1スレ640からの流れをまとめ。妖夢いじめ+妹紅いじめ。


640 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/28(土) 16:14:17 [ VK.HuHl2 ]
「妖夢、役立たずにも程があるわよ」
散乱した書物、吹っ飛ばされた襖や障子。まるで嵐が過ぎ去ったような白玉楼の書庫。魔理沙が荒らして回ったのは眼に見えて明らかだった。
妖夢は自らの主に向かって、床に額をつけている。
「何度目かしら……ねぇ妖夢。貴方が狼藉者1人すら退けさせれなかったのはこえで何度目かしら?」
幽々子の表情はまるで氷のように冷たかった。いつもの柔らかそうな雰囲気は微塵も感じさせない、冷たい眼で妖夢を卑下しいた

「ご……ごじゅうく……」
「妖夢、貴方、私をバカにしてるでしょう?優しい幽々子様はどんな失敗でもきっと許してくれる何て思っているんでしょう?」
「ぃ…ぃえっっ……決して、そのような……っっ」
「じゃあ何かしら、この有様は。妖夢、貴方前にこんな事言ってたわよね。今度こそ魂魄の名に賭けてなんちゃら……ああ、忘れてしまったわ。本当に役立たずね貴方は。庭掃除も食事の支度だってそう。その道の幽霊に指示した方が貴方なんかよりもよっぽど早くて上手に終わるのよ。この役立たず」
伏せた顔の下で、ぽたぽたと涙が流れていた。固く瞼を閉じても、何度自分に言い聞かせても涙は止まろうとはしなかった。いくら剣術の研鑽を積んでも、いくら幽々子様の身の回りの世話を学んでも、何をしても半人前。情けない、今の私を師匠が見たら何て仰るだろうか。
「そうね、妖夢。……何処へなりとも行きなさい」
……今……幽々子様、なんて……言
「妖夢、出て行きなさいと言ったの。聞こえたでしょう。荷物を纏めて出て行きなさいと言う意味だけど、愚鈍な貴方にも解ると思うわ。幽霊100匹で壁を作れば貴方なんかよりよっぽど役に立ちそう」
「そ……そんな……っっ」
「さようなら。役立たず」
幽々子は最後に、妖夢を一瞥しその場から立ち去ろうと背を向けた。
「幽々子様……待って、待ってくださいっっ、ぅうっ、今度こそ、今度こそ、ちゃんと……しますからっぁ……幽々子さま……お願い、っします……ぅ。すてないでくださいゆゆこさま……ゆゆこさま……ぁ……ぁぁ……っっ」



白玉楼。下界に続く長い階段を、白髪の少女が下っていく。風呂敷に包まれているのは、本当に僅かな彼女個人の持ち物。くしや小さな手鏡といった物である。
眼は一晩中涙を流し続けたせいで真っ赤に腫れ上がっていた。
ふと上を見ると、苦々しい顔をした黒い魔女が、よろよろとふらつきながら下界の方に飛んでいった。
……これでよかったんだ。私が居れば、それだけで幽々子様に迷惑をかけるんだ。
気づくと、頬を一筋、涙が流れていた。おかしいな……あれだけ泣いたのに……まだ……
「ぅぅ……うわあああああぁぁああああぁぁぁああああああ!!」
泣いた。石畳に身を預けて、妖夢は泣き続けた。

644 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/28(土) 19:26:14 [ J0S8u./c ]
お嬢様の御友人が口を開かれて曰く

ねぇ、レミィ
なぁに、パチェ

あの白い子をうちの門番代わりにどう?
今の門番よりは阻止率が上がるかもしれないわ

お嬢様は一瞬目を泳がせてから、このようにおっしゃいました

同じよ。だからああやって放り出されたんでしょ。
それよりフランの遊び相手にいいかもしれないわ

お嬢様が目で合図なさいました
私は医務室に一人分の専用ベッドを用意することになったのでございまして・・・

645 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/28(土) 20:44:23 [ VK.HuHl2 ]
644にインスパイヤされた


妖夢は一枚の求人チラシを片手に、湖に浮かぶ紅い館、紅魔館の門の前に立った。
『制服、食事支給。寮付き。報酬要相談。瀟洒で素敵なメイド長の下で働いてみよう!』
無一文で放り出されたが故、寝床と食事付きの仕事は好都合だった。けれども、メイドの仕事……今の私に務まるのだろうか… 

似たような事で私は幽々子様を幻滅させたではないか……。 
「紅魔館に、何か御用?」
門番、紅 美鈴が当然のごとく門に近づいている不審者に声をかける。慌ててチラシを見せる妖夢。ここでメイドとして働きた 

い、との意思を伝える。
美鈴がチラシと妖夢を交互に見ながら、
「咲……メイド長に伝えてくるからちょっと待ってて」
そう言って門の横の勝手口に入ってしまった。暫くもしない内にそこから出てきて、
「面接に応じてくれるらしいわ。入って真っ直ぐ、突き当たりを左で最初の部屋」
親指でくいくい、と妖夢を促す。
「は、はいっ!ありがとうございます!」
深々とお辞儀をする妖夢。少し駆け足で勝手口をくぐった。美鈴はそんな妖夢の背中を―――哀れんだ眼で見送った。


「魂魄 妖夢、ね」
妖夢の目の前には紅い豪華な内装に彩られた応接間。そしてテーブル、椅子に座ったメイド長、十六夜 咲夜が待っていた。
本人にその気は無いのだろうが、ただ視線を向けられるだけで痛いくらいに威圧感が伝わってくる。貫禄と言うか、何と言うか 


「座りなさい」
妖夢は椅子を引き、咲夜とテーブルを挟んで対面になる。
「事情は大体、噂で伝え聞いているわ。貴方もつらいでしょうけれども、ここで働く以上は私が上、貴方が下。これを銘記して 

おきなさい」
続けて消灯時間、待遇面での話を二、三言、さらさらと話を進める咲夜。そう……こんな私を雇ってくれるだけでもありがたい 

んだ。どんな仕事でも、この半身半霊を以って……今度こそやり遂げたい……。
「以上よ。質問が無ければ、早速これに着替えて」
パチン。咲夜の指が鳴ると同時、テーブルの上にはメイド服一式が用意されていた。あの冬の時以来だけれど、この人の業は本 

当に見事だと思う。
視線を咲夜の方に戻すが、既に椅子には誰も座っていなかった。小物が入った風呂敷も消えていた。  

応接間の鏡に全身を写す妖夢。エプロンにホワイトブリム……ホワイトブリムは妖夢がいつも付けている、黒いひらひらつきの 

カチューシャを模した物だった。妖夢はちょっとだけ嬉しくなり、くるりとスカートを翻し、鏡の中の自分にお辞儀をしてみた 


「似合っているわね」
どきり。
声の主は、突然と姿を表した咲夜だ。
「貴方の持ち場を案内するわ。ついてきなさい」
慌てて咲夜の後ろを歩く妖夢。暫く廊下を歩き、階段を下り、妖夢が案内されたのは紅魔館の最奥に位置する地下室だった。
「ここは……?」
「貴方の持ち場よ。大丈夫、貴方にでも出来る簡単な仕事よ」
にやりと笑う咲夜は両手で扉を開け放ち―――




そして魂魄 妖夢の                          

                                    悪夢は始まった。

646 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/28(土) 22:29:36 [ UG/Nk.Ug ]
「アンタまた来たのかい、何度も懲りないね」
「これが今の仕事ですから・・・ああ、妹様が呼んでる、行かなきゃ・・・」
(三途の川で溺れると生き返るらしい)

652 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 09:57:25 [ LIJ0u.OU ]
魔理沙に復讐するため霧雨邸までやってきた妖夢
だが、あちこちに結界が張られて侵入者などお見通しである点には
気づいておらず、あっさり負けた。

「一人でノコノコ来るとはいい度胸だな」
奇襲にも関わらずまた敗北した妖夢の胸中は塗炭の苦痛に苛まれていただろう。
魔理沙はそれを知ってか知らずか、やっぱりいつもの軽口を叩くような口調で
「まぁ、いいぜ。次に盗ってこようと思ってたものが、自分からやってきてくれたんだからな」
願ったり叶ったりだ

1.楼観剣と白楼剣を奪われる
泣き叫んで刀にしがみつくけど魔理沙は容赦なく妖夢の綺麗な銀髪を足蹴にして奪い取る

2.これから妖夢は私のものだぜ

657 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 11:46:15 [ 267mdA4c ]
刀を失くした剣士は何と呼ばれるのだろうか。

答えは――屑である。

「ははは」
思わず笑いが漏れる。
刀を奪われ、身体はぼろぼろで、赤茶けた大地に寝転んだまま妖夢は笑う。
生い茂った森の真ん中で、見上げる空には嘲笑うような月一つ。
笑って笑って笑い尽くして喉が破れたから、後はただ涙が零れるだけ……

このまま朽ち果てようか?

主に見捨てられ、復讐すら成らず、後にはぼろぼろの身体だけ。
細い腕。牛蒡のような足。肉付きの薄い身体は余りにもみすぼらしくて、
主の湯浴みを手伝っている時いつも劣等感を感じていた。
そんな……ちっぽけな身体だけ。
それが今ある妖夢の全て。
「あ?」
頬に柔らかい感触。
月を見ていた瞳を横に向けると、そこには白い半霊。
いつも共にいた――己の半身。
「そっか……お前がいたっけね」
そのすべすべの表面を柔らかに撫で、妖夢の顔に微笑みが浮かぶ。
半霊を抱き締め、そのまま幼児のように丸まって、
「お前は暖かいなぁ」
と呟いた。
そんな筈はない。幽霊とは冷たいもの。触れれば体温を奪われ暑気を払う。
だけど――
それを暖かいと感じる程に――

「寒い、ね」

妖夢は――
妖夢の身体は――

「疲れましたよ……幽々子さ……ま」

そして――








さぁ、みんなこのままEDにするか?
今ならまだ間に合うぞ。だが俺はここまでだ、後は任せるぜ!

EDならチルノとみすちーがラッパを吹きながら、迎えにきますw


658 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 13:34:59 [ /6iG.Ls. ]
一方その頃

「妹紅、いい加減働け」
「いやだ。だってけーねの里では変な目で見られるし、里の外には仕事がないし」
「そう言うと思って妹紅にぴったりの求人を確保してきたぞ」
けーね、もこに一枚の新聞の切抜きを渡す
「なに、紅魔館メイド1名急募、殺しても死なない人・・・」

659 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 15:18:41 [ 3LgNmv8Y ]
妹紅ならむしろフランのおねえちゃん代わりになりそうかと

662 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 20:41:28 [ aU2I110M ]
659
「お姉ちゃん(お姉様に非ず)遊んでぇ~」
振り向いた妹紅の脳天を炎の刀身が一閃!
あとに残ったのは黒こげの真っ二つになり
なんだかよくわからなくなった妹紅だったものだった

リザレクション!!

「ははは、フランは困ったちゃんだなぁ」
何事もなかったかのようにフランの頭を撫でてやる妹紅
フランは頬を膨らませつつも妹紅の胸に顔を埋めながら呟くのだった
「んもー、子供扱いしないでったらぁ・・・」

665 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 23:42:47 [ 3LgNmv8Y ]
664
レミリア「フラン、たまには姉妹でゆっくり紅茶でもいかがかしら?」
フラン「えー、今から妹紅おねえちゃんと遊ぶんだからダメだよ。
    それにお姉様ったら紅茶の時間はいつもお説教ばっかりだから飽きちゃうし。
    じゃあね」
レミリア「え、あ……」






レミリア「……ぐす」

668 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/29(日) 23:52:03 [ K6hQ/zL6 ]
657
凍死寸前を里の人間に拾われる
奉公人として下働きさせてもらう事に
しかし仕事は半人前
可憐な容姿、一途な姿勢、要領の悪さが相まって家人達の嗜虐心が高まる
「その仕事が終わったら次はあっちをやるんだよ!ほら、さっさとおし!」
「すみませんっ 今すぐにやりますっ   あぅ、指のあかぎれが染みる…」
みたいなのを妄想した。


661
お待ち下さい
普通にネタのひとつになり得るんじゃないかね。
ニ刀を失い、傍らに味方もいない半人前の前に、かつて痛めつけた妖怪が二匹も現れて…

669 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 00:11:03 [ PKgyVEHw ]
665に勝手に続き


「つ、疲れた。今日だけで一体何回死んじゃったんだ」
妹紅はフランドールの部屋から割り当てられた自室へふらふらと向かっていた。
フランドールがお休みの時間になったのでようやく弾幕から解放されたのである。
以前の姉妹は夜行性だったそうだが最近は人間の時間に合わせた生活を行っているそうで、
今は夜も深くなり始めた頃だ。

「そういえば、夜の吸血鬼は更に力を増すんだったっけ」
フランドールの姉、レミリアとその従者十六夜咲夜との竹林での弾幕を思い出す。
「あれ以上強くなったら、リザレクションも間に合わないじゃない。くわばら、くわばら」
ぶるっと身を震わせて、嫌な想像を追い払うかのように妹紅は足を速めた。

今夜はさっさと寝てしまいたい、もう体もクタクタだ。
顔をうつむかせ、肩を落とした妹紅が大広間までたどり着いたとき、

「待ちなさい」

妹紅の前に影が立ちふさがった。
影の後ろは巨大な窓、そこから見えるのは満月。

あぁ、今夜も慧音は元気なんだろうなぁ。
そんな場違いな感想が一瞬浮かぶ。

満月の金の光で妹紅の前に立つ影が誰なのかはっきりとはわからない。
けど、そのシルエットには覚えがあった。

「レミリア……お嬢様」
今の妹紅は紅魔館の一メイドであり、館の主人に使える立場である。

「妹紅、妹の世話をよくしてくれているようね。 最近フランも見違えるようになってきたわ」
「あ、ありがとうございます」
「そこで、今日は私自らお礼をしようと思っている」

コツコツコツ。
レミリアは靴の音を鳴らしながら、近寄ってくる。
紅い槍を片手に、紅い眼を光らせながら、紅い気配を撒き散らせながら。
いつの間にか紅くなった満月の光に照らされながら。

「見なさい、妹紅。 今夜は月があんなにも紅いから――楽しい夜になりそうね」
「は、ははははははははは」



慧音、ここの職場はハードすぎるよ。


671 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 03:32:12 [ EyhqzRbY ]
すまん、長くなりすぎた上に一箇所>>640のを使わせてもらっている orz


ふと気がつくと、見えたのは一面の空の青だった。
背に受けるごつごつとした感触、耳に聞こえる水のせせらぎ。
「川……?」
何故こんな所にいるのだろう。
そう思って、妖夢は慣れた手つきで『それ』を拾おうとした。
「あれ?」
だがどうした事か。仰向けに寝転んだまま、届く範囲全てに手を伸ばしてみるも、小さな手は丸い石を叩くばかり。
予想外の事態に妖夢が勢いよく上半身を起こしたが、そこでようやく『それ』の行方を思い出したのか、一転して力ない顔で空を

仰ぎ見た。
「そっか……もう、ないんだっけ。楼観剣と白楼剣」
はは、と乾いた笑いも雲ひとつ無い空に吸い込まれて消えて。
そういえば、と改めて自分の周りを見やる。
「ここはどこ?」
主に見捨てられ、紅い館からも追い出され、八つ当たりも同然に復讐に出向けば命よりも大切な二刀を取り上げられ。
思い出すだけでも、それこそ死にたくなるような一連の出来事に妖夢は知らず、涙を流した。

「お、目が覚めたかい?」
その時、不意にかけられた声に振り向くと、そこには大きな鎌があった。
一瞬その鎌が喋っているのかとも思ったが、目線を下げてみればその下にはちゃんと人がいた。
「貴方は、確か……」
その姿に、妖夢は見覚えがあった。
そう、この人は確か――
「貴方が、私をここへ?」
首だけを後ろに向けて、見上げるような形で尋ねてみると、鎌の持ち主、小町は「ん?」と首を傾げた。
「何を言っているのか解らんが、まぁあたいが連れてきたっていうのも間違いじゃぁないか」
「?」
返された言葉に、今度は妖夢が首を傾げる。
「顔見知りのよしみだ。すぐに舟を出そう。さぁ、持っている銭を渡してもらおうか」
「ちょっと待って。何を言って――」
「折角一人前になれたんだ。もう少し喜んでもいいんじゃないか? もっとも、なったのは一人前の人間じゃなくて、一人前の死

人みたいだけど」
「死――」
妖夢が慌てて自分の身体を見ると、今まで足があったはずの場所には何も無くて、振り回していたはずの手も無くて。
そこにあったのは見慣れた、けれど決してあるはずのない姿。


672 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 03:37:10 [ EyhqzRbY ]
あぁ、そういう事か――

己の身に起きた事を悟った時、不思議なくらい心は澄んでいた。
形はどうであれ、これでもう何も考えなくて済むのなら――
「待ちな」
しかし、舟に乗る直前、聞こえた制止の声に妖夢が振り返る。
「お前さん、文無しか」
「え?」
「どんな嫌われ者だって一文くらいは持っている。お前さん、一体何をやったんだ?」
「文無し? 私が? そんな……」
死者の持ち金。それは周りからの想いの丈で決まる。
想われるほどに多く、嫌われるほどに少ない。
妖夢は必死に思い返す。
主の顔を。短い期間とはいえ共に働いたメイド達の顔を。
されど、そこに浮かんだのはどれも感情の篭っていない冷たい眼で自分を見下すものだけ――
「私は満足に死ぬ事もできないの……?」
「しかし私も完全な文無しは久しぶりに見るよ。ロクな生き方をしてな――」「違う!」
「……どう思おうが、これが結果さね。ここで文無しの奴なんてのは、生きていたところで役立たずか、屑か」

『妖夢、役立たずにも程があるわよ』

声も、姿も、何もかも似ても似つかないのに、なぜだか小町のその言葉が幽々子の姿と重なって。
「――――」
胸の底からこみ上げてくるものを抑える事も出来ずに、妖夢は声にならない叫びを上げて、泣いた。
白玉楼を追い出されたあの時よりも、長く、永く。

674 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 09:15:30 [ b/eJ25ZU ]
「んーっ・・・今日もいい天気ですねぇ・・・ん?」
紅魔館の門番、紅美鈴の元へ近づく一人の人影
いや、影は無かった。それどころか足も無い
「あなたは、妖夢さん・・・ってあらら、本当の死人になっちゃったんですね。」
「お願いが、あります・・・」
「んー、でも許可の無いものを通すわけには「これを。」咲夜はん呼んへふるのへ待っへへ下はいへー!」
妖夢から受け取ったコッペパンを口に咥えながら美鈴は館へ消えていった。



(ねぇ、あの子はまだ半人前。それは貴女も判ってる筈。
 それをその場の感情で追い出すなんて随分貴女らしく無いじゃない?)
「はぁ・・・」
溜息をついたのは妖夢を追い出した張本人、西行寺幽々子その人だった
「それにしても確かにあれは言い過ぎだったわねぇ・・・」
あれから数日後、遊びに来た紫が事の顛末を知り幽々子に延々と説教を続けた。
式と式の式を従えてる紫の言葉は説得力があり、こうして妖夢を探して彷徨ってる。
「あの子ったら、どこまで行ったのかしらねぇ・・・これも渡さないといけないのに。」
手にしてるのは二組の剣。途中、白黒から取り返したものである
「あら、貴女・・・」
声を掛けてきたのは紅魔館のメイド長十六夜咲夜
「今になって半霊が心配になったのかしら?」
「そんなところかしらね」
幽々子の答えに瞳から感情を消す咲夜
「遅かったわね、あの子・・・消滅したわよ。」
「・・・え?」
カラン、と2対の剣を落とす幽々子
「どおゆうこと・・・?」
必死に言葉を搾り出す幽々子
「言葉通りの意味よ。本人の希望でしてね・・・魂はもう存在しない」
それだけを言い残し咲夜は去っていった
「・・・よう、む・・・」
幽々子の顔に一筋の暖かいものが流れた。

だが、その叫びを聞いてくれる人は、もう、どこにも、いない――


679 名前:673 投稿日:2006/10/30(月) 17:53:25 [ I3GwdaGo ]
いや、俺は288ではないが
288のみょん縛りを思い出しながら書き込んだのはその通りだ


「ひぎぃ!」
プシャッ
弾塊が妹紅の居た場所を押しつぶし、妙な音をたてた。
壁には紅いものと紫色のものがあれこれこびりついていたが、それも一時のこと

リザレクション!!

肉塊から元の姿へと戻った妹紅にすぐさまフランが飛びついた。
「おねーちゃーん」
「げふっ、フランは相変わらず愛情表現が過激ね・・・」
やれやれとしつつもフランを抱擁し、頭を撫でてやる。
窓を見れば、すっかり日も落ちて今日は絶好の散歩日和だ。
たまにはフランと一緒に―
「なんだ、あの黒いの・・・」
言いかけたところで、窓の外で眠そうに閉門の作業に取りかかっていた門番が
猛烈な光に包まれどこかへ飛んでいった。聞き覚えのある大音響、妹紅の眉間に皺が寄る。
しかし先に動いたのはフランだった。
「わ!魔理沙がきた!魔理沙っ」
「あっ、ちょ、フラン!何処に!」

魔理沙が向かう場所は知れている。
今ではフランもそれを理解していたし、フランを追いかける妹紅もまた
必然的に図書館に姿を現すことになるのである。

「本を借りていくぜ」「今日はもう閉館よ」

「魔理沙、遊んでーっ!!」「フラン!」「妹様!」

「魔理沙っ、フランを虐めたな!」「どこかで聞いたような台詞でお前なんで此処にいるんだ!」「うるさい!」

三人相手(うち2人はEXボス)じゃこりゃ勝てん、魔理沙はスタコラ逃げ出した。
パチュリーは大変喜んで小悪魔にプリンを用意させるのだが
これでおさまらないのが妹様

「お、おねーちゃんのせいで魔理沙が逃げちゃったじゃない!」「泣かないでフラン!アッー」
問答無用で100回殺されました


680 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 20:33:07 [ b/eJ25ZU ]
ダーク系が続いているので和み系を投下
キャラが壊れ気味なので注意

「ふぅ・・・」
溜息をつくレミリア
「どうしたんですかお嬢様?盛大な溜息なんかついちゃって。」
と、その場に居合わせたフランのお守り役の妹紅が尋ねる
「霊夢のところへ行きたいんだけど、咲夜がなかなか許可してくれないのよねぇ・・・」
レミリアがだれ気味で答える
(いつの時代も従者は厳しいんだねぇ・・・そうだ!)
妹紅が何かを閃いた
「お嬢様、いい考えがありますよ。」




(ちょっと妹紅、本当に大丈夫なんでしょうね?)
(大丈夫ですって。外の世界じゃ効果抜群って聞きましたから。)
仕事中の咲夜を物陰から見ながらボソボソと囁き合う二人
(う~~・・・わかったわ、行ってくる。)
(ファイトですよお嬢様。)
レミリアが咲夜に向かう
「ねぇ咲夜、神社へ行きたいんだけど。」
「ダメですよお嬢様、先日行ったばかりですから。」
レミリアに向かい笑顔で静かに首を振る咲夜。しかし
「そんな事いわないで。いいでしょ、咲夜・・・お、おねえちゃん・・・」
プシャッ
真っ赤になりながら最後は消え入りそうな声で『その言葉』を発するレミリア
咲夜は先ほどの笑顔のまま鼻から赤い二筋の液体を垂れ流す
(お、お嬢様っ!?どこでそんな高等テクニックを!?)
動揺し、まともな思考状態になれない咲夜。なおも液体は流れ続けている
(いけない、血を流しすぎた。
 ええいっ落ち着け十六夜咲夜!!死因が鼻血大量出血なんて惨め過ぎるわよっ!!)
自分を奮い立たせる咲夜。だが
きゅ・・・
(っ!?)
レミリアが咲夜の手をそっと握り締め赤面しながら上目使いで
「お願い・・・咲夜おねえちゃあん・・・」
プシャァアア・・・ドサッ
それがトドメとなり、咲夜は盛大な2本の噴水を出しながら倒れた
「ちょ、ちょっと、咲夜っ!?」
「あちゃ~、威力が強すぎたか・・・」
倒れた咲夜に駆け寄る妹紅
「ベッドに寝かせてから、永琳呼んできます。」
「え、ええお願いね。」
結局、その日は神社行きは中止になった。


それから数日後・・・
「魔理沙、またパチュリー様の本を盗みに来たわね。」
魔理沙と対峙する咲夜
「盗むとは酷いな、借りてくだけだぜ。」
「そうゆう台詞は一冊でも返してからにしてもらえるかしら?」
「そんなこと言わずにさ、頼むぜ。咲夜お・ね・い・ち・ゃ・ん」
ピキッ
「!?」
魔理沙が『その言葉』を発した瞬間、咲夜は固まった
「あ、あなた・・・どこでソレを・・・?」
「ああ、これだよ。」
言いながら魔理沙がそれを投げ、受け取る咲夜。
「・・・!!」
『妹は強かった?鼻血メイド長、噴水を上げKO』
驚愕する咲夜。それはまさしく『文々。新聞』だった
「う・・・」
「う?」
「うわ~~~~ん・・・」
漫画のような涙を流しながら走り去っていく咲夜
「あ、お~~いっ!!・・・行っちまったか。」
その後姿にはもはや『完璧で瀟洒なメイド』の姿は欠片も残っていなかった・・・
それからも知人から「おねえちゃん」と言われ、からかわれたそうな


ーーーーーチルノの裏ーーーーーー
ども、>>674です。コメントありがとうございます。
妖夢放浪編読んでて、引き金を引いたキャラも報いを受けなきゃおかしいだろうと
思って書いただけなので、こんなに反応してくれるとは思いませんでした。
本当はこの後、映姫に裁かれたりとか考えてたのですが、出勤前で時間が無かったので
書けませんでした。
ーーーーーチルノの裏ーーーーーー

681 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/30(月) 21:49:46 [ CxJe2wfM ]
俺としては>>657の後、魔理沙に対する逆恨みから死ぬに死に切れず、身も心もズタボロのまま再び魔理沙を狙う妖夢。
刀の代わりに両手に握っているのは―――ただの、木の枝だった。
「たぁー」
ばし。突然帽子に衝撃を感じた魔理沙。振り返るとそこに居たのは、そう、まるで乞食か何かといった風貌に変わり果てた、かつ

て白玉楼の階段で斬り結んだ筈の剣士。
「しねぇーきりさめまりちゃーぁぁーいちねんむりょうこうをくらえーーぇぇえーー」
ばし。ばし。妖夢は木の枝を握り、何度も魔理沙の頭を叩く。
「おうぎぃぃいーさいぎょうしゅんぷうざぁぁあんーー」
何度も、何度も、妖夢は両手の木の枝で魔理沙を叩いた。魔理沙は心底うざったそうな表情で妖夢を見ると、急にその場に寝転ん

だ。妖夢はそれを見てやっと魔理沙を叩くのをやめた。
「えへ、えへへへぇぇ、やりましたよーゆゆこさまぁああーきりさめまりちゃをたしちまちたよぉぉーー、ゆゆこさまーみてくだ

ちゃいーーようむはできるこなんでちゅよーーえへへへへへ」

687 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/31(火) 00:32:44 [ t5FyrZqQ ]
ゆらり、ゆらりと幻燈のように燃える白玉楼。

パチパチと、湿った木々の燃える音。
オレンジ色のおびただしい火の粉が、薄い水と藍色に染まりだした空に消えていく。
長い影が、ふたつ。
炎に照らされ反射する銀髪は、泥に塗れ、柔らかな頬はすすに汚れた。
僅かに残る視界には、懐かしき主の姿。
「……どうして、あの時、あなたを追い出したのか、分かる?
私があんな辛い言葉を投げかけたか、分かる?」

主の顔は、暗く、見えない。
「あなたは、あの時まだ半人前で、簡単なお役目を果たす事もできなかった。」
幽々子様………。
「あなたには、荷がまだ重すぎたのよ。これは動かせない事実。」
「………。」
「ここは、ある意味時が止まった場所。だから、下界に行ったなら。」
「……。」
「もしかしたら、こんな所に閉じ込められているよりも、ずっといいだろうって。」
「…。」
「あなたがずっと、ずっと強くなって、またいつか汚名を返上するために帰ってきて、

…………また、私を守ってくれるんだろうって。そう思ったの」
「………幽々子さ、ま……。」
「そう思ったのよ?妖夢。まさか、復讐しに戻ってくるなんて、思わなかった」

幽々子様……、私はあなたの庭師です。またお世話します。妖夢はこんなに強くなったんですよ。
幽々子様の盾に、……成れるんですよ。
でも………………もう、………暗くて何も見えません。











  • >>687
    放火かよwww -- 名無しさん (2009-04-01 06:19:17)
  • age -- age (2011-01-03 12:54:36)
  • 咲夜おねえちゃんはどっかのサークルで見た覚えがあるな -- 名無しさん (2011-01-04 17:58:09)
  • 重いなぁ……
    -- 名無しさん (2011-01-14 01:06:25)
  • 他にも似たようなのを見たことあるけど、やっぱり
    突然妖夢を追い出す幽々子→追い出されて衰弱し酷い目に遭って壊れてしまう妖夢→妖夢を追い出したことを後悔して泣く幽々子
    こういう流れ最高だね -- 名無しさん (2013-08-24 23:34:22)
  • もこたんは相変わらずイケメン。 -- 名無しさん (2014-07-24 23:16:26)
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