23 :種族:名無し 多様性:高:2008/05/09(金) 00:28:12 ID:tKTgddQw0
今日は神社で宴会です

ゆうかりんがふわふわと傘をさしながら飛んできました。
飛行速度が遅いせいか、先に集まった連中は早くも酒瓶をあけて
さわぎはじめている様子。
ゆうかりんは境内に着地すると縁側に向かって歩き出しました。
その手にはお土産の林檎酒。自分の植えた木から取れた林檎を使いました。
自然とゆうかりんの顔がほころびます。
「こんにちは。私も上がるわよ、霊夢」

ゆうかりんは境内に仰向けに倒れていました。
その服はずぶ濡れ。液体からは刺激臭がしてゆうかりんの鼻腔を傷めました。
あれ?なんで私倒れてんの?
ゆうかりんは思考を整理します。確か縁側にあがろうとしたところで―
―ああそうだ、すごい水圧でこの液体が私にかかってきたんだ。前から。
上半身を起こして何が起こったのか確かめようとするゆうかりん。
しかしそこにあったのは、縁側に通じる障子からこちらを眺めている
数人の宴会参加者と、バケツを持った霊夢、そして何事もなかったかの
ように騒いでいる声。
「れ、霊夢?いったい何??」
霊夢が怒っていることはゆうかりんにはよく見て取れました。
なにしろこの睨み方は尋常ではない。
霊夢はゆうかりんの隣まで歩み寄ると言いました。
「幽香。あなた、こないだの宴会で害虫持ち込んだでしょ」
「え・・・?」
「アブラムシよ。植物につくアレ。食べ物持ち帰ったやつらが一杯
 沸いてたって私に文句言ってきたの。でも神社にそんな虫は居ないわよね」
ゆうかりんは理解しました。自分がかけられたのは農薬。それもとびきり
凶悪なやつだと。
「あ・・・あの、霊夢・・・」
「解ってるのよ、貴方しか居ないじゃない。苛めるの好きだものね貴方。
 こういうイタズラも好きなんでしょう?でも私にも色々あるの。
 宴会の会場を貸してる以上責任だってあるの。それを、貴方は」
霊夢が今度は土嚢のような袋を持ち上げてゆうかりんにふりあげます。
たまらずゆうかりんは腕で顔をガード、しかし思っていた衝撃は来ず、
かわりに白い粉がざばざばもくもくとゆうかりんにかけられていきました。
「げほっ、がはッ・・・な、何よ、今度は!」
「DDTよ。幻想入りしたって霖之助が一杯くれたわ。強力な殺虫剤ね」
「ひ・・・ひ、酷いわ霊夢!私がやったって証拠でもあるの!?」
「こないだリグルは来てない」
霊夢はゆうかりんの胸倉を掴んで頬をはたきました。
「貴方お花畑でずっと寝てるからお風呂入ってないんでしょ。そんな身体で
 宴会に来ないで。イヤなら今からお風呂入ってきて。おわり」
言うや霊夢は縁側の桶の水で手を洗って宴会に戻っていきました。
障子が閉まり、宴の声は一段と大きくなり、残されたゆうかりんだけが
いつまでもしゃくりあげながらめそめそと泣いています。
傍らには林檎酒の瓶が割れて転がっていましたとさ。

24 :種族:名無し 多様性:高:2008/05/09(金) 00:31:06 ID:tKTgddQw0
23訂正
霊夢は霖之助を呼び捨てにしない。
お詫び申し上げる