
幽香はふぅ、と溜息をつき、霊夢にゆっくりと近づいていき、



思いっきり、顔面を引っ叩いた。



「!!!」
霊夢は倒れてしまった。
突然のことに、目を白黒させる霊夢。
「あのさぁ・・・ 貴方、何やってるの?」
幽香が霊夢の胸倉をつかみ、怒り気味に言う。
「・・・また、○○の様な犠牲者を生み出すつもり?!
 私の様な妖怪にばかり構って、人間を見捨てるつもり?!」
「・・・!!」
「よってたかって一匹の妖怪を虐めるくせに、たった一人じゃ
 怖くて妖怪退治はできないの?
 随分と卑怯者ねぇ、今の代の博霊の巫女は」
「なっ・・・!」
霊夢はカチンと来て、スクッと立ち上がった。
そして、ハッと考えた。


この女、風見幽香は、ひょっとして、
自分を奮い立たせる為に、こんな事をしているのではないだろうか?


「・・・そんなわけないでしょ。 頭の中にステキなお花畑を
 お持ちなのね、貴方」
霊夢の考えを読み取ったかの様な幽香が、黒い笑みを浮かべた。


確定だ。


「・・・残念ながら、まだ五分咲きなのよ。 
 貴方のように、満開じゃあ無いの」
霊夢は、頭を指でツンツンと突いた。
「あらあら。 それでまだ五分咲きじゃ、先が思いやられるわねー。
 満開になったら教えてね。 摘みに行くから」
「残念ながら、もう花の撤去の日程は決まったの」
霊夢は扉に向かっていった。
「・・・終わらせて来るわ、悲劇を。 ありがとう、風見幽香」

「・・・待ちなさい」
幽香が霊夢を止めた。
「何?」
「私も、連れて行きなさい」
「え?!」
幽香が歩くのさえ覚束ない事を、霊夢も分かっている。
「その体じゃ、満足に・・・」
「彼は」
幽香が遮った。
「○○は、傷を負ってでも、私の為に、向日葵畑に来ようとした」
幽香は続けた。
「ならば私も、彼の為に、動かなきゃいけない。
 寝ている場合じゃないわ」
霊夢は幽香を見た。 幽香の目を見た。

強い意志を持った、色鮮やかな美しい瞳。

「・・・わかったわ。 貴方の能力は頼りになりそう。 協力して」
「任せなさい」
断る理由など、なかった。





慧音は驚いた。

人里の人に言われて、まさかと思ってきたのだが。

風見幽香が当たり前のように、人里の集会所の一席に腰を下ろしていた。

「だ、大丈夫なのか? 幽香・・・」
「慧音」
それには返答せずに、幽香が慧音に言った。
「1時間後。 出発するわよ。 準備してきなさい」
「へ? しゅ、出発? どこにだ?」
「貴方と早苗が何時もやってることよ」
「・・・? ・・・・・・!」
慧音は目を見開いた。
「○○を殺した、妖怪の捜索か?!」
「その通り。 さあ、さっさと準備してきなさい」
手首を振り、さっさと行けと言わんばかりの幽香。

「・・・・・・」
慧音は考えていた。
彼女には、言わなければならない事が沢山ある。
しかし彼女は幽香が、そんなことは後にしろ、と言っている様に
思えてならなかった。

「・・・わかった。 1時間とは言わない。 今すぐ出ようじゃないか」
「あのねぇ・・・」
幽香は溜息をついた。
「私と貴方だけで行ってどうするのよ? また同じことの繰り返しよ?」
「う・・・ じゃあ早苗と紫を呼んで・・・」
「霊夢が行ったわ。 それより妹紅に声を掛けて」
「妹紅か・・・ わかった。 頼んでみる」
慧音は走って出て行った。

すると入れ違いのように、5名が集会所に現れた。
「・・・久しぶりだね。 幽香さん」
「大分良くなったんだね。 良かった」
チルノ、リグル、ミスティア、ルーミア、そして大妖精。
「おかげさまで。 見舞いに来てくれたのね?
 ・・・でも御免なさい。 すぐに出なきゃいけないの」
「ああ、それそれ。 あたい達も行かせてよ」
「・・・!」
幽香は驚いて彼女たちを見た。
5人とも、真っ直ぐに幽香を見つめていた。
「てゐに教えてもらったんだ。 幽香の大事な人を襲った妖怪を、退治しに
 行くんでしょ?」
「○○は以前ご飯を分けてもらったことがあるんだ。 恩人に恩返し、
 仇には仇討ちをしなきゃ」
「自分勝手な行動は自粛して、幽香さんの指示通りに動きます。
 そうすれば、多少の戦力になるはずです。 お願いです、連れて行ってください」
「あたいは、幽香と一緒に戦いたいんだ! いいでしょ?!」
「・・・ 貴方たち・・・」

幽香は顔を伏せた。
嬉し涙を流しかけている事を、悟られない様に。

「・・・やっぱりだめ?」
チルノが不安そうに言った。
笑顔を作って、顔を上げる幽香。
「ううん。 ありがとう。 お願いしていい?」
「・・・うん! 任せておいてよ! あたい達は最強なんだから!」
チルノも笑った。


「あら。 おそろいの様ね、貴方達」
その空気を引き裂くように、スキマから紫が現れた。
「・・・なによ。 邪魔する気?」
事の流れをそれなりに知っているため、邪険に彼女を扱うチルノ達。
「そんな怖い顔しないでよ。 妖怪退治の手伝いに来たんだから」
「手伝い? あんたも行くの?」
「達、よ」
紫が言うと、スキマから藍、橙、萃香が現れた。
「宜しくな、諸君。 微力ながら、協力させてもらうぞ」
「藍様と紫様におねだりして来ちゃった。 頑張るからね!」
「ちょいと手伝いに来たよ、お嬢さん方。 こんな飲んだくれでよけりゃ、
 連れて行ってくれないかなー?」
目をパチクリさせるリグル達5名。

「・・・あらあら、本来のお仕事は放り出しちゃっていいの? 紫、藍」
幽香が仕様がない妖怪達ね、と苦笑した。
「私の役目は幻想郷の平静を保つことよ。 
 ・・・罪無き妖怪を、痛めつける事じゃないわ」
紫がペコッと幽香に頭を下げた。 
これには幽香を含め、全員驚いた。

「・・・同行を申し入れるわ。 風見幽香」
「・・・その旨、有難く頂戴するわ」
紫と幽香が、ガッチリ握手をした。



続いて霊夢が、集会所に現れた。
「幽香。 申し訳ないんだけど・・・」
「何? 早苗の都合がつかなかったの? それならしょうがないんだけど・・・」
「ううん」
霊夢は首を振った。
「人数、増えちゃったわ」

霊夢が言うのと同時に、東風谷早苗の他、八坂神奈子、洩矢諏訪子、霧雨魔理沙、
アリス・マーガトロイドが姿を現した。
「お二方に説教されちゃいました。 自分の意地と、幻想郷の平和と、どっちが
 大事なんだって」
「早苗は何でも自分でやろうとするからね。 ま、それがいい所なんだけどね」
「偶には、奉り相手の神様も頼ってもらわないとねー。 そのくらいしても、
 バチは当たんないよ」
頭を掻く早苗。
構わないね、と一応幽香達に尋ねる二柱。

「妖怪退治と来れば、私じゃないか。 偶々急ぐ霊夢に会わなきゃ、この事に
 気づく事すらできなかったんだぜ。 薄情だぜ、幽香」
「普段のアンタの方がよっぽど薄情でしょ・・・
 幽香。 私は人形を使えば、広範囲の捜索が可能よ。 役に立てると思うわ」
魔理沙とアリスも行くつもりらしい。
「皆、ありがとう。 ・・・ところで魔理沙」
「何だ? 幽香」
「マスタースパーク使うな、この薄情者の盗人め」
「んな・・・!」
「あーあ、魔理沙は薄情者の上に盗人かぁ。 救い様がないわね」
「う・・・ あの技はその内返すんだ! 借りているだけだよ!」
「今返しなさい、今」
「そ、それは・・・ ちょっと待ってくれ、な!」
だめよ、とニコニコ顔で言う幽香に、必死で頼み込む魔理沙。
数名が思わず噴出した。



時間ぎりぎりになって、慧音と妹紅が現れた。
「すまない・・・ 妹紅はすぐに見つかったのだが・・・」

慧音、妹紅の他に、永淋、鈴仙。 それに、数名の人妖がいた。
よく見ると、あの日のリンチに参加していた面々だ。
「私達なら、怪我を負った者の手当てが直ぐにできる。 戦力にもなるし、
 手を貸すわ」
「乗りかかった船です。 最後までお供しますよ」
永淋と鈴仙が言った。
「永淋と鈴仙については、こちらからお願いしたかったくらいだから、
 構わなんだけどさ・・・」
説得しようとしたんだけど、と言った慧音と妹紅が、困ったように里人達に振り返った。
里人達は、幽香に歩み寄った。
「・・・あの日はすまなかった。 やりすぎだった。 冷静じゃ無かったよ、私達は」
「謝罪の意を込めて、また、○○の敵討ち為に、今回の捜索に参加したいんだ。 
 我々も連れて行って欲しい」
里人達は頭を下げた。
「え、ええ・・・ 構わないけど・・・」


幽香は驚いた。
一体何が、是ほどまでの面々を動かしたのだろう?
経験の無いことを目の前にして、幽香は思わす考え込んでしまった。

      • そして、直ぐにそれをやめた。
そんな事、考えたってしょうがない。
今やるべきことは、彼女達と共に、あの○○を死に追いやった妖怪を討つことだ。


「皆・・・ ありがとう」

幽香が日傘を振り上げた。

「・・・では、行きましょう」

幽香がそう言うと、その場の全員が頷いた。

(○○、見ていてね・・・)



彼女達の、意地とプライドをかけた、 ━━━ そして○○への弔いの意を込めた
捜索が、今始まった。








6、
○○を食らった鼻の大きな妖怪は、腹をすかしていた。

○○を食べた後、彼は弱小妖怪や、妖精などもとっ捕まえては食べていた。
が、どれもイマイチ美味しくない。
やっぱり、人間が一番美味い。
リスクが大きいのでなるべく避けてはいたのだが、あれが一番舌にしっくり来る。

━━━ クイテエナア、ニンゲン

のしのし歩きながら、ぼーっとそんな事を考えていた。



すると。



━━━ !!!



忘れもしない。

人間の、匂いだ。
鼻の妖怪は、辺りを見回した。

居た。 若い女だ。

少々小さすぎる嫌いはあるが、構わない。 食えればいい。 胃に入れれば同じだ。

鼻の妖怪は、その巨体からは、らしからぬ高速で移動し、あっという間に女の前に
移動した。

女は、右手に松明を持ち、左手に薔薇の花を持っていた。

━━━ ククク、バラノハナ、ネエ。

○○の味を思い出し、妖怪は舌舐めずりをした。
「・・・よう。 でかっ鼻の妖怪さん」
「ヨウ。 カワイラシイオジョウサン」
「照れるねえ、褒められちゃうと」
「ウレシイカイ?」
「まあ、一応ね」
女はヘラヘラと笑った。

「ジャアサ」
鼻の妖怪は力を込めて、
「オレモヨロコバセテクレヨ!」
女に飛び掛った。



はずだった。



体が、動かない。

鼻の妖怪は、いつの間にか倒れていた。

鼻の妖怪は自分の体を見た。

なんだこれは。
この、大量のお札は。

「・・・こいつね。 多分」
「間違いないだろうな?」
「・・・ちょっとだけ、○○殿の匂いがする。 霊夢の言うとおりだと思う」
「お手柄だね。 魔理沙、霊夢」
木陰から、恐ろしい面子が出てきた。

博麗霊夢。
八雲藍。

幻想郷に住んでいる知性ある妖怪なら、どんな者でも知っているであろう強者が、
見下すような目で妖怪を見つめている。

見回すと、小さな鬼、帽子をかぶった猫、触覚のある妖怪、数名の人間がいる。


「オ、オレハ、コノオジョウサント、オシャベリシヨウトシテタダケダゼ?」
「あらあら。 そうなの?」
霊夢が無表情で言った。
「ア、アマリニカワイカッタモンンダカラ、ツイ・・・」
「・・・そうかい。 そんなに私は可愛いか?」
魔理沙が口を開いた。
「ア、アア。 トテモナ」
「そんなに私と付き合いたいか?」
「アア、アア。 トッテモナ!」
「じゃあさ、」
魔理沙が続けた。
「ちょっと一緒に来てくれないかな? 何、たいした用事じゃないんだよ」
魔法使いが、巫女が、妖狐が、鬼が、猫が、虫が、ニコっと嗤った。








7、
人里、”処刑場”。

「・・・あっけないものでしたね」
「あれだけの人数にアレだけの面子が集まれば、そりゃあっけないわよ」
捜索に加わったくらいで、殆ど○○絡みの事には関わっていない鈴仙とアリスが、
遠目で経過を見つめていた。



永淋お手製の自白剤を投与され、あえなく○○関連の事を全てゲロッた鼻の妖怪。
適当にボコした後、霊夢たちは幽香の前に、その妖怪を突き出した。
「・・・後は貴方に任せるわ」

「・・・・・・」
幽香は、妖怪を一瞥したが、
「何言ってるのよ、霊夢」
と霊夢に振り返った。
「いや、貴方がやりたいように・・・」
「博麗の巫女としての役割を、放棄する気?
 妖怪が起こした問題は、貴方がけりを着けるべき立場にいるじゃない」
「そ、それはそうだけど・・・」
「慧音、貴方もよ」
幽香は妖怪を睨みつけていた慧音の方を向いた。
「『人間』が、妖怪に襲われて死んだの。 あなたのすべきことは?」
「・・・・・・人間の弔い。 そして、妖怪の、始末だ」
「わかってるじゃない。 手を下すべきなのは、貴方達二人よ。
 『人間』にとっての悲劇は、人間の手で終わらせるべきよ」
そういうと幽香は、妖怪から離れた。
二人は顔を見合わせたが、
「・・・霊夢。 やろう」
慧音が霊夢に言った。
「・・・わかったわ」

霊夢と慧音が、スペルカードを宣言しようとしている。
周りの面々、 ━━━ 早苗、妹紅、紫、等など。 そして幽香が、
鼻の妖怪の死の瞬間を、目をそらさず、じっと見つめていた。





その場の者たち、特に霊夢、紫、慧音、早苗は、ようやく終わった、と思った。








一方幽香は、ようやく始まった、と思った。











8、
「事故だったのよ、これは」


処刑から1か月後。 ある晴れた日、正午前。
人里の外れにある、墓地にて。

一つの墓に献花に来た3人に対し、既に墓の前にいた緑髪の女が言った。

「誰も悪くない。 誰も攻めることのできない、悲しい事故だったの。
 ・・・言い換えれば、○○の死は、運命だったの」
緑髪の女が、3人に振り返った。

「・・・幽香は、それでいいの・・・?」
霊夢が口を開いた。
「・・・我々に遠慮する必要はない。 彼は私が殺したも同然だ。
 お前にもひどいことをした。 我々は、○○に、お前に責められなきゃ
 いけない義務がある」
「・・・私なりに、覚悟はしてきたつもりです」
慧音と早苗が続いた。

皆、幽香から何らかの報復を受けることを覚悟してきたようだった。
わざわざ、幽香の力が全快近くまで戻るよう待った上で。


幽香は呆れてため息をついた。
どうやら、分かっているのは紫だけらしい。
「・・・貴方達は、○○に醜い鼻の妖怪を嗾けたの?」
「・・・! そんなことしてない!」
「じゃあ、○○が少々の危険を冒して向日葵畑に来ていたことを、
 知っていた上で敢えて放置していたの?」
「違う! 知らなかったんだ、その事は!」
「何よ。 じゃあ、○○が死んだのは、やっぱり『事故』じゃない」
「う、それは、そうかもしれませんが・・・
 幽香さんを痛めつけてしまったことは・・・」
「私が暴力を振るわれたのだって、貴方達は人間のため、幻想郷のため
 に行ったんでしょ?
 私は確かにまだ本調子じゃないけどこうして生きているんだし、
 貴方達も後悔してるみたいだし、別にどうこう言わないわよ」
「・・・・・・」
3人は、黙ってしまった。


「というかね。 そんなこと、もうどうでもいいのよ。
 ああ、○○がどうでもいいってわけじゃないからね?」
幽香は言った。
「私は、次の苛める相手を見つけたの。 『そいつ』を苛めることで、
 今忙しいのよ。 名づけて、『新・幽香ごっこ』ね」
「・・・次の、苛める、相手?」
「・・・誰だ? それは。 鼻の妖怪の一味でもいるのか?」
霊夢と慧音が尋ねた。
「違うわよ」
幽香が人差し指を立てて左右に振った。
「ねえ。 この彼の遺した物、白い薔薇」
幽香が手に持っている薔薇の方を向いた。
○○の遺物だ。 今は彼女が向日葵畑で管理していて、墓参りの際は、必ず
携帯している。
「花言葉、知ってる? これの」
霊夢と慧音が顔を見合わせる。 早苗は多少心得があるらしく、発言した。
「・・・尊敬、でしたっけ?」
「そう。 でも、それはいい意味ね。 悪い意味はどういうのか知ってる?」
早苗は首を振った。

「永遠の、別れ」

幽香が言った。 3人の背筋が、凍った。
「・・・だからね、彼の、○○の死を確信したのは、この花を見たときだったの。
 こうして白い色の薔薇だけ残されたのは、そういう事なんだなって。
 そういう運命なんだなって」
黙り込む4人。

でもね、と幽香は続けた。
「彼は、しばらくして、今度は彼岸花を持ってきたのよ。 死神を
 経由してだけど。 私への伝言だ、って言ってね」
「・・・彼岸花。 花の異変の時に、映姫とやり合った所でわんさか
 咲いてたわね」
霊夢が言った。
「そうそれ。 これの花言葉は知ってる?」

「悲しい思い出。 あきらめ。」

幽香を除く3人が驚いて振り向くと、隙間から紫が現れた。
「フフ、悪い意味はそうね。 で、いい意味は?」


「情熱。 独立。

 ・・・ そして、『再会』。」


紫の返答に、幽香はうなずいた。
「さすが幻想郷一の賢者ね。 彼がこれを送ってきたのよ?
 わざわざ、死後の世界から。 わかる?」
幽香が一呼吸置いた。
「・・・○○はね、自分が、生ける者と死ぬ者は会えないっていう
 運命に、逆らおうとしていることを、私に伝えたかったのよ。
 今、彼が何をしているのか、私には全く分からないけど。

 ・・・ただ一つ言えることは、彼は私に会うために、再会するために、
 運命に逆らうために、何かをしている。ということ。
 それなのに私は、病室のベッドで寝てられるかって言う話よ」

幽香は上機嫌に、日傘をクルクルと回した。

「『新・幽香ごっこ』のいじめの対象は『運命』よ。
 生物、場合によって死者の時の行方すら偉そうに決めつけてしまう、『運命』。
 世の流れを、我が物顔で操る、『運命』。
 それを苛め抜いて苛め抜いて、屈伏させてやるわ。 
 私と○○の、二人でね。 

 ・・・そしていつか私たちは『再会』するの。
 どう? 素敵でしょ?」

ウフフ、と幽香は笑った。

「知ってる? この薔薇。 何か変だと思わない?」
「・・・え?」
話を振られた霊夢が、首を捻った。
「ずっと枯れないこと? いや、一回枯れてたけど、また復活したというか・・・
 でもあなたがやったことでしょ? これは」
「枯れないようにしているのは、確かに私。
 でも、薔薇の色を変えているのは、私じゃないわ。 ○○よ」
「えぇ? ・・・・・・あ! 確かに、ちょっと赤みがかってる所がある!」
霊夢が思わず声を上げた。 慧音と早苗もそれを覗く。

「・・・『永遠の別れ』なんて意味を持つ花を残してしまった事が、彼にとっての
 失策。 それは、貴方と○○が『再会』する上で、邪魔でしかない。
 でも、せっかくのプレゼントを捨てたくないのは二人とも同じ。
 ・・・だから、花の鮮度を保ち、色を変えることで、
 『運命』に抵抗しているわけね?」

紫が幽香に聞くと、幽香は2回、頷いた。

そして、薔薇を天高く上げて、天を見上げて、言った。


「ウフフ。 『運命』よ、聞きなさい。
 私も、○○も、相当に諦めが悪いわよ。
 早いとこ降伏しないと、色々な手を使って苛めちゃうわよ?」


声高らかに『いじめ』を宣言した幽香。
しかしその顔には、黒さや暗さは微塵もなかった。
太陽がその日、一番高く見える所に上ったが、それさえ上回るような、
全てのモノを明るく照らすような、美しい笑顔だった。









「閻魔様~ もう勘弁して下さいよ~」
○○が、縦膝をついている。
「もうですか? 全く、情けないですね」
映姫が呆れたように、スペルカードをポケットに入れた。
「いや、無理ですって・・・ 閻魔様強すぎですよ」
映姫に会って以来、彼女の事務的サポートと、実践を兼ねた弾幕勝負の
修行を行うよう命じられた、○○。

(てっきり、地獄行きを命じられるもんだと思ってたんだけどなぁ)



~~~~~~~~

「○○よ。聞きなさい。
 これから貴方がすべきことを、私が教えます」
「・・・わかりました」

「一つ目。 風見幽香に、再度花をプレゼントしなさい」
「え!? あの、俺もう死んでるんですけど・・・」
「小町に渡させます。 渡す花は貴方が決めなさい。 いいですね?」
「え? 四季様、それはメンド・・・ じゃなくて、やっていいんですか? 
 そんな事」
「黙りなさい! 小町!」
「き、きゃん!」

「二つ目。 これから私がよしとするまで、私の仕事のサポートをしなさい。
 主に事務的な仕事とします」
「へ? ま、まあ構いませんが・・・」
「そんな心構えでは駄目です! しっかりと『善行』を積むように!」
「は、はひ!」
○○は情けない声を上げた。

「三つ目。 同期間、私や小町の時間がある時、どちらかと戦闘訓練を行うこと」
「いやいや! いよいよもって意味が分からないんですが! 閻魔様!」
「何を言うのですか?○○。 あなたは、あんな死に方をしたというのに、
 強くなりたくはないのですか?」
映姫の問いに、○○は言葉を詰まらせた。
「・・・いや、強く、なりたいです。 あの時、俺がもっと強ければ・・・」
「だからこそ、修行するのですよ」
「・・・俺、もう死んでるんですよ?」
「・・・会いたくないのですか? 風見幽香と」
○○は強く反応した。

「あ、会えるんですか?! 幽香と!」
「どうでしょう?」
映姫は一度目を閉じ、また開いた。

「貴方次第、です」

○○には、その眼が、どことなく優しげに見えた。
そして、希望が持てた。

この方の、映姫の言う通りにやれば、ひょっとしたら幽香にまた
会えるかもしれない。

「・・・わかりました。 映姫様の仰ること、全て完了して見せましょう」
「二言はありませんね? 厳しい道ですよ?」
「行けるところまで、行ってみようじゃありませんか。 閻魔様」
○○はニヤリと笑った。
映姫はやれやれ、と言ったが、その表情はどこか嬉しそうだった。

「で、早速1つ目の事を実行したいのですが・・・」
「わかりました。 小町!」
「うう・・・ はいはい、分かりましたよ・・・」

~~~~~~~~



あの決意の時のことを思い出していた、○○。

何やってんだ。
そうだよ、俺はなんで毎日こんな事してるんだ。


幽香に、一日でも早く、会う為じゃないか。


「映姫様。 やっぱり、もうちょっとだけ、お付き合い願います」
○○はふらふらになりながらも、立ち上がった。
「いいのですか? ここで頑張ったところで、事務の仕事が減るわけでは
 ないのですよ?」
「そんなこと関係ないですよ。 強くないたいんです、俺は」
○○は霊剣を手に作り、握った。

「もうひと勝負、お願いします!」
映姫はフッと笑った。
「よいでしょう。 行きますよ、○○!」










向日葵畑、正午頃。

「今日こそ勝つんだからね! 行くわよー! 幽香!」
「ウフフ。 かかってきなさい。
 チルノ、リグル、ミスティア、ルーミア!」
お馴染みの面子に、お馴染みの結果が、ずっと続くかと思われていた、弾幕勝負。

しかし、違う。

初めの頃は3割程度の力で勝てた幽香だが、最近は7割くらいに力を上げないと
厳しくなってきた。
そのうち、それが8割、9割となっていくだろう。
そしていつか、敗れる時が来るだろう。

そういう事を分かっていながらも、幽香は上機嫌だった。



あんな子たちが、私に、風見幽香に勝てない、という『運命』を、自分たちの力で
ねじ伏せようとしている。

彼女たちは、『運命』を打ち破ろうとしているのだ。


ならばなぜ、私に出来ない事があろうか? いや、きっと出来る!


白い薔薇の花は、赤みが大分目立ってきた。

そのうち、真っ赤になるに違いない。

その時、きっと○○は現れて、私にそれを渡してくれるだろう。


『愛』の意を込めて。


風見幽香は、その日が待ち遠しくて仕方がなかった。






今日も向日葵畑では、風見幽香の戦いが行われていた。
その行方は、『運命』ではなく、

5人のみ

そして


2人のみ


が知っていた。









fin






  • おかしいな、目から汗が出てきた

    ○○が復活するのだとしたら、転生だろうか -- 名無しさん (2009-06-15 02:25:42)
  • 死神としてじゃね? 転生だったら記憶がなくなるだろうし。
    オリキャラ出るので最後まで見れたのこれが初めてだなぁ。 -- 名無しさん (2009-06-15 03:00:55)
  • すごく良い話だ。
    読み終わったあと実に晴れ晴れとした気分になった。 -- 名無しさん (2009-06-15 09:18:44)
  • 運命をいじめる…つまりレミリアいじめですね! -- 名無しさん (2009-06-15 12:30:19)
  • 目からマスタースパークが・・・ -- 名無しさん (2009-06-15 17:32:41)
  • あれっ?ここって門番いじめwikiだよね?
    -- 名無しさん (2009-06-15 17:51:08)
  • 鼻の大きな妖怪が可哀そう過ぎる。
    妖怪の本分を全うしただけだというのに
    同じ妖怪にからも害されるなんざ目も当てられねーぜ。
    まあ妖怪の手助けが無くても何時かは博麗の巫女に退治されただろうが、
    他はハッピーエンドだから1人割りを食わされたような感じがするぜ。 -- 名無しさん (2009-06-15 21:41:34)
  • まぁ、食うのが本分なら退治されたのも本分ということで。
    最終的に殺したのは人間二人なんだし、ね。 -- 名無しさん (2009-06-16 23:05:27)
  • これだけのオールスターキャストに相手してもらったんだから
    雑魚妖怪としては華々しい最期だと思うぞ。 -- 名無しさん (2009-06-17 00:04:18)
  • んなもん
    「平社員如きがわざわざ社長からクビを宣告させられたんだ。
    華々しい最後だっただろ。」
    なんてセリフとそんなに変わんないぜ。

    彼岸花→白薔薇の順で読めば
    こんな事は思わなかったかもしれないのに
    残念だぜ -- 名無しさん (2009-06-17 17:07:05)
  • あの、壮絶なリンチの事を幽香は赦したのかな…
    だとしたら、幽香は、紫、早苗、霊夢、慧音よりも
    高みに立った事になる。難しいよ「赦す」てことは… -- 名無しさん (2009-06-18 21:43:40)
  • まあこの妖怪は間違った事はしていないよ。
    けど襲った○○がたまたま幽香の思い人で、たまたま幻想郷の強者達と知り合いだった。
    そうこの妖怪はたんに運が悪かった、それだけの事。
    これが来て間もない外来人で、知り合いも居ない奴なら
    この妖怪も生き残れたと思う。
    死体見つけても回りは、あー 外来人か、可愛そうに…ってくらいだろうし。 -- 名無しさん (2009-06-19 17:42:28)
  • 妖怪がやられる結果は変わらないけども、過程はリンチした連中による八つ当たりである
    でもそんなの関係ねぇ -- 名無しさん (2009-06-22 02:57:09)
  • くそっ俺は幽香が嫌いで幽香いじめと聞いてコレを見てたのに・・
    幽香が好きになってしまったじゃないか!! -- 名無しさん (2009-07-19 17:37:20)
  • つまりは鼻の大きな妖怪いぢめというわけですね、わかります -- 名無しさん (2009-08-01 09:54:35)
  • ボコられて泣く幽香を楽しみに読んでたのに
    なんというグッドエンド -- 名無しさん (2009-08-11 22:03:19)
  • 良い話しすぐる
    こんなイジメなら大歓迎だわ
    もっとこんな作品が生まれる事を祈る -- 名無しさん (2009-08-23 22:45:58)
  • 神を見た!
    -- 名無しさん (2009-08-26 03:45:50)
  • あ、ありのままに今起こった事を話すぜ!
    泣くゆうかりんが見れると思ってwktkして最後までみたら
    俺が泣いていた・・・
    俺が何を言ってるかわからねぇとおもうが(ry
    花言葉って凄いんだな・・・ -- 名無しさん (2009-08-26 23:41:58)
  • えーき様いい閻魔だな -- 名無しさん (2009-08-29 22:26:34)
  • いい話だった… -- 名無しさん (2009-09-29 13:48:46)
  • あまり引き込まれなかった

    そのキャラが言いそうもないことを言わせて世界観を壊しているし、

    納得できる理由のない、興ざめするような急展開がいくつもあるから -- 名無しさん (2009-10-06 19:25:08)
  • 関係ないうえKYだが
    小町がかわいいw -- 名無しさん (2009-10-09 22:47:51)
  • これくらいサッパリと終わるとそこらの小説より余程良いな。
    キャラに合わない言動も別に嫌味がましく見えなかったし、多少の逸脱だから全然大丈夫だ。
    作者は何かこういう短編の才能が有るんじゃなかろうか。
    目から向日葵が出たよ・・・。 -- 名無しさん (2009-10-30 23:40:33)
  • いぢめというストーリーに則ってこれだけの感動を生み出すのは素直にすごいと思う
    そしてゆうかりんが大好きになったw -- 名無しさん (2009-10-31 18:36:54)
  • これは名前すら出ない紅魔館の人いじめですね -- 名無しさん (2009-11-15 21:13:55)
  • 少し文法変えて、○○復帰まで書いたら立派なプロポ向けだな -- 名無しさん (2009-11-19 21:12:39)
  • 鼻の長い妖怪を退治しに来た連中を
    仇討ちで一人ずつ殺していって今度こそ
    ゆうかりんに絶望を叩き込んで○○とあの世で
    仲良く暮らさせてあげたくなった
    ごめんな、感動する代わりにこんな夢も希望もない続きを望んでしまったよ

    -- 名無しさん (2009-11-29 22:44:02)
  • 個人的には霊夢と早苗と慧音が廃人になるくらいがベストエンドだった -- 名無しさん (2010-02-27 08:51:26)
  • 何か普通にいい話じゃないか… -- 名無しさん (2010-03-20 17:24:44)
  • 結局よってたかってのリンチには変わりないというね……相手が幽香と鼻妖怪の違いだけであって……
    紅白等が廃人になる位で良いと思うのに、興醒めだ…… -- 名無しさん (2010-03-26 08:06:14)
  • ここのコメント見てるといじめスレの住人が
    2種類に分かれることが分かるな
    ひどい目にあった、あるいはひどい目にあわせた
    キャラに最終的には救いを差し伸べたい人と
    好きなキャラをいかにひどい目にあわせて
    破滅させるかが楽しい人と
    俺は前者だが…ある意味登場人物を追い込んだ上で
    救うっていうのはどんな作品でも王道でもあるし…
    難しいね
    ただ確かなことは俺はこの作品好きだ、マジで -- 名無しさん (2010-08-13 21:25:56)
  • ハッピーエンドはいいものだな -- 名無しさん (2010-08-17 23:03:19)
  • ただ不条理な作品だけじゃなくて、ちゃんと筋が通ってるいじめ作品は大好き。ものすごいよかった -- 名無しさん (2010-09-01 04:09:00)
  • このエンドにリンチ参加者が全員廃人になってえいき様から地獄逝きってエンドならよかった -- 名無しさん (2010-11-21 00:33:18)
  • 只のいい話じゃねーか -- 名無しさん (2010-11-22 12:20:42)
  • 良い作品に出会えた
    ○○と幽香はきっと再会できるんだろう -- 名無しさん (2011-01-04 05:58:06)
  • ここから運命ネタでレミィいじめに発展するんですね、わかります -- 名無しさん (2011-12-04 07:41:08)
  • 畜生。


    眼汁が。
    -- 名無しさん (2011-12-06 19:20:54)
  • なんでだろう・・


    本編より最後のチルノたちが幽香に挑むくだりが一番グッときてしまった。 -- 名無しさん (2012-04-07 02:30:29)
  • ほんと…良い話でした
    東方がもっと好きになりましたよ~ -- 名無しさん (2013-04-15 16:10:29)
  • というか、これ幽香に関しては救われるネタ多いな -- 名無しさん (2013-08-08 23:31:29)
  • 名前すらでてないのにレミリアいじめに
    つながるんですねわかります -- 名無しさん (2015-11-04 21:27:19)
  • イイハナシダナー
    ソレシカイウコトバガ
    ミツカラナイ・・・
    ウン...
    -- 名無しさん (2015-11-06 00:34:55)
  • やっぱ見返して見ると作者さんの魅せ方が上手い。上手すぎる!
    ミスチー肌が唸り声をあげて感動してたぜ。やっぱり最後はハッピーエンドだ。


    チルノ達がめきめきと強くなっていくストーリーも裏に隠されていて面白い!
    こんなssをもっと見れるようになったらいいね。 -- 名無しさん (2016-05-11 01:13:30)
  • …えっと、ゆうかりんごっこをしてた子供はどうなったんだ?
    正直言えばそいつらのせいでゆうかりんはこんな目に会ったんだ。
    あ、でも誰かがゆうかりんごっこをしなかったらオリキャラとは出会えなかったのか…?
    でも会う運命は変わってなかったりして…


    とりあえずえいきっき可愛い -- 名無しさん (2016-05-12 00:26:14)
  • ゆうかいじめ→鼻妖怪いじめ→レミリアいじめ
    の流れになるのか。 -- 名無しさん (2016-07-27 19:40:10)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2016年07月27日 19:40